SEED学園編 PHASE−10
ショート135.
アーノルド・ノイマンvs…
(健さんのリクエスト)

その1.ヒドい話だ

 アーノルド・ノイマン。SEED学園高等部で働く教師である(担当科目は物理)。彼は同
僚の教師ナタル・バジルールに恋しているのだが、あまり積極的でない性格が災いして、
なかなか打ち明けられずにいた。だが、ついに決心する。

 ノイマン「今日こそナタル先生に俺の気持ちを打ち明けるぞ。届け、俺の熱い思い!」
 ?「悪いが、そうはさせんよ」
 ノイマン「だ、誰だ!? グハッ!」

 タリア「校長、どこへ行ってらしたんですか? もうすぐ職員会議が始まりますよ」
 デュランダル「いや、学園の治安を維持する為の地道な活動をしていたのだよ。これ以上、危
          険分子(バカップル)を増やすわけにはいかないからね」
 タリア「?」


その2.どうやら互角の勝負だったようです

 (ボコボコにされたノイマンだったが、愛(?)の力で翌日に復活しました)

 ノイマン「さあ、今日こそは!」
 ?「そうはさせない!」
 ノイマン「またか! って、昨日の奴じゃないな。覆面で顔は分からないけど、君は一体…グ 
       ハッ! くっ、負けてたまるか!」

 サイ「ノイマン先生が入院? 何かあったのか?」
 キラ「正体不明の暴漢に襲われたそうだよ」
 サイ「そうか。物騒な話だな。……あれ? カズイの姿を見ないけど、あいつも休みなのか?」
 キラ「うん。ケンカで骨を折ったんだって。カズイがケンカをするなんて珍しいよね。何か許せな
     い事でもあったのかな?」


その3.病院にて

 ナタル「ノイマン先生、お見舞いに来ました。大丈夫ですか?」
 ノイマン「ナ、ナタル先生! え、ええ、大丈夫です。右足の骨を折っただけです。ニ、三日で 
       退院できます」
 ナタル「そうか。それは良かった」
 ミハイル(特別出演。病院の名医)「検診の時間だ。ノイマン君、調子はどうかね?」
 ノイマン「あ、先生。大丈夫です。足もそんなに痛くありませんし」
 ミハイル「ふむ。これなら早期の退院も可能だな。お大事に」
 ノイマン「はい、ありがとうございます。……? ナタル先生、どうかしましたか?」
 ナタル「い、いや、別に。(小声で)病院を舞台にした美形医師(♂)と入院患者(♂)の……。う
      ん、いけるかもしれないな。次のコミケのネタはこれで…」
 ノイマン「ナタル先生?」
 ナタル「ノイマン先生、今日はこれで失礼します。また取材、いや、お見舞いに来ますから」
 ノイマン「は、はあ……。ナタル先生、駆け足で帰って行ったなあ。急用でも思い出したのか 
       な? まあ来てくれただけで嬉しいけど。よし、退院したら今度こそ告白しよう!」

 微妙なすれ違いに気付かないまま、ノイマンの思いは膨らんでいく。ナタルの妄想(アイ
デア)も膨らんでいく。邪魔する輩は多そうだが、頑張れ、ノイマン!



ショート136.
アスラン、デスティニー本編以上に女難です

 ルナマリア「カガリ部長、アスラン先輩の好きなものって何ですか?」
 カガリ「どうして私にそんな事を聞くんだ?」
 ルナマリア「だって、カガリ部長ってアスラン先輩の彼女なんでしょう? アスラン先輩の事なら
         誰よりも良く知っていると思って」
 カガリ「ああ、まあ、他の奴よりはよく知っているが……」
 ルナマリア「だから教えてください。私、アスラン先輩の事、もっと知りたいんです!」
 カガリ「あ、ああ……」

 メイリン「さすがお姉ちゃん。純粋さを装って、敵との距離を縮めている。隙を見つけたら、一 
       気に仕留めるつもりね」
 カノン「くっ、後輩なんかに負けてられないわ! アスラン様は私の物よ!」
 メイリン「さらに一人、参戦っと。アスラン先輩、死ななきゃいいけど」



ショート137.
三人組対決
(麒麟さんのリクエスト)

その1.最強トリオ決定戦?

 (校庭の片隅にて)
 オルガ「ったく、妙につっかかりやがって。一年坊主のクセに生意気なんだよ」
 スティング「因縁つけてきたのは、そっちが先でしょう。肩がぶつかったぐらいでネチネチと」
 クロト「ふん、今年の一年は人に謝る事も出来ないのか? 幼稚園からやり直したほうがいい
      んじゃないのか」
 アウル「あんたたちには言われたくないねえ。元ブルコスの劣等生さん」
 シャニ「お前、超生意気…!」
 ステラ『退屈だわ……。どうして私、こいつらと一緒にいるのかしら?』
 クロト「おい、そこの女。自分だけ無関係みたいな顔してんじゃねーよ。ちょっと体が触れただ
     けで投げ飛ばしやがって! お前はゴ○ゴ13か!」
 ステラ「あの人は私の目標です」
 スティング「いや、真面目に答えなくてもいいから。先輩、女のやった事に目くじら立てるなんて
        大人気ないですよ。もう少しクールに行きましょう」
 アウル「先輩たちには女ッ気が無いからねえ。あ、一応彼女がいるんでしたね。本編では全然
      目立たず、ザコキャラ同然に殺されちゃった、あのビミョーな立ち位置にいる三人娘 
      が」
 スティング「あいつらか。確かに外見も性格も、そして出番もビミョーだったな。今でも覚えてい
        る奴が、果たしてどれだけいるのか。哀れといえば哀れ…ん? 先輩たちはどこ 
        へ行ったんだ? ステラもいないぞ」
 アウル「ケンカする前に逃げたの? やれやれ、情けない先輩たち…!?」
 スティング「な、何だ、背後から感じる、この異常なプレッシャーは?」

 アサギ&マユラ&ジュリ「キミたち、覚悟は出来てる?」(ニッコリ)
 スティング&アウル「!!!!!!!」


その2.撤退は速やかに。そして後始末は完璧に

 シン「ん? 今、校庭の方からスティングたちの悲鳴が聞こえたような…。あ、ステラ。スティン
    グたちは一緒じゃないの?」
 ステラ「置いてきたわ。最近は引き際を弁えるようにしているの」
 シン「?」

 オルガ「ふん、バカな後輩どもだ。あいつらの接近に気付かないとはな」
 クロト「この学園の女どもは、自分の悪口に敏感だからな」
 シャニ「女の殺気を感じ取れないようじゃ、まだまだだね。この学園で生き残るための必須ス 
      キルなのに」
 オルガ「お、悲鳴が止んだな。終わったようだな。さて、俺たちの女神様のご機嫌取りに行く 
      か」
 クロト「了解。彼氏役も大変だぜ」
 シャニ「退屈はしないけどね」



ショート138.
来るべき時が来た?

 ニコル「はあ……」
 キラ「どうしたの、ニコル? 最近、元気が無いみたいだけど」
 ディアッカ「放っとけよ。ガーネット先輩とのデートで体力を使い果たしているんだろう。いや、 
        体力を消耗するのは、むしろデートの後か」
 ミリアリア「サイテー」
 ディアッカ「うっ、ちょっとしたジョークなのに……」
 キラ「ニコル、元気が無いけどどうかしたの? 僕たちで力になれる事があったら言ってよ」
 ディアッカ「おい、僕『たち』って、俺は別に…」
 ミリアリア「友達を大切にしない人って、私は嫌いよ」
 ディアッカ「何でも言ってくれ、ニコル。俺はディアッカ・エルスマン、友情の為なら命をかける男
        だ!」
 ニコル「あ、どうも、ありがとうございます。実は…ガーネットさんの様子が変なんです」
 ディアッカ「やっぱり、あの女関係かよ」
 キラ「変って?」
 ニコル「ええと、デートの途中で吐き気を催したり、酸っぱいものを多く食べるようになったり、
      体重や体型を今まで以上に気にするようになったり、『たま○くらぶ』とか『ひ○こくら 
      ぶ』とか読むようになったり…こんなところですね。ね、おかしいでしょう?」
 キラ「…………おかしいというか、それって…」
 ディアッカ「来るべき時が来ただけじゃねーのか?」
 ミリアリア「そうね。おめでとう、ニコル…って言っていいのかしら?」
 ニコル「?」



ショート139.
ニコル・アマルフィ、プロポーズをする

その1.ショート138の続き。真実を知ったニコル、さっそく行動する

 (ガーネットの自宅にて)

 ガーネット『ニコル、どうしたのかしら? いきなり家に押しかけて来て、「アルベリッヒさんに会
        わせてください」って。妙に真剣な眼をしてるし……』
 ニコル「単刀直入に言います。アルベリッヒさん、娘さんを、ガーネットさんを僕にください!」
 アルベリッヒ「!」
 ガーネット「!」
 ニコル「僕はまだ高校生で、結婚できる年齢じゃありません。でも、ガーネットさんの事を誰よ
      りも大切に思っています。それに男として、自分のやった事に責任を取らないと…」
 アルベリッヒ「……ニコル君」
 ニコル「は、はい!」
 アルベリッヒ「悪い事は言わん。やめておきたまえ。このバカ娘は君のような立派な男性には
         勿体無い女だ。親には平気で手を上げるし、秘蔵の銘酒を勝手に飲むし、小遣
         いはケチるし、もう最悪の…」
 ガーネット「遺言はそれだけかしら、クソ親父。今日こそコロス」
 アルベリッヒ「こんな女だぞ。君には勿体無い。結婚は人生の墓場と言うが、こいつと結婚した
         ら本当に墓場に直行だぞ」
 ガーネット「安心して。墓場に行くのは一人だけだから」(極上の微笑み)


その2.事の真相

 ニコル「ダ、ダメですよ、ガーネットさん! 激しい運動は控えてください。妊婦さんはもっと自 
      分の身を大切にしないと!」
 ガーネット「止めないで、ニコル!……って、妊婦さん? 誰が?」
 アルベリッヒ「私か?」
 ガーネット「黙れ、バカ親父。えっ、もしかして、と言うか、この状況だとやっぱり私の事?」
 ニコル「そうですよ。ガーネットさん、妊娠してるんでしょう? 気付かなかった僕も迂闊でした
      けど…」
 ガーネット「私、妊娠なんかしてないわよ」
 ニコル「えっ!? だって、この前、デートの途中で吐き気を催したり…」
 ガーネット「前の日の夜にバカ親父の秘蔵の銘酒を見つけて、ちょっと飲みすぎたから」
 ニコル「酸っぱいものを多く食べるようになったり…」
 ガーネット「昔から酸っぱいものは好きよ。梅干とか、すっ○むーちょとか。最近、またハマっ 
        ちゃったのよね」
 ニコル「体重や体型を今まで以上に気にするようになったり…」
 ガーネット「恋するオトメなら当然でしょ」
 アルベリッヒ「ふっ。デートの前日に酒瓶一本開ける奴がオトメか。時代は変わったな」
 ガーネット「黙れ、クソ親父」
 ニコル「『たま○くらぶ』とか『ひ○こくらぶ』とか読むようになったり…」
 ガーネット「そりゃあ、まあ……。私だってニコルの赤ちゃんは欲しいし、子供が出来た時の参
        考にしたいし…」
 アルベリッヒ「顔が赤いぞ、バカ娘」
 ガーネット「うっさい、クソ親父」
 ニコル「じゃあ、僕の勘違いだったんですか!? なあんだ……。残念です」
 ガーネット「『残念』なの?」
 ニコル「ええ。僕とガーネットさんの子供、欲しかったから」
 ガーネット「ニコル……」
 ニコル「ガーネットさん……」

 (見つめ合う二人。そして抱擁)

 アルベリッヒ「ニコル君、やっぱり君は人生の選択を間違っているぞ。って、言っても聞かない
         か。やれやれ。好きにしたまえ」


その3.翌日の学校で事後報告

 キラ「という訳で、ガーネットさんは妊娠してなかったんだって」
 ミリアリア「なあんだ。私たちの早とちりだったのね」
 ディアッカ「いや、あの女も悪いだろ。紛らわしい真似をしやがって」
 アスラン「でも、これで良かったんじゃないのか? 高校生で父親になるのは大変だろうし」
 ラクス「そうですわね。でも、ガーネットお姉様とニコルさんのお子様も見てみたかったですわ」
 カガリ「まあ今回は誤報だったが、その内に本当に出来るだろう。何しろ…」

 ガーネット「ニコル……」
 ニコル「ガーネットさん……」

 カガリ「高等部の教室に大学生の身で入り込んで、ずっと抱き合ってるぐらいのバカップルだ
      からな。先生、いいんですか?」
 バルトフェルド「構わん。どうせ言っても無駄だろうし」
 フレイ「バカップルに付ける薬は無いわね」
 イザーク「ご祝儀の準備をしておくか」



ショート140.
サッカー部の練習試合にて(相手は隣町のフリーデン高校)

 マユ「お兄ちゃん、応援に来たわよー。頑張ってー………キャーーーッ! キラ様ーーーっ!
     素敵ー! カッコいいーっ! お兄ちゃん、キラ様の邪魔にならないように引き立て役と
     して頑張ってー!」
 シン「マユ……。クソッ、これも全部キラ・ヤマトのせいだ! いつか必ず思い知らせてやる!」
 サッカー部一同「いや、それはちょっと違うと思うぞ」
 ステラ「シスコンって、あんまり好きじゃない」
 キラ「君も辛辣だね。シン、同情するよ……」



ショート141.
ノイズ・ギムレットの災難

 ノイズ(二年、特待生。化学部部長)「ふっふっふ、ついに完成したぞ。人類の永遠の夢、完全
                        なる『惚れ薬』が! これさえ飲めば誰でもモテモテ! 
                        この薬を売り出して、俺は大儲け…」
 ?「そうはさせん!」
 ノイズ「だ、誰だ! うわっ、何をする、やめろーっ!…………グフッ」

 タリア「校長、先日の化学部部室の火災の件ですが、救助された部長のノイズ・ギムレット君 
      が意識を取り戻しました。ですが頭を強く打っていて、火事の日の事は何も覚えていな
      いそうです」
 デュランダル「そうか。彼にはとんだ災難だったな。養生するように言っておいてくれ。あとトラ
          ブルの種になるような妙な研究は控えるように、ともね」
 タリア「? はあ、分かりました」
 デュランダル「学園の平和を守るためなら、私は努力を惜しまない。そう、どんな手段を使って
          でもね」
 タリア「ご立派です、校長。ですが、校長の言葉にはなぜか『悪』を感じるのですが」



ショート142.
ダン達の修学旅行・前編
(ymaさんのリクエスト)

その1.ちなみに去年の行き先は北海道でした

 ダン「明日から修学旅行か。楽しみだけど、この、異常に分厚いしおりは何だ? 半分以上が
    『注意事項』で埋まっているぞ」
 ルーヴェ「何でも、去年の二年生たちがはしゃぎ過ぎて、色々と問題を起こしたそうだ。行き先
       も去年とは違うそうだ」
 ダン「キラ先輩たちのせいか。けど一体、どんな問題を起こしたんだ?」
 ルーヴェ「さあ。けど、この『注意事項』を見ると、大体の想像は付くな」
 ダン「『ケンカを売られたからといって、ヤクザの事務所に殴りこむのは禁止』、『バカップルが
    夜、ラブホテルに入るのは禁止』、『事件をもみ消す為のお金は自己負担で』……。なる
    ほど。先輩たち、かなり暴れたみたいだな」
 ルーヴェ「あの人たちにケンカを売ったヤクザの方が可哀想に思えるのは、俺だけかな?」


その2.五泊六日の九州旅行、スタート

 (修学旅行当日。行きの新幹線の中で)

 ダン「…………」
 ミナ「…………」
 ステファニー「…………」

 レヴァスト「ああ、もう! せっかく同じ席にしてやったのに、電車に乗ってから一言も喋ろうと 
        しない! あー、イライラする!」
 ノイズ「いや、そもそもあの三人を一緒にしたのがマズいんじゃないのか? 何でダンとステフ
     ァニー先生だけ、とか、ダンとミナだけ、とかにしなかったのさ?」
 レヴァスト「それじゃあ修羅場が見れないでしょ!」
 ノイズ「叫ぶなよ。そして最低だな」


その3.博多駅に到着

 ミナ「ダ、ダン、ごめんなさい。せっかくステファニー先生と一緒の席なのに、私がいたせいで 
    全然、話も出来なくて…」
 ダン「ミナのせいじゃない。最近、先生とは普段から会話らしい会話をしてないからな。どうも 
     避けられているみたいだ。告白したのは間違いだったかな」
 ミナ「ダン……。分かった、私に任せて! ダンと先生の仲を取り持ってあげるから!」
 ダン「いや、お前に迷惑をかける訳には…」
 ミナ「迷惑なんかじゃないわよ。友達が困っているのなら助けるのは当然よ。私に任せて!」
 ダン「そ、そうか。それじゃあ頼む」
 ミナ「うん!」

 レヴァスト「ミナ、あんたって本物のバカね」
 ミナ「うっ……。分かってるわよ。でも、私はダンも好きだけどステファニー先生も好きだし、だ
    から二人とも幸せになってほしくて…」
 レヴァスト「はいはい。OK、私も手伝うわよ。あの二人をくっつけてあげるわ。そしてその後 
        は、あんたに胸を貸してあげる。思いっきり泣きなさい」
 ミナ「ふ……ふえええ〜〜〜ん!」
 レヴァスト「ちょっ、今から泣いてどうするのよ! ああ、もう……」


その4.レヴァスト、本編以上に策士です。そしてバカ

 レヴァスト「という訳で、あんた達も協力しなさい。というか、二年全員、強制参加ね」
 ノイズ「俺達の意思は無視かよ。やれやれ、これだからオバサンは…ゴフッ!」
 ルーヴェ「見事なかかと落としだ。あ、俺は協力します」
 ルミナ「私も手伝います」
 カノン「あんまり気が乗らないけど、死にたくないから協力するわ」
 エリナ「でも、どうやってあの二人をくっつけるんですか? ステファニー先生はダン君から逃 
      げ回っているから、二人きりにさせる事自体、難しそうなんですけど」
 レヴァスト「手は考えてあるわ。その為にはバジルール先生、協力してくれませんか?」
 ナタル「断る。教師と生徒の交際など認めるわけには…」
 レヴァスト「(小声で)空想の世界では散々書いているくせに。しかも男同士で」
 ナタル「!」
 レヴァスト「黙っててあげてもいいですよ。それに今回の件はステファニー先生を『男』にすれ 
        ば、いいネタになると思うんですけど」
 ナタル「協力は惜しまない。愛は素晴らしいものだ」
 レヴァスト「ありがとうございます。で、作戦だけど……」

 (一日目は博多市内を見学。そして夜、旅館にて)

 ダン「…………」
 ステファニー「…………」

 (なぜか一緒の部屋。しかも二人きり。更に『夫婦用』の布団が敷いてあります)

 レヴァスト「よし、男はケダモノだから、これでOK!」
 一同「この女、バカだーーーーっ!!」



ショート143.
ダン達の修学旅行・後編
(ymaさんのリクエスト)

その1.二日目、熊本城にて

 レヴァスト「昨夜は何の進展も無かったみたいね。まったく、あの状況で手を出さないなんて、
        ダンってもしかして『問題あり』じゃないの?」
 ノイズ「ああいうヤバい事を考えるお前の脳みその方が問題ありだと…ギャオッ!?」
 カノン「うわあ、見事な延髄蹴り」
 ルミナ「救急車を呼んだ方がいいんじゃないかしら?」
 ルーヴェ「大丈夫。こいつ、意外とタフだから」
 レヴァスト「とにかく、何としてもあの二人をくっつけるのよ。どんな手段を使ってもね!」
 ミナ「あ、あの、レヴァストさん、頑張ってくれるのは嬉しいんだけど、あまり過激なのは…」
 レヴァスト「作戦パート2! 『あの二人を危機一髪の状況に追い込み、死線を潜り抜けさせて
        愛情アップ!』作戦をやるわよ!」
 ミナ「私の話、全然聞いてない……。うう」
 エリナ「危機一髪の状況に追い込む、って、どうするんですか?」
 レヴァスト「あの二人をあそこにある三の丸(宇土櫓)に押し込んで、二人っきりにする。そこで
        城に火を点けて…」
 一同「それは犯罪だ! 国指定の重要文化財を燃やすな!」
 ミナ「本当に私の話を全っ然聞いてない……。ううううう」


その2.まずは話し合ってみましょう

 ステファニー「? 何だか、あっちの方が騒がしいわね」
 ダン「先生」
 ステファニー「!」
 ダン「逃げないでくれ。その……昨夜はすまなかった。いや、別に何かした訳じゃないけど、謝
     らなきゃいけない気がして、その……」
 ステファニー「…………」
 ダン「ミナが協力してくれるって言ってくれたけど、やっぱりこういうのは自分で何とかしなくちゃ
     いけないと思う。だから、もう一度だけ言わせてくれ。ステファニー・ケリオン先生、俺は
     あんたの事が好きだ。いつも明るくて、みんなを楽しませて、でも、時々少し哀しい顔を 
     して、だから守ってやりたいと思うし、その哀しみを取り除いてやりたいと思う」
 ステファニー「…………」
 ダン「俺はあんたが好きだ。幸せにしたいと思っている。でも、あんたの気持ちを無視するつも
     りは無い。どんな結論を出しても、俺は受け止める。考えておいてくれ」
 ステファニー「ダン君……」

 レヴァスト「うーん、私たちが遊んでいる間にイベントが進んだみたいね。これは作戦を練り直
        さないと」
 一同「『遊び』じゃないくて、『本気』だったくせに」
 ミナ「城に火を点けるって言ってた時のレヴァストさんの目、輝いていたわ。人選、間違えちゃ
    ったかも……」


その3.その夜、ホテルのバーで

 ステファニー「って言われたんです」
 ナタル「そうか」
 ステファニー「ダン君、真剣な眼をしていました。先輩、私はどうしたらいいんでしょう? 教師
          として、どう対応したら…」
 ナタル「お前は、ダンの事をどう思っているんだ?」
 ステファニー「えっ?」
 ナタル「教師とか生徒とか、年下とか年上とか、そういうのは少し忘れろ。一人の女として、ダ
      ン・ツルギという男をどう見ているんだ? 私は、あいつはいい男だと思うが」
 ステファニー「そ、それは……でも……」
 ナタル「自分の心に素直になれ。お前がどういう答えを出しても、あいつはきちんと受け止め 
      る。そういう奴だ、あいつは。じゃあな」
 ステファニー「………………」

 レヴァスト「OKです、先生。お疲れ様でした!」
 ナタル「ふう。お前達の用意した台本どおりに語ったが、こんな使い古されたセリフで効果が 
      あるのか?」
 カノン「大丈夫です! あのセリフは同人界のカリスマ恋愛作家、エクシード・コマンダー先生 
      の作品のセリフですから。ああ、先生の新刊が待ち遠しい!」
 ナタル「………」(エクシード・コマンダーは私のペンネームで、あれは『男同士』のカップルが 
            交わしたセリフなのだが、とツッコミたいが、我慢している)


その4.そして時は流れて最終日、ホテルのロビーで

 カノン「何だか、あっという間だったわね。鹿児島、宮崎、大分……。五泊六日で九州一周は 
     疲れたわー」
 ルミナ「別府で温泉に入ったでしょ。あれで疲れは取れたんじゃない?」
 ルーヴェ「一日入っただけじゃ効果は無いと思うよ」
 ノイズ「まあ誰かさんと違って、俺たちは若いからな。疲れなんかすぐに取れるよ。ハッハッハ
      ……へぼっしゅ!?」
 レヴァスト「みんな、お早う」
 ミナ「お早うございます、レヴァストさん。でも、ホテルのロビーでウェスタンラリアートはちょっと
    …。一般のお客さんがビックリしていますよ」
 レヴァスト「いいのよ、あのクソガキは女の敵だから。あれ? ダンはまだ来てないの?」
 ルーヴェ「ダンならホテルの庭にいましたよ。誰かを探しているみたいでしたけど」
 カノン「ステファニー先生もいませんね。どうしたのかしら?」
 レヴァスト「……ヤバい! 世紀のイベントを見逃すかも! みんな、あの二人を探して…」
 ミナ「ダメです!」
 レヴァスト「ミナ!?」
 ミナ「そっとしておいてあげてください。ここから先は、あの二人の問題だから」
 レヴァスト「……私たちは別に構わないけど、あんたはそれでいいの? 本当に?」
 ミナ「はい」
 レヴァスト「はっきり言うわね。OK、みんなもここで待機。あの二人がどんな結論を出しても、
        冷やかしたり、からかったりするんじゃないよ」
 一同「はーい。でも、一番やりそうなのは、あんただけどね」


その5.結論

 ダン「先生……」
 ステファニー「ダン君。私は彼の事を忘れられない。きっと一生、忘れる事なんて出来ない」
 ダン「…………」
 ステファニー「でも、私は、それでもあなたと一緒にいたいと思っている。勝手な考えだとは分
          かっているわ。でも…」
 ダン「分かった」
 ステファニー「! ダン君……」
 ダン「辛い過去も、忘れられない男の影も、あんたの全部を俺は受け止める。そして、あんた
     と一緒に未来を歩いていく。昔の男が忘れられないっていうのは、確かにちょっと気に入
     らないけど、それでも俺はあんたと一緒にいたいんだ」
 ステファニー「ダン君……。ふふっ、あなた、年下のくせにカッコ付けすぎよ」
 ダン「自分でもそう思う」
 ステファニー「ふう。君は私よりずっと大人だわ。もう年下のボーヤ扱いは出来ないわね」
 ダン「ああ。これからは恋人扱いで頼む。そろそろ集合時間だ。行くぞ、ステファニー」
 ステファニー「早速呼び捨て? もう……。ええ、行きましょう、ダン」


その6.ミナの決意

 レヴァスト「お、来た来た。よー、お二人さん。新婚旅行の打ち合わせはもう終わったの…」
 一同「脊髄反射で約束破るな!」
 レヴァスト「ぐぼっ!?」

 ダン「よお、みんな。ん、レヴァストはどうしてこんな所で寝ているんだ? 寝不足なのか?」
 ステファニー「あらあら、頭に大きなタンコブがたくさん出来ているわね。まるで複数の人間に
          ビッグサイズのハンマーでツッコミを入れられたみたい」
 ルーヴェ「放っておきましょう。これくらいで死ぬ人じゃないし」
 ステファニー「それもそうね。それじゃあみんな、荷物を持ってバスに乗って。空港に向かうわ
          よ。ダン…君も早く自分の荷物を持ってきなさい。乗り遅れるわよ」
 ダン「ああ、すぐに取って来る。少し待っててくれ、ステ…先生」
 カノン「あらら、二人とも呼び捨て寸前で止めたわ」
 ルミナ「公私のケジメは付けるみたいね」
 ミナ(ダンに近づいて、小声で)「ダン、上手くいったみたいね。おめでとう」
 ダン「何とかな。ミナにも世話になった、ありがとう」
 ミナ「ううん、私は何もしていないわ。先生を幸せにしてあげてね」
 ダン「ああ。ステファニーは俺が必ず幸せにする。何があっても、絶対に」
 ミナ「……うん。ダンなら出来るわ。頑張ってね」

 ミナ「はあ……。私って、やっぱりバカなのかな。もういいわ。この恋はこれでオシマイ! 新し
    い恋を探そうっと!」


その7.それから十二時間後

 (ダンたちが泊まったホテルの裏にあるゴミ捨て場で)

 レヴァスト「…………あら? 私、どうしてこんな所で寝ているのかしら?」



ショート144.
インパルス君の憂鬱

 インパルス「はあ……」
 ストライク「どうした、インパルス。元気が無いな」(ストライクはインパルスの従兄弟です)
 インパルス「あ、兄さん(インパルスはストライクの事をこう呼んでいます)。ええ、ちょっと部活 
         の事で悩んでいるんです。俺、先輩から嫌われているみたいで…」
 ストライク「嫌われるような事でもしたのか?」
 インパルス「いいえ、全然」
 ストライク「お前に無くても、先輩はどう思っているのか分からないぞ。知らず知らずの内に嫌
        われるような事をやったんじゃないのか?」
 インパルス「やってませんよ! 俺の兄弟の写真を見せただけで「うがあーーーーっ!!」って
         怒り狂ったんです」
 ストライク「お前の兄弟って、セイバーとカオスとガイアとアビスの事か?」
 インパルス「ええ。普通に家族で集まっている時の写真です。……あ、いや、もしかしたら!」
 ストライク「心当たりがあるのか?」
 インパルス「四人とも変形していたんです。それが気に触ったのかも」

 物陰に隠れて聞いていたディアッカ「いや、それ以前の問題だから」



ショート145.
高等部のテスト

その1.まあ『SEED学園』だからね

 ルナマリア「今日から一学期の中間テストね。高等部のテストって、中等部より難しいんでしょう
         ね。気合を入れないと」
 シン「俺は予習復習バッチリ! テスト範囲もちゃーんと勉強してきたし、学年トップも夢じゃな
     いかもな」
 メイリン「うわあ、シン、凄い自信」
 レイ「お手並み拝見、といこうか」
 インパルス「ドキドキ、ドキドキ……」

 (そして、テスト開始)

 シン「順調、順調。これでラスト…………って、何だ、この問題?」

『最近、学園内にバカップルが増えてきました。これ以上バカップルを増やさない方法、そ
して、バカップルがトラブルを起こした際の有効な対処法を答えよ』

 シン「こんなの分かるかーっ! それにこの問題の配点、『答えの内容次第』って何なんだ!」
 タリア試験官「学園の未来を左右する重要な『問題』なの。真剣に答えてちょうだい」
 インパルス「グ、グラディス教頭、目がマジだ……」
 レイ「ステファニー先生にまで先を越されて焦っているようだな。公私混同も甚だしいが…」
 メイリン「この学園でそれを言っても、ね」
 ルナマリア「そうね。答えてあげましょう」
 シン「うう……。徹夜で勉強したのに。俺の努力は何だったんだ……」


その2.テストの結果は言うまでも無いでしょう。シン、追試決定

 シン「ううううう……。インパルスにまで負けるなんて……」
 スティング「シン、元気を出せ。俺達も追試組だ。仲良くやろうぜ」
 アウル「そうそう。気楽に行こうよ、気楽に」
 シン「お前達と一緒かよ。全然嬉しくないな。……あれ? ステラは?」
 スティング「あいつは合格だ。それも最高得点でな」
 シン「ええっ!? どういう答えを書いたんだろう……?」

 ステラの回答
 『バカップルを増やさない方法。くっつきそうな奴らの首を締める』
 『バカップルへの対処方法。背後からそっと近づき、ナイフで首を掻っ切る』

 デュランダル「素晴らしい回答だ。法的に問題があるので実行は出来ないが、実にいい」
 タリア「校長、ストレスがかなり溜まっていませんか?」



ショート146.
昨年度の修学旅行、北海道で何が起きたのか?
(信濃さんのリクエスト)

 ミナ「レヴァストさんは一昨年も去年も、二年生で留年しているんですね」
 レヴァスト「あんた、随分とヘビーな事を訊くね。まあ、そのとおりだけど」
 ミナ「じゃあ去年は二年だから、キラ先輩達と一緒に修学旅行に行ったんですか?」
 レヴァスト「ああ。北海道にね。色々あったわ……」

 キラ「ここは僕に任せて、レヴァストさんはみんなを呼んで来てください!」
 ラクス「わたくしも戦います。キラの為に、そして、大切な人達の為に……」
 アスラン「貴様ら、カガリを侮辱した罪、その命で償ってもらうぞ!」
 イザーク「一対百か。ふん、この程度の数で俺を止められると思っているのか?」
 ディアッカ「グゥレイト! 極上の雪崩を起こしてやるぜ!」
 ニコル「ガーネットさんに習った槍術、実戦でも充分使えますね。これなら…」
 カガリ「全面戦争、か。仕方が無いな。だが、やるからには必ず勝つ! そして徹底的に
      潰すぞ!」
 一同「おーーーーっ!」

 レヴァスト「本当に色々あったわ。楽しかったけど、でも、もう私達は津軽海峡を渡れないのよ
        ねえ。残念」
 ミナ「……はしゃぎすぎました?」
 レヴァスト「ちょっとね♪」



ショート147.
大学部の悪魔たち

 ゼノン「おや、これはこれは。誰かと思えば、年下のガキにメロメロになって、講義もサボりがち
      なガーネット・バーネットじゃないか。妊娠おめでとう。出産祝いは弾むぞ」
 ガーネット「ご丁寧な挨拶をどうも、この前の論文討論会で私にコテンパンにされたゼノン・マグ
        ナルド君。いつの時代のニュースをしているんだい? あんたは頭も性格も悪いん
        だから、せめて情報ぐらいは正しいものを手に入れないと、世間の話題についてい
        けなくなるわよ」
 ゼノン「これはどうも。そういえばこの前、街中でお父上と激しいバトルを行なったそうだな。相
     変わらずおバカ、いや、お元気なお父上で。ふふふふふ」
 ガーネット「他人の親をバカにするような命知らずほどバカじゃないわよ。あと、その喋り方は 
        やめた方がいいわよ。似合わない丁寧語を使っても、あんたの薄汚い本性は隠せ
        ないから」
 ゼノン「…………」
 ガーネット「…………」

 ゼノン「殺す」
 ガーネット「やってみな」

 タリア「校長、大学部のトダカ学長から連絡です。『ガーネット・バーネットとゼノン・マグナルドの
     第七次対決が勃発。至急、応援を請う』」
 デュランダル「すぐにニコル君を向かわせたまえ。大学部が灰燼と化す前に。急げ!」



ショート148.
ギアボルトとステラ・ルーシェ
(麒麟さんのリクエスト)

 ギアボルト「…………」
 ステラ「…………」
 ギアボルト「飴、なめる?」
 ステラ「いらない。それに私がなめたら、あなたの分が無くなるわ」
 ギアボルト「……そうか。そうね」
 ステラ「それじゃあ」
 ギアボルト「さよなら」

 オルガ「? ギア、妙に嬉しそうだな。何かいい事でもあったのか?」
 ギアボルト「いい人に出会いました。友達になれるかもしれません」
 オルガ「男か?」
 ギアボルト「いえ。女の人です」
 オルガ「そうか。まあ頑張れ」
 ギアボルト「はい」

 シン「ステラ、嬉しそうだね。何かあったの?」
 ステラ「可愛い人にあったの。友達になりたい人」
 シン「…………」
 ステラ「女の子よ」
 シン「えっ!? ステラって、まさかそういう趣味が…」
 ステラ「殺す」
 シン「ぐはあっ!」
 スティング「女の扱いが下手だな、あいつは」
 アウル「先輩とは大違いだね」



ショート149.
クルフ・ガルドーヴァ先生の授業風景

その1.程々にしてください

 クルフ「男子生徒諸君、これより、武術の訓練をする。全員、武器を持て」
 ダン「先生、この時間は体育の授業のはずです。あと、この槍や刀は何ですか?」
 クルフ「安心しろ。それは模造刀だ。刃はついていない。当たれば痛いがな」
 ダン「いや、これ硬いし重いし、当たったら痛いどころじゃすまないと思うんですけど」
 クルフ「ならば当たらないようにかわし続けろ。では、訓練始め!」
 ルーヴェ「訓練? 授業じゃなくて?」
 クルフ「戦わなければ生き残れんぞ。私が通っている隣町の拳法道場(道場主は「拳神」バリ 
      ー・ホー)では初心者レベルの稽古だ。死力を尽くして戦えい!」
 生徒一同「出来るかーーーーっ!」

 デュランダル「生徒達が君の授業をボイコットしているそうだね」
 クルフ「はっ。まったく、最近の子供たちは軟弱すぎます。武術訓練の後に20kmのランニング
      とヒンズースクワットを500回をやらせた程度でバテるとは。私は毎日やっている事な
      のに」
 デュランダル「熱心すぎる体育教師というのも困ったものだな」
 タリア「熱心、というレベルを超えている気がするのですが」


その2.そういう意味ではなく、「今は自分を鍛える事に専念している」という意味
だそうです

 デュランダル「まったく、彼には困ったものだな」
 タリア「ですが、女子生徒の評判は悪くありません。適切な護身術を教えてくれるそうです」
 デュランダル「護身術か。そういえば最近、『護身術を教える』と言って女性の体に触りまくった
          愚かな教師がいたというニュースを聞いたが、クルフ君は大丈夫かね?」
 タリア「その心配はありません。彼は『俺は女には興味が無い!』と言い切りましたから」
 デュランダル「…………」
 タリア「この発言のせいで、一部の女子からの人気がアップしたそうです」
 デュランダル「その『一部の女子』に伝えたまえ。同僚を同人誌のネタにするな、とね」



ショート150.
アスラン、女難ルートに強制突入

 ラクス「芸能活動、プロダクションの社長業、そして学生としての生活……。さすがのわたくしも
      疲れました。そこでアスランに作っていただいたのが、この自立思考型アンドロイド、ラ
      クス2号です。通称メカラクスです」
 ミーア「いえ、私、人間です。それに私にはミーア・キャンベルっていう名前が…」
 ラクス「冗談ですわ。でも、キラはこう言ったら本気にしそうですけど。うふふふふ」
 ミーア「そうなんですか? 純粋なんですね」
 ラクス「ええ、とっても素敵な人ですわ。ですがミーアさん」
 ミーア「はい?」
 ラクス「キラに手を出したら、殺りますから」(ニッコリ)
 ミーア「はい、それは分かっています。じゃあアスランさんならいいですか? 私、アスランさん 
      の方が好みのタイプなんです」
 ラクス「構いませんわ。でも、敵は多いですわよ」
 ミーア「望むところです。敵は全て粉砕します」
 ラクス「その強さ、さすが「もう一人のわたくし」ですわ」
 ミーア「ええ、私、頑張ります!」

 アスラン「何だ? 今、背中に寒気が走ったぞ」
 キラ「アスラン、君がメカラクスを作ったって噂を聞いたんだけど…」
 アスラン「デマだ! ……いや、確かにデマだが、嫌な予感がする。なぜだ?」

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