SEED学園編 PHASE−16
ショート223.
天才とバカは紙一重、vsゼノン軍団編
(トモキさんのリクエスト)

その1.復讐するは我にあり

 ノイズ「ゼノン・マグナルド、あいつだけは絶対に許せない! 復讐だ、復讐してやる!」
 ルーヴェ「穏やかじゃないな。あの人がお前に何かしたのか?」
 ノイズ「いや、別に何も。直接会話をした事も無いし」
 ルーヴェ「だったらどうして復讐なんて? 俺はあの人を尊敬しているから、復讐なんてそんな
       バカな事はしてほしくないんだが…」
 ノイズ「俺がこの夏に作った新作の薬の名前を商標登録しようとしたら、同じ名前をあいつが 
      登録してやがったんだ! 絶対に許せない! 復讐してやる!」
 ルーヴェ「……個人で作った薬の名前を商標登録できるのかとか、他にも色々とツッコミたい 
       が、ギャグSSだという事でスルーしよう。ところで、どんな名前を登録するつもりだっ
       たんだ?」
 ノイズ「『人類の夢、究極の惚れ薬、ここに完成! これさえ飲めばツンツンキャラがデレデレ 
     に! 石破ラブラブ天驚拳だって出来ちゃうぞ!』だ」
 ルーヴェ「お前のネーミングセンスもだが、そんな名前を登録したゼノン様の考えが分からない
       な。つーか役所もこんな名前を商標登録するなよ」


その2.恋愛は人をバカにするようです。目指せバカップル

 ノイズ「という訳で、ゼノンのクソッタレに復讐する。ルーヴェ兄さん、手を貸してくれ」
 ルーヴェ「断る。俺はあの人に忠誠を誓った。あの人を裏切る事なんて出来ん」
 ノイズ「成功した暁には、俺の作った惚れ薬をプレゼント。これさえ飲ませれば、あのギアボル
      トって女の子は兄さんにラブラブ…」
 ルーヴェ「粉骨砕身、不退転の決意で手伝わせていただきます。何なりとお申し付けください、
       ノイズ様」
 ノイズ「分かりやすい反応だなあ。……(小声で)薬はまだ完成してないんだけどね。上手く利 
     用してやろうっと」


その3.君は生き延びる事が出来るか?

 ルーヴェ「復讐と言っても、具体的にはどうするつもりなんだ? ゼノン様は手強いぞ」
 ノイズ「分かってる。だからあいつ本人を攻撃するんじゃなく、まずはあいつの周りにいる人間
      をぶちのめす。部下がみーんないなくなれば、あいつの戦力も半減するからな」
 ルーヴェ「なるほど。で、その方法は?」
 ノイズ「エドワード・ハレルソンとコートニー・ヒエロニムスにこの薬を飲ませる。一時的に記憶を
      失う薬で、この薬が効いている内はゼノンの事も忘れている。奴に何かあっても助けな
      いだろう」
 ルーヴェ「とんでもない薬を作ったな。でも、あの二人がそう簡単に飲むかな?」
 ノイズ「心配ない。適当な所に置いておけば、あの二人は絶対にこの薬を飲む。そういう名前 
      を付けたからね」
 ルーヴェ「どんな名前だ?」
 ノイズ「『何気にキャラの死亡率が高い鏡伝。でも、これさえ飲めば死亡フラグは完全回避! 
      さあ、君もこの薬を飲んで、鏡伝世界を生き延びよう。そして、原作ではあり得ない素
      敵なカップリングを実現させよう!』」
 ルーヴェ「おいおい、いくら何でもそれは…」

 エド「……あれ? 俺は誰? ここはどこ?」
 コートニー「分からない。何も思い出せない。俺は誰だ?」
 ルーヴェ「飲んだのかよ。まあ気持ちは分かるが…」

 カノン「うーん、思い出せない。私はどうしてこんな所に?」
 スティング「俺は誰だ? そしてお前らは誰だ?」
 アーサー(新人教師)「何だろう? 何か凄い決心をしたような気がするんだけど……」
 ルーヴェ「被害者続出だな」


その4.復讐開始

 ノイズ「これで邪魔者は消えた。次はいよいよゼノンだ。あいつにはこの薬を振り掛けてやる」
 ルーヴェ「その薬は何だ?」
 ノイズ「惚れ薬の逆で、女の子に徹底的に嫌われる薬だ。小雨に見せかけて、空からこっそり
     降りかけてやる。その為に小型ヘリも借りた。ふっふっふ、待ってろよ、ゼノン!」
 ルーヴェ「無駄に金をかけてるなあ。でも、そう上手くいくかな?」
 ノイズ「僕の薬の出来は完璧だ。絶対に成功する! 薬、散布開始!」
 ルーヴェ「いや、そういう意味じゃなくて……ま、いいか」

 ガーネット「ゼノン! なぜか今日のあんたはいつもよりムカつく! だから殺す!」
 ゼノン「この私に正面から挑むとは、バカな女だ。ならば死ね!」

 レヴァスト「久しぶりね、ゼノン。昔、付き合っていたお礼をしたいの。私に殺されてちょうだい」
 ゼノン「断る。貴様が死ね」

 ノイズ「……あれ? なんか平然とやり取りしてるなあ」
 ルーヴェ「あの人にとっては、あれが日常だからな。あの人の周りにいる女性って、みんな濃い
       から」


その5.王者の掌中

 ミナ「あ、ゼノンさん」
 ゼノン「お前か」
 ミナ「あ、あの、私、お弁当作ってきたんです。一緒に食べませんか?」
 ゼノン「そうか。頂こう」

 ノイズ「あれ? どうしてあの女はゼノンと仲が良いんだ? ゼノンにかけた薬はまだ効いてい
      るはずだぞ!」
 ルーヴェ「彼女はゼノン様を本気で愛しているからな。愛の力が薬の力を超えたのかも」
 ノイズ「そ、そんな非科学的な事が……。くっ、撤収だ!」

 ゼノン「この前、俺が調合したネックレスは付けてきたか?」
 ミナ「ええ、ちゃんと付けてますよ。見た事の無い宝石が付いてますけど、この宝石は?」
 ゼノン「私が作った人工宝石だ。特殊な波動が出ていて、他人から出ている邪気や悪意を相 
      殺し、気持ちいい会話が出来るようになる」
 ミナ「へえー、凄いですね。まるで魔法の宝石です。そういえばゼノンさん、この前、おかしな名
    前を商標登録したそうですね。どうしてそんな事を?」
 ゼノン「バカな部下の弟分が妙な薬を作ったから、その牽制だ。あんな薬を使われて、お前を
      他の男に取られたら敵わん」
 ミナ「?」
 ゼノン「こっちの話だ。腹ごしらえに散歩してくる。ついでにバカなネズミどもの始末もしてくる」
 ミナ「? はあ……。何だかよく分かりませんけど、いってらっしゃーい」


その6.天罰覿面?

 ルーヴェ「ゼノン様への復讐は失敗したが、協力はしてやったんだ。惚れ薬を寄こせ」
 ノイズ「何言ってるんだよ。計画は失敗したから報酬は無しだ。つーか、ルーヴェ兄さん、ほと 
      んど何もしてないじゃないか」
 ルーヴェ「ツッコミ役をやったじゃないか」
 ノイズ「俺がやって欲しかったのはそんな事じゃない! にっくきゼノン・マグナルドへの復讐を
     手伝ってもらいたくて…」
 ゼノン「ほう。面白そう話をしているな。詳しく聞かせてもらおうか」
 ルーヴェ「あ」
 ノイズ「げ」

 ミナ「あ、お帰りなさい、ゼノンさん。さっき、まるで地獄の底にいる亡者のような叫び声が聞こ
    えたんですけど、ゼノンさんは聞きましたか?」
 ゼノン「いや、そんな声は聞こえなかった。お前の空耳だろう」



ショート224.
アウル君の水泳教室
(天眷のキュクノスさんのリクエスト)

その1.校内は関係者以外立入禁止のはずですが……

 ギアボルト「私はカナヅチです。この夏も結局、泳げませんでした。このまま泳げないのは悔し
        いので、水泳部のエースであるアウルさんにご指導を願いたいのですが」
 アウル「んー、まあオルガ先輩の紹介だし、別にいいよ。じゃあ明日の放課後、市営プールに
      来てくれ。水着も忘れるなよ」
 ギアボルト「はい」

 ?「水着……」
 ?「ギアボルトの水着姿……」
 ?「ふふふふふ……」

 アウル「!? な、何だ、このとんでもなく禍々しい感じは?」
 ギアボルト「いつもの事ですから気にしないでください。最近、また一人増えたみたいです。世 
        の中には物好きが多いですね」(ため息)


その2.水着は学校指定のスクール水着です

 (翌日、市営プールにて)

 ステラ「ステラも泳ぐのは苦手……。だからギアと一緒に教えてほしいの。いい?」
 アウル「ああ、別にいいぞ。一人教えるのも二人教えるのも一緒だし」
 ルーヴェ「俺も泳ぎは苦手なんだ。よろしく頼む」
 ジール「俺も」
 シン「俺もステラと一緒に!」
 ガーネット「私も! そしてスク水姿のギアちゃんと記念写真を!」
 アウル「おめーらは帰れ。プールが汚れる」
 ギアボルト「バカばかりですね」


その3.サーフィンごっこ

 アウル「じゃあ、まずはビート版を使ってバタ足から。ほら、イチ、ニ、イチ、ニ…って、ステラ、 
      ビート版を持っているのにどうして沈むんだよ」
 ステラ「分からない……。ステラの体重が重いのかな?」
 シン「そんな事は無い! ステラは重くなんかないよ!」
 アウル「お前、まだ居たのか」
 ギアボルト「でも、シンさんの言うとおりです。ビート版を正しく使えば自然に浮く事が出来ます。
        私なんてビート版の上に乗れますよ。ほら」
 アウル「乗るな! いや、それは子供の頃、誰でも一度はやった事だけどさあ! そして超一 
      流のバランス感覚だな!」


その4.命がけの水泳教室、終了

 ステラ「ん、しょ……。あ、泳げた。ステラ、泳げた!」
 ギアボルト「わずかな距離ですが、私も泳げました。ビート版はもう要りませんね。ここからは自
        分の力で泳ぎたいと思います」
 アウル「良かったな。けど、泳ぎなんて、切っ掛けさえつかめれば誰でも出来るんだよ。あんま
      り調子に乗らずにトレーニングを積み重ねるんだな」
 ギアボルト「はい。ありがとうございました、アウルさん」
 ステラ「アウル、ありがとう」
 アウル「礼なんていい。それより……」

 ガーネット・シン・ジール・ルーヴェ「…………」

 アウル「フェンスの向こうから殺気を漲らせている、あの連中を何とかしてくれ」
 ギアボルト「何とかしましょう。つーか殺っちゃいましょう」
 ステラ「ステラも手伝う〜〜〜♪ わーい〜〜〜♪」



ショート225.
ミナ・ハルヒノの大発明?
(Kさんのリクエスト)

その1.裏切り者&トラブルメーカーの末路

 レヴァスト「ミナ、何を作ってるの?」
 ミナ「虫の撃退装置です。特殊な高周波を発生させて、蚊や蝿を遠ざけるんです。たくさん作っ
    て、商店街の人達にも分けてあげようと思ってます」
 レヴァスト「へえ、凄い機械ね。でも高周波って、人体に悪影響じゃないの?」
 ミナ「大丈夫です。ゼノンさんのお友達に協力してもらって、実験しましたから。フルフェイスヘ 
    ルメットをしていたから顔は分からなかったけど、二人とも自分から志願してくれたんで 
    す。感謝しています」

 ノイズ「回る回る時代は回る〜〜〜〜。世界もグルグル回ってる〜〜〜。あはは、あはははは
     はははははははははは……」
 ルーヴェ「ゼノン様、お許しください。ゼノン様、お許しください。ゼノン様…」

 エド「前回の報いとはいえ、かなりヤバくなってますけど、いいんですか、あれ?」
 ゼノン「気にするな。ギャグSSだから三日で元に戻る。あと、ミナにはこの事は言うなよ。あい
      つは何も知らない。これまでも、そしてこれからもな」
 コートニー「言いませんよ。俺達も命は惜しいですから」
 エド「ミナちゃんが絡んだ時のゼノン様はマジで怖いな。俺も気を付けないと」


その2.実は人間界防衛装置?

 レヴァスト「人体に悪影響は無いのね。それなら安心して使えるわ。私も貰っていい?」
 ミナ「いいですよ。あ、でも、家電製品とかの側には置かないでください。ちょっと影響が出ます
    から」

 ストライク「ギャーーーーッ!」
 インパルス「グワーーーーーッ!」
 ウラノス「頭が、頭が痛い! 何だ、これは?」
 ネプチューン「…………」(気絶している)
 プルート「人間界って、刺激的ね……」(と言って気絶)



ショート226.
ニコルの危機=世界の危機。いやマジで
(ザクさんのリクエスト)

その1.史上最大の危機、かも

 キラ「大変だ! 今、裏ルートから情報が入ったんだけど、ニコルが誘拐されたって!」
 アスラン「情報の入手経路が気になるが、緊急事態だから無視しよう。それは大変な事になっ
       たな……」
 ラクス「ええ、本当に大変な事ですわ」
 カガリ「ああ、このままでは……」

 一同「ガーネットが暴走して、犯人を殺しかねない!」

 ラクス「ガーネットお姉様を殺人犯にするわけにはいきませんわ! 事件の情報の漏洩を防が
     ないと!」
 カガリ「ああ、絶対にガーネットの耳に入れてはならない。そして、一刻も早くニコルを救出する
     んだ!」
 キラ「そうだね。ニコルと犯人の身の安全を守らないと。警察だけに任せてはおけない。みんな
     で手分けして、ニコルと犯人の行方を捜そう」
 一同「おーーーーーーっ!!」

 アスラン「…………何か間違っているような気がするが、何が間違っているのかも分からなくな
       ってきたな。いいのか、これで?」
 ディアッカ「こういう状況でまともにツッコんだら負けだぜ、アスラン」


その2.学園総出で大捜索

 ガーネット「今日の授業、終了っと。さあて、それじゃあ高等部に行って、ニコルと一緒に…」
 ゼノン「そうはさせん。詳しい理由は知らないが、ミナに頼まれた。お前を高等部には行かせな
      い」
 ガーネット「この私を止めるつもり? 面白い、やれるものならやってみな!」

 ミナ「大学部のゼノンさんに連絡して、ガーネットさんを足止めしてもらっています。ですが、状 
    況は不利みたいです」
 デュランダル「ううむ、バカップルパワー全開のガーネット君はゼノン君でも止められんのか。 
          援軍を送ろう。グラディス教頭、ストライク君とインパルス君を大学部に。彼らは
          タフだから、ガーネット君の攻撃にも耐えられるだろう」
 タリア「分かりました。ニコル君の捜索隊の方はどうなっていますか?」
 デュランダル「目撃者を見つけたようだ。犯人のアジトを発見するのも時間の問題だろう。さす
          が、我が校の生徒は優秀だよ」
 タリア「そうですね。それにしても、一体どこの誰がニコル君を誘拐なんかしたのでしょう?」
 デュランダル「この町の人間ではないだろう。ニコル君に危害を与えれば、ガーネット君の逆鱗
         に触れる。これはこの町では『常識』だからね。まったく、どこの街の人間かは知
          らないが、バカな事をしたものだ」
 タリア「そうですね。本当にバカな事をしたものです。自殺行為に等しいですね」

 ミナ「…………二人の言っている事に間違いはないわ。でも、何か普通とは違っているような 
    気がするのは、どうしてかしら?」


その3.町外れの廃工場で

 覆面男A「首尾は?」
 覆面男B「上々だ。見てのとおり、ターゲットの確保に成功。これから本国に運ぶ」
 覆面男A「そうか。次元の扉はもうすぐ開く。ターゲットはどうしている?」
 ニコル「ぐー、ぐー」
 覆面男B「麻酔で眠らせてある。それにしても、どうして我ら機械帝国の特殊部隊が、こんなガ
        キ一人を誘拐する為に、わざわざ…」
 覆面男A「何でもこいつの奏でるピアノの音が、人間界の新兵器に対抗できる音波らしい。こい
       つにピアノを弾かせて、その音波を分析する。それを使って人間の新兵器を無効化
       して、一気に侵攻するつもりらしいぜ」
 覆面男B「お偉いさんはやる気らしいな。それじゃあ、そろそろ……ん? 工場の周囲に生体 
       反応が多数? これは…」
 アスラン・イザーク・ダン・クルフ先生・劾先生・その他多数「うおおおおおおおおおおっ!!」

 キラ「ニコルは無事だよ。それにしても、たった二人の敵に対して、こっちの戦力は過剰だった
    かな?」
 カガリ「いや、ニコルの身の安全を考えれば、これぐらいの戦力を導入しても当然だろう。それ
     にしても……」

 (一同の足元には、アスラン達によってボコボコにされた覆面男たちが転がっている。覆面の 
  下からは一つ目のロボットの顔が現れている)

 カガリ「アスラン、こいつらはまさか……」
 アスラン「ああ。もう本当に、最悪の展開だな。色々な意味で。またあいつの顔を見なければな
       らないのかと思うと……」

 ユウナ「ハークション! うーん、風邪かな?」


その4.さすがはゼノン、と言うべきか

 ニコル「ガーネットさん……」
 ガーネット「ニコル……」

 キラ「何も言わずに見つめあっているね。相変わらず、仲が良いなあ」
 ラクス「その足元には、撤退するゼノンさんの為に盾となって、ボコボコにされた三従士の皆さ
      んが転がっているのですけどね。退き際を心得ている主を持つと、大変ですわね」



ショート227.
知られざる戦いの日々
(祥さん&アークさんのリクエスト)

その1.実はこんな理由が

 マリュー「はあ……。今日は私の誕生日なのに、ムウったら『仕事があるから』って、家にも帰 
       ってこない。私の事、嫌いになったのかしら?」
 ナタル「長期出張中の身ですから、そう簡単には帰ってこれないのでしょう。私も彼の姿はあま
      り見かけませんし」
 ステファニー「それでもちょっと危ないのかもしれませんよ。ラミアス先生とフラガ先生が結婚し
          てから、二年経つんですよね? 三日、三ヶ月、三年がカップルが別れ易い時 
          期だと言われてますから」
 マリュー「そんな! うう、ムウ……」

 ムウ「へーくしょん! うー、風邪かな? ……マリューの奴、電話でかなり怒ってたな。早くこっ
     ちの仕事を済ませて、顔ぐらい見せてやるか」
 ジブリール「ロアノーク先生、もうすぐ授業が始まるぞ。早く準備したまえ」
 ムウではなくネオ「はいはい、ただいま! ふう、二重生活も大変だ。デュランダル校長からの
             給料は弾んでもらわないとな」


その2.スパイ大作戦?

 ムウ「デュランダル校長は『ユニオン学園は怪しい』と言って、俺に調査させているけど、調査 
     を開始して五ヶ月、特に変わったところは無いなあ」
 メレア「やあ、ネオ。体の調子はどうだい? あまり無理はするなよ。この学園は君のような優
      秀な人材に支えられているんだからね」
 ノーフェイス「メレア様のおっしゃるとおりです。あまり無理はせず、生徒たちとの交流に励んで
         ください」
 サンダルフォン「ふん。どうした、元気が無いじゃないか。何か悩みでもあるのか? だったら 
           相談に乗るぞ。遠慮はするな、俺達は友人じゃないか」
 ジブリール「ふっ。せいぜい倒れない程度に頑張りたまえ。一応、フォローはしてやろう。貴様 
         の為ではない。生徒達の為だ」

 ムウ「むしろこっちの学園の方が、SEED学園よりマトモなんじゃないだろうか? 生徒も大人
     しくて礼儀正しいし」


その3.仕事と家庭の両立は大変です

 ムウ「……よーし、みんなに手伝ってもらったおかげで、仕事は早く終わった! 待ってろよ、 
     マリュー! そしてあっという間に帰宅! ただいま、我が愛しの妻よ!」
 マリュー「……………えーと、あなた、誰ですか? 人の家に勝手に上がりこんで…」
 ムウ「えっ? あ、しまった、仮面を脱ぐのを忘れていた! ちょっ、ちょっと待ってくれ、今…」
 マリュー「この変質者! ちょうどいいわ、私のストレス発散に付き合ってちょうだい!」
 ムウ「え、あ、ぎ、ぎゃあああああああああ!!」

 (マリューがネオの正体に気付いたのは、その拳で彼の仮面を粉々に打ち砕いた後でした。そ
  の後、二人は仲直り。マリューの誕生日を一緒に祝いました)



ショート228.
この二人は宿命のライバル?

 キラとシン……サッカー部の先輩後輩。色々あって、シンはキラを敵視している

 カガリとルナマリア……アスランをめぐって対決。でも、その間にカノンとメイリンとミーアがア
                スランに接近。戦いは大混戦に

 ダンとゼノン……同じ家で生まれ育った。だが、お互いに相手を嫌悪している

 ギアボルトとアヤセ……アヤセは想い人であるジールがギアに惚れてしまった為、ギアを敵 
                 視している。ギアの方は現時点では無視

で、

 ギアボルトとガーネット
 アスランとユウナ
 イザークとストライクファミリー&インパルス

 ギアボルト「違います。彼女は私のライバルなどではありません」
 アスラン「そうだな」
 イザーク「俺のも違う。奴らは俺の……」

 ギア&アスラン&イザーク「天敵だ!」

 ガーネット「そこまで言う?」
 ユウナ「そんな! 僕たちは何も悪いことなんてしてないのに!」
 ストライク「いや、ガーネットさんはやっていると思いますよ」
 インパルス「そうそう。つーか普通の町だったら警察に捕まってるって」
 ガーネット「二人とも、後で体育館裏に来なさい。頑丈な皮膚をヘコませてあげる♪」



ショート229.
悪夢(アスラン限定)との再会、そして別れ

その1.アスランに赤い鎧は似合うと思います

 アスラン「ニコルを誘拐した連中は、ロボットのような顔をしていた。恐らくユウナが言っていた
       機械帝国の連中だろう。ついに奴らがこの世界にやって来たのか…」

 アスラン「と不安に思って、奴らの事をよく知っているユウナの事を探しているのだが、どこにも
       いない。まったく、こっちが探している時に限ってあいつは!」
 ユウナ「やあ、アスラン。久しぶりだねえ。僕、妖精界に里帰りしてたんだ。これは妖精界のお
      土産。君には妖精界のペナントと妖精タワーの1/200スケールの置き物。カガリや
      ガーネットさん達には僕が作ったスペシャルな水着。サイズもピッタリのはずだ。僕は
      SEED学園に通っている女子生徒全員のスリーサイズを把握してるからねえ。はっは
      っはっ!……って、アスラン、その剣は何?」
 アスラン「アスラン、装甲! 鬼神覚声!」
 ユウナ「ぬわあああああああっ!?」


その2.作者はそういう趣味はありません。念の為

 ユウナ「再会の挨拶にしてはキツいねえ……。頭がまだガンガンするよ」
 アスラン「冗談を言っている場合じゃないんだ。実はお前がいない間に機械帝国の連中が来た
       んだ」
 ユウナ「なっ!?」

 ユウナ「……ふーん、なるほどねえ。間違いない、そいつらは機械帝国の上級兵士、ザクウォ
      ーリアだ。ついにこの世界に来たのか」
 アスラン「奴らに対抗するには、お前や魔法少女たちの力が必要だ。カガリやラクス達には俺
       から強力を要請する。お前も手を貸してくれ」
 ユウナ「ああ、任せてくれ。たくさん魔法アイテムを持ってきたから、それを使って彼女達をサポ
      ートしよう。魔法力を増幅させる指輪とか腕輪とか首輪とか鼻輪とか、ムチとか鎖とか
      低温ローソクとかボンテージ服とか」
 アスラン「前言撤回。お前は何もするな。つーか妖精界に帰れ」
 ユウナ「なぜ!?」



ショート230.
襲来、機械帝国四天王!

その1.各キャラの声は『本編の搭乗者』と同じという設定です

 デスティニー「ふん、ここが人間界か。薄汚い世界だ」
 レジェンド「先に潜入させたウラノス達からの報告どおりだな」
 プロヴィデンス「我らが主、機帝グランドクロス陛下は、この世界の蹂躙と支配を望んでおられ
           る。だが、次元の扉は未だ不安定で、大軍を送り込む事が出来ない。我々の
           任務は扉を安定させる為に必要なアイテムを集める事だ。陛下の親衛隊四 
           天王の名にかけて、失敗は許されんぞ」
 デスティニー「はっ」
 レジェンド「承知しております、父上。いや、隊長」
 プロヴィデンス「うむ。……ところで、デストロイの姿が見えないが、どこへ言った?」
 レジェンド「はい。親衛隊一の巨漢でありながら、なぜか可愛い桑島法子ボイスで喋るデストロ
        イは、次元の扉を潜る際に体が手のリサイズにまで縮小してしまい、今は隊長が 
        踏んでいます」
 プロヴィデンス「えっ?」
 デストロイ「きゅう〜〜〜〜……」


その2.ダメだこいつら

 プロヴィデンス「ううむ、次元の扉の不安定さが体のサイズにまで影響を及ぼすとは……。デス
          トロイは大丈夫なのか?」
 デスティニー「ダメです。紙みたいにペラペラになっています。ギャグSSなので時間が経てば元
          に戻るでしょうが、当分の間はこのままかと」
 レジェンド「復活しても、このサイズでは役に立たないでしょう。我々三人で事を進めましょう」
 プロヴィデンス「そうだな。まずは先発隊として送ったウラノス達と合流しよう」
 レジェンド「はっ。ところで、あの三名はどこで何をしているのですか?」
 プロヴィデンス「うむ。人間に偽装して、人間界の情勢や、人間の習慣についての諜報活動を
           しているはずだが……」

 ウラノス「ふっ、簡単な『狩り』だ。顔と優しい言葉を武器にして、女を狩る。ホストというのは、な
       かなか面白い商売だな」
 ネプチューン「ほっほっほっ。物を壊すのは楽しいのう。解体工事のアルバイトは、趣味と実益
          を兼ねた最高の仕事じゃ」
 プルート「キリングタ〜〜〜イム、スタート! 雑草抜いて、農薬巻いて、悪い虫さん皆殺し〜 
       〜〜。美味しいお米を守りましょ〜〜〜。あ、『農薬を使うと野菜の味が落ちる』とか
       『農薬は発ガン性が高い』っていうのは信用しない方がいいわ。味なんて個人の味 
       覚の問題だし、農薬を使わないと野菜にはすぐに寄生虫がつくわよ。発ガン性だっ 
       てタバコの方が遥かに高いし、発ガン性がある=ガンになるとは限らない。それに食
       べ物が本来持ってる天然の農薬成分の方が、農薬を使った野菜の残留農薬成分よ
       り多いんだから。正しい情報と知識を身に付けましょうね♪」

 レジェンド「あの三名は場に染まりやすいので、人間界での生活を楽しんでいるような気がする
        のですが」
 プロヴィデンス「…………否定し切れん。選抜を誤ったかな?」
 デスティニー「前途多難ですね」



ショート231.
機械帝国の未来は暗い。色々な意味で

その1.遊んでばかりいないで、仕事をしろbyプロヴィデンス

 ウラノス「お久しぶりです、機帝グランドクロス陛下直属の四天王の方々。まさかあなた方がこ
       の世界に来られるとは思いませんでした。帝国の方はよろしいのですか?」
 プロヴィデンス「あまりよろしくはないな。妖精界との戦争は、あと一歩のところで膠着状態に陥
           っている。こういう時こそ、一騎当千の力を持つ我々の出番なのだが、陛下は
           妖精界よりも、こちらの世界の方が気に入ったようだ」
 ネプチューン「ほう、なぜでしょうなあ。我々はこの世界に来て、まだ日も浅いですが、あまり楽
          しい世界ではありませんぞ」
 プルート「そーそー。人間は意外と優しいし、料理は美味しいし、マンガやアニメは面白いのが
       多いし。特にマンガはいいわよねー。この前、十冊位まとめて資料として送ったんだ
       けど、読んでくれたのかな?」
 ネブチューン「わしも陛下にプレゼントを贈ったぞ。日本の美味・ニ十選セット」
 ウラノス「私も陛下に送り物をした。私が選んだ『人間界の美女』百人の写真集だ」
 プロヴィデンス「なるほど。陛下が最近、急激に人間界に興味を持たれた理由が分かった。と
           りあえず貴様らは減俸だ」
 ウラノス・ネブチューン・プルート「なぜ!?」


その2.ユニオン学園の正体

 プロヴィデンス「ここがユニオン学園……。機械帝国の極秘前線基地か」
 ウラノス「はっ。ここで人間の生態や知識について観察、情報を収集し、生徒達を我々の忠実
       な僕として洗脳しています。もっとも、この事実を知っているのは一部の教員のみで
       すが」
 プロヴィデンス「そうか。秘密が漏洩しないように注意しなければならんな」
 ウラノス「その懸念は無用でしょう。今まで秘密は守られていますから。おや? デスティニー 
      殿とレジェンド殿の姿が見えませんが…」
 プロヴィデンス「あの二人は町に残した。あの二人は学校という施設には入ると、過去のトラウ
           マが再発するのだ。こんな風に」

 デスティニー「うっせーんだよ、先公! 俺に指図するんじゃねーっ! ……あ、すいません、す
          いません、生意気言ってすいません。だからそれだけは、それだけはヤメテーー
          ーーーっ!」
 レジェンド「今日、登校したら、僕の机の家に花瓶が置かれてました。花は菊でした。綺麗でし
        た。クラスメイトの視線が冷たかったです。ふふ、ふふふ、ふふふふふふ……」

 ウラノス「…………」
 プロヴィデンス「二人とも、戦闘能力は高いのだがな」
 プルート「あはははは! 機械帝国って、そういうキャラが多いわよねー」
 一同「確かにそうだけど、お前が言うな」
 プルート「えーっ!?」


その3.居候は…

 メレア「ようこそ、ユニオン学園へ。僕がこの学校の校長で、機械帝国の忠実な僕であるメレ 
      ア・アルストルです。四天王の方々のご活躍は、人間である僕の耳にも届いています。
      帝国の英雄に会えて光栄です。この学園を自分の家だと思って寛いでください」
 プロヴィデンス『ふん。この男が帝国に忠誠を誓い、不老の体を手に入れた男、メレア・アルス
           トルか。気に入らない男だが、せいぜい利用させてもらおう』
 メレア「休憩が終わったら、職員室に来てください。プロヴィデンスさんの事をみんなに紹介しま
      すから」
 プロヴィデンス「分かった。………って、えっ?」

 メレア「という訳で、今日からこの学園の新人教師になったプロヴィデンス君です。皆さん、彼 
      の面倒を見てあげてくださいね」
 プロヴィデンス「未熟者ですが、どうぞよろしくお願いします。…………何気に上手く利用されて
           いるような気がするのだが、気のせいか?」
 メレア「働かざる者、食うべからず。頑張ってねー」


その4.一方その頃、四天王の他の三人は

 デスティニー「か、可愛い……。ねえ、君、俺とデートしてくれ!」
 ステラ「?」
 シン「い、いきなり何を言ってるんだよ、お前は! 大丈夫、ステラは俺が守ってやるから…」
 ステラ「いいわよ。デート、面白そう」
 シン「えーっ!?」
 デスティニー「よっしゃあ!」
 ルナマリア「シン、報われないわね……」

 レジェンド「アイスクリーム、クレープ、ワッフル、たこ焼き、大判焼き、みたらし団子……。素晴
        らしい。これが真の美味というものか! よし、食い尽くすぞ!」

 ハロ「ハロ!」
 トリィ「トリィ!」
 ちっちゃくなったデストロイ「キャー! だ、誰か、助けてーーーーっ! なぜかビームもミサイ 
                  ルも撃てなくなっているんです! 誰でもいいから助けてくださー 
                  い!」
 ラクス「あらあら、大変な事になってますわね。助けて差し上げましょうか? その代わり…」

 プロヴィデンス「人間界は魔窟か? いや、恐らくこの町が特殊なのだろうな。と思う。そう思い
           たい。でないと我々は絶対に負けるから」



ショート232.
微妙な関係、進展中?

 シン「クソッ、何なんだ、あのデスティニーって奴は! ステラもステラだ、あんな奴の言う事を 
     聞いて、デートをするなんて!」
 ルナマリア「女ははっきりと好意を示してくれる男に惹かれるのよ」
 シン「俺だってステラには色々言ってるぞ」
 ルナマリア「そうかしら? あんたのステラに対する言動って、マユちゃんに対するものをバー 
         ジョンアップさせただけに見えるんだけど。ステラもそれを感じ取っているんじゃな
         いの? だから『友達』から先へ進まない。そんな気が無い」
 シン「そ、そんな事は……ああ、もう、うるさいなあ! ルナには関係ないだろ! これは俺とス
     テラの問題なんだから!」
 ルナマリア「あんた一人の問題だと思うわよ。それに、私も無関係とは言えないみたいだし」
 シン「? それって、どういう事…………あ! ま、まさか、お前!」
 ルナマリア「…………」
 シン「お前もステラを狙っているのか! ダメだ、ステラは絶対に…」
 ルナマリア「この大バカ鈍感男!」
 シン「ごふっ!」
 レイ「おお、見事なアッパーカットだ。やはり彼女は接近戦の方が得意なようだな」



ショート233.
「ニコル、着ぐるみを着てるのに、よく私だって分かったね」
「愛の力です」(笑)

 ニコル「こんにちは、ガーネットさん」
 ガーネット「!」
 ニコル「アルベリッヒさんから、ここでアルバイトしていると聞いて、見に来ました。可愛い着ぐる
      みを着てますね。でも、暑くないですか?」
 ガーネット「むー、うー、むー……」
 ニコル「? どうかしましたか? あ、仕事の邪魔をしちゃダメですよね。すいません、失礼しま
      した。僕、気が利かなくて……」
 ガーネット「ああ、うん、そうね。いや、来てくれたのは嬉しいんだけど、でもほら、ここはちょっと
        マズい場所だから」
 ?「マズい場所とはどういう意味かな、ガーネット君」
 ガーネット「!」
 ?「その着ぐるみを着ている間はそのキャラになり切れ、私語は禁止だと言ったはずだ。事務
   所まで来たまえ」
 ガーネット「ううっ、『夢の国』の暗部は見たくないのに……」
 ニコル「すいません、ガーネットさん。ディ○ニーランドのアルバイトって大変なんだなあ。不用 
      意に話しかけて、子供の夢を壊しちゃダメですよね。反省します」



ショート234.
それぞれの行く道

 キラ「もう秋か……。高校生活ももうすぐ終わっちゃうね」
 アスラン「ああ、寂しい気もするが、いつまでも高校生をやっている訳にはいかないからな。キ
       ラは大学部に行くんだろう?」
 キラ「うん。アスランも大学部に行くんだよね。どの学部に入るの?」
 アスラン「機械工学部だ。父さんは経済学部に行け、と言っているが、会社勤めは俺には合わ
       ない気がする」
 キラ「そうかもしれないね。ディアッカとイザークは歴史学部、ミリィは写真学部、サイは社会学
    部、カガリは体育学部、ニコルは恋愛研究学部、トールとカズイは個性強化学部に行くっ
    て言ってたよ」
 アスラン「何でも『学部』をつければいいってもんじゃないだろ。SEED学園大学部、俺達の予 
       想以上の魔窟のようだな」

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