SEED学園編 PHASE−19
ショート263.
スーパーカーニバル編 ついに最終日です

その1.ある警官達の会話

 警官A「先輩、ついにこの日が来ましたね」
 警官B「ああ。学園の人たちにとっても、俺達にとっても正念場だ」
 警官A「外国のV・I・Pを警備する時以上の警戒が必要だそうですが、それはちょっとオーバー
      じゃないですか?」
 警官B「お前はこの町に来たばかりだからな。だが、本当だ。気合を入れないと死ぬぞ」
 警官A「はあ。けど、信じられませんね。あの名門のSEED学園が……」
 警官B「SEED学園には手を出すな。これがこの町で人生を平穏に過ごす為の鉄則だ。特に 
      祭りの時はな。今年は特に荒れそうだ。校舎が吹き飛ぶかも知れんな」
 警官A「ははははは。先輩、幾らなんでもそれは……」
 警官B「………………」
 警官A「………………あるんですか?」
 警官B「無ければいいんだけどな。でも……」


その2.気合充分?

 メレア「ふっふっふ。昨日はホラービデオに夢中になってしまったけど、つーか気絶して眼が覚
      めたら朝になっちゃったけど、今日こそは! 待っててね、ステファニー先生!」

 プロヴィデンス「昨日はつい話し込んでしまったが、今日こそは決着をつける。待っていろ、妖 
           精界のバカ王子!」

 ユウナ「今日こそは、今日こそは見つけてみせる! 僕に優しくしてくれる、理想の魔法少女 
      を! 待っててね、SEED学園の美人達!」

 デュランダル「ふむ。わざわざ墓穴に入りに来た人がいるようだね。しばらくは泳がせておこう
          か。あの程度の敵なら、うちの生徒達なら簡単に粉砕できるはずだ」
 タリア「そのとおりですけど、校長、私達は何か間違っているような気がするんですが」



ショート264.
スーパーカーニバル編 決戦! SEED学園大武闘祭(本選)

その1.豪華メンバーです(一人除いて)

 ミリアリア「さあ、ついに始まりました、SEED学園大武闘祭! 過酷な予選を勝ち抜いた八名
        の強者たちの戦いに期待しましょう! あ、正確には七名ですね。一人はただのラ
        ッキーボーイですから」

 ディアッカ「ミリィ、今日はキツイな」
 ゼノン「だが事実だろう」
 バリー・ホー「確かに」
 劾「この中では見劣りするな」
 アスラン「ディアッカ、棄権するなら今の内だぞ」
 ダン「ああ。ケガをする前に退いた方がいい」
 ガーネット「まあまあ。ディアッカだって一人の戦士として、覚悟の上でここに来たのよ。たとえ 
        闘場の露と消えても、悔いは無いはず。遠慮なく叩き潰してあげましょう」
 レイ「そうですね。先輩、骨は拾ってあげますよ」
 ディアッカ「え、俺、死亡決定?」

 トール「ディアッカ、香典は用意しておくぞー」
 イザーク「まあ、せいぜい死なないようにな」
 ミリアリア「友達から暖かいエールが送られたところで、組み合わせを発表します!」


その2.一回戦

 第一試合 レイvsダン
 第二試合 ゼノンvs劾
 第三試合 ディアッカvsバリー
 第四試合 アスランvsガーネット

 ミリアリア「校門前に救急車は待機していますので、存分に戦ってください! それでは、試合
        開始! 長々と書くのはSSの方針に反するので、さっさと済ませます!」
 トール「身も蓋も無いなあ」

 レイvsダン……十分以上の熱闘の末、ダンの回し蹴りが決まり、ダンの勝利
 ゼノンvs劾……お互いに一歩も引かぬ死闘。だが、戦闘経験の多い劾がわずかに勝り、辛勝
 ディアッカvsバリー……開始三秒でディアッカが場外に吹っ飛ばされました
 アスランvsガーネット……幼い頃の弱みを握られているアスランが勝てるはずもなく、敗北

 ミリアリア「予想通りの結果といえば結果ですね。大番狂わせというのは、なかなか起こらない
        ものです」
 トール「ディアッカの奴、白目を向いてたけど大丈夫かな?」
 ミリアリア「明日になれば復活するわよ。それでは準決勝です!」
 トール「ミリィ、ドライだね。気持ちは分かるけど」


その3.準決勝第一試合、ダンvs劾

 ダン「まさかあんたと戦う事になるとはな」
 劾「生徒とはいえ容赦はしない。決めさせてもらうぞ」

 ミリアリア「それでは、試合開始!」

 ダン「はあああああああっ!!」
 劾「遅い!」

 イザーク「むっ、まさに一進一退の攻防」
 フレイ「とんでもないスピードね。あの連続攻撃をかわし続けるダンも凄いけど、攻撃しながら 
      まったく隙を見せない劾先生もさすがだわ」
 メイリン「それが見えるフレイ先輩も凄いと思うけど……」
 フレイ「この学園にいれば自然と鍛えられるわよ。あなたもあと一年ぐらいいれば、私くらいに 
      はなれるわ。頑張りなさい」
 メイリン「は、はい!」
 ルナマリア「メイリン、そこで返事をするのもどうかと思うわよ。あ、劾先生のカウンターパンチ 
         が決まったわ。あれは立てないわね」
 ラクス「劾先生の勝利ですね。先生には頑張ってほしいですわ。うふふふふ」
 カガリ「ラクス、その笑い方、ちょっと怖いぞ」


その4.準決勝第二試合、バリーvsガーネット

 バリー「女性とはいえ容赦はしない。全力で戦わせてもらう!」
 ガーネット「ええ、どうぞ。手加減なんかしたら、そっちが負けるわよ」

 ミリアリア「準決勝第二試合は町一番の拳法道場の経営者バリー・ホー選手が、SEED学園 
        大学部の戦女神ガーネット・バーネット選手に挑む! しかしバリー選手の動きが 
        鈍い。やはり女性には手を出し辛いのか?」

 バリー「…………」
 ガーネット「言った筈よ、手加減したらそっちの負けだって!」
 バリー「……………………はあっ!」
 ガーネット「うっ!」

 ミリアリア「おおっと、バリー選手、ガーネット選手の後ろに素早く回り込み、首にチョップを当て
        て気絶させました! バリー選手、決勝進出です!」

 ニコル「ガーネットさん!」
 バリー「気絶しているだけだ。君が彼女の恋人だな。もう少し恋人の体には気を使いたまえ」
 ニコル「えっ?」
 バリー「まったく、妊婦と戦うなど初めての経験だったよ」
 ニコル「え…………えええええええええええ!?」
 オルガ「いや、今更驚く事でもないだろ」
 シャニ「だよなー」
 クロト「けど先生、よく分かりましたね」(クロトはバリーの道場の門下生)
 ハリー「無意識だろうが、足運びがおかしかったからな。これ以上戦わせる訳にはいかないか
      ら気絶させたが……やれやれ。やはり女性に手を上げるのは気が進まないな」

 ミリアリア「ガーネット選手の妊娠発覚とハプニングがありましたが、バリー選手、決勝に進出 
        です! さあ、いよいよ決勝戦!」


その5.決勝戦、劾vsバリー

 ミリアリア「優勝候補同士の戦いです! 今まで以上の激闘が期待されます。それでは、試合
        開始!」

 劾「はっ!」
 バリー「ふん!」

 ミリアリア「………………な、何と、たった一発! 試合開始から五秒、たった一発のパンチで
       決まってしまいました! 相手のパンチを見切り、その顔に拳を叩き込んだのは劾 
       先生! 先生の勝利、優勝です!」

 イザーク「達人同士の戦いに余計な動きは不要。一発で決まるという事か」
 オルガ「そうだな。凄い戦いだったぜ」
 クロト「ああ。まさに熱戦、烈戦、超激戦だったぜ!」
 シャニ「けどこれ、マンガになったら編集部とか読者とかからは怒られそうな展開だよねー」
 一同「それを言うな」


その6.本当の勝者

 ラクス「大本命でしたから配当は少なかったですが、これで充分ですわ。キラ、来週のデートは
      わたくしが奢りますわ♪」
 キラ「ラクス、君は本当に強いね」
 アスラン「やはり真の『最強』は彼女だな」



ショート265.
スーパーカーニバル編 まったく、どいつもこいつも

 プロヴィデンス「……という訳だ。お前たちは学園中に散って、ユウナ・ロマ・セイランを探せ。 
           そして見つけ次第、始末しろ。分かったな?」
 プルート「はーい、分っかりましたーっ! でも、探索中は暇なんで、買い食いしてもいいです 
       か?」
 ウラノス「昨日は全滅だった。だが、俺は負けん。この町一番のレディハンターの名にかけて、
       俺に相応しい美女をゲットしてみせる!」
 ネプチューン「やれやれ、人ごみが多いとヒゲが汚れる。手入れをしないと」
 デスティニー「ステラちゃーん、どこー?」
 レジェンド「デスティニー、お前は何をしにここに来たんだ? む、あれは金魚掬い。昨日は一 
        匹も取れなかったが、今日こそは!」

 ちっちゃいデストロイ「プ、プロヴィデンス様、私だけでも頑張りますので、一緒にお仕事しましょ
              う! そんなに落ち込まないでください!」
 プロヴィデンス「グスン」



ショート266.
スーパーカーニバル編 男と女のラブクイズウォーズ!

その1.早くもクライマックスです

 ミリアリア「さあ、男子vs女子によるSEED学園ウルトラ対抗クイズも、いよいよ佳境に入って 
        きました! 決勝戦の早押しクイズは、五問正解した人が相手チームの誰かを脱 
        落させる事が出来るというバトルクイズ! たとえ恋人同士でも、敵である限りは倒
        さなければならない。現実社会の厳しさを学生達に教えるこのバトルクイズも、残っ
        ているのは男子チーム四名、女子チーム五名! 先に全滅したほうが負けというこ
        のバトル、女性チームがわずかにリードしていますが、果たしてこれからどうなるの
        か?」

 キラ「残ったのは僕達だけか……」
 ダン「大丈夫だ。俺達が負けるはずがない」
 レイ「そうですね。こちらは既に四問正解している。あと一問、正解すれば女子を一人落とせ 
     る。それで同点にして、一気に押し切れば勝てます」
 アスラン「そうだな。女子には気の毒だが、俺達は必ず勝つ!」

 ルナマリア「手強いのが残っちゃったわね。キラ先輩とかレイは、もっと早く落としたかったんだ
         けど……」
 メイリン「しょうがないわよ。誰を落とせるかはクジ引きで決められるんだから」
 ステラ「知力、体力、時の運。クイズに勝つにはこの三つが重要……。私達には運があるのか
      な?」
 フレイ「だ、大丈夫よ! 私達は運も強いから、絶対に勝つわ!」
 ステファニー「フレイさん、勝つ、じゃなくて、勝ってみせる、よ。最後まで諦めずに戦いましょう」
 女子一同「おーっ!!」

 ルナマリア(小声で)「でもフレイ先輩が『運が強い』って言っても、説得力無いわよね」
 メイリン(小声で)「お姉ちゃん、それは禁句」


その2.天然はこれだから困る

 ミリアリア「それでは問題です! 『四鏡』とは日本に伝わる四冊の歴史書のことですが、その
        タイトルは…」

 ピンポーン!

 ミリアリア「はい、ダン君!」
 ダン「大鏡、増鏡、今鏡……」
 一同「…………」
 ダン「鏡伝」
 一同「違ああああああああう!!」
 ダン「何!? そうなのか?」
 ステファニー「いや、確かに私達にとっては正史だけど……」
 ミリアリア「正解は『水鏡』です。読者の皆さんは間違えないでくださいね♪」
 ダンを除く一同「いや、絶対に間違えないから」


その3.教師なのに……

 ミリアリア「さあ、ダン君の天然ボケによって形勢逆転! 女子チームが流れを掴み、何と十問
       連続正解! レイ君とアスラン君が脱落し、残る男子は二名!」
 アスラン「俺達は一体、何の為に出たんだろうな……」
 レイ「数合わせだと割り切りましょう。そして作者を呪いましょう」
 ミリアリア「ワラ人形を取り出したレイ君は無視して、問題です! 名古屋名物の食べ物として
        有名な味噌カツですが、このタレに使われている味噌は……」

 ピンポーン!

 ミリアリア「はい、ステファニー先生!」
 ステファニー「手前味噌!」
 一同「…………」
 ステファニー「あら?」
 ダン「えっ、違うのか?」
 キラ「ダン……」
 ミリアリア「こ、この天然ボケカップルめ。二人揃って、ことわざの勉強をしなさい!」
 ステラ「正解は八丁味噌……。ステラは味噌カツ好き……」


その4.つーか、こんな問題出すなよ(出演者一同)

 ミリアリア「さあ、教師なのにことわざを間違えるという信じられないミスをしたステファニー先生
        のせいで、流れは再び男子チームへ! キラ選手の奇跡の十五問連続正解によっ
        て、フレイ、ステファニー、メイリンの三人が脱落! これで残り人数は両チームとも
        二人ずつになりました! いよいよ最終決戦の始まりです!」

 ミリアリア「それでは問題です。世界三大キャラクターといえば、ミッキーマウスと、ピカチュウ 
        と、あと一人は誰?」

 男子チーム「…………」
 女子チーム「…………」
 ミリアリア「ああっと、どちらも答える事が出来ない! それも仕方ありませんね。ここで迂闊に
        答えたら色々な方面から苦情が殺到するかも……」

 ピンポーン!

 全員「!」
 ステラ「ドラえもん。ステラ、新しい声のドラえもんも好き……」
 ミリアリア「…………せ、正解です! いえ、他にもスヌーピーとかキティちゃんとかマリオとかド
        ナルドダックとかあるのですが、ここは正解にします! そうしないとヤバそうなの 
        で!」
 キラ「もうデートでディズニーランドに行けないね」
 ダン「俺も、サンリオピューロランドには近づけないな」
 ルナマリア「任天堂のゲームをやる時に良心の呵責で苦しむかも……うう」


その5.このHPが閉鎖したら、今回のネタのせいです。多分

 ミリアリア「結局、史上最大の難問に答えた女子チーム(というよりステラ)が勢いに乗り、なぜ
        か戦意喪失した男子チームをあっさり撃破! 見事、優勝しました! おめでとう 
        ございます! そして私はここで一時撤退します! 皆さん、さようなら!」

 ダン「なあ、ミリアリア先輩を追っているあのアヒルやネコや犬やヒゲオヤジは……」
 キラ「時空を越えてやって来たみたいだね。見ない振りをした方がいいよ」
 ラクス「さすがのわたくしも、あの方々には勝てませんわ」



ショート267.
スーパーカーニバル編 史上最大の騎馬戦

その1.組み合わせればいいってものじゃない

 ミリアリア「さあ、体育祭の方も最終競技を残すのみとなりました。最終競技はリレーと騎馬戦
        を組み合わせた、SEED学園名物『デスマッチ騎馬戦』! 五人一組の騎馬でリレ
        ーを行います。騎馬同士のガチンコバトルもOKという、他に類を見ない究極のリレ
        ーです!」
 他一同「いや、もうこれリレーじゃないだろ」
 ミリアリア「去年初めて行われたこの競技ですが、去年は十二人ものケガ人が出ました。今年
        は何人が病院に行くのでしょう? 参加者の皆さん、遺書は書き終わりましたか? 
        万が一の事があっても、学園側は一切責任を負いませんよ」
 タリア「この学園の生徒の保護者は『ケガをする奴が悪い』『うちの子供はケガをするほどヤワ
      じゃない』という考え方ですからね。おかげてPTAはうるさくありませんが、やっぱり何 
      か間違っている気がします」
 デュランダル「構わんだろう。面白ければ全て良し、だ。万が一の時は私と君が死ねばいい」
 タリア「人を巻き込まないでください。……いえ、こういうのを見逃している時点で私も同罪です
      ね。分かったわ、ギル。地獄の底まで付き合ってあげるわ」


その2.騎馬戦というよりケンカ祭り

 ミリアリア「さあ、三年、二年、一年、各学年の代表チームがコース上に並びました。点差は極
        めて僅差、このリレーに勝利した学年が優勝します! それでは、位置について、 
        よーい……スタート!」

 シン(一年の第一走者チーム)「みんな、下の方は任せるぞ! 俺は二年と三年のハチマキを
                     取る!」
 ヴィーノ「おう!」
 ヨウラン「頼んだぞ、シン! ハチマキを取られたチームは五秒間止まる事になっているから 
       な。取ればこっちが有利だ!」
 ダン(二年の第一走者チーム)「そうはいかない。ハチマキは俺が取る!」
 アスラン(三年の第一走者チーム)「させるか! お前たちのハチマキは俺が貰うぞ!」

 ミリアリア「おおっと、スタート直後から大混戦! ハチマキを取るのはどのチームか?」
 バルトフェルド「このゲームの欠点は、ゴールするまで時間がかかる事だな。タイムスケジュー
           ルが進まん」
 マリュー「それだけが問題点じゃない気もするんだけど……」


その3.デッドヒート

 ミリアリア「結局、ハチマキ争奪戦は実力伯仲で勝者出ず。三チームは前に走ることを優先し
        ました。五人一組の騎馬ですが、各チームとも上手く走っています。さあ。まずは一
        年チームが第二走者にバトンタッチしました!」

 シン「頼んだぞ、レイ!」
 レイ「ああ、任せろ」

 ミリアリア「続いて三年チームもアスラン選手からイザーク選手に、二年はちょっと遅れてダン 
        選手からルーヴェ選手に。意外とチームワークがいい一年チームに追いつけるの 
        か?」
 ルナマリア「意外って何よ、意外って」
 メイリン「反論できないけどね」
 アーサー「うんうん、そうだよなあ」
 一年全員「いや、あんたが頷いちゃダメだろ、副担任」


その4.決着!

 ミリアリア「ぶつかって、もみ合って、落ちて、転んで、やはり今年もケガ人続出! それでもレ
        ースは進み、バトンは最終ランナーに! 勝利のテープを切るのは、果たしてどの 
        チームか?」

 レヴァスト(二年チーム・最終走者)「最後に勝つのは、この私よ!」
 キラ(三年チーム・最終走者)「僕だって!」
 ルナマリア(一年チーム・最終走者)「えっ? ちょっ、ちょっと待って。どうして私が最終チーム
                       に入ってるの? しかもこの二人を相手にバトルしろって
                       言うの? ええええええっ!?」

 シン「やっぱ順番間違えたかなあ」
 レイ「そうだな。面倒だからとクジで決めるべきではなかった」
 ミリアリア「後悔先に立たず! ルナマリア選手、レヴァスト選手にあっさりハチマキを取られて
        五秒間のストップ! その間に三年と二年チームはラストスパート! 勝つのはどっ
        ちだ?」

 カガリ「負けるな、キラ! ここで負けたら……」
 ラクス「キラも他の四人もオ・シ・オ・キですわ♪」
 キラチーム(キラ、サイ、ディアッカ、カズイ、トール)「!!!!!!!」

 ミリアリア「おおっ、三年チームが脅威の末足を見せてゴール! 優勝は三年チームです!」
 ラクス「お馬さんを走らせるには、アメとムチの使い分けが必要ですわ」
 ニコル「至言ですね。ちょっと怖いけど」



ショート268.
スーパーカーニバル編 黄昏時に悪魔?が来る

 キラ「もう夕方か……。そろそろこの祭りも終わりだね」
 アスラン「ああ。少し寂しい気がするな。祭りそのものは来年もやるが、来年はもう俺たちはこ
       の高等部にはいないし」
 キラ「来年もやるのかな? さっきデュランダル校長が警察と病院の人に怒られていたみたい
     だけど」
 アスラン「やるだろう。あの人もこの学園の生徒も、お祭り好きだからな」
 キラ「そうだね。…………あれ? アスラン、夕日の向こうから何か飛んできているみたいだけ
     ど、あれ、何だろう?」
 アスラン「鳥じゃないのか? あるいは飛行機とか」
 キラ「それにしては大きすぎるよ。それにまっすぐこっちに向かってくるし」
 アスラン「何だと!?」

 ユウナ「あ、あれは……」

 プロヴィデンス「そ、そんなバカな! あれは我が機械帝国の超大型戦闘空母ゴンドワナでは
           ないか! なぜあの艦がこの世界に!? どうやって時空の壁を越えたという
           のだ? それに誰が乗っている?」

 (ゴンドワナの管制室)

 グランドクロス「ここが人間界か。面白そうな世界だね。もうすぐこの世界は僕たちのものにな
           る。僕と君たちが力を合わせれば敵はいない。期待しているよ」
 ウナト「うむ、任せてもらおう。我ら妖精の魔力と、君たち機械種族の科学力が合わされば、こ
      の世界を落とす事など簡単だ」
 グランドクロス「そうだね。ふふふふふふ……」
 ウナト「ふふふふふふ……」

 グランドクロス&ウナト『でも、こいつは後でブッ殺す! この世界は僕(私)のものだ!』



ショート269.
グレイトバトル編 開戦の時

その1.この緊急時に何やってるんだか

 ストライク「あれは機械帝国のゴンドワナ……! いつかは、と思っていたが、ついにこの時が
        来たか」
 ルージュ「戦争が嫌でこの世界に逃げてきたのに、戦わなくちゃならないのね……」
 ストライク「ルージュよ。俺たち二人に分けられた力、一つにする時が来たようだ」
 ルージュ「うん。覚悟は出来てる。伝説の勇者フリーダムの力を受け継ぐ者として、戦いましょ
       う」
 ストライク「よし、いくぞ! ところで変身時の掛け声だが、やっぱりここは『フュージョン』で」
 ルージュ「ううん、バ○ムクロスよ! これだけは譲れないわ!」
 ストライク「お前の趣味は古いんだよ」
 ルージュ「そっちこそ!」

 (以下、無意味な口論が続く)


その2.降格処分

 プロヴィデンス「ど、どういう事だ? なぜゴンドワナが……。それにゴンドワナから降りてくるの
           は妖精どもではないか! 機械帝国と妖精が手を組んだのか?」
 メレア「うん、そのとおり」
 プロヴィデンス「メレア校長!? 貴様、私が知らないことをなぜ知っている?」
 メレア「……口の利き方に気を付けなよ、プロヴィデンス。僕は機帝グランドクロス陛下の直々
      の命令を受けているんだ。不甲斐ない君達は陛下に見限られたみたいだね。これから
      は僕の指示に従えってさ」
 プロヴイデンス「そ、そんなバカな!」
 メレア「嘘だと思うのならゴンドワナに問い合わせてみなよ。それじゃあ最初の命令だ。四天王
      はその全戦力を持って……」
 プロヴィデンス「ぜ、全戦力で?」
 メレア「僕にホラービデオを見せたノーフェイスと、クソ生意気なバカ息子のダン、いやデューク
      をボコボコにして、僕の大好きなステファニー先生を連れてきて」
 プロヴィデンス「ドサクサまぎれに公私混同するな!」


その3.扱いやすいというか

 ウナト(映像通信)「ユウナ、久しぶりだな」
 ユウナ「パ、パパ!? どうしてこっちの世界に?」
 ウナト「我々は機械帝国と和睦し、共にこの世界を手に入れることにした。お前も機械帝国の 
      者たちと協力して、まずはこの学園を制するのだ。ここを前線基地として、一気にこの 
      世界を征服する」
 ユウナ「そ、そんな! この世界には友達もいるんだ、彼らを裏切るような事は……」
 ウナト「世界征服を果たした時には酒池肉林、美女選びたい放題だぞ」
 ユウナ「パパ、僕に任せて! パパの願いは僕の願いだ。この命に代えても、必ず!」
 ウナト「…………」(息子の単純さに少し呆れている)



ショート270.
グレイトバトル編 集結せよ、戦士たち!

その1.『生徒』から『戦士』へ

 シン「な、何だ、あの巨大な戦艦は? 次々と変な奴らが降りてくるぞ! ロボットみたいなのと
     か、背中に羽の生えた…あれは天使? 妖精?」
 アスラン「妖精だと!? まさか……」
 レイ「どうやら奴らはこの学園を制圧するつもりのようだ」
 ダン「相手は銃や剣を持っているぞ」
 イザーク「ふん。あの程度の連中、俺の敵ではない」
 ディアッカ「ああ。祭りが終わってちょっと寂しく感じていたんだ。退屈しのぎにはちょうどいい 
        ぜ!」
 ニコル「彼らを放っておけば、町にも被害が及びます。この学園で食い止めないと」
 キラ「アスラン、僕達も戦おう。この町を守るために」
 アスラン「ああ。カガリ、君はラクスやメイリン達を連れて避難しろ」
 カガリ「ア、アスラン、私も…」
 ラクス「カガリさん、下がりましょう。わたくし達には他にやる事がありますわ」
 カガリ「ラクス……。分かった、アスラン、キラ、しばらくここは任せたぞ」
 アスラン「ああ、任せろ。君達は俺が必ず守る」
 キラ「行こう、みんな。このSEED学園を守るために!」
 一同「おおっ!!」

 デュランダル「私が警察でお説教を受けている間に勝手に盛り上がっているな。生徒の自主性
          が高まっているのはいい事だが、少し寂しい気がするな」
 タリア「そういう問題ではないような気がするんですけど」


その2.魔法少女、立つ!

 ユウナ「ふふふふふ、僕とパパがこの世界を手に入れれば、僕は……ぐふふふふふふ、って、
      ぐおっ! だ、誰だ、いきなり僕を殴ったのは?」
 ガーネット「はあい、ユウナ君♪」
 ラクス「お元気してましたか?」
 ユウナ「!!!!!!!」
 ルナマリア「この変態とは、出来れば二度と会いたくなかったけど…」
 ミナ「仕方ありません。緊急事態ですから」
 フレイ「ユウナ、あんたたち妖精と機械帝国は仲が悪かったはずよ。それがどうして手を組ん 
      でいるのよ?」
 カガリ「いや、もうそんな事はどうでもいい。アスランたちを助けるんだ!」
 ステラ「ステラも戦う。あいつら、ガチャガチャうるさくて嫌い……」
 ユウナ「い、いや、悪いけど君たちに協力は出来ない。パパから機械帝国の連中に手を貸す 
      ように命令されているんだ。だから…」
 ガーネット「ユウナ」
 ユウナ「!」
 ラクス「わたくしたちに」
 フレイ「逆らうなんて」
 ルナマリア「いい度胸してるじゃない」
 ステラ「ステラも怒る……。ユウナのくせに生意気……」
 ミナ「ステラさん、ユウナさんはどこかのメガネ君じゃないですよ。でも、キャラ的には似たような
    ポジションなのかな?」
 フレイ「ミナ、それはあのメガネ君に失礼よ。彼は映画ではカッコよくなるんだから」
 ガーネット「で、どうするの、ユウナ? 私たちに手を貸すか、それともここで死ぬか」
 ユウナ「拒否したら死亡確定なの!? そんなの、僕に選択権が無いじゃないか!」
 ミナを除く六人「選択権(そんなの)、初めからあるわけ無いでしょ」
 ユウナ「ガーン!!」
 ミナ「ユウナさん、見通し甘すぎです」

 ガーネット「つーわけで、七人の魔法少女、再び結成! みんな、行くわよ!」
 六人「おーっ!!」

 ユウナ「うう、パパ、人間界って怖いよ、帰りたいよ、パパ……シクシク」



ショート271.
グレイトバトル編 各自、戦闘準備!

 キラ「空から機械帝国の兵士が降りてくるよ。どうする?」
 アスラン「心配するな。こんな事もあろうかと、特注の武器を作っておいた。みんな、自分に合う
       武器を選んで持っていってくれ」
 イザーク「ほう。気が利くじゃないか。では俺はこの日本刀だ」
 ディアッカ「んじゃ俺はこのランチャーだ。射撃には自身があるからな」
 キラ「僕はこの双刃のビームサーベルを」
 ニコル「それじゃあ僕は、この槍を貰います」
 シン「俺はこのデカい刀を」
 ダン「俺も刀をもらうぞ。長刀と短刀の二刀流だ」
 「俺は」「私は」「僕は」「オレは」………………

 アスラン「よし、全員に行き渡ったな。これで準備は万端だ。敵を迎え撃つぞ!」
 キラ「うん。でもアスラン、あまり派手にやると警備のお巡りさんに怒られないかな? 武器の 
    不法所持で捕まるかも」
 アスラン「その心配なら無用だ。武器には全てミラージュコロイドを施してある。スイッチを入れ
       れば見えなくなるから、俺たちが武器を持っているとは気付かれない。万が一、武器
       が発見されても俺か所有者以外の手に渡れば自爆する仕掛けになっている。絶対 
       に大丈夫だ」
 キラ「さすがだね、アスラン。君が将来、そっち方面の企業に就職しない事を祈るよ」



ショート272.
グレイトバトル編 そして戦いは始まった

その1.少年たちの戦い

 キラ「まずは地上に降りてきた敵を迎え撃とう。みんな、散って!」
 ダン「おう! 二年生は俺と一緒に来い!」
 レイ「一年は俺たちとだ。敵の数は多い。油断するなよ」
 シン「ああ、分かっている!」

 機械帝国の兵士ザクウォーリア「ギッ!」「ギギッ!」
 イザーク「来い、ガラクタども。俺の刀の錆にしてやる!」
 ディアッカ「あいつらの体、硬そうだぜ。刀なんかで斬れるのかよ?」
 アスラン「大丈夫だ。この刀はただの刀じゃない」
 ディアッカ「えっ?」
 イザーク「行くぞ…………卍・解!」
 ディアッカ「待て待て待て待てーーーーっ!!」
 キラ「『BLEACH』のアニメには関智一さんは出ていないんだけど」
 アスラン「その内、出るだろう」


その2.魔法少女たちの戦い

 ガーネット「変身完了! みんな、行くわよ!」
 ラクス・カガリ・フレイ・ステラ・ルナマリア「おーっ!!」
 ミナ「…………」
 ガーネット「ミナ、どうしたのよ。ノリが悪いわね」
 ミナ「あ、あの、ちょっとこの服、恥ずかしくて……」
 ガーネット「どうして? ミナの服、可愛いじゃない」
 ミナ「ガーネットさん達はいいですよ。プ○キュアみたいに可愛くて動きやすい服だから。でも、
    どうして私だけネコミミルックなんですか? しかも露出度もアップして、ほとんどビキニじ
    ゃないですか!」
 ラクス「でも、とてもよく似合いますわ」
 カガリ「ああ。私には絶対に無理な服だ」
 ルナマリア「ちょっと悔しいけど、男子の人気はミナ先輩が独占ですね」
 フレイ「そうね。今回のヒロインの座はあなたに譲るわ」
 ステラ「ミナ、可愛い……。頭、撫でていい?」
 ミナ「可愛い、って言うより、可哀想な人を見るような目で見ないでください! だからどうして私
    だけこんな服…」
 ガーネット「ある人からアドバイスを貰ったのよ。『ミナにはネコミミが似合う』って」
 ミナ「だ、誰ですか、そんなバカな事を言ったのは!」

 ゼノン「? 誰か、私の事を呼んだか?」

 ミナ「………………」
 ルナマリア「あ、すっごく落ち込んじゃった」
 ガーネット「男なんて、表向きは渋く決めているけど、裏に回れば困った趣味を持っているのよ
        ねえ。ニコルもちょっとマニアックなところがあるし」
 ラクス「そういえばキラもそうですわ」
 フレイ「あのバカもマニアと言えばマニアね」
 カガリ「あー、アスランもちょっとそんなところがあるな……」
 ルナマリア「シンは……どうかな?」
 ステラ「シンはマニアじゃない。ただのシスコン……」
 ガーネット「まあ、そういうのも受け入れてあげるのが女の度量ってものよ。男を上手くコントロ
        ールして、一緒に幸せになりましょう!」
 一同「おーっ!」
 ミナ「…………」(まだ落ち込んでいる)


その3.まだやってた

 ストライク「よし、それじゃあウル○ラマンAのウルトラタッチ方式で行こう」
 ルージュ「あんなのダサイわよ! ここは勇者シリーズのグレート合体方式で……」

 (出撃まで、まだ時間が掛かりそうです)



ショート273.
グレイトバトル編 機械帝国四天王、別名ダメメカ四天王

その1.勢揃い?

 キラ「はあっ!」
 ザク「ギイーッ!」
 アスラン「でやあっ!」
 ザク「ギギィーッ!」
 シン「はああああっ!!」
 ザク「ギイッ!」
 ダン「ふんっ!」
 ザク「ギギギギッ!」

 アスラン「くっ、倒しても倒してもキリが無いな。空の戦艦から次々と降りてくる…」
 ディアッカ「確かに、このままじゃ数で押されて俺たちの負けだな」
 ニコル「校舎内にも敵が入り込んだみたいですね。そっちの方は先生方が食い止めてくれてい
      るようですが、それもいつまで持つか…」
 キラ「空へ上がる方法を考えないとね」
 ダン「ああ。だがその前に、このザコどもを片付けないと」

 プロヴィデンス「そうはいかんぞ、人間ども」
 デスティニー「我ら機械帝国四天王が…」
 レジェンド「お前たちをここで倒す」
 ちっちゃいデストロイ「か、覚悟してください!」

 キラ「……『四天王』? 三人しかいないのに?」
 プロヴィデンス「いや、いるんだよ。メチャクチャ小さいのが。見えないけどね。犬に追い回され
           ているような役立たずだけどね」
 デストロイ「ひ、ひどいです! うわああああーーーーん!!」
 デスティニー「あ、泣かした」
 レジェンド「父上、いや隊長、あなた最低ですね。女性を泣かせるなんて、男の風上にも置けま
        せん」
 プロヴィデンス「えっ、デストロイって女の子だったのか?」
 デスティニー「当たり前じゃないですか。桑島法子ボイスなんですよ」
 プロヴィデンス「いや、あの人、男の子の声も演じているし」
 レジェンド「男の声と女性の声を演じる時は微妙に違うじゃないですか。デストロイは女の子の
        声でしたよ。やれやれ、父上はもう少し耳を鍛えるべきですね」
 プロヴィデンス「う、ううむ、私が未熟だったのか。反省しよう」

 ダン「何なんだ、あの声オタのダメ人間どもは」
 アスラン「管理人さんに極めて近い人種だ。放っておこう」


その2.嫌な事は上司に押し付けましょう

 プロヴィデンス「っておい、人間ども、我々を無視して行こうとするな!」
 キラ「えっ、無視しなくてもいいんですか?」
 プロヴィデンス「当然だ。ここから先へ行きたければ我々を倒して……何だ、この大量の紙切 
           れは?」
 キラ「請求書です。あなたの仲間が飲み食いした物の料金や、壊した施設の修理費です。全 
     部あなたが払ってくれるそうですね。お願いします」
 プロヴィデンス「……デスティニー! レジェンド! デストロイ! 貴様らーーーーっ!!」
 デスティニー「いや、持ち合わせが無くて」
 レジェンド「親が子供の面倒を見るのは当然でしょう。私はまだ未成年だし」
 デストロイ「わ、私は何も食べてませーん! 屋台をメチャクチャにしたり、展示施設を壊した 
        のは私を追い回した犬ですーっ!」
 プロヴィデンス「黙れ、このダメ部下ども! 中間管理職を舐めるな! ドラグーン全機発射、
           スクラップにしてやる!」
 デスティニー「だったらこっちも! 俺のこの手が光って……以下略、必殺、パルマフィオキー 
         ナ!」
 レジェンド「ドラグーン発射! 父上、お命頂戴します。遺産は全て私のものです」
 デストロイ「ケ、ケンカはダメですよー! きゃああああああ!」

 ダン「あの危険物すれすれのバカどもは放っておこう」
 キラ「うん。それにしても、中間管理職って大変なんだね」
 アスラン「あのプロヴィデンスという男の気持ちはよく分かる。他人事とは思えんな」



ショート274.
グレイトバトル編 空中戦艦ゴンドワナに突入せよ!

その1.大発明の裏には多くの失敗があるのです

 キラ「こうしている間にも、敵の戦力は次々と降りてきている。敵の戦艦そのものを叩かないと
    キリが無いよ」
 ダン「そうだな。だが、空を飛んでいる戦艦にどうやって乗り込むんだ? 普通の飛行機で行っ
     ても撃ち落とされるぞ」
 レイ「アスラン先輩、何か作っていないんですか?」
 アスラン「武器を作るだけで手一杯だったからなあ……。今から作っても間に合わないだろう 
       し、どうすれば……」
 ゼノン「ふっ。悩んでいるようだな、愚かな小僧ども。そして我が愚弟よ」
 ダン「げっ」
 ゼノン「『げっ』とは何だ、『げっ』とは。私はお前たちに救いの手を差し伸べに来たのだぞ」
 シン「救いの手?」
 ゼノン「ああ。あの空中戦艦に行きたいのなら、この錠剤を飲め。一時的にだが重力を制御で
      きるようになり、空を飛べる。簡単に言えば、舞空術が使える薬だ」
 ディアッカ「ド○ゴンボールかよ」
 アスラン「凄い薬ですね。誰が作ったんですか?」
 ゼノン「ノイズとルーヴェだ」
 一同「絶対に飲みません!」
 ゼノン「安心しろ。人体実験は済んでいる。実験は失敗で、飲んだ奴はロケットみたいに空高く
      飛んでしまったが、そのデータを元に私が改良した。既に私も飲んでいる。ほら」
 シン「あっ、本当に空を飛んでいる! す、凄い!」
 ダン「認めたくないが、やっぱりこいつは大した男だな。頼む、力を貸してくれ」
 ゼノン「よし。では共に戦おう。この学園を、そしてこの町を守る為に」
 一同「おおっ!」

 ノイズ「…………寒い。ねえルーヴェ兄さん、ここはどこ?」
 ルーヴェ「分からない。だが、足下に青い星が見えるな」
 ノイズ「あれ、ひょっとして地球? うわあ、俺たち、宇宙服無しで宇宙空間を飛んでるよ。凄い
      なあ。…………誰か助けてーーーっ!!」


その2.魔法少女たちも乗り込みます

 ガーネット「よーし、みんな、ホウキにはちゃんと座ってる? それじゃあ行くわよ! ホウキで 
        空を飛んで、敵の戦艦に突っ込むわよ!」
 フレア「今更だけど、ホウキってダサくない? 乗り心地悪いし」
 ステラ「ステラはホウキ、好き……。魔女みたいでカッコいい……」
 ラクス「わたくしはホウキにシートを付けました。これで長時間の飛行もラクチンですわ♪」
 カガリ「あーっ、ズルいぞ、ラクス! くっ、私もシートを付ければ良かった……」
 ルナマリア「仕方ないですよ。そんなに長い時間飛ぶ訳じゃないし、我慢しましょう。ところで、 
         どうしてミナ先輩の乗り物だけホウキじゃなくて戦闘機なんですか?」
 ガーネット「本人の強い希望よ。ネコミミルックを我慢してもらう代わりに乗る事を許してあげた
        わ。機体名は『アンラッキースター』」
 ルナマリア「ギリギリの名前ですね。あらゆる意味で」
 ミナ「うう、もうこうなったらヤケよ。落として、落として、落としてまくってやるわ!」
 ガーネット「よーし、それじゃあ魔法少女部隊、出撃! 悪党妖精とガラクタ機械どもをケチョン
        ケチョンにしてやるわよ!」
 一同「おーっ!」

 グランドクロス&ウナト「!? な、何だ、この悪寒は……」


その3.ゼノン様、ちょっと暴走気味

 ゼノン「さて、この薬を飲めば空を飛べる。だが、薬の効果は長くは続かないし、数も限られて
      いる」
 キラ「薬はどれだけあるんですか?」
 ゼノン「十四粒だ。行きと帰りの分を考えると、空を飛べるのは七人だけだな」
 イザーク「たった七人で敵の本拠地に乗り込めというのか。自殺行為だな」
 シン「けど、このままだと数に押されてこっちの負けですよ」
 アスラン「シンの言うとおりだ。ここは勝負に出よう」
 ゼノン「私も行くから、あと六人だな。さっさと選べ」
 イザーク「なら、まずはこの俺だ。一番槍は貰うぞ」
 キラ「僕も行くよ。みんなを守りたいから」
 シン「俺も!」
 アスラン「俺も行こう。武器のメンテナンスは任せろ」
 ニコル「僕もお供させてください」
 レイ「先輩方には悪いが、最後の一人は俺が行かせてもらいます」
 ディアッカ「おう、任せた。頑張れよ、後輩ども。俺は地上でのんびりさせて…」
 ダン「それは無理だな。地上にも敵はいる。みんな、空の方は任せたぞ。学園は俺たちが守 
     る。殴り飛ばしたい奴も地上(こっち)にいるようだしな」
 キラ「頼んだよ、ダン。ところでゼノンさん、そのビデオカメラは何ですか?」
 ゼノン「記録映像を撮ろうと思ってな。あまり気にするな」
 キラ「記録映像、ですか。その割には妙に目が輝いているような気が……。息もちょっと荒い 
     し。興奮しているのかな?」
 ゼノン『ふっ。ガーネット・バーネット、恐らく生涯でただ一度だけ貴様に期待する。私にネコミミ
      という名の奇跡を見せてみろ!』

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