SEED学園編 PHASE−21
ショート287.
グレイトバトル編 天空バトルの結末
その1.合流
ラクス「キラ!」
キラ「ラクス!?」
カガリ「アスラン!」
アスラン「カガリ! ルナマリアにフレイ、ステラまで、どうして君たちがここに? それにそのプ
リ○ュアみたいな服は……」
ルナマリア「説明は後でします。今は機械帝国の連中を何とかしましょう」
ガーネット「そーそー。細かい事は気にしないで」
レイ「ガーネット・バーネット先輩がここにいる時点で、何があったか想像は付きますけどね」
イザーク「ああ。それからフレイ、その服は似合ってないぞ」
フレイ「余計なお世話よ!」
ゼノン「まったく、何をしているんだ、お前たちは。さっさと戦闘準備をしろ…」
ミナ「あ、あのー、ゼノン……」
ゼノン「…………ごはっ!」
ミナ「きゃーっ!! ゼ、ゼノンが倒れちゃったーっ! 誰か救急車、ううん、ここは空の上だか
ら救助ヘリーっ!」
ガーネット「ミナ、落ち着いて。うーん、ミナのビキニ&ネコミミルックは想像以上の破壊力だっ
たみたいね。このバカ(ゼノン)には特に」
ニコル「幸せそうな顔をして気絶してますね。ちょっと羨ましいです」
ウナト「こっちが何もしていないのに敵が一人倒れたぞ。何なんだ、あの連中は?」
グランドクロス「見てて面白い連中ではあるな。敵だけど」
その2.それではバトル開始、と思ったら
ガーネット「それじゃあみんな、行くわよ! ゼノン、あんたの命、無駄にはしないわ」
ミナ「まだ生きてます! 勝手に殺さないでください!」
ストライクフリーダム「グランドクロス、覚悟!」
ダークネス「奪われた祖国の為にも、お前を倒す!」
マーズフレア「そうは…」
アクアマーキュリー「させないわよ」
サンダービーナス「機帝陛下は私たちが守る!」
ハリケーンジュピター「一歩も行かせない、みんな吹き飛ばしてやる!」
ヘルサターン「父上は我らがお守りする」
グランドクロス「おお、愛しき我が子たちよ。この父の為に戦ってくれるのか。感動!」
ウナト「親子の仲がよろしいですな。羨ましい」
ヘルサターン「……仲が」
ハリケーンジュピター「いい?」
(以下、回想)
グランドクロス「おいマーズ、こんな計算も出来ないのか? このバカ息子が!」
「アクア、女とは思えん粗暴さは改めろ。そんな事では嫁の貰い手が無いぞ」
「サンダー、一緒に風呂に入ろう。恥ずかしがる事はないだろう、私たちは親子
だぞ。はっはっはっ」
「ハリケーン、また風を起こしてメイドロボ達のスカートを吹き飛ばしたそうだな。
いい加減にしろ! あいつらは私のモノだ、手を出す事は許さん!」
「ヘルサターン、お前の月の小遣いを減らさせてもらうぞ。お前も倹約精神を身
につけろ。お、この通販グッズはいいなあ。まとめて買おう。金はあるし」
(回想終了)
マーズフレア「よく考えたら……」
アクアマーキュリー「こいつには結構イタイ目に合わされたわね」
サンダービーナス「最低のスケベ親父だし」
ハリケーンジュピター「父親だから守ろうって思ったけど」
ヘルサターン「そんな気は起きないな」
五人の子供たち「という訳で父上、お命頂戴!」
グランドクロス「なぜ!? 親子のスキンシップは欠かさなかったのに。特にサンダーには」
ウナト「下心丸見えだからだろう。こんな奴と手を組んだ私がバカだった……」
ショート288.
グレイトバトル編 いよいよクライマックス
その1.グランドクロス、最後の悪あがき
ダークネス「ふっ、子供たちにまで裏切られるなんて、ご愁傷様。もうあんたを助けてくれる奴も
いないし、逃げ場も無いわよ。観念しなさい、グランドクロス、ウナト!」
ウナト「ま、待ってくれ、私はこいつに唆されただけだ。我ら妖精は平和を愛する種族だ。今後
は君たちと友好関係を…」
グランドクロス「……ふっふっふっ。貴様ら、それで勝ったつもりか? 機械帝国の頂点に立つ
この俺を、機帝グランドクロスをナメるなよ」
シン「う、うわあっ!」
アスラン「な、何だ、この揺れは?」
グランドクロス「このゴンドワナの自爆装置を作動させた。俺と一緒に死ね!」
キラ「! な、なんて事を……」
ストライクフリーダム「みんな、脱出しろ!」
ウナト「ま、待ってくれ、私も連れてって…」
グランドクロス「おっと、貴様は逃がさんぞ、ウナト。妖精界の王の力、利用させてもらう!」
ウナト「ぎゃ、ぎゃああああああああ!!」
(その頃、地上のユニオン学園では)
ダン「ステファニー、助けに来たぞ! 無事か?」
ステファニー「ダン! ええ、私は無事よ。でもメレアが…」
ダン「あいつがどうかしたのか? もしかして、殺っちゃったのか? 俺はそれでも構わないが」
ステファニー「殺ってないわよ! ちょっとボコボコにしちゃったけど」
ダン「強いな、お前は」
ステファニー「ありがと。それで、ボコボコにして気絶させたんだけど、さっきいきなり消えちゃっ
たのよ」
ダン「消えた? …………まさか!」
(再びゴンドナワ内)
メレア「……ん? ここは、ゴンドワナか」
グランドクロス「来たか、我と契約を交わし、我が心臓のパーツを宿した男よ。……かなりのダ
メージを受けているな。大丈夫か?」
メレア「大丈夫だよ。僕たちが一つになれば問題無いし」
グランドクロス「それもそうだな。邪魔者や裏切り者どもは逃げていった。このゴンドワナと妖精
王ウナトの力を触媒として、今こそ我らは最強の姿になる!」
メレア「そうだね。奴らに見せてやろう、有機生命体と機械生命体の融合、全ての生命体の頂
点に立つ存在を!」
脱出したストライクフリーダム「あ、あれは?」
ダークネス「ゴンドワナが……変わっていく?」
ガーネット「もの凄い邪気だわ。あれは機械なの? それとも生命体?」
ニコル「そのどちらでもないみたいですね。あれは……怪物です」
姿を変えたゴンドワナ「ふははははは! 見よ、愚劣な者ども! これが史上最強にして究極
の生命体、機人帝王エデン・ザ・パンデモニウムの姿だ!」
キラ「『見ろ』って言われても、あのメカのデザイン絵って無いんだよね。鏡伝1のラスボスなの
に。誰か描いてくれないかなあ」
アスラン「管理人の欲求を代弁するな」
その2.正真正銘、これが最後の戦いです
カガリ「エ、エデン・ザ・パンデモニウム……」
フレイ「なんて大きさ……。あんなのと戦えって言うの?」
ラクス「長い名前ですわ。エデちゃんと略しましょう」
エデン「その名前はやめろ。頼むから」
ラクス「あら、残念ですわ。それでは『エデンさん』で」
シン「緊張感が無いなあ。ま、ラスボスが最終形態に変形するのはお約束だからなあ」
ルナマリア「ありきたりよねえ。それじゃあ、ちゃっちゃっと倒しちゃいますか」
ヘルサターン「我々も手を貸すぞ」
イザーク「最後の敵に相応しい相手のようだな。叩きのめしてやる!」
ガーネット「よーし、それじゃあみんな、行くわよ! 今度こそ大暴れしてやりましょう!」
一同「おーっ!」
ゼノン「む。ここはどこだ。一体何があった?」
ミナ「あ、気が付いた? ゼノン、あのね……」
ゼノン「ミナか。お前、なぜ私を背負って空を飛んでいるんだ。それもそんなネコミミ&ビキニで
……ぐはっ」
ミナ「あー、ま、また気絶しちゃった! ゼノン、起きてーっ!」
ショート289.
グレイトバトル編 ホウキに乗って、いざ大・空中戦!
その1.ヤケ食いの後のリバウンドにはご用心
ガーネット「危なかった。もう少しで巻き込まれるところだったわ。みんな無事?」
キラ「ええ、飛行薬の効き目は切れてもう飛べませんけど、ラクス達に助けてもらいました」
ラクス「キラと一緒にホウキでお空を飛べるなんて、幸せですわ♪」
ガーネット「のろけてる場合じゃないわよ。あのバケモノを何とかしないと」
ルナマリア「ちょっと待って。あいつ、様子がおかしいわよ?」
エデン「グ……グオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!」
カガリ「な、何だ、いきなり吠えたぞ?」
イザーク「ふん。どうやら理性がブッ飛んだみたいだな」
フレイ「それじゃあ今のあいつは正真正銘のバケモノって事?」
ストライクフリーダム「ふん。堕ちたものだな、グランドクロス」
ダークネス「そうね。けどどうしていきなり壊れちゃったのかしら?」
ミナ「……」
ダークネス「どうしたの、ミナ? 青い顔をして」
ミナ「い、いいえ、何でもありません。あいつに取り込まれたアンラッキースターに満載していた
ヤケ食い用のお菓子のせいかな?なんて思ってません!」
ダークネス「…………ちなみにどれぐらい積んでたの?」
ミナ「すっごくたくさんです。すいませ〜〜〜ん」
ダークネス「食べ盛りなのね」
その2.ビデオカメラは必需品です。もちろん最高品質の物を
アスラン「ん? キラ、お前に持たせた通信機が鳴ってるぞ」
キラ「あ、ホントだ。もしもし、こちらキラ・ヤマトです」
ダン「キラか? ダン・ツルギだ。今、色々あってユニオン学園にいる。ここは機械帝国の前線
基地だったんだ。何とか制圧したんだが、ここの学園長である俺の親父が消えた。親父 はグランドクロスとつるんでいたらしいから、そっちに行ったと思うんだが…」
ノーフェイス「通信を代わります。キラ君、私はメレア様の秘書を勤めていた者です。メレア様
は昔、グランドクロスと契約を交わし、奴の心臓を与えられて忠実な部下になりま した。あの二人が一つになれば大変な事に……」
キラ「すいません、ノーフェイスさん。今、その『大変な事』になっています」
エデン「ギャギャギャギャギャーーーーーーッ!!」
ガーネット「くっ、こいつ、私達の魔法攻撃も…」
ストライクフリーダム「俺達のビームや銃による攻撃も効かない! 何て奴だ!」
ノーフェイス「なるほど。では、私が調べた奴の弱点をお教えします」
キラ「いいんですか? あなたはメレアの部下のはずじゃ…」
ノーフェイス「はい、私はメレア様の部下です。奇声を上げるバケモノの部下ではありません。
メレア様を助けてください。お願いします」
キラ「分かりました。全力を尽くします」
ダン「俺はあんなスケベ親父、どうでもいいんだけどな」
ノーフェイス「それでは、メレア様の弱点ですが…あ、その前に」
キラ「?」
ノーフェイス「私達がそちらに行くまで戦いを続けてください。世紀の一戦を記録したいので」
キラ「どんな状況下でもマイペースなんですね」
ダン「さすが親父の部下。友達にはなりたくないタイプだ」
ショート290.
グレイトバトル編 一応、最終決戦の最中です
その1.心当たりがありまくり?
ガーネット「あー、もう! 何で私達の魔法が効かないのよ!」
ステラ「あそこ、見て…。エデンの体の中にウナトが取り込まれている…」
ミナ「ウナトさんの体から膨大な魔法力が流れています。あの力で私達の魔法を打ち消してい
るんです!」
ルナマリア「気絶していても私達の邪魔をするなんて最低。だからハゲオヤジは嫌いなのよ」
フレイ「そうね。ハゲた男なんて最低だわ」
カガリ「二人とも、今は戦いの最中だぞ。ハゲオヤジについて話すのは……ん、どうしたアスラ
ン? こんな時に頭に手をやって」
アスラン「いや、ちょっとな。長い友達とは慎重かつ丁寧に付き合おうと思って」
カガリ「?」
その2.キララク、アスカガ、シンルナ、イザフレ、ニコガネ、ゼノミナ、そして…
シン「ルナ達が魔法を使えるなんてビックリしたけど、あいつには効き目無しか。だったら俺達
が片付けてやる! ルナ、ホウキをあいつに近づけてくれ!」
レイ「シン、さっき銃を撃ったがまったく効かなかったのを忘れたのか? それに迂闊に近づく
な。狙い撃ちされるぞ」
シン「ふん、お前の言うことは訊かないよ」
レイ「なぜだ? 俺はお前を怒らせるような事はして…」
ステラ「レイ、手を放すと落ちるよ。ステラの腰に捕まって」
レイ(ステラのホウキに乗っています)「ああ、すまない」
シン「!〜〜〜〜〜〜〜」
ルナマリア「ダメだこりゃ。男の嫉妬は女のよりも厄介なのね」
その3.ヘルサターンはことわざマニアという設定です
ダークネス「うーん、最終決戦の真っ只中なのに、どうも緊張感に欠けるわね」
ストライクフリーダム「けど、エデンからの攻撃は全部かわしてますよ。凄いなあ」
ダークネス「エデンの理性がブッ飛んで、メチャクチャに攻撃してるからよ。あんな攻撃、余裕
でかわせるわ。あ、ガーネットの奴、ニコルとイチャついてる。まったく、ここをどこ だと思っているのかしら。あんな色ボケ女が私の親戚だなんて…」
ストライクフリーダム「まあまあ。とにかくみんなで力を合わせてエデンを倒しましょう。そして元
の世界に帰りましょう」
ダークネス「元の世界か……。そういえばあっちにいるサンライトは無事かしら。ああ、早く会い
たいわ。そしてもう一度しっかり私を抱きしめてほしい。はあ…」
ストライクフリーダム「あのー、ダークネスさん?」
サンダービーナス「さすが親戚。こっちも色ボケモードに突入したわ」
ヘルサターン「こちらの世界のことわざにこんなのがある。『目くそ鼻くそを笑う』」
ストライクフリーダム「博識ですね。って、そんな場合じゃない! ダークネスさん、しっかりして
ください! ダークネスさん!」
ダークネス「ニタア……。うふふふふふふふ」
ヘルサターン「こちらの世界のことわざにこんなのがある。『ダメだこりゃ』」
サンダービーナス「兄さん、それは違うわ」
ショート291.
グレイトバトル編 これで最後だーーーっ!!
その1.復活!……しなくても良かったのに
ユウナ「シクシクシク……ん? こ、この魔力の感じはパパ!? パパが苦しんでいる、助けな
きゃ! パパが死んだら僕にお小遣いをくれる人がいなくなる! おーい、僕の可愛い 魔法少女たち、僕に力を貸して…」
七人の魔法少女「嫌!」(魔法弾をユウナに向かって連続発射)
ユウナ「ギャアアアアアーーーーッ!!」
目覚めたゼノン「ミナ、お前、しばらく見ない内に過激になったな」
ミナ「大丈夫。あの人限定ですから」
その2.スイングのコツは腰です
ユウナ「ま、待ってくれ、僕をパパの近くにまで連れて行ってくれ! 僕の魔法でパパをあのバ
ケモノの中から弾き出す。そうすればあいつのバリアは消えるから」
ガーネット「あんたにしてはまともな作戦ね。いいわ、エデンの側まで連れて行ってあげる」
キラ「でも、敵の攻撃は激しいですよ。どうやってエデンの近くまで連れて行くんですか?」
ガーネット「私にいい考えがあるわ。みんなの魔法力を私に貸して」
六人の魔法少女「はい!」
ユウナ「え? な、何、その超巨大な金属バットは?」
ガーネット「ニコル、私を支えて」
ニコル「はい。思いっきり振ってください」
ガーネット「行くわよ! 必殺ホームランスイング!」
ユウナ「ゴアギャアーーーーーッ!!」
キラ「うわあ、一直線に飛んでいったよ。人ってあんなに速く飛べるんだね」
アスラン「あれは『人』じゃないがな。ガーネットさんも人間のレベルを超えているし」
その3.手抜きではありません。コピーです(オイ)
シン「ユウナの奴、エデンの腹に命中したぞ。あ、エデンのバリアが消えていく」
イザーク「ふん、仕事はきちんとこなしたか。少しだけ見直してやる」
シン「よーし、チャンスだ! みんな、一斉攻撃だ!」
レイ「ああ」
アスラン「全ての弾を撃ち込む!」
キラ「アスラン、こっちは任せて!」
エデン「ギャアアアアアアアアアアーーーーーーーーッ!!!!」
ガーネット「私達も行くわよ! フルパワーで魔法弾連射!」
六人の魔法少女「はい!」
エデン「ギャアアアアアアアアアアーーーーーーーーッ!!!!」
ストライクフリーダム「ドラグーン、全機発射!」
エデン「ギャアアアアアアアアアアーーーーーーーーッ!!!!」
ヘルサターン「くらえ、ヘル・ザ・リング!」
エデン「ギャアアアアアアアアアアーーーーーーーーッ!!!!」
ダークネス「はああああああっ! 必殺、インフィニティ・ナックル!」
エデン「ギャアアアアアアアアアアーーーーーーーーッ!!!!」
一同「って、悲鳴のセリフ、全部同じでつまんないんだけど。作者、手を抜くな!」
エデン「グギャ」(そうそう、と頷いている)
その4.ムカついたのでさっさと終わらせちゃった。テヘッ♪
エデン「グアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーッ!!!!」
カガリ「やった……。エデンが砕け散ったぞ!」
ラクス「ええ、やりましたわ」
ストライクフリーダム「グランドクロスの最期か……。エデンの破片が地上に落ちていく」
フレイ「私達、勝ったのね!」
イザーク「ふん、手こずらせてくれたな。だが、最後に勝つのは俺達だ」
ルナマリア「シン、やったわ!」
シン「ああ、俺達の勝利だ!」
ステラ「ステラも頑張った……」
レイ「敵は完全に機能停止した。戦いは終わった」
ミナ「お、終わりましたね……」
ゼノン「うむ。見事な戦いだった。私はあまり活躍しなかった気がするが」
キラ「終わったね、アスラン」
アスラン「ああ。長い戦いだった」
ニコル「色々ありましたけど終わりよければ全て良し、ですね。皆さん、ガーネットさん、お疲れ
様でした」
ガーネット「ありがと、ニコル。あんたも頑張ったわね。ダークネスもご苦労様。これであんた達
の世界も平和になるわね」
ダークネス「ええ。グランドクロスの子供たちも一緒に戦ってくれたのは嬉しい誤算だったわ」
ヘルサターン「礼には及ばん。我々は倒すべき敵を倒しただけだ。この世界のことわざにもあ
る。『敵の敵は味方、と思ったらやっぱり敵』と」
サンダービーナス「兄さん、それじゃあ私達もダークネスさん達の敵になるわ」
ヘルサターン「あ」
一同「あははははは……!」
(その頃、地上では)
ユウナ「ねえ、ここはどこ? 暗い、暗いよお! 僕、死んじゃったの? 嫌だ、誰か助けてー
っ!」
ウナト「ガラクタの山の中で何をわめいているのだ、このバカ息子は。しかし、こいつも私もよく
生きていたな。ギャグSSで良かった、と言うべきか」
ショート292.
グレイトバトル編 こっちもこれで最後だーーーっ!!
メレア「うーん……あれ? ここは……」
ノーフェイス「ご無事でしたか、メレア様。どうやら決戦には間に合わなかったようですね。残念
です。はぁ〜〜〜〜〜〜」
メレア「ふん、世紀の決戦を撮影し損ねたのがそんなに残念? 僕が負けた戦いなんか記録し
ないでよね」
ダン「偉そうに言ってるんじゃねえよ、このクソ親父。グランドクロスなんかとつるみやがって」
メレア「君も来たのか。あいつと手を組んで不老不死の力を手に入れて、最強になったつもり
だったんだけどねえ」
ステファニー「そんな夢、間違っています。大勢の人を苦しめて、自分だけの事しか考えていな
いような人には天罰が下ります」
メレア「これは当然の結果か。で、僕をどうするつもり? 殴る? それとも殺す?」
ダン「ふん。お前なんか殴る価値も無い。けど、罪の意識を感じているのなら……」
メレア「…………」
ダン「俺の小遣いを四割アップしろ。あとステファニーには今後手を出すな」
ステファニー「ダン……」(頭を抱える)
メレア「さすが僕の息子。本気で言っているのが怖いね」
ノーフェイス「相変わらず面白い親子ですね、あなた方は。記録のし甲斐があります」
ショート293.
グレイトバトル編 機械帝国の終焉、そして始まり
その1.長い戦いだった……
ダン「グランドクロスは倒れたか。これで全て終わったな」
ストライクフリーダム「機械帝国の兵士たちも全面降伏してくれた。これで無益な戦いを続けな
くて済む」
ニコル「デュランダル校長からの連絡です。SEED学園は無事、生徒も教師も全員生きている
そうです」
アスラン「そうか。良かった」
カガリ「本当に終わったんだな。たった一日だったのに、随分長い戦いだった気がする」
ラクス「そうですわね。たった一日なのに、何ヶ月も戦っていたような気がします」
フレイ「私もそんな気がするわ。一ヶ月ぐらいホウキに乗りっ放しだったり、戦いの途中で場面
が切り替わった気がしたんだけど、あれは私の気のせいだったのかしら?」
ステラ「ステラもそんな気がした……。レイは?」
レイ「ノーコメントだ。みんな、そして先輩たちも、これ以上作者をいじめるのはやめた方がい
い。報復が怖いからな。『ダラダラダラダラ続けやがって』とか『学園ものだったのに、どう していきなりバトルストーリーになったんだよ。ちゃんと構成を考えろ』とか『設定を気分次 第で変えやがって。ギャグSSだからってナメてんじゃねえ』とか言わないようにしよう」
キラ「レイ、君の勇気に拍手するよ。そして、さようなら」
レイ「勝手に殺すな。まあ自分でも言い過ぎたと思う。すいませんでした」
シン「謝るの早っ!」
ルナマリア「何気に世渡り上手ね」
その2.機械たちのニューリーダー、最初のお仕事
ガーネット「とにかく、これで戦いは終わったわね。ダークネス、これからどうするの?」
ダークネス「みんなを連れて元の世界に帰るわ。あっちで待っている人もいるし」
ニコル「そうですか。寂しくなりますね」
キラ「もうこちらの世界には来ないんですか?」
ダークネス「ええ。二つの世界を繋いでいる次元の扉を完全に封鎖して、二度と使えないように
するわ。それが自然なのよ」
ガーネット「そうね。でも、やっぱりちょっと寂しいわ」
ダークネス「私も寂しいけど、不自然な歪みは早く修正した方がいいのよ。降伏した連中を集
め次第、向こうの世界に帰るから」
ガーネット「全員連れて帰るの?」
ダークネス「そうよ」
ガーネット「だったら急いだ方がいいわよ。さっきヘルサターン達が『せっかく人間界に来たん
だ。色々見て回って買い物しよう。善は急げとも言うしな』って行っちゃったわよ」
ダークネス「いつの間に!? あ、あのバカ兄弟どもは! 待ちなさーい!!」
ガーネット「あらら、行っちゃった。みんな、もう少しこっちの世界にいるみたいね。私の家に部
屋を用意してあげますか」
ショート294.
グレイトバトル編 これにて一件落着?
ノーフェイス「かくして機械帝国と妖精連合軍による人間界への侵攻は、SEED学園の勇敢な
生徒と教師達の活躍によって阻止されたのです。記録係としては、最後の戦いを この目で見られなかったのは残念ですが、二つの世界の歴史の大きな変換点に 立ち会えた事は非常に嬉しく思っています」
「決戦後、SEED学園は一週間の休校になりました。損壊した校舎や施設の修復が急ピッチ
で行なわれています」
「ユニオン学園は校長のメレア様が退職。SEED学園と合併する事になりました。色々と騒が
しくなりそうです」
「町の方は至って平穏。戦いなど無かったかのような平和な日々です」
「機械帝国の方たちは、新たな国のリーダーとなったダークネス殿が帰国。しかし行方不明の
ヘルサターン殿を探し出して捕まえる役として、ストライクフリーダム殿が残りました。次元の 扉は完全には閉じられていません」
「ユウナとウナトの妖精親子はグランドクロスの残骸の中に埋もれていたのを発見され、ダーク
ネス殿に引っ張られて妖精界に強制送還されました。それと同時に魔法少女たちの魔力も 消えてしまいました。ガーネット殿は残念がっていましたが、ミナ殿は『もう変なコスプレをしな くてもいいんだ』と喜んでいました。あと、なぜかゼノン殿が悔しがっていました」
「色々あった機械帝国との決戦ですが、これで終結。今はメデタシメデタシ、と言っておきましょ
う。そう、今だけは。祭りの後には『現実』という名の苦難が待っているのです」
ガーネット「……何、この請求書の山は。デュランダル校長、学校の修理費、私たちに払わせ
る気? ふざけるなーーーーーっ!!」
ノーフェイス「また新しい戦いが始まりそうですね。今度こそ完全に記録しますよ。ふふふふ」
ショート295.
お休み中、何をしていましたか?
その1.休み明けにはよくある事?
アスラン「早いものだな。機械帝国との戦いから一ヶ月。破壊された校舎を直すため、臨時休
校になったが……」
キラ「先生たちは休み無しだったみたいだけどね。校舎の事以外にも、ユニオン学園との合併
の準備で忙しかったそうだよ。あ、ガーネットさん、おはようございます」
ガーネット「おっはよー。みんな、元気してた?」
ニコル「おはようございます」
ラクス「お姉様、、ニコルさん、お久しぶりです。お休みの間、姿を見ませんでしたが、どうして
いらしたのですか?」
カガリ「二人ともかなり日焼けしているな。海にでも行ってきたのか?」
ガーネット「ええ、ニコルと一緒に南の島に行ってきたわ。一足早い新婚旅行よ」
アスラン「本当に早いな」
ラクス「一ヶ月も南の島に行ってらしたのですか? 学校の方は大丈夫なのですか?」
ガーネット「何言ってるのよ。学校は休みじゃない」
カガリ「いや、大学部は休みじゃないぞ」
ガーネット「え?」
キラ「休みなのは校舎が壊れた高等部だけですよ」
ガーネット「…………し、しまったあああああああ!! ただでさえ出席日数がヤバいのに!」
ラクス「わたくし達と一緒に戦ったせいで高校生のつもりになっていたようですわね」
カガリ「やれやれだな。ニコルも注意してやれよ」
ニコル「すいません、ガーネットさんと一緒にいられただけで幸せだったから」
アスラン「一足早い新婚ボケか。まったく……」
キラ「この二人らしいけどね」
その2.同じタイプだったようです
ゼノン「あ」
ミナ「ゼノン、早く大学部へ! 遅刻しちゃうわよ!」
ショート296.
SEED学園の新たな『日常』
メレア「やあ、SEED学園のみんな、初めまして。僕はメレア・アルストル。前はユニオン学園の
校長だったけど、今日からこの学園の教師になったんだ。よろしくね。それじゃあ授業を 始めよう」
ダン「帰れ」
メレア「うわあ、冷たいなあ。実の父親に向かってなんて暴言。いや、それが君の本性なんだ
ね。パパは悲しいよ」
ダン「黙れ。そして帰れ。この究極の若作り親父め」
メレア「その言葉、そっくり君に返すよ。そんなに言うなら帰ってあげるよ。職員室にね。そして
ステファニーちゃんとゆっくりお茶を飲もうっと♪」
ダン「家に帰れと言っているんだ! そして座敷牢に入って永遠に出てくるな!」
メレア「座敷牢なんて、うちには無いだろ。いや、作ってみようかな? 恥知らずなバカ息子を
閉じ込めるために」
ダン「恥知らずはお前だろうが! もういい、今日こそ息の根を止めてやる!」
メレア「止められるのは君の方だよ。死ね、バカ息子」
レヴァスト「あーあ、教室でリアルファイトを始めちゃった。誰か止めないの?」
ルーヴェ「止める気力が沸かない」
ミナ「みんなこの前のグレイトバトルで疲れ切ってますからね。私も……ふわああああ」
レヴァスト「やれやれ、若いのにだらしが無いわね。ま、私も疲れているし止める気もしないけ
ど。おー、そこだー、もっとやれー」
ルーヴェ「この二人のケンカは、お馴染みの光景になりそうだな」
|