SEED学園編 PHASE−22
ショート297.
ルナマリアの気持ち
(ymaさんのリクエスト)

その1.ホーク姉妹、寮の姉の部屋で語り合う(同室のミナはデート中)

 メイリン「お姉ちゃん、シンの事好きでしょ?」
 ルナマリア「!」(赤面)
 メイリン「うわあ、分かり易い反応」
 ルナマリア「どどどどどどどどどうして気付いたのよ! バ、バレないように演技してたのに?」
 メイリン「いや、バレバレだから。クラスのみんなも気付いてるわよ」
 ルナマリア「えっ! ま、まさか、ステラも知ってるの?」
 メイリン「うん」
 ルナマリア「し、信じられない……。ステラって年中ボーッとしてるし、こういう事には無茶苦茶 
        鈍そうだし、学校の成績もイマイチだし、はっきり言ってバカってレベルだと思って 
        たのに」
 メイリン「お姉ちゃん、何気に毒舌ね」


その2.どんなゲームなのかは各自で調べてみてください

 ルナマリア「! ま、まさかシンも…」
 メイリン「安心して。全っっっっっっっ然、気付いてないから」
 ルナマリア「そ、そう……。それって喜んでいいのかな?」
 メイリン「微妙ね。でもお姉ちゃん、どうしてシンの事を好きになったの? お姉ちゃんのタイプ
       はアスラン先輩じゃなかったの? 昔は結構本気だったじゃない」
 ルナマリア「うん、自分でもそう思ってたし、ちょっと前まではアスラン先輩の事、気になってい 
         た。シンは弟みたいな感じだったわ。でも……」
 メイリン「でも?」
 ルナマリア「少し前、中古のゲームショップにいたシンを見たの。あいつ、あるゲームの箱を食
         い入るようにして見てたわ」
 メイリン「ゲーム? ドラクエとかFFとか?」
 ルナマリア「ううん、シ○タープリンセス」
 メイリン「…………………………」
 ルナマリア「その時、私、思ったの。ああこの子はこのままじゃダメになる、私が何とかしてあげ
         ないと!って」

 シン「いや、俺はイラストが綺麗だから見てただけだ」
 レイ「シン、いきなり何を言っているんだ?」
 シン「……さあ? でも、きちんと言っておかなきゃって思ったから」
 レイ「?」


その3.理由・色々な意味でギリギリなので

 メイリン「まあ恋の切っ掛けなんて人それぞれだけど、お姉ちゃん、このままじゃあまり望み無
       いわよ。シンはステラに夢中だから」
 ルナマリア「ぐっ」
 メイリン「ステラにあんまりその気が無いのが、せめてもの救いよね。あの子、シンの事は友達
       としか見てないみたい」
 ルナマリア「そ、そうね。だったら私にもまだ…」
 メイリン「でも、人の気持ちって変わるから、このままシンに押し切られるかも」
 ルナマリア「ぐっ」
 メイリン「どうするの、お姉ちゃん?」
 ルナマリア「そ、そうね……。ここはやっぱりラブレターを送って校舎裏に呼び出して…」
 メイリン「それ、いつの時代のラブコメ? お姉ちゃんって微妙にセンスが古いのね」
 ルナマリア「そ、それならメールで校舎裏に呼び出して……」
 メイリン「やってる事は同じでしょ」
 ルナマリア「そ、それなら前にガーネット先輩が話してくれた、ニコル先輩をゲットした方法を使
         って…」
 メイリン「それはダメ。絶対にダメ。本当にダメ」


その4.メイリンのバカップル基準

 メイリン「思い切って告白したら? それぐらいしないと、あの鈍感男には分からないわよ」
 ルナマリア「そ、そうかもしれないけど、それが出来たら苦労しないわよ!」
 メイリン「そうよねえ。でも、告白して成功したら、ガーネット先輩やラクス先輩みたいなラブラブ
       なバカップルになれるのよ」
 ルナマリア「そ、それはちょっと憧れるけど……あれ? カガリ先輩はアスラン先輩とバカップ 
         ルじゃないの?」
 メイリン「…………」(ギロリ)
 ルナマリア「! ご、ごめん。あ、イザーク先輩とフレイ先輩は?」
 メイリン「あの二人はバカップルじゃなくて、ただのバカだから」
 ルナマリア「ゼノン先輩とミナ先輩は?」
 メイリン「バカップル寸前ね。もうそろそろなりそうだけど」
 ルナマリア「ダン先輩とステファニー先生は?」
 メイリン「こっちもバカップル寸前ね。もしくは地味カップル」
 ルナマリア「納得」

 町の各所で「ハークション!!」


その5.貯めていたお年玉全額(十万以上)

 メイリン「切っ掛けはちょっと問題ありだけど、お姉ちゃんは本気でシンの事が好きなのね」
 ルナマリア「う、うん……」
 メイリン「だったら私も応援するわ。シンとお姉ちゃんって、結構お似合いかもしれないし」
 ルナマリア「メイリン……。ありがとう、私、頑張る!」
 メイリン「うん、頑張ってね。お姉ちゃんがシンとくっついてくれたら私も嬉しいから」

 レイ「こちらはレイ・ザ・バレルだ。……ああ、メイリンか。ふむ、では君はルナマリアが勝つ方 
    に賭けるんだな。どれくらい賭ける? ……ほう、そんなに賭けるのか。君も意外と勝負 
    師だな。分かった、受けよう。結果が出るのが楽しみだ」



ショート298.
ファミリー

その1.勝手にこんな設定作ってゴメンナサイ

 キラ「オルガ達の家族って本編では登場してないよね。このSSでも登場しないの?」
 オルガ「いきなりだな。まあ登場する予定は無いな。けど、いるにはいるぞ」
 カガリ「そうなのか? 私達は見た事が無いんだが」
 アスラン「家に行った事も無いしな。お前達の家族ってどんな人達なんだ?」
 オルガ「俺は一人っ子だ。親は普通の親だぞ」
 クロト「俺もきょうだいはいない。親も普通だ。ゲームマニアだけどな」
 シャニ「妹がいる。俺とそっくりな」
 キラ「……」
 カガリ「……」
 アスラン「……」
 ラクス「まあ。きっと可愛らしいお方なのでしょうね」
 三人「そうか?」
 シャニ「ああ」
 三人「マジで!? しかもちょっと照れてる!」


その2.せまりくる脅威

 スティング「うちの家族か? 両親と弟がいるぞ」
 アウル「俺は一人っ子。ガキの頃に父さんが死んじゃって、母さんと二人暮しだ」
 ステラ「……私も一人っ子。でもパパとママは優しいから寂しくない」
 スティング「ああ、ステラの親父さんもおふくろさんもいい人だ。俺達が遊びに行くとお菓子をく 
        れるしな」
 アウル「うちの母さんだって優しいだろ? スティングが遊びに行くと超ゴキゲンになるし」
 スティング「…………」
 アウル「けど、お前が来ると母さん、俺を家から追い出そうとするんだよなあ。お前も止めない
      し。何でだ?」
 スティング「………………未亡人は怖い。そしてしつこい」
 アウル「?」
 ステラ「ふわあ……」



ショート299.
学校に私物を持ち込まないでください

その1.読者の皆さんは校則を守りましょうね♪

 マリュー「えー、今更言うのもなんですが、生徒が校内に私物を持ち込むことは校則で禁止さ 
       れています」
 フレイ「えっ、それじゃあこの、パパに買ってもらった本格的化粧品セット(定価:消費税込みで
      25000円)は……」
 マリュー「ダメです。つーか高校生が25000円もする化粧品セットを使うな。そんな高級セッ 
       ト、私だって使ってないのに!」
 ディアッカ「私怨丸出しだな。ん? ひょっとして俺が持ち込んだこのグゥレイトな超高性能小型
       カメラも……」
 マリュー「禁止です。あと、その小型カメラをどこに仕掛けて、何を撮るつもりだったのか先生に
       教えなさい。停学にしますから」
 ミリアリア「先生、わざわざ停学にする必要はありません。私が殺っておきますから」
 マリュー「そうね、任せるわ。あと他に私物を持ち込んでいる人は?」
 ハロ「ハロ! ラクス、ハロ!」
 ラクス「先生、わたくしのハロは私物に当たるのでしょうか?」
 マリュー「それはOK。声が私だから」
 カガリ「っておい」


その2.大学部も基本的に私物の持ち込みは禁止です

 トダカ学長「と言っても、中等部や高等部ほど厳しくはない。ある程度なら私物の持ち込みは見
        逃している。だがガーネット君、君のは見逃すわけにはいかん。そもそもそれは  
        『物』じゃないだろう」
 ガーネット「どうしてダメなんですか? ニコルは私のモノなんですよ?」
 トダカ「常識で考えたまえ。ニコル君、君は何か言う事は無いのかね?」
 ニコル「まあ間違ってはいませんから。でもガーネットさんも僕のモノなんですけどね」
 ガーネット「ニコル……」
 トダカ「ああ、頭が痛い」


その3.地獄王、更に落ちる

 ゼノン「ふっ、バカな女だ。私はあの女のような愚かな事はしないぞ。私にはミナの秘蔵写真集
     (隠し撮り写真アリ)があるからな」
 コートニー「ゼノン様が壊れていく……」
 エド「そうだな。けど、俺は今のゼノン様も好きだぜ」



ショート300.
本当に真面目に勉強しているんですよ
(RANGEさんのリクエスト)

その1.オトコノコですから

 キラ「へえ、ニコルは県外の音楽学校に行くんだ。でもSEED学園の大学部にも音楽科はある
     のに、どうして別の学校に入るの?」
 ニコル「教わりたい先生がいるんですよ。でも、その学校は入るのがもの凄く難しいみたいで、
      猛勉強しています」
 カガリ「ピアノの練習以外にも勉強をしているのか?」
 アスラン「音楽学校とはいえ、音楽だけ出来ればいいというわけじゃない。特にニコルが行こう
       としている学校は音楽と勉学の両立を謳っている。『一流の音楽家とは一流の知性
       を持つ者だ』というのが基本方針だそうだ」
 フレイ「厳しい学校なのね。イザークじゃ絶っっっっっ対には入れないわ」
 イザーク「その言葉、そっくりお前に返すぞ」
 ラクス「ニコルさん、勉強は捗っているのですか?」
 ニコル「ええ。ガーネットさんが色々教えてくれますから」
 キラ「えっ、ガーネットさんが……」
 アスラン「色々……だと?」
 ニコル「ええ。あれ? 皆さん、顔が赤くなってますよ。どうしたんですか?」
 ラクス「家庭教師ものは根強い人気があるそうですわ。わたくしも今度チャレンジしてみましょう
      かしら?」
 キラ「ラ、ラクス!」
 ラクス「はい?」
 キラ「…………お願いします」


その2.対ガングロ必殺兵器を呼んだのはガーネットです

 ニコル「という事があったんですよ」
 ガーネット「まったく。ま、普段が普段だからそんな風に思われても仕方ないわね。本当に真面
        目に勉強しているんだけど。それじゃあ今日の分を始めるわよ。まずは英語から」
 ニコル「ええ。……あの、ガーネットさん、今更ですけど、どうして僕に勉強を教えてくれるんで 
      すか? 合格したら僕はこの町を出ます。そうしたらガーネットさんとも離れ離れに…」
 ガーネット「一生会えなくなるわけじゃないでしょ。それに、そっちが離れても、こっちから会いに
        行くわよ。バカップル女なんて言われているけど、惚れた男の夢の邪魔をするよう
        なバカ女じゃないわ」
 ニコル「ガーネットさん……」
 ガーネット「はいはい、今はお勉強の時間よ。さあ、参考書を開いて」

 ディアッカ「…………クソッ、本当に真面目に勉強してやがる。このままじゃ苦労して仕掛けた
       盗聴器が無駄になっちまうじゃないか。どうすれば…」
 ミリアリア「そうね。取りあえず盗み聞きするようなスケベバカは死ぬべきじゃないかしら?」
 ディアッカ「! ち、違うんだミリィ、これはその……ぎゃあああああああああっ!!」

 ニコル「? 今、叫び声が聞こえませんでしたか?」
 ガーネット「気のせいよ。もしくはガングロスケベ犬の断末魔ね。さあ、集中集中」



ショート301.
恋人たちの家庭訪問
(芳野秋生さんのリクエスト)

その1.ゼノン、ハルヒノ家を訪問

 タケシ「こんにちは、ゼノン君。私がミナの父親のタケシだ」
 シェーナ「妻のシェーナです。娘がお世話になっているそうで」
 ゼノン「……」
 タケシ「ゼノン君は大学生だそうで。成績も優秀だと聞いていますよ」
 シェーナ「ミナがご迷惑をかけていませんか? この娘は少し落ち着きの無いところがあります
       から」
 ゼノン「……」
 ミナ「お、お母さん! 変な事は言わないで!」
 シェーナ「あら、事実じゃない。洗剤をいれずに洗濯機を回したり、食器洗い機を修理しようとし
       て部品を無くしたり」
 ミナ「それは子供の頃の話じゃない! 今はそんな事……あれ? どうしたの、ゼノン? さっ
     きから何も言わないで」
 ゼノン「ああ。感謝の心で一杯になってしまってな」
 ミナ「感謝?」
 ゼノン「お前の両親がお前を生んでくれたから、私はお前と出会えた。そして愛し合う事が出来
      た。その奇跡を作ってくれたお前の両親に感謝している」
 ミナ「ゼノン……」
 タケシ「はっはっは。ゼノン君は本当にミナの事を愛してくれているんだねえ」
 シェーナ「嬉しいですね」
 ゼノン「私がこの国の頂点に立った時は、お前の両親は国父と国母として崇められるだろう。 
      いや、もっと素晴らしい地位を用意しなければ」
 ミナ「ゼノン……」
 タケシ「はっはっは。母さん、私達はツッコミを入れるべきなのかな?」
 シェーナ「放っておきましょう。馬に蹴られたくはありませんから」


その2.ルナマリア&ステラ、アスカ家を訪問

 シン「ただいまー。二人とも、上がって」
 ルナマリア「お邪魔しまーす」
 ステラ「こんにちは……」
 マユ「! お、お兄ちゃん……」
 シン「ああ、マユ。今から俺の部屋で勉強会をやるから…」
 マユ「ママーっ! お兄ちゃんが女の子を二人も連れ込んでハーレムプレイをしようとしてるよ
     ーっ!!」
 シン「んな訳あるか!」
 シンの母「マユ、バカな事を言ってるんじゃありません。そもそもあの子に女の子を二人も連れ
        込むような甲斐性なんて無いでしょ」
 シン「か、母さん……」
 ルナマリア「あー、そのー、シン、元気出して」
 ステラ「ステラ、勉強教えてあげる。その後のお菓子、ケーキをお願い…」


その3.ステファニー、アルストル家を訪問、の前に

 ダン「おい、クソ親父。俺が寮に行っている間にステファニーを呼んで何をするつもりだった?」
 メレア「ちっ」
 ダン「舌打ちするな。答えろ!」
 メレア「君の想像どおりの事だよ」
 ダン「! 殺す、今日こそブッ殺す! バトル編では殺し損ねたが、今度こそキッチリ殺す!」
 メレア「はっ、返り討ちにしてやるよ、バカ息子!」

 ステファニー「……家の中からもの凄い音がするわね。入るのは止めて、警察を呼びましょう」



ショート302.
ふと思ったんだけど

その1.ガーネット・バーネット

 ガーネット「私ってさあ、バカップルネタ以外ではキャラ薄いわね」
 ニコル「それを言うなら僕もですよ」


その2.キラとアスラン

 キラ「僕たちって、学園編ではイマイチ目立ってないよね」
 アスラン「言うな」


その3.ダンとステファニー

 ダン「どうして俺たちはバカップルになれないんだろう。あの親父のせいか? あいつが邪魔す
    るから……。やはり殺るべきか?」
 ステファニー「ダン、落ち着いて」


その4.先生たち

 マリュー「私たち、教師の仕事をしているのかしら?」
 ムウ「うーん、世間一般の『教師の仕事』じゃないのは確かだな。時々命がけだし」
 バルトフェルド「ある意味、どんな職業よりもハードだな」


その5.親たち

 一部の例外を除く親たち「……はあ〜〜〜〜。子供の育て方、間違えたかなあ」



ショート303.
アスランの婚約者は誰だ?
(ブレイズザクさんのリクエスト)

その1.パトリック氏の意外?な過去

 パトリック「突然だがアスラン、お前の新しい婚約者を決めるぞ」
 アスラン「本当に突然ですね。父上、俺はカガリと付き合っているんですが……」
 パトリック「そのカガリ君との関係に進展が無いから言っているんだ。お前が奥手なのは知って
        いるが、二年も付き合ってAまでしか進んでいないというのはどうなんだ? 父親とし
        て情けないぞ」
 アスラン「余計なお世話です! 大体、どうしてそんな事を知っているんですか!」
 パトリック「気にするな。それで、もしかしたらお前とカガリ君の相性はあまり良くないのではな 
        いかと思ってな。お前にはもっと相応しい女性がいるかもしれん。色々な女性と付
        き合うのも男の甲斐性だぞ」
 アスラン「そうなんですか?」
 パトリック「そうだ。私も若い頃は色々な女性と……」
 レノア「色々な女性と、何ですか? あなた?」
 パトリック「!!!!」
 アスラン「父上、安らかに眠ってください」


その2.三日後、パトリック氏退院。そしてコンテスト開始

 パトリック(包帯でグルグル)「それではこれより『奥手なアスランの新しい婚約者を決めちゃお
                   う大会』を開催する!」
 アスラン「なぜこんな大イベントに!?」
 パトリック「こういう事は派手にやった方がいい、とガーネット君がアドバイスしてくれた」
 アスラン「ガーネット姉さん……」
 パトリック「それでは選手入場! と言っても名乗り出たのは三人だけだが。意外とモテない 
        な、アスラン」
 アスラン「モテなくてもいいですよ。俺は女の子の為に生きてる訳じゃありませんから」

 アスラン「! な、何だ、会場から物凄い殺気を感じる……」
 パトリック「パソコンの向こう側からも殺気が発せられたな。アスラン、発言には注意した方が 
        いいぞ。モテる男は嫌われるからな」


その3.製作にはガーネットが協力してくれたそうです

 パトリック「参加してくれたのはこの三名! ツインテールが可愛いメイリン・ホーク、元祖よりも
        胸が120%UPしている影武者アイドルのミーア・キャンベル、そして謎の黄金仮面
        アカツキレディ!」
 アスラン「…………アカツキレディって、何やってるんだ、カガリ」
 アカツキレディ「わ、私はカガリ・ユラ・アスハなんかじゃないぞ! この大会に優勝すればアス
           ランの正式な婚約者になれると聞いて参加したカガリじゃない! 絶対に!」
 アスラン「うーん、俺は喜ぶべきなのかな? ちょっと嬉しいけど」


その4.愛情表現の様々なカタチ

 パトリック「アスランの婚約者に必要な条件はただ一つ! 以前の婚約者のように他の男にな
        びかない事だけだ!」
 アスラン「父上、その、ラクスを敵に回すような発言は控えた方が……」
 パトリック「(無視)さあ、三人の乙女たちよ。君たちのアスランに対する愛情の深さを見せてく 
        れ! それでは、アスランファイト、レディゴー!」
 アスラン「何ですか、アスランファイトって。もうツッコむのも疲れてきた……」
 メイリン「それじゃあ私から。アスランさん、これ、私の手作りお弁当です。アスランさんが私と 
       付き合ってくれるなら一年、ううん、一生作り続けます! いいえ、アスランさんが望む
       のなら何でもします。ハッキングても盗聴でもMSの強奪でも!」
 アスラン「お弁当は嬉しいけど、後半のはちょっと……。犯罪行為だし」
 ミーア「次は私ね。これ、私の預金通帳。私の全てをアスランにあげるわ! お金もマンション
      も印税もぜーんぶ!」
 アスラン「いや、俺、ヒモになるつもりは無いから」
 ミーア「ええっ!? そんな、芸能界の男はこう言われたらすぐに跪くのに」
 アスラン「芸能界って……」
 アカツキレディ「さ、最後は私だな。私は……あげられるものなど何も無い。私がお前を欲しい
           からだ。アスラン、私と一緒になってくれないか?」
 アスラン「ああ」
 一同「ええーっ! あっさり決定!?」
 アスラン「いや、当然の結果だろ」


その5.この二人はまだまだこれからです

 カガリ「アスラン、お前には秘密にしていたが、アカツキレディの正体は私だったんだ」
 アスラン「…………ツッコむのはよそう。すまないカガリ、色々と心配をかけて」
 カガリ「本当に驚いたんだぞ。お前が私と別れて、新しい婚約者を決めるって……。私に飽き 
      たのかもと思って、それなら私じゃなければいいのかと思って……」
 アスラン「変装したのはそういう理由か。ところで誰がお前に妙な事を吹き込んだんだ?」
 カガリ「ディアッカだ」
 アスラン「分かった。後で殴っておこう」
 カガリ「アスラン、私は……」
 アスラン「カガリ、俺はお前を愛している。今はそれだけでいいだろう?」
 カガリ「アスラン……」
 アスラン「カガリ……」

 パトリック「遅い帰宅だな。カガリ君とホテルにでも行っていたのか?」
 アスラン「黙れこのエロオヤジ」
 パトリック「ふっ。否定はせんのだな。結構結構。はっはっは」
 レノア「そうですね。それではあなた、あなたの過去についてもう少し詳しくお話を聞きたいので
      すが」
 パトリック「!」
 アスラン「……救急車を呼んでおくか」



ショート304.
好きな教科だけ勉強してもダメですよ。まったく勉強しないより
はいいけどね
(銀色小麦さんのリクエスト)

その1.好きな教科(これはこのHP独自の設定です)

 キラ「数学とコンピューター実習。あ、体育も好きだよ」
 アスラン「語学と機械工学だ。機械をいじっていると落ち着くんだ」
 イザーク「歴史だ。日本史に世界史、何でもござれだ」
 ディアッカ「体育だな。イメージピッタリだって? ありがとさん」
 ニコル「音楽です。クラシックだけでなく現代音楽も好きですよ」
 ラクス「わたくしも音楽ですわ。あと美術の授業も好きです」
 カガリ「体育と美術だ。絵は下手だけど、描くのは楽しいんだ」
 フレイ「美術よ。絵にはちょっと自信があるの」
 ダン「理科だ。特に生物工学」
 ミナ「機械工学です。機械油の匂いっていいですよね」
 レヴァスト「体育、水泳よ。イメージどおりで残念ね」
 ノイズ「体を動かすのじゃなかったら何でもいいよ」
 シン「体育と地理、それから数学。……何だよ、その意外そうな目は」
 レイ「人間心理学だ。人間の心の動きは実に興味深い」
 ルナマリア「家庭科の調理実習。作るより食べる方が好きなんだけどね」
 メイリン「コンピューター実習ね。自慢じゃないけどハッキングには自信があるのよ」
 ステラ「…………家庭科。ステラ、料理とか編み物、好き。成績は悪いけど……」

 オルガ「実戦形式のケンカ術」
 シャニ「授業中の読書」
 クロト「授業中のテレビゲーム」
 スティング「フラガ先生直伝のナンパ術」
 アウル「バルトフェルド先生直伝の海でのナンパ術。成功率は低いけど」
 ギアボルト「五人とも完全に間違っています。ちなみに私が好きなのは全教科です。どの教科
        でも、あの女に敗北感を刻み込めますから」
 アヤセ「うわーーーーーーん!! いつか、いつか必ずーーーーっ!!」


その2.嫌いな教科(あくまでもこのHP独自の設定です)

 キラ「うーん、特には……あ、四時間目の体育は嫌いかな。おなかが空いて力が出ないんだ」
 アスラン「強いて言うなら数学かな。まあ何とかやっているがな」
 イザーク「生物だ。この俺にカエルの解剖などさせやがって……許さん!」
 ディアッカ「物理だな。あんなの知らなくたって生きていけるっての」
 ニコル「体育です。指をケガをしたら大変だから、思い切ってプレイできないんです」
 ラクス「家庭科ですわ。キラと離れ離れになってしまうんですもの」
 カガリ「私も家庭科だ。編み物は何度やっても上手くならないんだ」
 フレイ「数学ね。数字を見るだけで頭が痛くなるわ」
 ダン「苦手な科目は無い。本当だ」
 ミナ「音楽。実は歌はダメなんです……」
 レヴァスト「歴史よ。私は過去には興味ないの」
 ノイズ「体育! 疲れるんだよ!」
 シン「美術だよ。絵なんか描けなくたって……ブツブツ」
 レイ「特に無いな。俺は全てを知りたいんだ」
 ルナマリア「数学。数学の授業って、他の授業より時間が経つのが遅く感じるのよねえ」
 メイリン「社会科。法律関係なんてもう全っ然分かんない……」

 オルガ・シャニ・クロト・スティング・アウル「保健。特に性関係の」
 ギアボルト「意外ですね。むしろ好きな科目だと思ったのですが」
 オルガ「男子の保健はツマんねえぞ。なんつーか、こー、バカバカしいって言うか、何を今更言
      ってんだつーか。ギア、女子の保健はどうなんだ? 何を教わっているんだ?」
 ギアボルト「眼が光ってますよ。ノーコメントとさせていただきます」

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