ファンタジー編 PHASE−06
ショート58.
ドラゴンなんて怖くない?

その1.色々勘違いしていますね

 アスラン「この国の姫がドラゴンに攫われたそうだ。助けないと」
 イザーク「ああ。だが、ドラゴンといえば強力なモンスターの代表格だ。今までの敵とはレベル 
       が違うぞ」
 カガリ「いや、私たちだって強くなった。大丈夫、必ず勝てる」
 ディアッカ「そうだぜ。それにドラゴンを倒したら、どんな願いでも叶うんだろ? やる気が出る 
        ぜ! グゥレイト!」
 カガリ「いや、ディアッカ、それはドラゴンはドラゴンでも…」
 アスラン「放っておこう。やる気が出ているのならそれでいい」


その2.洞窟の奥深くで

 カオスドラゴンがあらわれた!

 アスラン「見つけたぞ、ドラゴン!」
 カオスドラゴン「ここまで来るとは、なかなかやるようだな。だが姫は渡さん。あの女は俺のもの
           だ!」
 ディアッカ「お前ドラゴンじゃん。人間の女なんか攫っても楽しめないだろ」
 カオスドラゴン「確かにサイズは違う。だが、それならそれで楽しむ方法はある。触手を使った
           り、蟲を使ったり」
 ディアッカ「おお、マニアックだな。そういうのも悪くないかも」
 カガリ「アスラン、ディアッカも攻撃していいか? こいつらは女の敵だ」
 アスラン「気持ちは分かるが落ち着いてくれ。世の中には色々な人間がいるんだ」
 イザーク「ディアッカは特殊すぎる気もするがな」


その3.女の子を怒らせちゃダメです

 カオスドラゴン「ふははははは! どうした人間、貴様らの力はその程度なのか?」
 アスラン「くっ!」
 イザーク「さすがはドラゴン、手強い…!」
 ディアッカ「体が硬すぎて、俺の矢がはじき返されてる。こいつはヤバいぜ」
 カガリ「くっ、一か八かだ。私の召喚術を暴走させて強力なモンスターを呼び出す!」
 アスラン「やめろ、カガリ! 自分のレベル以上のモンスターを呼んだら、君の命が!」
 カオスドラゴン「ふっ、私は構わんぞ。どんなモンスターを呼び出しても倒してやる。やってみせ
           ろ、小僧!」
 カガリ「……」
 ディアッカ「いや、ドラゴンさん、カガリは女の子なんですけど」
 カオスドラゴン「何、女の子だと? 嘘をつくな。人間の女というのはもっと胸が大きいはずだ。
           言動も男っぽいし」
 カガリ「…………」
 ディアッカ「いや、ホントに女の子なんですよ」
 カオスドラゴン「私をバカにしているのか? あんな貧相な胸をした女がいるはずがない! あ
           れを女などというのは、世の女性に対する冒涜…」
 カガリ「貴様、言いたい事はそれだけか」
 カオスドラゴン「えっ?」

 カガリが怒りのあまり暴走した!

 イザーク「召喚術でなくカガリ自身が暴走したか。ああなったらもう止められないな」
 アスラン「ああ。せめてあのドラゴンの冥福を祈ろう」
 ディアッカ「グッバイ、ドラゴン。あんたとは違う場所で会いたかったぜ」

 カガリはカオスドラゴンを屈服させた!


その4.思わぬ報酬

 カガリ「えっ? 私の召喚獣になりたいのか?」
 カオスドラゴン「はい、私はカガリ様の忠実な僕です。どうか犬と呼んでください。踏んでくださ 
           い。蹴ってください。罵ってください!」
 ディアッカ「あいつ、違う属性に目覚めたようだな」
 イザーク「本人が幸せなら構わんだろう。趣味の世界に口出しはしない方がいい」
 アスラン「パーティーの戦力はアップするが、複雑な気分だな……」



ショート59.
それぞれの「空への道」

その1.キラパーティーの場合 −王道−

 キラ「あなたが機械技師のマードックさんですか? 僕達、魔王軍の空中要塞に乗り込みたい
     んです。あなたが空を飛ぶ船を作ってくれるって聞いたんですが……」
 マードック「飛空機の事か? あれを作るには反重石が必要だ。そいつを持ってきたら作って 
        やるよ」
 キラ「分かりました。その石はどこにあるんですか?」
 マードック「北にある城に住んでいる魔族が持っているらしい。気を付けろよ」
 キラ「はい。必ず手に入れてきます」


その2.アスランパーティーの場合 −もう手に入れてたけど−

 カオスドラゴン「空を飛びたいんですか? それなら私の背にお乗りください。特にカガリ様は 
          ぜひ乗ってください。出来ればハイヒールを履いて…」
 カガリ「アスラン、私達も反重石を手に入れよう」
 アスラン「そうだな。このSSコーナーを18禁にしない為にも」
 イザーク「約一名のせいで、もう手遅れな気もするがな」
 ディアッカ「ん? 俺の顔に何か付いているのか?」


その3.シンパーティーの場合 −邪道かな?−

 レイ「喜べ、シン。空を飛べるアイテムを手に入れたぞ。このタ○コプターを頭に付ければ…」
 三人「絶対にダメーーーーーっ!!」
 レイ「そうか。では、このミノ○スキークラフトで…」
 シン「ダメだっての! せめてSEED関連にしてくれ!」



ショート60.
不死鳥伝説

その1.鏡で自分を見てみましょう

 ルナマリア「この山の頂上には不死鳥といわれている巨大な鳥がいるそうよ。大昔、心正しい
        者を背に乗せて、悪魔と戦ったんだって。力を借りま…」
 シン「ん?」
 レイ「どうした、行かないのか?」
 ステラ「ふわ……」
 ルナマリア「心正しい者、か。自信無いなあ……」


その2.不死鳥が住む山の頂で

 デスティニーフェニックス(以下DP)「ほう、こんな所に人間が来るとは珍しい。何のようだ?」
 シン「……」
 DP「ん? どうした、私に何か頼みがあるのではないのか?」
 シン「…………あ、頭が痛い。苦しい、体が重い……」
 レイ「登山用の装備もせずに山に登ればこうなるのは当然だな。俺達は山を舐めていた」
 ステラ「気持ち悪い……。うー」
 DP「高山病になったのか。標高4000mごときで倒れるとは、人間とは弱いものだな」
 ルナマリア「このSSは、どうしてこんな変なところだけリアルにするのよ……」
 レイ「ギャグSSの宿命だ。山を舐めるな、という教訓でもある。読者の皆さんも登山する時は 
     気を付けるように」


その3.どいつもこいつも

 DP「私の背に乗りたいだと? なぜだ?」
 シン「この世界に平和を取り戻すために!」
 ルナマリア「次のボスキャラが空の上にいるから。さっさと進みたいの」
 レイ「空から下を見下ろすと、世界が俺のものになったような気がして、いい気分になる」
 ステラ「ステラ、鳥さんの背中でお昼寝したい。ふかふかして気持ち良さそう」
 DP「分かった。ステラという娘は私の背に乗れ。他の奴らは帰れ」
 シン「えーっ! ルナとレイはともかく、どうして俺まで?」
 DP「どうせ乗せるなら、男より可愛い女の子の方がいいに決まっているだろうが!」
 ルナマリア「最低」
 レイ「バカばかりだな」

 カオスドラゴン「ん? 誰か俺の噂をしていないか?」


その4.勇者=主人公ではないのか

 ステラ「ステラだけが乗っても楽しくない。みんな一緒に乗りたい」
 DP「そうか。仕方が無いな、全員乗せてやる」
 ステラ「うん、ありがとう!」
 シン「ありがとう……なんだけど、俺、あんまり役に立ってないな。勇者なのに」
 ルナマリア「大丈夫よ、シン。あんたは本編でもそんな役回りだったじゃない」
 レイ「慰めになってないぞ」



ショート61.
反重石を求めて

その1.徳政令

 キラ「この城に住んでいる魔族が反重石を持っているのか。それさえあればマードツクさんが 
    飛空船を作ってくれる。みんな、行こう!」
 ムウ「おう!」
 マリュー「ちょっと待って。城の中から誰か出てきたわ」
 ラクス「あれは魔族ですわ。でも、武器は持ってませんわね」
 城主ロードムラサメ「勇者キラだな。君の噂は聞いている。私は魔王の配下ではないし、人間 
              と戦うつもりも無い。この城にある宝を差し出すから退いてくれないか?」
 ムウ「宝って何だ?」
 ロードムラサメ「魔法のとくせいれいカードだ。これを使えば君達の借金をチャラに出来る」
 ムウ「おお! 素晴らしい、ぜひ…」
 キラ「せっかくですけど僕は借金はしていないからいりません。みんなもいらないよね?」
 ラクス「ええ」
 マリュー「そんなだらしない生活はしてないわ。ムウもそうよね?」
 ムウ「あ、ああ……。ははははは……」


その2.この世界にそんな物があるのかというツッコミは受け付けません

 ロードムラサメ「ふむ、反重石が欲しいのか。確かに私が持っている。よろしい、差し上げよう」
 キラ「ありがとうございます」
 マリュー「でも、いいんですか? 魔族なのに私達に手を貸しても」
 ロードムラサメ「構わん。さっきも言ったが私は魔王の部下ではない。私は人間の文化が好き
           だ。それを根絶やしにしようとする魔王達は許せん」
 ラクス「魔族の方にも、わたくし達と同じ心を持っている方がいられるのですね」
 ロードムラサメ「うむ。本当に人間の文化は素晴らしい。同人誌とかインターネットとかテレビア
           ニメとかアダルトビデオとか」
 キラ「偏ってますね」
 ムウ「俺とは話が合いそうだな」


その3.巨大ロボットものの正式ジャンル名は

 ロードムラサメ「これが反重石だ。持っていきたまえ」
 キラ「ありがとうございます。この石を使えば反重力で船を空に飛ばせるんですね」
 ムウ「いや、反重力って理論上存在しないはずだぞ」
 マリュー「今更、何言ってるのよ。これはファンタジーだからいいのよ」
 ムウ「SFでも使われているんだが」
 マリュー「そういう作品はサイエンスフィクションじゃなくて、サイエンスファンタジーなのよ」
 ラクス「ガンダムシリーズもサイエンスファンタジーですわね」
 キラ「日本の場合、ファンタジーじゃない作品の方が珍しいよ」
 ロードムラサメ「そういう議論はその辺にしておいた方がいいと思うぞ。色々な意味で」



ショート62.
ペガサス幻想(ファンタジー)?

その1.黒と白のコントラスト

 アスラン「カオスドラゴンに乗れば空に行けるんだが、カガリが嫌がっている。反重石を手に入
       れようと思ったが、キラ達に先を越された。このままでは空に行けないぞ」
 ディアッカ「やっぱりカオスドラゴンに乗るしかないんじゃないの?」
 カガリ「絶対に嫌だ!」
 イザーク「じゃあどうする? 何か当てがあるのか?」
 カガリ「ああ。この近くにペガサスの群れがいるそうだ。それに乗っていこう」
 ディアッカ「ペガサスか。俺に相応しいモンスターだな」
 カガリ「そうか?」
 ディアッカ「俺がペガサスに乗っている姿を想像してみろ。カッコいいだろ?」
 アスラン「…………」
 イザーク「…………」
 カガリ「…………」
 ディアッカ「何で黙るんだよ。似合ってないからか?」
 アスラン「いや、微妙に似合っているのが、何とも」
 カガリ「ちょっと悔しいな」
 イザーク「認めたくないものだな、こいつがカッコよく見える姿というのは」


その2.第2クールまでですが

 アークペガサスの群れを見つけた!

 ディアッカ「お、いたいた、ペガサスがたくさんいるぜ」
 イザーク「どうすればペガサスに乗れるんだ? 奴らと戦うのか?」
 カガリ「ペガサスは優しいモンスターだ。温厚な心で接すれば力を貸してくれる。だが、邪悪な 
      心を持つ者は蹴り飛ばされるそうだ」
 アスラン「そうか。じゃあディアッカはここで待っていろ」
 ディアッカ「即決かよ。反論できないけどな」
 イザーク「よし、それじゃあ乗るぞ。って、ぐおーーーーーっ!!」
 アスラン「イザークが蹴り飛ばされた! なぜだ?」
 カガリ「ディアッカの陰に隠れているけど、あいつはかなりワガママだからな。本編でも最初の 
     頃はかなり暴れていたし」
 ディアッカ「あの頃のイザークは違う意味で輝いていたからな。グゥレイトだったぜ」


その3.全力で追って追われて

 カオスドラゴン「なぜ男を、しかも二人も背中に乗せて……。待ってください、カガリ様! 私を
           置いていかないで!」
 イザーク「ぐわっ、バカ、飛ばすな! 落ちるだろうが!」
 ディアッカ「イ、イザーク、俺の手を掴んでくれ! マジでヤバい!」
 カガリ「ペガサス、全速力を出してくれ。あのドラゴンを振り切るんだ!」
 アークペガサス「ヒヒーン!」
 アスラン「仲間内とは思えないデッドヒートを繰り広げているな。でもこれなら空中要塞には早く
       着きそうだ。結果オーライだな」
 ディアッカ「落ちる、落ちる、うわーっ!!」



ショート63.
突撃、天空魔城

その1.天空魔城の主はこの人です

 アズラエル「おやおや、僕が管理するこの天空魔城に攻め込んでくるとは、勇者の皆さんも命
         知らずですねえ。部下の皆さん、あいつら全員、ブチ殺してあげてください」
 ガードカラミティ「アズラエル様、その前に一つお願いがあります」
 アズラエル「何ですか? 僕の親衛隊の一人、ガードカラミティ君」
 ガードカラミティ「今月分の我々の給料が未払いになっています。いい加減、払っていただきた
            いのですが」
 アズラエル「それなら勇者達を倒してから払いましょう。奴らを倒した者にはボーナスも出しま 
         すよ」
 ガードカラミティ「ありがとうございます。では」
 アズラエル「頑張ってください。…………実は使い込んじゃった、なーんて言えませんよね。で 
         も、あいつらと勇者達が相打ちになってくれれば万事解決。勇者の皆さん、頑張っ
         てくださいね」


その2.戦いの理由なんてこんなものさ

 シン「げ。お前らも来たのかよ」
 キラ「うん。ここには魔王軍の幹部がいるって聞いてね」
 アスラン「この魔城のせいで多くの民が苦しんでいる。放ってはおけん」
 シン「ふーん。まあいいけどね。ここのボスを倒すのは俺達だし」
 アスラン「それならそれでいい。肝心なのは、この城を落とす事だ」
 キラ「そうだね。ここは僕達全員の力を合わせて進もう。この魔城を落として、地上の人達を救
     うんだ」
 アスラン「ああ。この城のせいで日が当たらず、洗濯物が乾かないと嘆いていた町の人達の為
       に!」
 シン「この城が夜空を隠したせいで星が見られず、ロマンチックな雰囲気になれなかったカップ
     ルの為に!」
 キラ「…………」
 ラクス「キラ、ツッコミを入れたら負けですわよ」


その3.強制イベント発生

 ルナマリア「道が狭いわね。大人数じゃ通るのは無理だわ」
 カガリ「道が三つに分かれているぞ」
 ムウ「罠っぽいねえ。けど、先へ進むにはここを通るしかない。どうする?」
 キラ「三つのパーティーに分かれて進みましょう。みんな、気を付けて」

 ガードカラミティ「よくここまで来た。俺はこの城の城主アズラエルに仕える親衛隊の一人、ガー
           ドカラミティだ。お前達の名を聞こう」
 キラ「勇者キラ!」
 ムウ「狩人ムウ!」
 ディアッカ「狩人ディアッカ!」
 ステラ「黒魔道士ステラ。ふわ……」
 キラ「…………あれ? ラクスとマリューさんは?」

 レイ「どうしてこんな編成になったんだ?」
 マリュー「神の見えざる手を感じるわね。夢のパーティーを結成してみたくなったのかも」
 アスラン「夢のパーティーというにはちょっと、いやかなり微妙な気がするんだが」
 ルナマリア「アスラン、それは禁句よ」
 ラクス「そうですわ。わたくし達も頑張ります。皆で力を合わせて敵を倒しましょう」
 ガードレイダー「ふん、調子に乗るなよ。お前らみんなブッ潰してやる!」
 イザーク「威勢がいいな。だが俺達の敵ではない。いくぞ、アスラン!」
 アスラン「ああ、ってちょっと待て。何かがおかしいぞ。いや、俺は戦力アップしたから構わない
       んだが……」

 ガードフォビドゥン「はっはっは、たった一人で来るとはいい度胸だ。我が大鎌のサビにしてくれ
             る!」
 シン「俺って、実はみんなに嫌われてたのかなあ……。頑張っているんだけどなあ」
 ガードフォビドゥン「おーい、落ち込むな。戦いにくい奴だな」



ショート64.
激闘、天空魔城

その1.vsガードカラミティ

 ガードカラミティ「ふん、どうした。その程度か?」
 キラ「くっ、強い……」
 ムウ「攻撃が強烈だな。回復役がいないとキツいぞ」
 ステラ「ステラ、白魔法は使えない。ピンチ」
 ディアッカ「急造のパーティーだからコンビネーションも悪いしな。こりゃマジでヤベえかも」
 キラ「諦めちゃダメだ! ここで僕達が諦めたら、魔王達に苦しめられている人達を救えなくな
     る!」
 ムウ「そうは言っても、もう体力が…」
 キラ「(小声で)可愛い女の子とデート出来なくなりますよ」
 ムウ「うおおおおおおおっ! ディアッカ、気合を入れろ! 何としても奴を仕留めるぞ!」
 ディアッカ「おお! グゥゥゥゥゥレイトオオオオオオ!!」
 ガードカラミティ「な、何だこいつら、矢を雨のように放って、ぐわあああああ!」
 ステラ「あ、勝った。キラ、人の使い方が上手」
 キラ「勇者だからね」


その2.vsガードレイダー

 アスラン「……」(剣を抜く)
 レイ「……」(刀を抜く)
 ラクス「……」(味方に攻撃力強化魔法をかける)
 マリュー「……」(味方に防御力強化魔法をかける)
 ルナマリア「……」(攻撃呪文を唱えている)
 イザーク「……」(大剣を抜く)
 カガリ「……」(モンスターを呼び出す準備をしている)
 ガードレイダー「あのー、すいません。謝るから見逃してくれませんか?」
 一同「ダーメ」(一斉攻撃)
 ガードレイダー「ぐあああああああああっ! お、俺が滅殺されてしまった……。ぐほっ」
 レイ「相手が悪すぎたな。ついでに運も」


その3.vsガードフォビドゥン

 シン「…………って事があったんだよ。くそっ、みんな勝手な事ばかりして。レイもルナもステラ
    も俺の事をリーダーなんて思ってないんだ。ちくしょー!」
 ガードフォビドゥン「そうか。お前も大変なんだなあ。でも元気を出せ。その内きっといい事があ
             るさ」
 シン「そうかなあ。いい事あるかなあ?」
 ガードフォビドゥン「あるさ。ほら、お前の仲間達が来たぞ。お前を迎えに来たんじゃないの  
             か?」
 ルナマリア「シーン!」
 ステラ「こんな所にいたんだ」
 レイ「探したぞ。まったく、世話を掛けさせるな」
 シン「ご、ごめん、みんな。俺、俺…」
 ルナマリア「何も言わなくてもいいわ。シンの気持ちは分かっているから」
 シン「ルナ……」
 ルナマリア「このモンスターに苦戦してたんでしょ。後は私達に任せて。それ、一斉攻撃!」
 シン「えっ?」
 ガードフォビドゥン「あれ? ぐわあああああああああっ!!」
 シン「ああ! 結構いい人(?)だったのに!」
 レイ「だがレベルはアップしたぞ」
 シン「それはちょっと嬉しいけど、でも、何だかなあ……。はあ」



ショート65.
決戦、天空魔城

その1.12対1はあんまりなので

 アズラエル「ふっふっふっ。よくここまで来ましたね。私は魔王ダブルG様の部下、アズラエルで
         す。この天空魔城の城主でもあります。皆さんを心から歓迎しますよ」
 アスラン「観念するんだな。もう逃げられんぞ」
 アズラエル「逃げる? ふっ、どうして僕が逃げる必要があるんですか。皆さんを倒して、魔王 
         様にお褒めの言葉をいただこうと言うのに」
 レイ「勇者のパーティー、それも三つも前にして、随分と強気だな」
 アズラエル「ええ。こちらも手駒はありますからね。さあ蘇れ、我が僕たちよ!」

 ガードカラミティ、レイダー、フォビドゥンがゾンビになって復活した!

 キラ「こ、これは……!」
 アズラエル「知性はありませんが、パワーは生前より増しています。さあお前達、奴らを片付け
         るんだ!」
 カガリ「どうする?」
 アスラン「よし、ここは各パーティーに分かれて行動しよう。レベルが一番高いキラのパーティー
       がアズラエルを、俺とシンのパーティーがゾンビどもの相手をする」
 シン「ゾンビは三体か。俺達のパーティーが二体引き受けよう。そして経験値をゲット!」
 アズラエル「ふっ、これだけではありませんよ。出でよ、天空魔城の番犬!」

 ドミニオンケルベロスがあらわれた!

 アスラン「こいつは俺達に任せろ。シン、お前達はゾンビを頼む」
 イザーク「ちなみに経験値はこっちの方が多いぞ」
 シン「ええーーーっ! そ、そんなあ……」
 ステラ「シン、慌てるナントカは貰いが少ない」
 ルナマリア「宝箱の前の落とし穴に必ず引っかかるタイプね」


その2.所詮はアズラエル、か

 アズラエル「ふっふっふっ。痛みも恐怖も感じないゾンビは強いですよ。それが三体もいるんで
        すからねえ。貴方達に勝ち目は…」

 ガードゾンビたちを倒した!

 アズラエル「あら?」
 シン「はっ、一度倒した相手に負けるかよ。フォビドゥンを倒すのはちょっと心苦しかったけど」
 アズラエル「ふっ、ま、まだまだ! 僕の最強の切り札、ドミニオンケルベロスが…」

 ドミニオンケルベロスを倒した!

 アズラエル「ええっ!?」
 アスラン「大きいだけで攻撃は単調だったな」
 カガリ「ディアッカの攻撃もかわせないノロマとはな。私達の敵じゃない」
 ディアッカ「ははは、勝ったのは嬉しいけど複雑な気分」
 アズラエル「そ、そんなバカな! 僕の手下がこんなにあっさりと倒されるなんて!」
 キラ「残ったのは貴方だけですね」
 ムウ「行くぜ!」
 アズラエル「ま、待ってくれ、私はどちらかというと戦闘より買収とか裏工作の方が得意で、ギャ
         ーーーーーッ!」

 アズラエルを倒した!

 マリュー「中ボスの割には弱かったわね」
 ラクス「本編のあのお方も、戦闘力に秀でた方ではありませんでしたから」
 ムウ「そういうところだけは忠実に再現するのか」


その3.なまえをつけてください

 キラ「終わったね。魔物達もいなくなったし、地上へ戻ろうか?」
 アスラン「いや、この城をそのままにしておく訳にはいかないだろう」
 シン「せっかくだから俺達が使っちゃおうぜ。俺、こういうお城に住みたかったんだ」
 アスラン「そうだな。この城も、正義の為に使われた方が喜ぶだろう」
 キラ「ここを勇者パーティーの拠点にしよう。何かあったらこの城に合流して、一緒に戦おう」
 ルナマリア「それ、いいですね。転送魔法の行き先をこの城にすれば、いつでも集まれるし」
 ラクス「せっかくですから、この城に新しい名前をつけませんか?」
 イザーク「そうだな。天空魔城などという禍々しいものではなく、勇者の城に相応しい名前にす
       るべきだ」
 マリュー「いい名前を考えましょう。みんな、考えた名前を紙に書いて提出して」

 マリュー「……えー、厳選な抽選の結果、この城の名前は『天空城アークエンジェル』に決まり
       ました。たくさんのご応募、どうもありがとうございました」
 ムウ「ちっ、俺の『イチャイチャパラダイス城』はハズレかよ」
 ステラ「ステラの『ワンワンガイア動物園』もダメだった。残念」
 ディアッカ「俺の…」
 イザーク「『グゥレイトチャーハン城』も採用されなかったか。当然だな」
 ディアッカ「そんなダサい名前付けるかよ! 俺の考えた名前は…」
 マリュー「あー、それから、『ディアッカ・エルスマンの世界一周も出来るラブラブ飛行城』なんて
       名前を考えた人、ちょっとお話がありますので、私の所へ来なさい。速やかにね」



ショート66.
海の底からコンニチワ

その1.人魚役は『白鯨』ジェーン・ヒューストン(再登場)

 ジェーン「ああ、勇者様、助けてください。海の底にある私達の国が魔物に…」
 ディアッカ「グゥレイト! 人魚、美人、上半身ビキニ! お姉さん、俺と一緒に、グワップ!」
 ジェーン「な、何ですか、今の人は」
 アスラン「気にしないでください。それより話の続きを」
 ジェーン「金髪の女の子が呼んだモンスターに殴られて、吹っ飛んでいきましたけど、いいんで
       すか?」
 アスラン「気にしないでください。どうせすぐに戻ってきます」
 イザーク「モンスター以上にしぶとい奴になっているからな」
 カガリ「ああ。困ったものだ」
 ジェーン「さ、さすが勇者様の仲間ですね……って、褒めるべきなのかしら?」


その2.賢明な判断です

 ジェーン「という訳で、私達の人魚の国は魔王メレアの部下ノイズとレヴァストによって占領され
       てしまいました。お願いします、私達を助けてください」
 アスラン「分かりました。魔王は俺達にとっても敵です。人魚の皆さんは必ず助けます」
 イザーク「とは言うものの、どうやって海の底へ行くんだ? 俺はそんなに長くは潜れないぞ」
 カガリ「私のモンスターを送り込むか? この前、強そうなのと契約したんだ」
 ジェーン「大丈夫です。私の魔法で皆さんを水中でも息が出来るようにします。それに私も戦い
       ます。こう見えても人魚の国では一番強いんです」
 アスラン「そうですか。ではよろしくお願いします。なるべく早く。今すぐに」

 ディアッカ「ふー、酷い目にあったぜ。あれ、みんなはどこに行ったんだ? まさか俺、置いてか
        れたのか? そんな、人魚の国へ行って、あーんな事やこーんな事をしようと思った
        のに……」
 カオスドラゴン「だから置いてかれたんだろう。ま、一緒に酒でも飲もうや」



ショート67.
ようこそ海底(ここ)へ

その1.目玉が突き出ていたり、異常に大きかったり、あるいは小さかったり

 アスラン「ここが海の底の世界か。もっと暗い世界だと思ったが、意外と明るいな」
 ジェーン「魔法の力で光を生み出しているんです。光の量は地上と変わりありません」
 イザーク「光溢れる海底というのも違和感があるな」
 ジェーン「大昔は魔法を使っていなかったので、暗い世界だったそうです。それでも不自由はし
       なかったそうなんですが……」
 カガリ「ですが?」
 ジェーン「ある日、地上の人と遭遇して言われたそうです。『うわっ、目玉のお化け!』って」
 カガリ「暗い海の底に居たから深海魚みたいになったのか」
 アスラン「人体の神秘だな」


その2.竜宮城ですか?

 イザーク「ところでメレアの手下のノイズとレヴァストという連中は、こんな海の底で何をしようと
       しているんだ? 基地でも作っているのか?」
 ジェーン「いいえ、ここをモンスター専用の一大歓楽街にするつもりなんです。それで資金を稼
       ごうと」
 カガリ「あいつら、そんなに金が無いのか」
 イザーク「無駄遣いしてそうだからな。お、見えてきたぞ。あれが人魚の国か」

 美女人魚たち「いらっしゃいませー! ようこそ海底のパラダイスへ。温泉から遊園地、ギャン
          ブル場まで何でもありますよ。ごゆっくりお楽しみくださーい!」
 ジェーン「み、みんなあっさり馴染んでる……」
 カガリ「むしろ働く気満々だな」
 アスラン「ディアッカの奴を連れてこなくて正解だったな」
 イザーク「ついでにあのドラゴンもな。欲望に素直すぎるからな、あいつ等は」


その3.タコが自分の足を食べているようなものですね

 アスラン「俺達は遊びに来たんじゃない。メレアの手下を倒して、この国を解放しよう」
 イザーク「そうだな。おい、そこの遊んでいるモンスター。ここのボスはどこにいる?」
 親切なザコモンスター「ん? ああ、ノイズ様とレヴァスト様なら……」

 ノイズ「あははははははは、また俺の勝ち! これで十勝目だ。次は何を賭ける?」
 レヴァスト「ふん、調子に乗ってるんじゃないわよ。これからが本当の勝負よ。次はこの…」
 人魚国の王ガルシア「次はわしも参加させてくれ。さっきのバカラの借りを返してやる!」
 カガリ「カジノのオーナーが、ギャンブルに嵌まっているぞ」
 ジェーン「お、王様まで……」
 イザーク「なんか、色々な意味でやる気が失せるな」
 アスラン「考えるな。考えたら負けだ」



ショート68.
紅に染まる海…になるのか?

その1.殺すな、そして忘れるな

 アスラン「おい、そこのバカ三人。その内の魔王の部下二人」
 ノイズ「あ、勇者アスラン」
 レヴァスト「思ったより早かったわね。天空魔城でもう少し手こずるかと思ったけど」
 イザーク「貴様らを倒して、人魚の国を解放する。覚悟するんだな」
 カガリ「行くぞ! 私の新しいモンスターでお前達を…」
 ノイズ「あれ? 君達って四人パーティーじゃなかったっけ?」
 レヴァスト「そうね。一人足りないわ。どうかしたの?」
 イザーク「ディアッカはここにはいない。あいつは俺達の胸の中で生き続けるだろう」
 カガリ「ああ、私達が忘れない限り、あいつは私達といつも一緒にいる」
 アスラン「そうだな。忘れない限りは、な」
 ノイズ「つまり忘れたらそれまでと」
 レヴァスト「ケンカでもしたの? イジメはカッコ悪いわよ」
 アスラン「これはイジメではない。事実を言っているだけだ」
 レヴァスト「余計にタチが悪いわね。別にいいけど」

 地上にいるディアッカ「ハークション! うー、風邪かな?」


その2.そういう話が書かれた時は閉鎖の一日前、もしくは閉鎖当日

 レヴァスト「まあいいわ、折角来たんだから歓迎してあげる。行くわよ!」
 ノイズ「そーれ、毒ガス攻撃! 毒や麻痺でお前達の強さは半減だ。これで終わり…」
 ジェーン「ふん、甘い!」
 ノイズ「げっ! 俺の毒が水で押し流された!」
 ジェーン「みんな、今よ!」
 アスラン「はあっ!」
 ノイズ「ぎえっ!」
 イザーク「ふんっ!」
 レヴァスト「くっ、こいつ等、強い…!」
 カガリ「私もやるぞ。召喚、ゾノガメーラ!」
 レヴァスト「えっ、こ、これは…」
 ノイズ「ちょっと、それは反則だろ! これはガンダムSEEDのギャグSSなんだぞ!」
 カガリ「何を言っているんだ。こいつは純粋にゾノをモチーフにしたモンスターだ。子供好きな亀
      の大怪獣とは何の関係も無い。ゾノガメーラ、撃て、プラズマ火球だ!」
 ノイズ「うわわわあああああああ、嘘ばっかりーーーーーっ!」
 レヴァスト「管理人はいつか訴えられるわよーーーーーっ!」
 アスラン「大丈夫だ。あの黒いネズミだけは絶対に出さないから」
 イザーク「出した時はこのHPが終わる時だろうな」


その3.玉手箱

 人魚王ガルシア「ありがとうございます、これでこの国も平和にグホッ! な、なぜいきなり攻撃
            を……」
 イザーク「ああ、すまない。あまりにも姿がバケモノじみていたので」
 カガリ「ハゲ頭の中年親父の人魚なんて初めて見たぞ。そしてもう二度と見たくないな」
 ジェーン「ありがとう、貴方達のおかげで助かったわ。お礼に何かしたいんだけど」
 アスラン「お礼なんていりませんよ。ああ、いや、一つだけ欲しい物があるんですけど、いいで 
       すか?」
 ジェーン「ええ、何でもいいわよ」
 人魚王ガルシア「おい、王様の私に無断でヘボブッ!」
 カガリ「うわっ、ジェーンの奴、容赦しないな」
 イザーク「殺されないだけマシだろう。アスラン、何を貰ったんだ?」
 アスラン「ディアッカとカオスドラゴンへのお土産だ」

 ディアッカ「うーん……。この箱、開けるべきか。いや、海から持ってきた箱を開けたら、あっと
        いう間に爺さんになるかも。うーん、うーん」
 カオスドラゴン「うーん、うーん」
 アスラン「これでいい。あいつ等が悩んでいる間は静かに進める」
 イザーク「一生悩んでいそうだな。その方が平和かもしれんが」

HPトップページに戻る
「創作ギャラリー」トップページに戻る