ガンダムSEED編 PHASE−27
ショート369.
SEEDキャラで演ってみよう/ハリー・ポッター編
(リュウ・サガさんのリクエスト)

 アスラン「世界的にも有名な作品だな。有名すぎるから作者がパロディにするのを尻込みして 
       いたほどの作品だ。それを書くという事は、いよいよネタが無くなってきたのか」
 キラ「覚悟を決めたって言ってあげようよ。それじゃあキャスティングをやってみるよ」
 アスラン「登場人物が多いので、全ての登場人物をキャスティングするのは無理だ。主要キャ
       ラと思われる人だけに絞り込んだ。その点は了承してくれ」

 ハリー・ポッター(主人公。「選ばれし者」と呼ばれている魔法使いの少年)…キラ
 ロン・ウィーズリー(ハリーの親友。ホグワーツ魔法魔術学校でも同級生)…ディアッカ
 ハーマイオニー・グレンジャー(ハリーの親友。後にロンと恋仲に)…フレイ
 シリウス・ブラック(ハリーの父の親友で、ハリーの名付け親)…ムウ
 ジニー・ウィーズリー(ロンの妹。ハリーの事が好き)…メイリン
 チョウ・チャン(ハリーの初恋の相手)…ルナマリア
 アルバス・ダンブルドア(ホグワーツの校長。世界最高の魔法使い)…シーゲル・クライン
 ミネルバ・マクゴナガル(ハリー達が住むグリフィンドール寮の寮監)…マリュー
 ドローレス・アンブリッジ(魔法省から派遣された教師。性格悪し)…アズラエル
 セブルス・スネイプ(闇の魔法を教えている教師。ハリーを嫌っている)…デュランダル
 ドラコ・マルフォイ(魔法使いのエリートの家系。ハリーをライバル視している)…イザーク
 ヴォルデモート(闇の帝王と云われる大魔法使い。ハリーの両親の仇)…パトリック・ザラ

 アスラン「こんなところか。俺は今回は出番無しなのか」
 キラ「ううん、アスランにも出てもらうよ。ヴォルデモート役で」
 アスラン「どういう事だ? ヴォルデモート役は父上だろう」
 キラ「若い頃のヴォルデモートで出てほしいんだ。親子だからイメージピッタリだと思うし」
 アスラン「やれやれ。ん? という事は、俺は将来、父上のようになるという事か。いや、親子な
       んだから当たり前なんだが、微妙にショックだ……」
 パトリック「アスラン、お前には失望したぞ」
 アスラン「俺もです。心の底から」



ショート370.
それは言っちゃダメ

その1.でも、ちょっと羨ましい

 アスラン「キラ、孤児院でラクス達と一緒にいた頃のお前って、普段は何をしていたんだ?」
 キラ「色々やってたよ。子供達と遊んだり、ネットゲームしたり、機械いじりをしたり、ラクスとデ
     ートしたり。あの頃は楽しかったなあ」
 アスラン「彼女持ちのニートほど腹の立つ存在はいないな」


その2.目くそ鼻くそを笑う

 アーサー「シンはシスコン、レイはファザコン、ルナマリアは射撃が下手で、グラディス艦長は昔
       の男に未練タラタラ。ミネルバに乗っている人って問題抱えている人が多いですね」
 クルー全員「お前にだけは言われたくない!」


その3.デスティニー・プランはここまで考えてくれます(嘘)

 デュランダル「クルーゼ。君の遺伝子を検査したら、君にはMSパイロットよりも向いている職 
          業がある事が分かったぞ」
 クルーゼ「ほう、何だね?」
 デュランダル「結婚詐欺師だ。君は人を騙す事に長けているし、顔もいい。これ程君に合った 
          職業は無いと思うが」
 クルーゼ「その言葉、そっくり君に返そう」


その4.禁断の…でもないかな?

 ディアッカ「イザーク、お前、彼女は作らないのか?」
 イザーク「女に興味は無い」
 ディアッカ「…………」
 イザーク「待て、何だそのバケモノを見るような目は」
 ディアッカ「いや、最近ナンパの成功率はゼロだし、何事も経験って言うし、事前に薬を塗って
        いれば何とかなるかも」
 イザーク「前向きに考えるな! 取りあえず貴様は早く彼女を作るか、あのミリアリアという女と
       ヨリを戻せ。頼むから!」


その5.このネタは放送が始まる前に書きました

 キラ「OO(ダブルオー)……」
 アスラン「不安なのか。色々な意味で」
 キラ「信じてもいいのかな?」
 アスラン「大丈夫だろう。多分、な」



ショート371.
MS用の…

その1.交通ルールは守りましょう

 マリュー「キラ君、早く行かないとカガリさんがユウナと結婚してしまうわよ。どうして立ち止まっ
       ているの?」
 キラ「式の会場の前に車両進入禁止の標識があるんです。フリーダムは入ってもいいんでしょ
     うか?」
 マリュー「うーん、MSは車両じゃないから大丈夫だと思うけど、警察ってそういう事には厳しい
       から。罰金を取られたらたまらないわね。調べてみるから、ちょっと待ってて」
 バルトフェルド「フリーダムを止める標識か。核より交通ルールの方が強力とはねえ」


その2.意外と売れるかも

 キラ「昔読んだマンガにロボット用の食べ物っていうのがあったんだけど、MSのエネルギーも
     そういうのにしたら面白いかもね」
 アスラン「あまり意味のある物じゃないな。いや、待てよ、MSには無意味だがハロやトリィのよ
       うなペットロボットなら、食べさせるというのも娯楽に繋がる。ふむ……」
 キラ「アスラン、冗談なんだからそんなに目を輝かせないで」


その3.実際、作っているしね

 キラ「MSって人の形をしているから、人間が出来ることはほとんど出来るんだよね」
 アスラン「ああ。パイロットの腕にもよるが、スポーツやダンスをさせる事も可能だ」
 キラ「ふうん、だったら物を作る事も出来るかな? 料理とかプラモデルとか」
 アスラン「出来るかもしれんが、それに何の意味があるんだ。そもそもMS用の調理器具やプ
       ラモなど存在しない」
 キラ「アスランが作ってよ。君ならどんな物でも作れるはずだよ」
 トリィ「トリィ!」
 ハロ「ハロ!」
 アスラン「無垢な瞳を輝かせるな。俺はどこぞのジャンク屋かファクトリーか?」


その4.ディアッカが何を想像したのかは皆さんのご想像にお任せします

 ディアッカ「MSは人間の出来る事ならほとんど出来る、か。それならあーんな事や、こーんな 
        事も出来るんだよな。いや、機械がそんな事をしても萌えないな。いや待てよ、MS
        を女の子みたいにすれば!」
 イザーク「下世話な事を考えるな。それからMSの擬人化という道は、既に大昔の人間が通っ
       ている道だ」
 ディアッカ「くっ、そういえばそうだった。日本人の想像力はグレイトすぎるぜ」
 イザーク「俺達の生みの親でもあるからな。OO(ダブルオー)の連中も苦労しそうだな」



ショート372.
よーく考えて名付けましょう

その1.キラキラ

 キラ「SEEDのMSや武器の名前の由来は元ネタがあるけど、僕達の名前の元ネタは何だろ
     う?」
 アスラン「元ネタとか言うな。両親に訊いてみればいいだろう」
 キラ「そうか。母さん、僕はどうして『キラ』って名前になったの?」
 カリダ(キラの義母)「姉さんが言ってたけど、『キラキラ輝く人生を歩いてほしいから』だそうよ」
 キラ「そうだったのか。ありがとう、母さん……」
 カリダ(小声で)「姉さんが某デスノのファンだった事は内緒にしておいた方がいいわね」
 アスラン「いや、あのマンガはSEEDの放映後に始まったんですけど」


その2.ダジャレ禁止

 アスラン「キラのせいで俺も自分の名前の由来が気になってきた。父さん、俺の名前は誰が付
       けてくれたんですか?」
 パトリック「母さんだ。『今日どんな辛い事があっても、明日はランランと鼻歌交じりに生きられ 
        るような元気な子供になってほしい』という事でアスランにした」
 アスラン「ダジャレじゃないですか! しかも日本語限定だし、そんな子供は元気というよりただ
       のバカですよ!」
 パトリック「では、こんなのはどうだ? お前が生まれた日、記念写真を撮ろうとしたんだが、カ
        メラが壊れてしまった。『あ、映らん』」
 アスラン「捏造するな! しかも同じレベルだし」


その3.さすがディアッカのお父さん

 イザーク「アスランの名前は福田監督が以前に製作した『サイバーフォーミュラ』のアスラーダ 
       から取ったという噂を聞いたぞ。俺の名前も同じ番組に出て来たイシュザークからだ
       そうだ」
 ディアッカ「どっちも車の名前かよ。微妙にダサいねえ」
 イザーク「他人の名前をバカにするからには、貴様は自分の名前に自信があるようだな」
 ディアッカ「ああ、親父が言ってたぜ。俺の名前は世界で最も偉大な英雄の名前を貰ったんだ
        ってさ」
 イザーク「最も偉大な英雄だと? ディアッカなどという名前の英雄などいたか?」
 ディアッカ「いた、じゃなくてこれから出てくるのさ。つまりこの俺だ。未来の英雄の名前を先に 
        貰ったんだよ」
 イザーク「凄まじいまでの息子バカだな。勝手にやってろ」


その4.死者たちの嘆き

 ニコル「僕達の名前の由来って何でしょう?」
 ミゲル「西洋では割とよくある名前だからな。適当に決めたんじゃないのか?」
 ラスティ「俺達は名前からして恵まれていなかったのか。空しい……」


その5.オーストラリアにはオルガ山という山があります

 オルガ「俺達の苗字が悪魔の名前から取ったってのは、ファンの間では有名だよな。けど名前
      は何から取ったんだ?」
 クロト「ゴジラシリーズにオルガって名前の怪獣が出てくるから、それから取ったんじゃねえの 
      か? そして、シャニは斜に構えているキャラだからシャニ。そして俺は、玄人好みの 
      戦闘をする渋いキャラだからクロトだ。これで決定、確定、断定!」
 オルガ「お前のだけは絶対に違うな」
 シャニ「ギリシア神話で運命を司る女神三姉妹の長女の名前がクロト……。それから取ったん
      じゃないの? ちなみに俺はシャニーズのアイドルから」
 オルガ「最初のは合ってるかもしれないけど、後のは絶対に無い。字も違うし。ったく、どいつも
       こいつも!」


その6.本当に多いよね

 ラクス「お父様。わたくしの名前の由来は何ですの?」
 シーゲル「ああ、実は私はラスクが大好物でな。そこから付けたのだ。可愛い名前だろ?」
 ラクス「そうですか。わたくしの名前がよく間違えられるのは、生まれた時からの宿命だったん
      ですね。うふふふふふふふふ……」
 ハロ「ミトメタクナイ!」



ショート373.
ザ・ヤンデレ

その1.ツンデレ以上の難題です

 アスラン「ヤンデレ? 何だ、それは。ツンデレじゃないのか?」
 キラ「ツンデレとは似て非なるものだよ。簡単に言えば、精神が病んでしまうくらい、その人を愛
     してしまっている人の事だね」
 アスラン「なるほど。だがSEEDにそんな奴がいたのか?」
 キラ「そうだね。例えば、愛する人を失った怒りで地球人類皆殺しを考えるようになった人も、 
     一種のヤンデレだね」
 アスラン「父に代わって謝る。すいませんでした」


その2.それがなかなか難しい

 アスラン「キラ、お前とフレイの関係はヤンデレにはならないのか?」
 キラ「うーん、ちょっと違うと思うよ。確かにフレイはキレたら怖いし、僕に好意を持っていたよう
    だけど、心を病むほどではなかったし」
 アスラン「お前もう一度会う為だけに戦場に来たんだろう。その意志と行動力は普通じゃないと
       思うが」
 キラ「あれは『一途な思い』で、病的というのとは違うよ。あれがヤンデレなら、序盤で僕に拘り
     続けたアスランもヤンデレになるよ」
 アスラン「友情と愛情の区別ぐらいつけてくれ。頼むから」


その3.何もかもが違います

 ディアッカ「SEEDのヤンデレキャラはミリィだろ。一時は俺を思うあまり殺そうとしたけど、最後
        はお互いに心を通わせて、掛け替えの無い存在に…」
 ミリアリア「自分で言ってて空しくならない?」
 ディアッカ「ぐっ、あ、愛が痛いぜ……」


その4.ナタルとこの人がくっつくと思った人はいるのだろうか?

 アズラエル「バジルール艦長、あなたの僕に対する気持ちはヤンデレではないでしょうか?」
 ナタル「あなたの気持ちは知りませんが、私はあなたに愛情を持っていません。だからヤンデ
      レにはなりませんね」
 アズラエル「ジョークに真面目に答える艦長さん、素敵ですよ。ふふふふふふ」
 ナタル「あなたが病んでいるのは間違いないようですね。静養してください。永遠に」


その5.ギルバート・デュランダル

 タリア「失恋したショックでデスティニー・プランを考えて、それを実行する為にあらゆる手を使っ
      た……。あの人も一種のヤンデレだったのかしら?」
 アスラン「微妙ですね。賢者と愚者は紙一重ですから」



ショート374.
余暇の過ごし方

その1.キラの場合

 キラ「色々やってるよ。体を動かしたりする以外にもテレビを見たり、ゲームをしたり、インター
     ネットで面白いHPを見たりしているよ。昼間はね」
 アスラン「意外と普通だな。…………ん? 『昼間は』? おい、夜は何をやっているんだ?」
 キラ「夜はラクスと…」
 アスラン「いや、いい。俺が悪かった。それ以上は言うな」


その2.アスランの場合

 アスラン「どうやら俺はワーカーホリックという奴らしい。休日の過ごし方というやつがよく分から
       ないんだ。休みの日は暇を持て余している」
 キラ「カガリとデートしたり、新型のハロやトリィを作ったりしないの?」
 アスラン「カガリも忙しいからな。メカ作りも最近はいいアイデアが出ない。どうすればいいのか
       迷っている内に夜になる。はあ、またせっかくの休日を無駄にしてしまったな」
 キラ「そんな事は無いと思うよ。そうやって迷ったり悩んだりするのも、休日の過ごし方の一つ 
     じゃないかな?」
 アスラン「悩む時間があるだけマシというわけか。難しいものだな」


その3.シンの場合

 シン「マユの携帯を使って、色々と……って、何だよその目は。言っとくけど、別に変な事はして
    ないぞ。携帯でネットを見てるだけだ。料金は俺が払っているし」
 メイリン「携帯の契約、引き継いでいたんだ」
 ルナマリア「そういう事は抜かりなくやってるのね。さすがSEED一のシスコンキャラ。そんなと
         ころが好きなんだけど」
 メイリン「お姉ちゃん、幸せになってね」


その4.ファントムペインの場合

 オルガ「休みの日の過ごし方だと? ふっ、任せろ。戦闘以上に俺達の得意分野だからな」
 キラ「僕もそう思っていたんだけど、でも君達って、本を読んだり、ゲームをしたり、音楽を聴い
     たり……。よく考えたら普通の休み方だよね」
 オルガ「ぐっ」
 ステラ「ステラ達のお休みは……よく寝てる。ぐう」
 スティング「一日中寝ているようなダメ人間みたいな言い方はよせ。誤解されるだろうが」
 アウル「そんなに差は無い気がするけどな」


その5.ルナマリアの場合

 ルナマリア「私は休みの日も忙しいんですよ。射撃訓練とか、シミュレーターでMSの操縦訓練
         とか、報告書をまとめたりとか、やる事が多くて」
 アスラン「そうか、頑張っているんだな」
 レイ「ええ、彼女は本当に頑張っていますよ。それでも本編では…」
 ルナマリア「言うなあっ!」



ショート375.
チャットルーム「SEED」より・パート17
(グラトニーさんのリクエスト)

その1.皆さんは真似しないように

 キラ「そういえば最近、あのチャットルームを覗いていなかったな。久しぶりに見てみよう」

>自由の剣さんが入室しました

 キラ「あれ? 僕だけしかいないんだ。おかしいな、昔はこの時間帯にはたくさん人がいたの 
    に。廃れちゃったのかな?」

>ツインテールさんが入室しました

ツインテール>あ、自由の剣さんだ。久しぶりですねー

自由の剣>どうも、お久しぶりです。久々に来てみたのですが、あまり人がいませんね

ツインテール>ええ、ちょっとトラブルがあって

自由の剣>何かあったんですか?

ツインテール>月の聖女さんが彼氏自慢をしていたんですけど、その彼氏が獅子の娘さんの恋
          人だったんです。それがバレてケンカになっちゃって

自由の剣>そうだったんですか。他の人は止めなかったんですか?

ツインテール>止めようとした人もいたんですけど、無責任に煽る人が多くて。特に赤い彗星さ 
          んは酷かったですね。恋人なんて信じるなって感じがビリビリ出てました

自由の剣>酷い人ですね

ツインテール>ホントに酷かったんですよ。ああいう人は恋人に振られた腹いせに、何かおかし
          な事をしたりするんですよ。きっと

 デュランダル「ん? 誰か私の悪口を言っているような気がするな。少し不愉快だからチャット
          で遊んでみるか。今日はこのルームの口論を煽ってやろう。HNは…」


その2.程々にしましょう

ツインテール>ピンクの歌姫さんはマイペースでしたね。彼氏の話でノロケて、場の雰囲気を読
んでないから、みんなをますます怒らせちゃって

自由の剣>うん、彼女の事は僕もよく知っている。そういう人だから気にしないで

 キラ「最近、ラクスの機嫌が悪かったのはこれのせいだったんだな。僕の事を話されるのは恥
     ずかしいけど、ラクスらしいからいいか。色々な意味で」



ショート376.
SEEDキャラで演ってみよう/源平合戦編
(ラグーンさんのリクエスト)

その1.富士川の戦い

 キラ「今回は歴史ものに挑戦するんだね」
 アスラン「源平の合戦の中で有名な戦いを、色々なキャラに演じてもらうそうだ。まずは治承4
       年の10月20日(1180年11月9日)に起きた富士川の戦いだ」
 キラ「石橋山の戦いで負けた源頼朝を討伐に来た平家の軍が、開戦前に水鳥の音に驚いて 
    逃げた戦いだね」
 アスラン「この戦いの後、頼朝と義経が再会した事でも有名だな。では平家の指揮官の平維盛
       役のジブリールさん、よろしくお願いします」
 ジブリール「おい、勝手に役を決めるな!」
 キラ「本編でも屈指の逃げキャラだったからね。これ以上の適役は無いのに」
 デュランダル「人は与えられた役をこなしていれば幸福になれるのだよ」
 ジブリール「なれるか!」


その2.倶利伽羅峠の戦い

 アスラン「次は寿永2年5月11日(1183年6月2日)に行われた倶利伽羅峠の戦いだ。源氏 
       の将である源義仲が、角に松明をくくりつけた牛の大群を平家の軍になだれ込ませ
       て勝利した事で有名な戦いだな」
 キラ「本当にそんな事をしたのかは怪しいみたいだけどね」
 アスラン「そういう検証は歴史学者に任せればいい。では、やってみよう」

 源義仲・イザーク「ふん。平家のバカどもめ、完全に油断しているな。真夜中だというのに見張
            りも立てていないとは。今だ、背後に回っている樋口兼光の軍と共に奇襲を
            かけるぞ!」
 巴御前・カガリ「おう! 私も戦うぞ!」
 イザーク「ふっ、頼もしいな。よーし、牛どもを突っ込ませろ!」
 ディアッカ「なあイザーク、俺の頭にくくりつけられている松明はどういう意味なんだ? 俺って 
        牛の役だったっけ?」
 イザーク「ん? 巴、今、何か聞こえたか?」
 カガリ「いや。私には牛の言葉は分からないからな。特に、ミリアリアの着替えを覗いたスケベ
      牛の声なんて聞きたくもない」
 イザーク「そういうわけだ。行け、ガングロ牛。そして盛大に燃え尽きて来い!」
 ディアッカ「グ、グゥレイト、じゃねー! ミリィ、ゴメンナサーイ!」


その3.一ノ谷の戦い

 アスラン「次は寿永3年(1184年)2月4日に行われた一ノ谷の戦いだ」
 キラ「源義経が断崖絶壁から馬で降りて、平家の陣を奇襲した戦いだね」
 アスラン「奇襲を仕掛けたのは事実だが、崖を駆け下りた事については真偽が疑われている。
       このSSには関係ないがな。では、やってみよう」

 源義経・シン「〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
 佐藤継信・ハイネ「シンの奴、どうして震えているんだ? 崖の高さにびびったのか?」
 佐藤忠信・レイ「いえ、義経役をもらえた事に感激しているんです」
 武蔵坊弁慶・ルナマリア「源平合戦ものでは主役級の役だもんね。って、何で私が弁慶なの 
                 よ!? 思いっきりミスキャストじゃない!」
 レイ「そうでもない。よく似合っていると思うぞ」
 ハイネ「ああ。弁慶の武器は長刀だから、射撃が下手な君でも活躍できる」
 ルナマリア「納得できるかーーーーっ!!」
 静御前・ステラ「ルナ、ちょっとうるさい」
 郷御前・メイリン「最近ますます怒りっぽくなっちゃったのよねえ。あ、ちなみに私の役は義経の
            正妻です。静御前ばかり有名になっちゃって、目立たないのよねえ。最期ま 
            で義経と一緒だったのに……」
 ステラ「メイリンと似てる気がする。頑張って」


その4.屋島の戦い

 アスラン「次は元暦2年(1185年)2月の屋島の戦いだ」
 キラ「那須与一が、平家の小舟の竿の先に付けられた扇を射た戦いだね」
 アスラン「義経が弓を海に落として、『こんな弱い弓を源氏の大将が使っていた事が敵に知ら 
       れたら恥だ』と命がけで弓を拾ったのも有名だな」
 キラ「弓矢の話が二つもあるんだね。これって偶然かな?」
 アスラン「歴史は時に面白い偶然を生むものだ。では、与一が扇を射るシーンを再現しよう」

 那須与一・ムウ「畠山重忠殿も、兄貴も辞退して、俺にお鉢が回ってきやがった。ここで外した
           ら源氏の名折れ。何としても成功させないと……」
 シン「あいつ、かなり緊張しているみたいだぞ。大丈夫かな?」
 レイ「大丈夫です。彼をやる気にさせる方法があります」
 ムウ「南無八幡大菩薩!……くっ、駄目だ、当たる気がしない。ここまでか…!」
 レイ「那須与一! 見事当てたら、その小舟に乗っている女性はお前のものだ!」
 平家の女官・マリュー「えっ!?」
 ムウ「いや、あれはもう俺のものだし。あ、何だか落ち着いたわ。それ!」
 シン「やった、命中だ!」
 レイ「思惑とは少し外れたが、結果オーライだな」
 ルナマリア「何てバカバカしい戦い……」


その5.壇ノ浦の戦い

 アスラン「いよいよ最後の戦い、寿永4年3月24日(1185年4月25日)に行われた壇ノ浦の 
       戦いだ」
 キラ「源平合戦のクライマックスだね」
 アスラン「当初は平家が有利だったが、潮の流れが変わった事で戦況が一変、義経率いる源
       氏が勝利する……という展開も、真偽が疑われているんだがな」
 キラ「そんなのばっかりだね」
 アスラン「この時代の資料はあまり多くないからな。物語などから真実を探り当てるしかない」
 キラ「学者の人達も大変だね。それじゃあ、平家最期のシーンをやってみるよ」

 平知盛・クルーゼ「もはやこれまでか……。この上は平家の武者として恥ずかしくない死に様を
            見せるだけだ」
 平教経・スティング「俺はもう一暴れしてくる。平家一の剛の者として、源氏の連中を一人でも 
             多く道連れにしてやる!」
 平宗盛・アズラエル「頑張ってください。では、僕はこれで」
 スティング「総大将が逃げるな!」
 アズラエル「総大将だから逃げるんですよ。平家の血筋を絶やすわけにはいきませんからね」

 キラ「実際の宗盛もあまり評価は高くないよね。入水したけど死にきれず、源氏に助けられて 
     捕まっているし」
 アスラン「伝えられている逸話も、あまりいいものではないのが多い。敗軍の将の宿命とはい 
       え、哀れだな」
 キラ「演じている人は哀れなんて言葉とは縁が無い人だけどね」
 アスラン「宗盛がアズラエルのような人間だったら、歴史は変わっていたかもしれないな」
 アズラエル「そうですか? あっはっは、コーディネイターからとはいえ、そんなに褒められると
         照れますねえ」
 キラ&アスラン「褒めてないって」


その6.他の有名人の配役について

 平清盛…パトリック・ザラ
 源頼政…シーゲル・クライン
 梶原景時…ユウナ・ロマ・セイラン
 建礼門院徳子…フレイ・アルスター
 後白河法皇…ギルバート・デュランダル
 北条政子…ラクス・クライン

 デュランダル「ほう。私にハゲヅラを被れというのかね。それとも髪を剃れ、と?」
 アスラン「どちらでもお好きなように。ん? 政子役がラクスという事は、夫の源頼朝は…」
 キラ「僕だって」
 アスラン「なるほど。色々な意味でピッタリだな。シンを義経にしたのもこの為か」
 シン「平家との戦いであんなに活躍したのに、兄貴は俺を評価してくれない。やられる前にと思
     って挙兵したら、誰も従ってくれない。どうしたなんだよ、ちくしょー!」
 キラ「義経って、もしかして当時の武士からは嫌われていたのかな?」
 アスラン「直属の部下からは慕われていたようだが……。初期のシンみたいな奴だったのかも
       しれないな」
 キラ「強いけど問題児なんだね。納得したよ」
 シン「するな! ちくしょー!!!!」

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