SEED学園編 PHASE−27
ショート342.
ダンvsゼノンvs…

その1.実写もマンガもOKだそうです

 ゼノン「今日という今日は許せん。寛大な私も堪忍袋の尾が切れたぞ」
 ダン「それはこっちのセリフだ。ちょうどいい機会だ、どっちが上か決着をつけようじゃないか」
 ステファニー「ふ、二人とも落ち着いて! ノーフェイスさん、一体何があったんですか?」
 ノーフェイス「いえ、先日ミナさんから頂いたケーキの詰め合わせをダン様が一人で食べてしま
         いまして」
 ステファニー「ダン、あなたが悪いわ。ゼノンに謝りなさい」
 ノーフェイス「それを知ったゼノン様が、ダン様が隠していた18禁本を全て捨ててしまわれて」
 ステファニー「ダン、全面的にあなたが悪いわ。私も殴るけど、いいわね?」
 ダン「ふん。所詮、女に男のロマンと、それを失った哀しみは分からないのさ」
 ノーフェイス「カッコいい事を言ってますけど、エロ本を500冊も持っていた人が言っても説得 
         力がありませんよ」
 ダン「いや、俺のは100冊だけで、あとは全部バカ親父のだ」
 ステファニー「親子揃って最低ね」


その2.ミナも程々にしなさいよね(byステファニー)

 ダン「ゼノン、お前も男なら、エロ本を捨てられるという事が男にとってどれ程の苦痛か分かる
     はずだ。なのになぜ捨てた!」
 ゼノン「昔の私なら捨てなかっただろう。しかし、今の私は違う。ミナがいるからな」
 ダン「えっ、じゃあミナがエロ本以上に過激なプレイをしてくれるのか?」
 ゼノン「何だ、ステファニーはしてくれないのか?」
 ダン「いや、昔は俺のリクエストにも答えてくれたんだけど、妊娠してからはどうも…」
 ゼノン「子供が出来ると女は変わるからな。体型も太るらしいぞ。まあ頑張れ」
 ステファニー「はい、そこの最低セクハラ男二人、眉間に風穴を開けられる覚悟は出来たかし
          ら? それとも百万ボルトの電流を流される方がいいかしら?」
 ノーフェイス「女性の前でそういう話はするべきではありませんよ。それがトラブルを避けるコツ
         です。読者の皆さんも気を付けましょう」



ショート343.
SEED学園の特別教室

その1.家庭科室

 デュランダル「我が校の特別教室は、学園の規模に比べて設備が貧弱すぎた」
 タリア「生徒からも『古い』『使いづらい』という苦情が多かったですね」
 デュランダル「うむ。だから今回、多額の予算を継ぎ込んで大改装したのだ。どうだね、この家
          庭科室は。業務用の大火力ガスコンロに、海外の有名料理店も使用している特
          注の浄水システム。もちろん調理器具も最新で最高のものばかりだ。ここで作ら
          れた料理は素晴らしいものになるだろう」
 ミリアリア「学園長、ありがとうございます。お礼に料理部を代表して、私が手作りの料理をご 
        馳走しますね」
 デュランダル「…………」
 タリア「校長、ミリアリアさんの料理の腕は噂で聞いているとおりです。前言撤回した方がいいと
      思いますけど」
 デュランダル「いや、だがこういう機会でもなければ女子高生の手作り料理を食べる機会など
          無いだろう。しかし命は惜しい、いや、だが……」
 タリア「一生悩んでいなさい」


その2.視聴覚室

 レイ「シン、ダメだ。どの再生機にもプロテクトがかかっている。18禁作品を見るのは無理だ」
 シン「くっ、昔のここは母さんやマユの目を気にしないで、俺の大好きなDVDを見れる場所だっ
     たのに……。学園長のバカヤロー!」
 ダン「バカヤロー!」
 ディアッカ「バカヤロー!」

 キラ「視聴覚室の方で誰かが吠えているね。どうしたんだろう?」
 アスラン「男の性ゆえの叫びだ。気にするな」


その3.図書室

 ラクス「随分と本が増えましたわね。これではどこに何の本があるのか、分かりづらいですわ」
 ニコル「大丈夫です。図書室の本は全てこのコンピューターに登録してありますから、これで検
      索すれば探している本がどこにあるか、貸し出されているのかどうかも分かりますよ。
      ラクスさんは何の本を借りに来たんですか?」
 ラクス「『料理が上達する100の方法』と『同人誌製作のススメ』という本ですわ。キラに美味し
      い料理を作ってあげたいし、本作りに興味が沸きましたので」
 ニコル「えーと、どちらも借りられていますね。誰が借りているのかは分かりませんが……」
 ラクス「いえ、分かりましたわ。こんな本を読むのは、わたくし以外ではあの方達しかいません 
      から」
 ニコル「そうなんですか? うーん、このシステム、あまり意味が無いかもしれませんね」
 ハロ「ミトメタクナイ!」



ショート344.
便利な仮面ですね

その1.現実と虚構の境目

 シン「影太郎、お前、携帯電話持ってないのか。不便じゃないのか?」
 影太郎「大丈夫だ。この仮面には電話機能もついているんだ」
 夏「うーむ、あの字はどういう漢字でござったか、思い出せないでござる。辞書は家に忘れてき
   たし、困ったでござるな」
 影太郎「ネットの辞書で検索してみよう。この仮面はインターネットとも繋がっているんだ」
 エレア「ちょっと爪が伸びてきたわね。誰か、爪切り持ってない?」
 影太郎「この仮面の中に収納してある。これを使ってくれ」
 シン「凄い仮面だな。あのネコ型ロボットのポケットみたいだ」
 影太郎「いや、まだまだあれには及ばないよ。でも、いつか追いついてみせる!」
 エレア「現実とアニメをごっちゃにしてるわね。そういうのは空しいわよ」
 夏「いやいや、人間は空想を現実にする事で進歩してきたのでござる。拙者は影太郎殿を応 
   援するでござるよ」
 エレア「勝手にしなさい。現実とかアニメとか、私達が言っても説得力無いし」
 夏「それは言わない約束でござるよ」


その2.狙われてるぞ、君の仮面

 タリア「クルーゼ先生とフラガ先生、何をしているんですか?」
 クルーゼ「い、いや、別に」
 ムウ「俺達は何も見てない。影太郎の仮面なんて狙っていないよ。ああ、ホントだぜ。はははは
     ははははは」
 タリア「笑い声が乾いているわよ。早く職員室に戻りなさい。学園長、貴方もです」
 デュランダル「ううむ、昔の私にあの仮面があれば木馬にも負けなかっただろうに…」
 タリア「別次元の思い出を語らないでください。ファーストファンに怒られますよ」


その3.ここは学校です

 シン「しかしホントに便利だな、その仮面。他にはどんな機能があるんだ?」
 影太郎「色々あるよ。カメラとかボイスレコーダーとか、ニンテ○ドー○SとP○Pのソフトも使え
       るんだ。ノートを書く手間も省けるし、授業中の退屈しのぎにも使えるんだ」
 タリア「没収します」
 影太郎「えーっ!」
 エレア「自分の欲望を自重できないところが、まだまだ子供ね。この学園の生徒らしいけど」



ショート345.
インターネット

 デュランダル「我が校の学生は、当然みんな18歳未満だ。パソコンには18禁系のHPに出入
          り出来ないようプロテクトをかけてある」
 レヴァスト「私はダブってるから18歳未満じゃないんだけど」
 デュランダル「この学園にいる以上、学園のルールに従ってもらう。それが常識というものだ」
 タリア「そのとおりです。でも、そういう事はご自身のノートバソコンにもプロテクトしてから言って
      ください。『お気に入り』に登録してあるHPが全部18禁というのは問題だと思います」
 デュランダル「いや、このノートパソコンはフラガ君から借りた物で」
 タリア「借りた時点でアウトです。そしてフラガ先生は減俸です」
 レヴァスト「そういう趣味丸出しな物を職場に持ち込んじゃダメよ。読者のみんなも気を付けて 
        ね」



ショート346.
究極のネタ探し方法

その1.職権乱用

 フレイ「…………」
 ナタル「…………」
 フレイ「次の本のネタが出ません」
 ナタル「私もだ」
 フレイ「新刊を出すと予告したのに……」
 ナタル「ああ。これは非常事態だ」
 フレイ「こうなったら手段は選べません」
 ナタル「そうだな」

 シン「バジルール先生から全生徒への宿題? 俺達もやるのかよ」
 ルナマリア「ええ。『最近面白いなあと思った事を作文に書いて提出せよ』ですって。噂じゃ先生
        達も書かされるみたいよ」
 レイ「ギル、いや学園長に対しても一歩も引かなかったらしい。学園長は最後には怯えていた
    そうだ」
 メイリン「でも理系のバジルール先生がこんな宿題を出すなんて、どうして? ステラはバジル
       ール先生と仲良かったわよね。何か話を聞いてない?」
 ステラ「ううん。でもこの宿題、先生、凄く力を入れてる。出した方がいいと思う。でないと殺され
      るかも」
 シン「あははははは、ステラも冗談が上手いなあ」
 ステラ「…………」
 シン「えっ? 何、その真剣な目」


その2.でも、何気なくシンクロしていますね

 フレイ「たくさん集まりましたね。先生、これならきっといいネタがありますよ」
 ナタル「だといいんだがな。まずはキラ・ヤマトの作文からだ」
 フレイ「じゃあ私はアスランのを」
 ナタル「…………」
 フレイ「…………」
 ナタル「BL系になりそうなネタは無いな」
 フレイ「こっちのもありません」
 ナタル「空気の読めない連中だ」
 フレイ「よく考えたら、学校の作文にそういう話を書く方がおかしいんですけどね」


その3.プライバシーの侵害です!(byフレイ)

 ナタル「ディアッカの作文はミリアリア・ハウとの交際日記になっているな」
 フレイ「あ、それは本気にしない方がいいですよ。全部ディアッカの妄想ですから」
 ナタル「そうか。こちらはギアボルトが書いた物か。……作文というより、単なる記録だな。彼女
      らしいが。アヤセ・シイナの作文はギアボルトの悪口ばかりだな。そんなに仲が悪いの
      か、あの二人は」
 フレイ「ニコルのはガーネットとピアノの事しか書いてないし、オルガやスティング達のは擬音 
     ばかりで読みにくいし、ダンのは妙に大人っぽいし。面白いけど、どれもいいネタにはな
     りませんね」
 ナタル「困ったものだな。む、これはイザーク・ジュールの物だな。何が書いて…」
 フレイ「!」
 ナタル「なぜ隠す。私にも見せてくれ」
 フレイ「ダメです。絶対にダメです。見せたら私たちのサークルは解散です。絶対にダメ!」
 ナタル「わ、分かった。だから泣きながらナイフをこちらに向けるのは止めてくれ。私でも怖いも
      のは怖いぞ」


その4.この世界の常識は、違う世界の非常識

 ナタル「先生方の作文も、あまり面白いネタは無いな。バルトフェルド先生のは単なるコーヒー
      談義だし、フラガ先生のはナンパ講座になっている。ラミアス先生には絶対に見せら 
      れないな」
 フレイ「でも、締め切りまでもう時間が無いですよ。どうします?」
 ナタル「仕方が無い。なるべく面白そうな話を選んで描こう。今回は赤字覚悟だ」

 ナタル「と思っていたのに、まさか完売するとは……。立ち読みをした人達はみんな大笑いして
      いたし、非常識すぎて面白いと言っていた人もいたな。どういう意味だろうか」



ショート347.
むしむしころころ

その1.コレクターの道は修羅の道

 デュランダル「最近、学園内に虫が増えたとの苦情が寄せられている。よく見かけるような普通
          の虫だけではなく、この国には生息しないはずの昆虫まで目撃されている」
 マリュー「そういえば最近、町で網や虫かごを持った人をよく見かけますね。あれは虫を捕まえ
       に来た人だったのね」
 ムウ「SEED学園は広い上に、樹や草花が多く植えられているからな。虫にとっては過ごしや 
     すいんだろう。けど外国の虫までいるのか。誰かが勝手に捨てたのかな?」
 クルーゼ「初等部の子供達の間では、捕まえた虫を戦わせる遊びが流行っているらしい」
 バルトフェルド「子供は昆虫が好きだからな。俺も子供の頃、カブトムシとクワガタは本当はど
           っちが強いのか知りたくて、戦わせた事があるぞ」
 ムウ「リアルム○キングかよ。いや、俺もそういうのは好きだけどな」
 デュランダル「…………」
 タリア「校長、最近ムシ○ングに嵌まってカードを大人買いしている事は黙っていてあげます。
      だから話を続けてください」
 デュランダル「すまないね、タリア。ガン○ムウォーやレンジャーズス○ライクを集めている事も
          内緒にしてくれ」
 タリア「分かっています。でも、カード破産しても助けませんよ」


その2.放送禁止用語

 ムウ「そういう訳で学園にいる虫を何とかしようという事になった。みんなも協力してくれ」
 キラ「分かりました。でも、具体的にはどうするんですか? 網を使って捕まえるんですか?」
 イザーク「ふん。虫など殺虫剤をばら撒いて、残らず片付ければいい」
 フレイ「単純ねえ」
 ミリアリア「人に危害を加えない虫もいるんでしょ? みんな殺すのは可哀想よ」
 ディアッカ「ミリィのグゥレイトな優しさに賛成だぜ。貴重な虫は高く売れるしな」
 ミリアリア「あんた最低」
 ディアッカ「ぐおっ!」
 ムウ「今回は虫のプロに頼む事にした。まだ若いが、その道では名の知られた人だ。先生、ど
     うぞ!」
 マゴット「…………虫」
 ムウ「えっ?」
 マゴット「虫、虫、虫、虫。この学校には蟲がいっぱいいる。楽しい。嬉しい。蟲、蟲、ムシ、ム 
       シ、ムシ。うふふふふふふふふふふ」
 アスラン「フラガ先生、この女の子は…」
 ムウ「アスラン君、言いたい事は分かるが口にはするなよ。最近は規制が厳しいからな」


その3.二人以外のメンバーは皆さんの想像にお任せします

 マゴット「虫は音が好きだけど嫌い。だから虫が気になる音波を流すの。そうすればみんな、こ
       こから出ていく」
 ディアッカ「プッツンキャラかと思ったけど、やる事はマトモだな」
 イザーク「一応プロらしいからな」
 キラ「人間の耳には聞こえない特殊な高周波を出して、虫を追い出すんだね」
 ラクス「虫を殺さず、手間もかからず、わたくし達も安全。最良の方法ですわ」
 カガリ「なあ、本当に私たちは大丈夫なのか?」
 マゴット「私、人間には興味ない。私が好きなのは虫だけ。うふふふふふふ」
 アスラン「会話が成立していないな。いや、何となく意味は分かるが」
 マゴット「じゃあ、やる。スイッチオン」

 「ぎゃああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」
 「うわああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」
 「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!!!」
 「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!」

 アスラン「……今、学園のあちこちから悲鳴が上がったぞ。虫じゃなく人間の」
 マゴット「そんなはずない。これが嫌いなのは虫だけ」
 アスラン「けど、確かに…」
 キラ「アスラン、気にしない方がいいと思うよ。ディアッカとムウ先生が気絶している事も…」
 アスラン「大丈夫だ。そっちは端から気にしていない」
 ラクス「それが賢明ですわ」
 カガリ「そうか?」



ショート348.
マユ・アスカによるキラとシンの比較表
(虎狼さんのリクエスト)

比較するもの キラ先輩 お兄ちゃん
勉強 極めて優秀 実は4以下は取った事がない。ムカツク
運動 サッカー部の主将でエース 一年生でサッカー部のレギュラー。ムカツク
ルックス 本当の美形に言葉は不要 妹の目から見てもまあまあ。ムカツク
友達の数 年齢・男女問わず多い 少なくはない。ムカツク
女の子の人気 恋人はいるけど人気は高い 意外とモテるみたい。ムカツク

 総合結果
  キラ先輩はやっぱり素敵♪ ラクスさんともお似合いです。
  お兄ちゃんはムカツク。お兄ちゃんのくせに生意気。

 シン「…………マユ、前々からそうなんじゃないかなあって思ってたけど、お前ひょっとして俺の
    事、嫌いなのか?」
 マユ「……………………」
 シン「答えてくれ、マユーーーーーーーーーーーーッ!!」
 ルナマリア「妹離れできない兄を尊敬できる妹なんて、いないでしょ」
 レイ「アニメやゲームのような『お兄ちゃん、大好き』なんて妹は幻想だ。シンはもう少し早くそ 
     れに気付くべきだったな」
 メイリン「シスコンじゃないシンなんて想像できないけどね」
 シン「マユーーーーーーーーーッ!!」



ショート349.
天才とバカは紙一重、慣れない事をすると…
(9人のコリない日本人さんのリクエスト)

その1.SEED学園で薬は売れない?

 ノイズ「俺の作る薬は、どうも一般受けしない」
 ルーヴェ「あんな薬が一般受けすると思っていたのか?」
 ノイズ「薬が売れないと金が稼げず、新しい薬が作れない。ルーヴェ兄さん、どうすればいいん
      だろう?」
 ルーヴェ「普通の薬を作ったらどうだ? 風邪薬とか胃薬とか」
 ノイズ「いや、実はこっそり作ってたんだ。でも……」
 ルーヴェ「でも?」
 ノイズ「売れないんだよ! この学園の連中、どいつもこいつも健康で薬なんかに見向きもしな
      い! バカばっかりなんだよ、クソーッ!」
 ルーヴェ「お前が変な薬ばかり作るのは、そういう事情もあったのか。あと風邪を引かない事と
       バカは関係ないぞ」


その2.せっかく作ったのに

 ルーヴェ「病気にはならなくてもケガくらいはするだろう。傷薬を作ったらどうだ?」
 ノイズ「あ、それいいアイデア。早速作ってみよう」

 ノイズ「兄さん、薬が売れに売れている! 学園だけじゃなく、外の人達にも好評だ」
 ルーヴェ「ああ。大したものだな」
 ノイズ「薬の効き目が凄いからね。傷ついた肌を治して若く見せたり、傷口の細胞を再生させ 
      た上、強力なものに進化させたり」
 ルーヴェ「傷薬じゃなくて美容薬を作ったのか。それからちょっと待て。説明文の後半でとんで
        もない事を言っているような気がするんだが」


その3.病気より怖い人達

 役人A「すいません、厚生労働省の者ですが、薬事法違反の疑いの件でお話を…」
 役人B「すいません、税務署の者ですが、薬の税金の件についてお話を…」
 ノイズ「逃げよう、兄さん!」
 ルーヴェ「何で俺まで」



ショート350.
恋愛ゲームを作ってみよう
(飛昇さんのリクエスト)

その1.不死身の男とヘタレた男、そして強くなっちゃった女

 キラ「コンピュータープログラムの勉強の一環として、ゲームを作ってみろって課題が出たんだ
    けど、どんなジャンルのゲームを作ろうかな?」
 ディアッカ「そうだな。やっぱりここは、一番売れているジャンルのを作ってみるべきだろ。つま
        り18禁ヘボブッ!」
 ミリアリア「バカは死んでなさい」
 トール「恋愛ゲームなんていいんじゃないかな? ぼ、僕とミリィがラブラブになるやつとか…」
 ディアッカ「何でお前がミリィの相手なんだよ。ミリィは俺のゴバオブッ!」
 ミリアリア「だからあんたは死んでろっての。トールもバカな事は言わないで。死にたいの?」
 トール「ブルブルブル!」(首を激しく横に振る)
 ミリアリア「そう。分かればいいのよ、分かれば」(ニッコリ)
 キラ「……格闘ゲームにしようかな。女の子が主人公で、しつこい男の子をボッコボコに叩きの
    めすゲーム。いや、懲りない男の子が何度も蘇っては女の子に殺されるホラーゲームも 
    いいかも」
 アスラン「やめておけ。いやマジで」


その2.会議は回る

 ラクス「でも恋愛ゲームというのは面白そうですわ」
 フレイ「そうね。アドベンチャーゲームの王道だし、アクションやホラーが苦手な人でも楽しめる
      し、攻略にそんなに時間はかからないし」
 キラ「じゃあ作ってみるよ。主人公は男の子で、たくさんの女の子の中から好きな人を選んで告
    白する…」
 フレイ「待って。それって一種の男女差別よ」
 ミリアリア「そうね。女の子にだって選ぶ権利はあるわ」
 カガリ「主人公を女性にして、いい男を選んで告白するのか。私はそういうのは嫌いだ」
 ルナマリア「まあまあ。ゲームなんだし楽しくやりましょうよ」
 ステラ「ステラも参加したい……。男の子、可愛い子がいい」
 シン「なっ! キラ先輩、可愛いタイプの男の子の名前は俺の名前にしてくれ!」
 ダン「シン、必死すぎるぞ。それにルナマリアが怒ってるぞ」
 ニコル「空気の読めない人ですね。僕はガーネットさんがいればそれでいいです」
 ガーネット「ああ、もう、ニコルってば可愛いんだから!」
 イザーク「ふん、くだらん。こんな軟派なゲームに興味は無い」
 サイ「そうかな。俺は面白そうだと思うけど」
 レイ「この学園にいればキャラクターのモデルには不足しないはず。キラ先輩の観察力に期待
     します」
 キラ「う、うん。って、いつの間にこんなに集まっているの? そして凄く盛り上がっているし」
 アスラン「発売前のゲームに期待するような心境なのかもな。作る方は大変なんだが」
 キラ「完成予定日とかは発表しない方がいいね。延期したら怒られそう……」



ショート351.
ゲーム開発のその後

その1.開発ではよくある事です

 シナリオが全然上がってこない
 手伝いを頼んだプログラマーが激務に耐えかねて逃走
 CGのデザイン変更で製作スタッフとキャラデザイナーが衝突
 コンピューターを酷使しすぎて熱暴走でストップ

 アスラン「これだけの事があったのに期日までに完成させるとは、さすがだな」
 キラ「大変だったけどね。最後はほとんど僕が一人でやってたし」
 アスラン「能力のある奴のところに仕事は集まるものだ。大変そうだが、失業の心配はしなくて
       もいいのは幸せだな」


その2.ジャンル分け

 アスラン「それで、結局どういうゲームになったんだ?」
 キラ「それが、みんなの意見を全部取り込んだら、作ってる僕もよく分からないゲームになっち
    ゃったんだ」
 アスラン「…………なるほど、確かにこれはおかしなゲームだ。シューティングかと思えばいき
       なり女の子とデートしたり、モンスターと格闘バトルしたり、それに勝ったらレースとブ
       ロック崩し、そしてクイズに挑戦か」
 キラ「スポーツゲームや体感ゲームの要素もあるよ。アスラン、このゲーム、どういうジャンルな
    んだろう?」
 アスラン「『前衛的で時代を先取りしたゲーム』だ。こう言っておけば、何とでも誤魔化せる」
 キラ「ゲーム紹介の記事でよく見る言葉だね。そして、そういうゲームってあんまり面白くないん
     だよね」
 アスラン「いや、このゲームは面白いぞ。慣れてくると癖になる。ああ、本当に面白い。コントロ
       ーラーから手を離したくない……」
 キラ「アスラン!? ちょっと、アスラーン!」


その3.アスラン、ゲーム中毒によって強制入院。ゲームは発売中止に

 キラ「ゲーム中毒って、こういう意味の言葉じゃないんだけど……いや、同じようなものなのか 
     な?」
 ラクス「皆さんもゲームのやり過ぎには気を付けましょう。ゲームは一日一時間ですわ」
 カガリ「ラクス、最近のゲームでそれは無理だ。特にネットゲームは通常時間の方を一時間に
      しないと楽しめないらしいぞ」
 キラ「過酷な世界だね。僕も気を付けるよ」
 カガリ「……キラ、一日三十分のプレイでレアアイテムを悉くゲットしている怪物が言っても説得
     力が無いぞ」



ショート352.
会ってはダメな二人
(芳野秋生さんのリクエスト)

その1.緊急事態発生! 迅速に避難せよ!

 ガーネット「やっほー、みんなー、大学部から遊びに来たわよー! ……って、誰も教室にいな
        い。休み時間のはずなのに、おかしいわね?」

 キラ「危なかったね。もう少しで影太郎君とガーネットさんが会う所だったよ」
 影太郎「ああ、俺もヒヤッとしたぜ。みんな、ありがとう」
 アスラン「礼は大学部のゼノン先輩に言え。彼がガーネット姉さんを監視してくれたおかげで、
       ギリギリ間に合ったんだ」
 影太郎「ああ、後でお礼を言うよ。ところで、ここはどこなんだ? 教室のロッカーに放り込まれ
      たはずなのに、どうして学校の外に出ているんだ?」
 キラ「緊急用の避難通路を使ったんだ。この学園の教室には必ず一つはあるんだよ」
 アスラン「俺達の教室には七つある。トラブルメーカーが集まっているからな」
 影太郎「さすがSEED学園。そしてそんな学園に慣れつつある自分が怖い」



その2.私は変態じゃない。可愛いのが好きなだけよ(byガーネット)

 ガーネット「ねえ、最近みんな私に何か隠し事してない?」
 ニコル「えっ!? そ、そんな事ありませんよ。僕達はガーネットさんに隠し事なんかしません」
 ガーネット「そうかしら。私の気のせいならいいんだけど」
 ニコル「気のせいですよ。あ、話は変わりますけど、ガーネットさんは子供は好きですか?」
 ガーネット「好きよ」
 ニコル「可愛い女の子は?」
 ガーネット「抱きしめたくなるわね」
 ニコル「ちょっとヤンチャな男の子は?」
 ガーネット「頭を撫でたくなるわね」
 ニコル「もしガーネットさんに、ちょっとヤンチャな弟がいたら?」
 ガーネット「力の限り可愛がるわね」(断言)
 ニコル「……影太郎君の分析は正しかったみたいですね。当分、彼の事は内緒にしないと。ガ
      ーネットさんに隠し事をするのは辛いけど、この二人はまだ会わせちゃダメです」
 ガーネット「?」



ショート353.
エネミー役たちの黄昏

その1.この話は『OO』13話が終わった時点で書いています

 メレア「最近、僕の出番が少なくなったよね」
 ノーフェイス「そうですね。元々、あまり多くはありませんでしたが」
 メレア「やっぱり僕達みたいなキャラは、主人公と敵対してこそ輝くと思うんだ。ぬるま湯の平 
      和にはもう飽きた。みんなを集めて、キラやバカ息子達と戦おう」
 ノーフェイス「分かりました。あ、ダン様を『主人公』だと認めているんですね」
 メレア「事実だからね。それに主人公だからって、出番が多くて人気が出るとは限らないし」

 シン&某西暦世界の無口なキャラ「ん?」


その2.情けないけど、その気持ちは分かる

 メレア「という訳だ。みんな、僕と一緒にキャラとして輝いてみないか?」
 クルーゼ「ふむ。面白そうだな」
 アズラエル「僕はお手伝いしますよ。留置所から脱走した僕を助けてくれた恩もありますし」
 ジブリール「私もやろう。大体、このSSはキャラが多すぎる。本編キャラだけでなく、鏡伝やア 
         ストレイのキャラまで出したら、脇役の私の出番が減るのは当然だろう」
 メレア「自分が脇役だと分かっているなら話は早い。それじゃあみんなで力を合わせて、主人 
      公達をやっつけよう!」
 全員「おーっ!」
 メレア「あ、でもデート中のバカップルには手を出さないように。特にニコガネに関わると、命の
      問題になるからね」
 全員「おーーーーーーーーーーっ!!!!!」(ガクガクブルブル)


その3.タリアさん、それは言わないで

 メレア「さてと、それじゃあまずは組織の名前を決めよう。みんなは何かいい案があるの?」
 クルーゼ「ショ○カー」
 アズラエル「デス○ロン」
 ジブリール「イ○ジン」
 メレア「いや、仮面ライダーネタはいいから。最後のは組織の名前じゃないし」
 ノーフェイス「こういうのはシンプルなものでいいと思いますが」
 メレア「そうだね。それじゃあ……」

 タリア「学園長、おかしな手紙が届いています。『我々はSEED学園打倒を目的とする、悪の秘
      密結社である。これからグレイトバトル編以上の戦いが始まるだろう。用心したまえ』と
      書いてあります」
 デュランダル「何とも頭の悪い文章だな。差出人の名前は?」
 タリア「DDDと書いてあります。『デビルでデストロイでドッカーンな敵』の略だそうです」
 デュランダル「凄い名前だな。手紙の送り主はこのHPの管理人かね?」
 タリア「違います。彼にネーミングセンスが無いのは事実ですが」

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