ファンタジー編 PHASE−08
ショート80.
酒場の噂話
(虎狼さんのリクエスト)

 客A「おい、聞いたか。最近の勇者達は宝探しをしているそうだぞ」
 客B「その噂なら俺も聞いたぞ。何でも魔王達を倒す為に必要らしいな」
 客C「宝を集めたら、いよいよ魔王との決戦か。頼んだぜ、勇者さん達よお!」
 客D「平和になれば美味い酒がもっと飲めるからな。勇者様達の勝利を祈って、乾杯ーっ!」
 客全員「乾杯ーっ!」
 客E「あ、でももし勇者達が負けたらどうする?」
 客F「その時は、まあどうにかなるさ。やっぱり乾杯ーっ!」
 客全員「乾杯ーっ!」

 お忍びで来ていたデュランダル「勇者が勝っても負けても酒を飲む、か。民衆はたくましいな」
 タリア「そうですね。でも陛下はお酒は控えてください。勇者達が勝っても負けても、国王は仕 
      事をしなければならないんですから」
 デュランダル「厳しいな、タリア。では諸君、忙しい国王に乾杯!」
 客全員「乾杯ーっ!」
 タリア「乾杯できれば理由は何でもいいのね。はあ、これだから酔っ払いは……」



ショート81.
第二の宝

その1.睡眠学習?

 キラ「戦士スウェンさんですか?」
 スウェン「誰だ、貴様は」
 キラ「僕達はあなたが持っている『ノワールの剣』が欲しいんです。それが僕達が探している七
     つの宝の一つらしいんです。お願いします、譲ってもらえませんか?」
 スウェン「あの剣か。あんな呪われた剣が欲しいとは、お前も変わった奴だな」
 キラ「呪われた剣? もしかして、宝を守っているモンスターが現れるんですか?」
 スウェン「ああ。夜、俺が寝ていたら耳元で囁くんだ。『あなたは仲間の白魔道士のセレーネを
       好きになる』とか『年上の女性が好きになる』とか。そういえばあの声はセレーネのも
       のに似ていたな。俺の仲間の声を真似るとは、不敵なモンスターだ」
 キラ「あのー、それは多分違うと思いますよ。僕もラクスに同じような事をされましたから」


その2.セレーネはこんなキャラじゃない、という苦情は受け付けません

 キラ「という訳で、スウェンさんにノワールの剣を譲ってもらいました。でも情報では、この剣は 
     一本の剣が三本に別れた物の一つで、三本集めないと一つにならないそうです」
 マリュー「残り二本の剣はどこにあるのかしら?」
 キラ「スウェンさんの仲間が持っているそうです。ノワールの剣の側に落ちていて持って帰った
     んですが、仲間の二人が盗んで逃げたそうです」
 ラクス「まあ。悪い人達ですわね」
 キラ「ええ。その二人はセレーネって人と仲が悪くて、いつもケンカばかりしていたそうです。セ
     レーネさんかいつもスウェンにくっつこうとしていて、それに腹を立てた二人がセレーネさ
     んに怒ってばかりで」
 ムウ「どこかで聞いたような話だな」
 マリュー「みんなバカップルには苦労しているのね」


その3.デザインはいいと思いますよ

 キラ「あれ? 向こうから走ってきた二人はスウェンさんから聞いた人達に似てるな
 ラクス「スウェンさんの仲間だった人達でしょうか? でも、何かから逃げているようですわね」
 狩人シャムス「た、助けてくれー!」
 黒魔道士ミューディー「と、突然、剣からモンスターが!」
 ムウ「お、おい、ノワールの剣からもモンスターが出て来たぞ!」
 マリュー「あっちの剣に共鳴したみたいね。町中で出て来るなんて、迷惑なモンスターだわ」

 ノワールの剣からストライクノワールデーモンがあらわれた!
 ヴェルデの剣からヴェルデバスターデーモンがあらわれた!
 ブルの剣からブルデュエルグレムリンがあらわれた!

 ミューディー「ちょっと待って。どうして私が乗っていたブルデュエルのモンスターだけ、『グレム
         リン』なんて弱そうな奴なのよ」
 シャムス「だってお前、一番最初に殺されたし」
 スウェン「相手のバクゥもそんなに強くなかったぞ。お前、ファントムペインだけと実はそんなに
       強くないんじゃないのか?」
 ミューディー「あ、あんた達、人が気にしていることをーっ!」
 キラ「まあまあ。グレムリンだって強いですよ。ドラ○エ2の船の入手イベントでは何度も全滅さ
     れられたし」
 ミューディー「作者の子供の頃の思い出なんて知らないわよ! あー、ムカつく!」


その4.不死身の悪魔より怖い図書館

 三体のモンスターをたおした!
 しかし、すぐによみがえった!

 ムウ「おいおい、冗談だろ? こいつら、不死身なのかよ」
 マリュー「どうやら剣の方が本体みたいね。でも剣を壊したら元も子もないわ」
 ラクス「困りましたわね。どうすればいいのでしょう?」
 セレーネ「方法はあるわ。あの剣に認められて、剣を一つにするの。そうすれば、剣の番人で
        あるあのモンスターたちは消滅するわ」
 スウェン「セレーネか。図書館に篭もっていたと思ったら、そんな事を調べていたのか」
 セレーネ「ええ。あと無口で鈍感な男を落とす方法とか、邪魔者を効率よく消し去るテクニックと
       かも調べてきたわ」
 スウェン「最近の図書館はそんな本も置いてあるのか。凄いな」
 キラ「スウェンさん、ツッコミを入れるところはそこじゃない気がします」


その5.町の人達はいい迷惑かも

 セレーネ「剣は三人の選ばれし勇者がそれぞれ剣を持った時、一つになるわ」
 ムウ「という事はキラとアスランとシン、あるいはメイリンを連れてこないとダメなのか。よし、こ
     こは一旦逃げよう。で、誰を連れて来る?」
 ラクス「シンさん達が第一の宝を手に入れたそうですわ。お暇でしょうから来てもらいましょう」
 キラ「そうだね。後はアスランかメイリンか……」

 ゆうしゃたちは、にげてしまった
 モンスターたちは、とりのこされてしまった

 ストライクノワールデーモン「…………ガウッ」(訳・暇になったから酒場にでも行こうか)
 ヴェルデバスターデーモン「ヴガ」(訳・賛成)
 ブルデュエルグレムリン「ガガガガウ」(訳・今夜は飲み明かそうぜ)



ショート82.
三つの心が一つになれば

その1.メイリンはこの世界でも

 キラ「という訳で、三つの剣を一つにするには三人の勇者の力が必要なんだ。シン、協力してく
     れないか?」
 シン「いいですよ。今は暇だし」
 キラ「ありがとう。あと一人だけど、アスランかメイリンはどこにいるか知らないかい?」
 シン「あの二人なら、今は蘇生中だってさ」
 キラ「そんな! そうか、魔王の手下に倒されたのか。敵が僕達に宝を渡すまいとして……」
 シン「いや、アスランにメイリンが声をかけてきて、それを見たカガリが爆発して、パーティーを
     巻き込む大ゲンカになったんだってさ」
 キラ「…………」
 ラクス「アスランらしいですわね」
 ムウ「ちょっと羨ましいけどな」
 マリュー「ムウ、貴方もパーティーアタックを体験してみる?」
 ムウ「遠慮します。すいませんでした」


その2.敵は内にあり

 アスラン「うう、酷い目に合った……」
 キラ「アスラン、復活おめでとう」
 アスラン「所持金は半分になったけどな」
 キラ「それはお約束だから仕方ないよ。それで三つの剣の話なんだけど、引き受けてもらえな
     いかな?」
 アスラン「分かった、引き受けよう。ところで俺からも頼みがあるんだが」
 キラ「カガリには僕から取り成してあげるよ。だから早く蘇生してあげて」
 アスラン「ありがとう、本当にありがとう!」
 マリュー「あんなに頭を下げて……。アスラン君は魔王よりカガリさんの方が怖いみたいね」
 ムウ「気持ちは分かるぞ、アスラン。もの凄ーーーく、よく分かるぞ」


その3.普通ならかなりの難イベントなんだろうけど

 スウェン「戻ったか。その二人が勇者なのか?」
 キラ「ええ、シンとアスランです。それであのモンスター達は?」
 セレーネ「酒場にいるわ。さっき戦ったから分かっているでしょうけど、あいつ等は何度倒され 
        ても甦る。それを防ぐ方法は一つだけ。勇者があいつ等の角を掴んで、剣に戻すし
        かない。でもそれは完璧に同じタイミングでやらないとダメ。一秒でもタイミングがズ
        レたら、剣には戻らないわ」
 アスラン「俺達三人がピッタリ意気を合わせなきゃダメなのか。厳しいな」
 キラ「でも、それをやらないと剣は手に入らない。二人とも、頼んだよ」
 アスラン「分かった」
 シン「俺もやってやる!」
 スウェン「あの酒場に奴らはいるぞ」
 キラ「よし、行こう!」
 アスラン&シン「おお!」

 ストライクノワールデーモン「グオー」(酒を飲みすぎて寝ています)
 ヴェルデバスターデーモン「グー」(上と同じ)
 ブルデュエルグレムリン「ガー」(同じ)
 三人の勇者「…………」

 ゆうしゃたちはデーモンたちの角を掴んだ! デーモンたちは剣にもどった!

 スウェン「不死身の悪魔も酒には勝てなかったか」
 セレーネ「あれはある意味、人類が作った最強の武器だから」


その4.隣の芝生は青く見えるものです

 ノワール、ヴェルデ、ブルの剣は一つに重なった!
 三本の剣は星剣スターゲイザーになった!

 キラ「これが七つの宝の一つ、星をも砕く星剣スターゲイザー……」
 ラクス「綺麗な剣ですわね。刀身が星のようにキラキラ輝いていますわ」
 キラ「そうだね。まるでラクスの瞳みたいだ」
 ラクス「キラの瞳も綺麗ですわ」
 キラ「ふふっ」
 ラクス「うふふふふ」
 シン「おーい、そこのバカップル、俺達もう帰ってもいいですかー?」
 アスラン「放っておけ、シン。あいつ等がああなったら、丸一日はあのままだ」
 マリュー「ホントそうなのよねえ。バカップルも程々にしてほしいわ」
 ムウ「ああ。おかげで俺とマリューがイチャついても絵にならない。こうなったら大人らしく18禁
     の世界に!」
 マリュー「やったら殺すわよ。本気と書いてマジと読むくらい本気だから」
 ムウ「すいませんでした!」
 シン「うわ、素早い土下座。それでも俺のパーティーよりは平和だなあ」
 アスラン「俺のところよりもな。はあ〜〜〜、あいつら、蘇生させたくないかも……」


その5.一方、その頃

 メイリン「せっかく生き返ったのにアスランさんがいない……。アスランさん、どこですかー?」
 影太郎「あいつを追いかけるのはやめてくれ。俺達はもう地獄を見たくない!」
 樹里「それはちょっと無理かも。女の子って、恋をすると暴走しちゃうから」
 夏「……」(ノーコメントだそうです)



ショート83.
見えない敵(ミラージュコロイドは使っていません)

その1.気のせいではありません

 メイリン「いた?」
 影太郎「ダメだ、見つからない」
 夏「見つからないと言うより、そもそも小さすぎて見えないでござるよ」
 樹里「ナノサイズの超・小さいモンスターだもんねえ。そりゃあ魔王軍も見つけられないわよ」
 夏「その上、逃げ足も速いそうでござる。見つけても倒せるのでござるか?」
 メイリン「文句を言ってても仕方ないわ。絶対に見つけて、やっつけて、第三の宝をゲットする 
       のよ! そしてアスランさんに褒めてもらうの。『凄いな、メイリン。カガリなんかより君
       の方が素敵だ』。そんな、ああ、アスラン……」
 樹里「また妄想の世界にトリップしちゃった。最近、多いわね」
 夏「気持ちは分かるでござる。恋の病とは厄介なものでござるよ」
 影太郎「お喋りしてないで、モンスターを探せよ。俺、遊び人なのにこのパーティーで一番働い
      ている気がする……」


その2.ギャグとして見るなら好きなんですけどね

 影太郎「見つからないなあ。この草原にいるのは間違いないのか?」
 メイリン「間違いないわ。『大草原で幻のミニミニモンスターを見た!』って新聞にも載ってたし」
 樹里「何、そのミニミニ生物ってダサすぎるネーミングは。それに新聞に出てたって、どこの新
     聞ですか?」
 メイリン「えーと、確か夕刊…」
 樹里「あ、もういいです。夕刊という時点でオチは読めましたから」
 夏「東○ポとか日刊ゲ○ダイでござるな。ああいう新聞はなぜみんな夕刊なのでござろうか?」
 影太郎「ゴシップ週刊誌と同じレベルの記事を書いても、新聞に載せられるんだからなあ。い 
      い商売をしてるぜ」


その3.メイリンはこのMSは好きではないようです

 夏「そのミニミニモンスターでござるが、他に何か特徴は無いのでござるか? 好きな物が分 
    かれば、それを餌におびき寄せることも出来るでござるよ」
 メイリン「特に無いそうよ。そう簡単に捕まえられたら、とっくに誰かが捕まえているわよ」
 夏「それもそうでござるな」
 メイリン「あ、でも一つだけ、面白い特徴があるらしいわよ。こう言われると凄く怒って出て来る
      んだけど、でも、もの凄ーく強くなっちゃって、倒すのは難しいそうよ」
 影太郎「このまま探していても見つからないだろう。バトルになれば何とかなる。怒らせて呼ん
      でみようぜ」
 メイリン「そうね。それじゃあ呼ぶわよ。えーと……主役MSなのに顔が怖ーい! 最後にやら
       れちゃったし、本当に主役MSだったのー?」

 デスティニーコロボックルがあらわれた!
 デスティニーコロボックルはものすごくおこっている!
 こうげきりょく、ぼうぎょりょくが10ばいになった!

 影太郎「戦う前に謝っておきます。トラウマを刺激してすいませんでした」


その4.ある意味、人生の縮図

 夏「つ、強い……。体は見えないくらい小さいのに、このパワーは凄すぎるでござる……」
 樹里「あっちの攻撃は凄すぎるのに、こっちの攻撃はまったく当たらない。このままじゃやられ
     ちゃうわよ。メイリン、どうするの?」
 メイリン「こうなったら方法は一つしかないわね。みんな、逃げるわよ!」
 影太郎「決断、早っ!」

 メイリンたちは逃げ出した!
 しかしまわりこまれた!

 メイリン「ねえ、どうしてこういう絶対に逃げたい時に限って逃げられないのかしら?」
 影太郎「知らねーよ」
 夏「そして、逃がしたくない敵に限って、逃がしてしまうのでござる。は○れメタルは出て来たタ
   ーンでいきなり逃げる奴が多いでござるが、あれはそもそも何をしに出てきたのでござるか
   なあ」
 影太郎「だから知らねーって」
 樹里「二人とも、現実逃避はやめようよ。ああ、所持金がまた半分になっちゃう……」

 メイリンたちはぜんめつした……


その5.再スタート

 メイリン「くっ、もう一度チャレンジするわよ! 何度倒されても立ち上がるのが勇者なのよ。そ
       して、今度こそ!」
 影太郎「本編よりも逞しいキャラになっているな。何かあったのか?」
 樹里「逞しくもなりますよ。『あの』アスカガ派と戦い続けているそうですから」
 夏「過酷な戦場にあえて身を置くとは、メイリン殿も立派な勇者でござるな」
 影太郎「そうかなあ。無謀と勇気は違うと思うんだけど」



ショート84.
メイリン、ちょっと暴走気味

その1.何を今更

 メイリン「リベンジしたいけど、今のままじゃ返り討ちに合うだけだわ。あの小さいモンスターを 
       何とかする方法は無いかしら?」
 樹里「マトモに戦ってもダメなんでしょ? だったら罠を仕掛けてみようよ。ゴ○ブリホイホイみ 
     たいなやつ」
 影太郎「ファンタジーの世界にそんなのねーよ」
 夏「好物でおびき寄せるという手もあるでござるよ」
 影太郎「奴の好物を知っているのか? まあこういう場合はパターンで考えたら、目には目を、
       歯には歯をって事で、こっちも小さくなれば…」
 メイリン「それだわ! 体を小さく出来るアイテムの情報って、前に聞かなかった?」
 夏「あったでござる。ウチデノコヅチという体の大きさを変える事が出来るアイテムが南の迷宮
   にあると聞いたでござるよ」
 影太郎「一寸法師ネタかよ。西洋と東洋が入り混じっているな」
 夏「和洋折衷というやつでござるよ」
 影太郎「言いたい事は分かるけど、微妙に意味が違うぞ」


その2.姉妹の仲はいい……のか?

 メイリン「この迷宮にウチデノコヅチがあるのね。あれ? シン、あなた達も来てたんだ。何を 
       探しているの?」
 シン「メイリンか。ルナが変な病気にかかったんだ」
 メイリン「お姉ちゃんが!?」
 レイ「ああ。その病気の特効薬を作るのに必要な薬草が、この洞窟のどこかに生えているらし
     い。だからステラを看病に残して、俺達だけでこの迷宮に来た」
 メイリン「そうなんだ。でも、二人だけでこの広い迷宮を探し回るのは危険よ。私達も一緒に探
       してあげるわ」
 シン「本当か!? ありがとう、助かったよ」
 メイリン「気にしないで。私だってお姉ちゃんを助けたいし。でも、お姉ちゃんの病気って何な 
       の? 昔から風邪を引いた事もないのに……ま、まさか、え、そんな、お姉ちゃん、そ
       れはダメ、ダメよ、絶対に! 避妊は大事だって先生も言ってたじゃない!」
 レイ「妙な病気を想像しているようだな」
 シン「メイリンの中のルナのイメージって、そういう事をするような奴なのか……」

 ルナマリア「ハークション! うう、何だろう、誰かにもの凄く侮辱されているような気がする」
 ステラ「幻覚や幻聴は体が壊れかけている証拠。ルナ、ゆっくり休んで」
 ルナマリア「あ、ありがとう、ステラ。でも、さっきからメイリンの顔が頭に浮かぶのよ。そしてそ
        の度に殴りたくなるの。どうしてかしら?」


その3.色々調べてみました

 シン「あったぞ、薬草だ!」
 メイリン「こっちにはウチデノコヅチがあったわ! 探し物が同じ部屋にあったなんて、私達って
       ツイてるわね」
 影太郎「いや、そうでもないみたいだぞ」
 レイ「この強烈な殺気は……どうやらこの迷宮の主がお出ましのようだな」
 夏「お約束でござるな。では、お相手いたそう」
 樹里「き、来たーっ!」

 コマイヌバクゥ(オス)があらわれた!
 コマイヌバクゥ(メス)があらわれた!

 影太郎「和風の宝物を守っているだけあって、モンスターも和風なんだな」
 樹里「影太郎君、狛犬ってオスとメスの区別があったの?」
 影太郎「ああ。二頭で夫婦なんだってさ。角のある方がオスで、無い方がメスだ」
 夏「影太郎殿、間違っているでござるよ。ああいう像は正式には角の無い方は獅子で、角のあ
    る方だけが狛犬と呼ばれているのでござる。正確には『獅子・狛犬』というのが正しいので
    ござるよ」
 レイ「夫婦というのも違うと言われているな。二頭ともたてがみがあるという事は二頭ともオスを
     模して作られたはずだと」
 樹里「ふーん、色々な説があるのね。じゃあ、あのモンスター達は設定そのものが間違ってい
     るかもしれないんだ」
 コマイヌバクゥS「ガーン!」

 コマイヌバクゥたちはおちこんでいる
 こうげきりょく、しゅびりょくがすごく下がった!

 メイリン「樹里ちゃん、ナイス!」
 樹里「そ、そんなつもりは無かったんだけど、ま、いいか。この世界の私はアストレイ本編より 
     ツイてるかも」


その4.コマイヌバクゥはあっさり倒されました。合掌

 レイ「モンスターは倒した。それじゃあ、そろそろこの迷宮を脱出するぞ」
 メイリン「あ、待って。このウチデノコヅチが本物かどうか確かめてみるわ。影太郎君、協力し 
       てくれないかな?」
 影太郎「別にいいけど、一体何をするつもりなんだ?」
 メイリン「影太郎君の体を大きくしてあげるわ。そうすれば影太郎君も強くなれるし」
 影太郎「そうか。俺もそろそろみんなと一緒に戦うべきだと思っていたんだ。体が大きくなれば
      力も上がるだろう。やってくれ」
 メイリン「うん。それじゃあ、ウチデノコヅチよ、影太郎君を大きくしてあげて!」
 影太郎「う、うわあああああああああああああ!!」

 影太郎はとんでもなく大きくなった!
 天井を突き破り、壁を壊し、迷宮そのものを崩してしまった!

 瓦礫に埋まったシン「…………良かったな、本物みたいだ。でも加減ってものを考えろよ」
 瓦礫に埋まったメイリン「初めて使うアイテムだったから……。ごめんなさい。ガクッ」
 ジャイアント影太郎「…………」(天井に頭をぶつけた痛みで気絶している。ちなみに服は大き
             くならず、全部破れてオールヌード)



ショート85.
ミクロの決死圏

その1.最近のプラモは出来が良すぎ

 メイリン「影太郎の尊い犠牲で、このウチデノコヅチは服や装備品は小さくしてくれない事が分
       かったわ。ミニサイズの服や武器を作りましょう」
 夏「心得たでござる。拙者、こういう細かい作業は得意でござるよ」
 樹里「私はちょっと苦手かな……。うわ、影太郎、上手い。こんな小さい剣とか鎧とか、よく作れ
     るわね」
 影太郎「プラモデルを作るようなものだからな。いや、この場合は金属モデルか」
 メイリン「影太郎って、ホント役に立つわね。パーティーに入れて正解だったわ」
 影太郎「遊び人が役に立っているパーティーというのは問題ありだと思うぞ。あと俺を裸にした
       事へのフォローは無いのか」
 メイリン「あー、まあ、いいじゃない。気にする事ないわよ。可愛かったし」
 影太郎「この場合、男にとって『可愛い』という言葉は屈辱なんだけど、まあいいか。少しは子 
      供らしくいこう」
 夏「そう考える時点で、既に子供らしくないでござるよ」


その2.紅一点ならぬ黒一点の立場なんてこんなもの

 メイリン「服も武器も完成! それじゃあ小さくなって、あのミニモンスターをやっつけるわよ」
 樹里「でも、ちょっと恥ずかしいな。私たちが小さくなったら、服が脱げて裸に……」
 夏「小さくなるのだから、誰にも見られないでござるよ。それに、すぐ側に小さい服が用意してあ
    るでござる」
 樹里「で、でも影太郎には見られちゃうわよ」
 メイリン「大丈夫。影太郎には気絶してもらったから。この子にはこのまま小さくなってもらうわ」
 樹里「影太郎……」
 夏「不憫でござるな。目が覚めたらグレるかもしれないでござる」


その3.リベンジ達成?

 デスティニーコロボックルがあらわれた!

 メイリン「さっそく発見! 今度こそこのチビモンスターをやっつけるわよ!」
 夏「いや、拙者たちも同じサイズだから、チビという表現は合ってないでござるよ」
 樹里「むしろあっちの方が大きいわね。私たち、小さくなりすぎたんじゃない?」
 メイリン「うっ、と、とにかくやっつけるわよ!」

 夏「ハァ、ハァ……。つ、強いでござる」
 影太郎「まったく歯が立たないな。これほどの強さとは……」
 樹里「また全滅しちゃうの? そんな……」
 メイリン「諦めちゃダメ! 私たち、頑張ってここまで来たじゃない! もう少しなのよ。みんなの
       力を合わせて、絶対に勝ちましょう!」
 三人「お……おおっ!」
 デスティニーコロボックル「キシャー!」
 夏「とどめを刺しに来たでござるな」
 影太郎「そうはさせるか! みんな、俺がオトリになるから、その隙に攻撃を…」

 プチッ
 デスティニーコロボックルは巨大な何かにふみつぶされた

 通りがかりの子供「あ、ママー、なんか変な虫を踏んじゃった」
 母親「あらあら、大変。買ったばかりの靴が汚れちゃったわね。家に帰って洗いましょう」
 子供「はーい」

 デスティニーコロボックルをたおした!

 影太郎「いや、違うぞ。俺たちが倒したんじゃないから」
 メイリン「やったわ! 第三の秘宝、ハウメアの首飾りを手に入れたわ!」
 夏「やったでござるな」
 樹里「私たちの友情の勝利ね。バンザーイ!」
 影太郎「何事も無かったかのようにイベントが進んでいるな。けど、いいのか? 本当にこれで
       いいのか?」



ショート86.
祭りには参加しないとね

その1.『会議』と書いて何と読む?

 ダブルG「勇者どもが、神が作りし宝を集めている。既に三つの宝を手に入れたそうだ」
 ガーネット「あの七つの宝を? さすがは勇者ね。私達は一つも手に入れることが出来なかっ
        たのに、大したものだわ」
 メレア「感心している場合じゃないよ。宝を全部集められたら厄介な事になると思う。その前に
      何とかしないと」
 ガーネット「連中が手に入れた宝を奪うか、私達が先に残りの宝を手に入れるか。どっちにす
        るの?」
 メレア「どっちでもいいですよ。ジャンケンで決めますか? 負けた奴が仕事をしましょう」
 ダブルG「待て。私は脳だけで手が無い。ジャンケンは出来ないぞ」
 ガーネット「そんなの知らないわよ。あんた、不戦敗ね」
 ダブルG「そんな理不尽な事が通ると思っているのか!」
 ガーネット「じゃ多数決で。ダブルGに任せようと思う魔王は手を上げて。はーい」
 メレア「はーい」
 ガーネット「二対一。はい決定」
 ダブルG「き、貴様らーっ!」
 ノーフェィス「子供のケンカみたいな事は止めてください。本気で」


その2.ジャンルがRPGからシミュレーションに変更されたようです

 ゼノン「ん? 何だ、この張り紙は」
 エド「えーと、神様が作った七つの宝を一つでも手に入れた奴に賞金を出すそうです」
 ミナ「賞金額は……うわあ、凄い! これだけあれば一生食べていけますよ」
 コートニー「この不景気に気前のいい話ですね」
 ルーヴェ「景気がいいはずだ。賞金を出すのは魔王軍だ」
 ゼノン「ふん。ニナ、現在のパーティーの所持金は?」
 ミナ「薬草一本買えません。前の町で使い過ぎちゃったから……」
 ゼノン「期間限定の武器ばかりだったからな。仕方ない、金を稼ぐとしようか」
 コートニー「いいんですか? 魔王軍に協力したら、勇者達と戦う事になりますよ」
 ゼノン「ふっ、それも一興。勇者も魔王も倒して、私がこの世の頂点に立つのも面白い」
 エド「うわあ、見事なまでの悪役セリフ。でも、この人ならやりそうなのが怖いんだよなあ」



ショート87.
幸福な幻

その1.夢の中の幸福は現実の不幸

 アスラン「第四の宝があるこの迷宮は、入った者に幸せな幻を見せるそうだ」
 イザーク「幸せな幻?」
 アスラン「その人間が心の中に秘めている願い、欲望が実現した幻だ。苦しい幻ではないので
       途中で目が覚める確率は低く、幻を見せられている内にモンスターの餌食になる」
 イザーク「なるほど。魔王軍も手を出せないはずだ」
 カガリ「ああ、待て、アスラン、私達はまだ、いや、お前がいいのなら私も構わないけど……」
 ディアッカ「グゥレイト! グゥレイト! おお、グゥゥゥゥゥゥゥレイトォォォォォォォッ!!!!」
 イザーク「俺達もかなりヤバいがな。恐らく、俺が勇者でパーティーのリーダーだというのも幻だ
       ろうな」
 アスラン「ああ。俺がふさふさのロングヘアーで、女にあまりモテないという設定もな」
 イザーク「前者はともかく、後者はかなり腹が立つぞ、オイ」


その2.召喚獣の末路?

 アスラン「それでも俺達はまだマシらしい。カガリとディアッカを連れて、この迷宮を脱出しよう」
 イザーク「そうだな。ところで、カガリが召喚したあいつはどうする?」
 カオスドラゴン「グオオオーン! グオ、グオ、グオオオオオオーン!」
 アスラン「放っておこう」
 イザーク「そうだな。聞いた俺がバカだった」


その3.別の入口からこっそり入って来ました

 ギアボルト「ダブルGに任せるのは不安なので、宝を手に入れに来たのですが……」
 ガーネット「ニコル……」
 ニコル「ガーネットさん……」
 ギアボルト「幻の中でもイチャついているようですね。現実だけでは飽き足らないんですか、こ 
         のバカップルは」
 アヤセ「ふふふふふふ、ギア、また私の大勝利ね。さあ、ひれ伏しなさい。そして私に許しを請
      いなさい。さあ、さあ、さあ! ふふふ、ふふ、あははははははは!」
 ギアボルト「腹が立つので、あれはあのままにしておきましょう。モンスターに食べられてしまい
        なさい」


その4.幻だけど、その欲望は現実

 ギアボルト「私は幻などに捕らわれたりしません。幻は所詮、幻ですから。……少しだけ、誰か
        の影を見たような気がしたのですが、あれは気のせいですね。ええ、絶対に」



ショート88.
幻想との戦い

その1.意外?な攻略法

 キラ「幸せな幻覚を見せる洞窟か。アスランや魔王さえもダメだったそうだね」
 マリュー「確かに、苦痛とかなら堪えられるけど、幸福とかは逆らえる人は少ないわね。上手い
       トラップだわ」
 ムウ「けど、行くんだろ? 第四の宝を手に入れないとな」
 ラクス「そうですわね。魔王軍も動き出したようですし、ここで足踏みをしている訳にはいきませ
      んわ。参りましょう」
 キラ「うん、行こう。……あれ? 幻覚なんて出てこないな。どうしてだろう? トラップが作動し
    ていないのかな」
 ラクス「いえ、マリューさんとムウさんは幻覚に捕らわれてしまったようです。硬直して動きませ
      んわ」
 キラ「幻覚に捕らわれていないのは僕達だけか。ムウさんとマリューさんを外に運び出そう。で
     も、どうして僕とラクスは罠にかからなかったんだろう?」
 ラクス「きっと、わたくし達は幻覚に頼らなくても充分幸せだからですわ。わたくしはキラと一緒 
     にいられる事が何よりの幸せですから」
 キラ「ラクス……」

 ガーネット「ちょっと待って。バカップルには幻覚が効かないって、私とニコルにはメチャクチャ
        効いてたじゃない。矛盾してない?」
 ギアボルト「純粋な愛情と、ただれ切った肉欲は違うからじゃないでしょうか。ニコルさんは愛情
         だけだったと思いますけど」
 ガーネット「ギアちゃん、これ以上私をそういうキャラにしないで。お願いだから」


その2.盲点でした

 キラ「洞窟の構造は単純だね。もう宝を見つけたよ」
 ラクス「あら、モンスターが出てきましたわ。宝を守る番人さんみたいですわね」

 ブリッツガードがあらわれた!
 ブリッツガードはよろこんでいる

 ブリッツガード「わーい、久しぶりに人に会えた! みんな洞窟のトラップにやられて、ここまで
           来れる人はいなかったんだ。寂しかったよー!」
 ラクス「強力すぎる罠というのも考えものですわね」


その3.ブリッツガード、戦いの中で戦いを忘れた……(byランバ・ラル)

 ブリッツガード「人に会えたのは嬉しいけど、宝を守るのが僕の役目だからね。悪いけど、ここ
           から先へは行かせないよ。僕の盾はどんな攻撃でも防ぐからね」
 キラ「うっ、何て固い盾なんだ。僕の剣も、ラクスの数少ない攻撃魔法も通じない」
 ラクス「攻撃魔法はマリューさんの方がお得意ですから。困りましたわね」
 ブリッツガード「言ったろ、ここから先へは通さないって。今度は僕の攻撃だ!」

 ブリッツガードのこうげき! 盾をなげた!
 キラはあっさりかわした!

 ブリッツガード「くっ、それじゃあ次の攻撃を……って、あ。盾を投げちゃったから」
 ラクス「もうわたくし達の攻撃は防げませんわね」
 ブリッツガード「し、しまった! 久しぶりの戦闘だったから、おバカなミスをしてしまっ、うわああ
          ああああああああ!」

 ブリッツガードをたおした!
 キラとラクスは第四の宝「超神槍ドラグレイ・キル」を手に入れた!

 キラ「こんな勝ち方でいいのかな?」
 ラクス「よろしいですわ。実際のブリッツも盾を無くしたら、ほとんど無力でしたし」
 ブリッツガード「そんなところだけは原作に忠実なんだね。ぐふっ」



ショート89.
実はまだ登場していなかった人達

その1.魔王ガーネットの城の地下にある監獄で

 ギアボルト「久しぶりですね。魔界騎士オルガ、クロト、シャニ」
 オルガ「おう、ギアか。反逆者の俺達に何の用だ? いよいよ死刑か?」
 ギアボルト「あなた達を解放します。魔王様からの許可もいただいています」
 クロト「ふーん。あの女の命を狙った僕達を解放するなんて、何かあったの?」
 ギアボルト「ありました。あなた達には魔王様を狙う勇者達を始末してもらいます」
 シャニ「面倒だなあ。このまま牢屋の中にいた方が楽でいいんだけど」
 オルガ「それもそうだな。ここにいれば働かなくてもメシは食えるし」
 クロト「人間の監獄と違って、強制労働も無いしね。ふわあ、激眠……」
 ギアボルト「ダメ人間になっていますね。いえ、この場合はダメダメ魔族でしょうか?」


その2.ご褒美と複雑な女心

 ギアボルト「勇者達を倒したら、望みの物を与えます。何でも構いませんよ」
 クロト「マジで!? じゃあ俺、最新のゲーム機全部! ニン○ンドーDSとかW○iとかX−B●
     X360とか、新型のPSPとか。あ、PS3はいらないや」
 ギアボルト「分かりました。X−B●X360は微妙に伏字になっていませんね」
 シャニ「俺はあの曲のCDが欲しいな。ふんふんふんふんふ〜〜〜んって曲なんだけど」
 ギアボルト「鼻歌では分かりません。まして文字だけではまったく全然分かりません。曲名を思
         い出してください」
 オルガ「俺は…」
 ギアボルト「却下です」
 オルガ「まだ何も言ってねえぞ」
 ギアボルト「何となく却下です。嫌な予感がしますし」
 オルガ「いや、そんな無茶な事は言わないぞ。既に絶版になった18禁小説を手に入れ…」
 ギアボルト「却下です。絶対に却下です。受け付けません。恥を知りなさい」
 オルガ「何で俺だけ、そこまでボロクソに言われるんだよ。訳分かんねえ」
 クロト「鈍感。気付かぬは当人ばかりなり、か」
 シャニ「見ている方は面白いけどね」


その3.オルガの報酬は『勇者達を倒した後で考える』事になりました

 オルガ「勇者ねえ。俺達三人を軽く捻ったあのガーネットが苦戦するような相手なのか?」
 ギアボルト「強いです。でもそれ以上に、うちの魔王に問題があります。この前も…」
 オルガ「いや、聞かなくても大体、想像はつく。あの女、昔と全然変わっていないみたいだな」
 シャニ「そんな奴に従いたくないから反逆したんだけどなあ」
 クロト「結果は俺達の完敗、失敗。どうしてあんなのが魔王なんだ?」
 ギアボルト「確かに彼女の性格には問題が多々あります。でも、だからこそ『魔王』なんです」
 三人「うわー、すげー納得」



ショート90.
転職のススメ
(虎狼さんのリクエスト)

その1.神殿の名前はダー○ではありません

 キラ「七つの宝は順調に集まっているけど、敵はどんどん強くなっている。僕達もパワーアップ
     しないと」
 ラクス「では転職しましょう。転職の神殿に行けば、自由に職を変えられるそうですわ」
 ムウ「へえ、最近は転職も便利になったんだな。あ、やっぱりスーツとか着ていくべきかな?」
 マリュー「リアルな転職じゃないわよ。さあ、行きましょう」

 転職の神殿の神官「ようこそ、転職の神殿へ。職を変える事をお望みか?」
 キラ「はい。よろしくお願いします」
 神官「ふむ。全員、レベルは充分じゃな。では、この書類にサインを」
 キラ「何ですか、これ?」
 神官「履歴書じゃ。あと顔写真も撮るから。面接は一時間後に行う予定じゃ」
 マリュー「あら? リアルな方の転職なの?」
 ラクス「珍しくムウさんの予想が当たりましたね」
 ムウ「予想が当たったのは嬉しいけど、ファンタジー的にいいのかよ、これ」


その2.キラ達の転職

 キラたちは転職した!
 キラは勇者から、大勇者になった!
 ムウは狩人から、スナイパーになった!
 マリューは黒魔道士から、闇魔道士になった!
 ラクスは白魔道士から、踊り子になった!

 マリュー「キラ君の大勇者って何なの?」
 キラ「勇者がパワーアップしたんですよ。フリーダムがストライクフリーダムになったようなもの 
    です」
 ムウ「そいつは凄いな。で、どうしてラクスは踊り子になったんだ?」
 ラクス「興味があったんです。大丈夫、白魔法も使えますからパーティーの戦力は下がりませ 
      んわ」
 ムウ「まあ踊り子は色々な特技を持っているみたいだから、いいか。よーし、それじゃあ俺が踊
     り子に相応しい服をヘブッ!」
 マリュー「あら、試し打ちした闇魔法が当たっちゃった。ごめんなさいね、ムウ」
 ラクス「ムウさんの体が闇に飲み込まれていますわ」
 キラ「闇の魔法って凄いんですね。それじゃあ、僕達はラクスの衣装を選んできますね」
 マリュー「行ってらっしゃーい。そして、さよーなら、ムウ」
 ムウ「ぐごがあおおおおおおお!」(訳・ごめんなさい。助けてくれー!)


その3.アスラン達の転職

 アスランたちは転職した!
 アスランは勇者から、苦労勇者になった!
 イザークは戦士から、拳法家になった!
 ディアッカは狩人から、スナイパー(限定)になった!
 カガリは召還士から、魔界召還士になった!

 アスラン「イザークの転職や、カガリがパワーアップしたのは分かる。だが、俺の『苦労勇者』と
       いうのは何だ?」
 神官「普通の勇者の倍、苦労する勇者です。経験値は稼げますが、胃に穴が開いたり、髪の 
     毛が抜けやすくなる弱点があります」
 アスラン「再転職させろ」
 神官「やっても変わりません。宿命だと思って諦めてください」
 ディアッカ「あのー、俺スナイパーになったんだけど、(限定)っていうのは何?」
 神官「標的が限定されているという意味です。今後、あなたの弓は女性のモンスターにしか当 
     たりません。命中率は100%で、弓が当たった相手はあなたに惚れます」
 ディアッカ「マジかよ!? グゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥレイトオオオオオオオオオオオオ!!!!」
 カガリ「待て、ディアッカ。いくら女性でも相手はモンスターだぞ。獣みたいな奴とか、とんでもな
      い姿をした奴もいるはず…」
 イザーク「よせ。しばらく夢を見させてやろう。その間にパーティーメンバーの交代を真剣に考 
       えよう」


その4.シン達の転職

 シンたちは転職した!
 シンは勇者から、キレやすい勇者になった!
 レイは剣士から、忍者になった!
 ルナマリアは黒魔道士から、桃魔道士になった!
 ステラは黒魔道士から、光魔道士になった!

 シン「うがああああああああーーーーーーっ!! キレやすい勇者って何だよ、それは!」
 レイ「シンの奴、さっそくキレているな。ルナマリア、君の桃魔道士というのはどういう職業なん 
     だ?」
 ルナマリア「黒と白、両方の魔法が使える魔道士よ。レベルアップに時間がかかるけど、極め
         れば最強よ!」
 レイ「極めれば、の話だな」
 ステラ「あ、お星様が光ってる。ステラも光の魔法使いになった。ピカピカ〜♪」
 レイ「あれはあれで困った事になっているし、前途多難だな」
 シン「うおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーっ!!」


その5.メイリン達の転職…?

 メイリン「私達はまだレベル不足で転職できないって。ガッカリだわ」
 影太郎「子供に雑用させるようなダメ人間に転職させるほど、世間は甘くないって事だ。頼む 
      から、ゴミぐらい自分で片付けてくれ。あと洗濯も自分達でやってくれ。女物の下着を 
      俺に洗わせるな」
 夏「しかし洗濯は影太郎殿が一番上手でござるからな」
 樹里「ダメ人間なのは分かっているけど、一度この味を知ってしまうと簡単には抜けられない 
     のよねえ」
 影太郎「本当にダメだ、このパーティー。転職できる日は遠そうだな」

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