SEED学園編 PHASE−28
ショート354.
季節ネタとか使う為の最終手段

その1.『振り出しに戻る』ではありません。残念ながら

 ムウ「あー、突然だが、SEED学園の生徒は一年から三年まで、ほぼ全員が留年する事にな
     った。みんな、もう一年頑張ってくれ」
 生徒全員「って、なんじゃそりゃああああああああああああああああっ!!!!!!」
 ムウ「いや、グレイトバトル編が終わってからの話は秋以降の話として書かれてきたんだが、さ
     すがにそろそろ限界だと感じたらしくてな。で、苦肉の策として全員留年と」
 キラ「僕やアスラン達は成績優秀なはずなのに、留年なんですか?」
 ムウ「すまない。お前らに抜けられるとSEED学園として成立しないからな。あ、でも卒業できる
     キャラもいるぞ。人気の無い奴とか、出番が少なかった奴とか。良かったな、お前達」
 卒業できるキャラ「それはそれで嫌だあああああああああああああああっ!!!!!!」
 ムウ「ワガママだな、お前ら」
 キラ「いえ、人として当然の反応だと思いますよ」


その2.今後出番の無い人は「ああ、卒業したんだなあ」という事で

 シン「俺達も一年のままかよ……。上級生になれると思ったのに……」
 ルナマリア「いいじゃない。レギュラー落ちしなかっただけマシよ」
 レイ「シンの場合、その可能性は無きにしも非ずだったからな。本編では…」
 シン「デスティニー本編の事は言うなーっ!!」
 メイリン「そろそろこのネタもマンネリよね」
 ステラ「売れない一発芸人みたい……。シン、もっと頑張ろうね」


その3.いや、これは作者が悪い

 ダン「…………」
 ステファニー「…………」
 レヴァスト「あの二人、何で頭を抱えているの?」
 影太郎「残留出来たのを喜んでいたんだけど、同時に自分達の微妙な立場に気付かされて落
       ち込んでいるみたいだ」
 レヴァスト「なるほど。でもあの二人、本編じゃ主役のカップルだったのに、どうしてSSではイマ
        イチ出番が無いのかしら?」
 メレア「僕の方がキャラが立っているからだよ。あっはははははははは!!」
 ダン「うるせえ、このバカ親父! 殺す、今日こそブッ殺す!」
 レヴァスト「でも、ちょっと当たっているかも。影太郎君、ダンみたいにならないように気を付け 
        なさいよ」
 影太郎「ああ、肝に銘じておこう」(ちょっと震えている)


その4.合格発表より怖いかも

 キラ「卒業するキャラの名前は発表しないんですか?」
 ムウ「面倒だからしない。今後、出番の無い奴は卒業したんだと思ってくれ」
 キラ「出番が来るまで分からないんですか。生殺し状態ですね」
 全てのキャラ「ガクガクブルブル」



ショート355.
という訳で、さっそくやります季節ネタ

その1.まずは新年のご挨拶

 キラ「皆さん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします……はあ〜〜〜」
 ムウ「どうした、みんな。正月だってのに元気が無いな」
 アスラン「留年が決まった学生に、どう元気を出せと言うんですか」
 イザーク「さすがの俺も鬱になるぞ……」
 ディアッカ「だよなあ。ミリィともう一年、一緒にいられるのは嬉しいけどさあ」
 ラクス「わたくしも……留年などしたのでは、今後の芸能活動に支障が…」
 カガリ「お父様に怒られる……。いや、それだけじゃすまないかも……」
 ムウ「大丈夫だ、安心しろ。留年するのはお前達だけじゃない。この町の人間全員だからな」
 全員「サ○エさんワールド!?」


その2.彼女達の戦場は2日目限定だったそうです

 ナタル「…………」
 フレイ「…………」
 キラ「あの二人、どうしたの?」
 イザーク「分からん。年末年始はフレイとは連絡が取れなかったからな」
 ステラ「二人とも真っ白に燃え尽きてる。いい顔……」


その3.大きさ=愛の大きさ

 ニコル「ガーネットさんは年賀状を出しましたか?」
 ガーネット「出したわよ。特にニコルへのは、私の愛をたっぷり込めて♪」
 ニコル「僕のもです。ガーネットさんへの年賀状は特別な物にしました」
 ガーネット「そうなの? 届くのが楽しみね」

 アルベリッヒ「ふっ、さすが我がバカ娘の恋人。家と同じ大きさのハガキを送ってくるとは、ニコ
          ル君もいい具合にバカになってきたようだ」
 ニコル「郵便局では受け付けてくれなかったので、僕が自分で届けました。運ぶのは大変だっ
      たけど、郵便代が浮きました」
 アルベリッヒ「新年早々、いいバカップル振りを見せてもらったよ。今年も君達は止まらないよう
          だな。頑張りたまえ」



ショート356.
成人式はお祭りではありません
(RANGEさんのリクエスト)

その1.ガーネットの誕生日は管理人と同じ9月16日です

 ガーネット「それじゃあ成人式に行ってくるわ」
 キラ「…………えっ? ガーネットさんって、もう成人だったんじゃないんですか?」
 ガーネット「ええ、でも私の誕生日って成人式の日の後だから、式には今年のに参加するの 
        よ。今更って気がするけどね」
 キラ「やる事はもうやってますからね。色々と」
 ガーネット「そう、色々とね。タバコは吸ってないけど」


その2.バイオレンスな成人式

 ガーネット「という訳で成人式に参加してみたけど、みんなはしゃぎすぎね。成人式をお祭りか
        何かと勘違いしてるみたい。ああいうのがカメラに撮られて、ニュースで全国ネット
        に恥を晒す事になるのね。成人がみんなあんなバカだと思われたくないわ」
 ゼノン「まったくだ。今日に限っては貴様と同感だな」
 ガーネット「げ、ゼノン。そうか、あんたも私と同じ年だったわね。あー、憂鬱だわ。来るんじゃな
        かった」
 ゼノン「それはこちらの台詞だ。ただでさえバカが多いのに、貴様のような色ボケ女の顔を見る
      とは。成人の門出を祝う式が台無しだ」
 ガーネット「あはははははははは」
 ゼノン「ふふふふふふふふふ」
 ガーネット「殺す」
 ゼノン「愚かな」

 ニュースキャスターのベルナデット「次のニュースです。本日、市の成人式において、大乱闘が
                       発生しました。乱闘の原因は不明ですが、近年の成人式 
                       の乱れの極地に至ったものとして、市の体制そのものへ 
                       の批判も…」


その3.『私は大事な成人式をメチャクチャにした大バカ者です。もうケンカはしま
せん』と書いてあります

 ガーネット「……ねえ、ニコル。歩行者天国の真ん中で一日正座するだけじゃダメなの? この
        札、すっごく恥ずかしいんだけど、こんなのを首から下げるの?」
 ニコル「ええ。さすがに今回の事は見過ごせませんから。ゼノンさんと一緒に、しっかり反省し 
      てもらいます」
 ゼノン「くっ、何という屈辱。ミナ、お前は恋人のこんな無様な姿を見て楽しいのか?」
 ミナ「そういう問題じゃないでしょ。もう大人なんだから、悪い事をしたらきちんと償わないと」
 アスラン「正論だから言い返せないな。未成年の恋人に諭される成人というのは、笑えるようで
       まったく笑えないな」
 キラ「僕達も成人式では気を引き締めようね」



ショート357.
これがホントの『血のバレンタイン』

その1.女達の準備

 ガーネット「2月14日、それは乙女にとっての聖戦が行なわれる日。たとえ製菓会社の陰謀だ
        としても、愛する人がいるのならば、その陰謀に乗せられるしかない。いや、逆に 
        連中の企みを利用して、私達の愛を永遠のものとする! みんな、準備はいい?」
 ラクス「はい、お姉様。手作りチョコを作るのに必要な機材は全て揃えました」
 カガリ「材料もばっちりだ。最高級のカカオの実を揃えたぞ」
 ルナマリア「手作りチョコって、普通は市販のチョコを溶かして作るんだけど、本当に一から作
         るのね。さすがSEED学園のバレンタインだわ」
 メイリン「バレンタインチョコを作るのが家庭科の授業に組み込まれているのも凄いわね。しか
       も全学年共通で」
 マリュー「こうやって管理しないと、この子達とんでもないチョコを作るから。特に、料理オンチ 
       の自覚が無いあの子は」
 ミリアリア「えっ? 先生、何か言いましたか?」
 マリュー「いいえ、何も。ミリアリアさん、頑張ってね」
 メイリン「止めないんですか?」
 マリュー「作っている最中に爆発したり、変なガスが出なければいいのよ。私が食べる訳じゃな
       いし」
 メイリン「そうですね。どうせ食べる人はあの人だし」
 ルナマリア「あの人なら生ゴミを食べても大丈夫そうだし」


その2.男達の準備

 ディアッカ「クション! ふっ、誰か俺の噂をしているな。ミリィかな? 俺に送るチョコを作るの
        に四苦八苦しているミリィ……。萌えるぜ!」
 イザーク「去年、ミリアリアのチョコを食って、トールと一緒に病院に担ぎ込まれた記憶は消えて
       いるようだな。幸せな奴だ」
 キラ「アスラン、今日のお弁当は少ないね」
 アスラン「カガリのチョコは年々大きくなっているからな。しかし目の前で食べないと気を損ねる
       から、腹を開けておかないと今日中に食べられん」
 キラ「僕も準備しないと。ラクスのチョコは美味しいんだけど、凄く甘くて量も多いんだ。胃薬は
     必需品だよ」
 アスラン「ホワイトデーのお返しも考えないとな。まったく、バレンタインは男にとっては辛いだけ
       の日だな」
 キラ「その意見にはこの世界の男性みんな同調すると思うよ。理由はかなり違うだろうけど」


その3.大学部の女

 ガーネット「はい、ニコル。私からのチョコよ」
 ニコル「ありがとうございます。これはメロンチョコですね」
 ガーネット「ニコルの髪の色を参考にしたの。本物のメロンも使っているわ」
 ニコル「ええ、メロンの味がしますね。とっても美味しいです。こんな素晴らしいチョコを食べら 
      れるなんて、僕は世界一の幸せ者ですね」
 ガーネット「ニコル……」
 マリュー「ガーネットさん、雰囲気作っているところ悪いんだけど、あなたが使ったメロンの代金
       はあなたに払ってもらうわよ。あなたは高等部の生徒じゃないんだから」
 ガーネット「チッ」
 ニコル「強かですね、ガーネットさん。それを見逃さない先生もさすがです」


その4.よかったね

 スティング「特大チョコの甘い香りが学園中に漂っているな。お、あそこにいるのはアスランか。
        カガリとメイリンとミーアの本命チョコに、あとは義理チョコか。凄い数だな」
 アウル「キラの奴も凄かったぜ。ラクス・クラインの他にも、こっそり送ってた奴がいたらしくて、
      机の中がチョコで一杯だった」
 クロト「まあ俺達もチョコは貰ったけどな」
 シャニ「オルガは俺達よりも多かった……。ちょっと悔しい」
 アウル「でも、チョコよりも嬉しいのは」

 四人「俺達に出番があった事だ! リストラ回避、バンザーイ!!」


その5.意外な暗躍

 オルガ「あいつら、リストラされなかったのがあんなに嬉しいのか。切実だな」
 ギアボルト「ツッコミを入れる暇があったら、私の義理チョコを食べてください」
 オルガ「いや、お前のチョコ、まるで石のように硬いんだけど。溶かしてもいいか?」
 ギアボルト「駄目です。ハレンタインのチョコの硬さは親愛と感謝の証だそうですから」
 オルガ「どこのバカだ、そんな出鱈目を吹き込んだのは。硬っ!」

 メレア「ふっ。これがDDDの活動の第一歩さ。バレンタインにチョコを貰う男は僕の敵だ。硬す
      ぎるチョコを食べて、歯を欠けさせてやる!」
 クルーゼ「最初の作戦がこれとは、先が思いやられるな。彼の気持ちは分かるが」



ショート358.
明かりをつけましょ、ぼんぼりに〜♪

その1.このサイズの雛壇も作りました。はい、記念写真

 ラクス「今日は3月3日。女の子のお祭り、雛祭りの日ですわ」
 カガリ「雛人形を飾るんじゃなくて、私達が雛人形のコスプレをするのか。なかなか面白いイベ
      ントだな」
 ラクス「配役は生徒の皆さんの投票で決めました。カガリさんがお内裏様(男雛)、わたくしがお
      雛様(女雛)ですわ」
 ルナマリア「三人官女は私とメイリン、ステラです」
 ミナ「私は五人囃子の太鼓でーす」
 ミリアリア「私は笛よ」
 ギアボルト「大皮という楽器を担当します」
 フレイ「小鼓よ。どうして私が男役なのよ。私こそお雛様に相応しいのに……」
 ミーア「謡、つまり歌を担当します。えっ、コンサートみたいにノリノリで歌っちゃダメなんです  
      か? そんなあ」
 マリュー「右大臣は私よ。大臣役は先生が特別参加するの。左大臣はナタル…あら? ナタル
       じゃないわね。どうして代わったの?」
 ステファニー「はい、バジルール先生に頼まれて交代しました。『次の本の参考資料として、み
          んなの写真を撮っておきたい』と言ってましたけど、どういう意味でしょうか?」
 マリュー「まあいいわ。さて、最下段の三人の従者は…」
 アヤセ「くっ、何で私がギアボルトの下にいるのよ。見てなさい、来年は最上段に上がってみせ
      るわ!」
 レヴァスト「誇大妄想レベルの夢ね。そして私は今年も留年か。卒業できるのかしら?」
 樹里「え、得物が重い……」
 マリュー「うん、みんな似合っているわよ。絵で見せられないのが残念だわ」
 ガーネット「私が高等部にいた頃にはこんなイベント無かったわ。ちょっと悔しいわね。もう少し
        早くやってくれれば…」
 マリュー「お雛様をやりたかったの?」
 ガーネット「ううん、私はお内裏様。そしてニコルがお雛様♪」
 マリュー「似合いすぎてて笑えないわね。特にニコル君は」


その2.男キャラでやってみよう(想像で)

 お内裏様…キラ
 お雛様…アスラン
 三人官女…シン、ダン、ニコル
 五人囃子…イザーク、ディアッカ、レイ、影太郎、サイ
 右大臣…ムウ
 左大臣…バルトフェルド
 従者…オルガ、クロト、シャニ

 マリュー「微妙に想像したくない雛壇ね」
 ガーネット「アスランとシンのファンには怒られるかもしれないわね。ダンは本編でも女装してる
        し、ニコルは私が許すわ」
 マリュー「はいはい、ご馳走様」



ショート359.
女子剣道部の危機

その1.準備運動は大切です、けど

 シホ「また一人辞めてしまいました。これで女子剣道部の部員は、部長の私と夏さんだけ。どう
     してみんな辞めてしまうのでしょうか?」
 夏「分からぬでござる。そんなに厳しい練習はしていないでござるが」
 シホ「悩んでいても仕方ありませんね。練習をしましょう」
 夏「そうでござるな。その前に準備運動で校庭百週でござる」
 シホ「その後は五十キロのおもりを抱えての水練です。水はまだまだ冷たいですが、だからこ 
     そ身が引き締まります」
 夏「準備運動としては適切でござるな。いざ!」


その2.タイトル訂正。『女子剣道部の危機』ではなく、このキャラの危機

 シホ「いくら練習を頑張っても、部員が二人だけでは団体戦にも出られません。しかも時間が 
     ループしているので新入生も入らず、春になっても新入部員が来ません。このままでは 
     廃部になってしまいます。生徒会長、何かいい案はありませんか?」
 ラクス「では、合唱部との掛け持ちになりますが、わたくしが入部いたしますわ。剣道には少し 
      興味がありましたから」
 カガリ「面白そうだな。私もやろう」
 ルナマリア「先輩達が入るなら、私も入ろうかな。剣にはちょっと自信があるし」
 シホ「ありがとうございます。これで五人揃いました。団体戦に出られます」
 夏「だが、ラクス殿達はシロウトでござる。せめてあと一人、経験者がいないと団体戦では勝て
    ないでござるよ」
 シホ「大丈夫。顧問のステファニー先生に相談したら、当てがあると言ってくれました」

 ダン「……いや、確かに俺は経験者だけど、俺は男だぞ。これはバレるだろ」
 ステファニー「防具を被れば分からないわ。ダンは女装が似合うし」
 ダン「フォローになってねえよ。本編でも一度だけしかしてないし」
 ステファニー「一度でもやっていれば、イメージを固定されるには充分よ。これでもう『主役なの
         にキャラが薄い』なんて言わせないわ。頑張りましょう!」
 ダン「嫌だーっ! 女装キャラは嫌だーっ!!」



ショート360.
女子剣道部の奮闘

その1.カツラはロングヘアーです

 シホ「明日、隣町の高校との練習試合をする事になりました」
 ダン「随分と急な話だな」
 夏「申し訳ないでござる。このような大事な時期にケガをしてしまうとは」
 ダン「いや、ケガって包丁で指を切っただけだろ。大したケガじゃないし」
 シホ「困りましたね。練習試合は団体戦。五人揃えないと相手に失礼です」
 ダン「いやいや、誰かが二回出ればいいだろ。公式戦じゃないんだし、相手に事情を説明すれ
     ば…」
 ラクス「いいえ。あちらはちゃんと五人出てくださるのですから、やはりこちらも五人揃えないと」
 カガリ「そうだな。それが礼儀というものだ」
 ルナマリア「そうですよねー。相手に失礼ですよねー」
 ダン「な、何だ、そのカツラと女物の服は。そしてどうしてみんな笑顔なんだ。女装した男が試 
     合に出るほうが失礼じゃないのか。ステファニー、何とか言ってやってくれ!」
 ステファニー「ああ、やっとあの人のキャラが立ってきたわ。頑張ってね、ダン。お腹の子供と 
         一緒に貴方の雄姿を見守ってあげるわ」
 ダン「雄姿って言葉の意味を知っているのか、お前は! 誰か助けてー!」
 覗き見していたヤヨイ「うふふ。女装したあの人も素敵……♪」


その2.特別出演

 スメラギ「ダブルオー学園にようこそ。私が剣道部顧問のスメラギ・李・ノリエガです」
 ステファニー「ステファニー・ケリオンです。よろしくお願いします。今日はいい試合をしましょう」
 スメラギ「ええ、こちらこそ。それでは先鋒、前へ!」
 クリスティナ「はーい、よろしくお願いしまーす」
 シホ「お願いします」
 ルナマリア「シホ先輩、頑張れーっ! こっちは初心者が二人もいるから、先鋒戦は確実に取
         っておかないと不利なんですよー」
 ラクス「そうですわね。でもルナマリアさん、そういう事は大きな声で言うものではありませんわ」

 シホ「すいません。逃げ回られてポイントを取れませんでした」
 カガリ「引き分けか。実力ではシホの方が勝っていたのに……」
 ラクス「誰かさんが大きな声でこっちの弱点を言ってしまったので、逃げに専念されてしまいま
      したわ。シホさん以外は大した事は無いと思われてしまったようですわね」
 ルナマリア「す、すいません……」
 ラクス「構いませんわ。挽回してくださるのでしょう?」(ニッコリ)
 ルナマリア「イ、イエッサー! 必ず勝ちます!」
 シホ「入部して間もないのに、剣道部を掌握していますね。さすがラクス・クライン」
 カガリ「いや、主将はお前だろ。いいのか、それで?」


その3.白熱の副将戦

 スメラギ「先鋒戦は引き分け。次鋒戦はこっちの負けか。うちのエースのネーナに勝つなんて、
       あのルナマリアって子、やるわね」
 フェルト「でも中堅戦は私が勝ちました。あのカガリという人、勢いはありますが剣道は初心者
       みたいです」
 スメラギ「次の副将戦を取れば私達に負けは無いわ。ソーマ、頼んだわよ。大将の留美にいい
       形で回してあげて」
 ソーマ「分かりました。全力で対処します」
 ダン「よりにもよって、こんな小さい子が相手かよ。やり辛いな」
 スメラギ「始め!」
 ソーマ「でやああああああああああっ!!」
 ダン「うわっ! ち、小さいくせに何て速いんだ。そして、強い! 気を抜いたら負ける。そうなっ
     たら……」

 ラクス「ダン様には正式に女子剣道部に入ってもらいますわ。もちろん、その格好で♪」

 ダン「い、嫌だああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
 ソーマ「うわっ!」
 スメラギ「面あり、一本! 勝負あり!」
 ソーマ「こ、この私が全く反応出来なかった……。何という気迫、女性のものとは思えなかった」
 ラクス「女装作戦、大成功ですわ。でもダン様の華麗なお姿が見られないのは、少しだけ残念
      な気もいたしますわ」
 カガリ「ラクス、私はお前がちょっと怖くなってきたぞ」


その4.世紀の対決

 王留美「…………」
 ラクス「…………」
 スメラギ「ふ、二人とも、もう試合は始まっているのよ。ほら、動いて」
 留美『この勝負、先に動いた方が……』
 ラクス『負けますわね』
 留美「……ふっ」
 ラクス「うふふ」
 留美「この勝負、引き分けにしませんか?」
 ラクス「よろしいですわ。あなたとはいいお友達になれそうですし」
 カガリ「最凶コンビ結成!?」


その5.プライバシー保護の為、名前は明かせません

 シホ「やりました。二勝一敗二引き分けで、私達の勝利です。これで女子剣道部も廃部にはな
     らないでしょう」
 夏「良かったでござる。これで入部希望者も…」
 ラクス「シホさん、わたくしの友人でこの部に入りたいという方がいますわ」
 ルナマリア「一年にも結構いますよ。『女装部』に入りたいって男の子が」
 シホ&夏「え」
 ダン「自業自得だ、バカ女ども。そして誰だ、女装部に入りたいなんて言う大バカは」



ショート361.
お花見わっしょい♪

その1.いや、ゼノン様。それはそれでいいと思いますよ

 ガーネット「うーん、いい天気。今日は絶好のお花見日和ね。料理も美味しいし、お酒もたくさ 
        んあるし。さあみんな、飲んで騒いで楽しみましょう!」
 参加者たち「おーっ!!」
 ガーネット「そうそう、みんなダブった事なんて忘れて、大いに盛り上がりましょーう! ……あ 
         ら? 一気に暗くなっちゃったわね」
 ニコル「ガーネットさん、さすがにそれは禁句ですよ。ガーネットさんはダブった事、気にしてい
      ないんですか?」
 ガーネット「私は大学生だから、一年浪人したと思えばいいわ。ニコルもあまり気にしていない
        みたいだけど」
 ニコル「僕はガーネットさんが側にいれば、それだけで幸せになれますから」
 ガーネット「ニコル……」
 ニコル「ガーネットさん……」
 ゼノン「おい、そろそろ全員立ち直れ。そしてあの二人を止めろ。ホテルにでも入られたら、こ 
      のSSが18禁ものになるぞ」


その2.大・宴会

 ガーネット「それじゃあ気を取り直して、乾杯!」
 参加者たち「かんぱーい!」
 キラ「桜が綺麗だね。髪の色が同じだから、ラクスみたいだ」
 ラクス「まあ、キラったら」
 アスラン「カガリ、そんなに急いで食べなくても。料理はたくさんあるんだから」
 カガリ「甘いぞ、アスラン。このメンバーで料理が残る事などあり得ない。美味しい物は早く食 
      べないと、あっという間に無くなるぞ。あっ、こらシン、そのローストビーフは私のだ!」
 シン「へへーん、こういうのは早い者勝ち!」
 ステラ「シン、ステラのも取って」
 ルナマリア「自分で取りなさい。ったく、この天然キャラめ……」
 メイリン「お姉ちゃん、ジェラシーむき出しね。せっかくのお花見なんだから、もっと楽しみましょ
       うよ。あ、アスラン先輩、これ美味しいですよ。どうですか?」
 レイ「君は違う意味で楽しんでいるようだな。この人間関係は花を見るより面白い」
 イザーク「悪趣味だぞ。おいフレイ、そこの酒瓶をくれ」
 フレイ「この瓶にお酒は入ってないわよ。それに私達は一応未成年なんだから、お酒を飲んじ
      ゃダメよ」
 ミリアリア「いいのよ。その瓶はこいつを殴る為に使うんだから」
 ディアッカ「ウィ〜、ヒック。ミリィ〜、明日は俺とデートしようぜ〜」
 ダン「すっかり出来上がっているな。酒に飲まれるとは、情けない奴」
 ステファニー「ガフガブお酒を飲んでいるあなたもどうかと思うわよ」
 ミナ「ダン君は体は未成年だけど、中身は大人だからお酒を飲んでもいいの?」
 ゼノン「微妙だな。私はまったく問題無しだが」
 ギアボルト「私は飲めませんね。興味もありませんが」
 アヤセ「ふーん。だったら私がお酒を飲めれば、私の不戦勝ね。遂に私の時代が!」
 オルガ「止めとけ、未成年。あそこのバカ共みたいになりたいのか」
 クロト「ふははははははは! 飲酒、美酒、爆酒、激酒、とにかく酒だ、酒を持ってこーい!」
 シャニ「どうせ僕なんて、僕なんて、ふふふふふふふふふ……」
 アサギ&ジュリ&マユラ「私達、歌いまーす。うちら三人、陽気なアストレイ三人娘〜♪」
 スティング「オールキャストだな。俺達の影が薄いぞ」
 アウル「みんな暴走してきたぜ。引率の大人どもは何やってるんだよ?」


その3.一方、少し離れた所で花見をしていた教師達は

 マリュー「うーん、むにやむにゃ。ムウ、そっちのお醤油取って」
 ムウ「勘弁してくれ、マリュー。あの子に声をかけたのは浮気じゃない、やるならもっと……」
 ナタル「…………締め切りまであと二時間。印刷所に電話して延長してもらおうか、いや、まだ
      間に合う…はず……」
 アズラエル「あははははははは、みんな、みんな、光になれーーーーーっ!!」
 クルーゼ「誰が変態仮面だ! 私は、私は、うっ、ううううううううううううえっぷ!」
 デュランダル「飲みすぎだぞ、クルーゼ。ほら、しっかりしたまえ」
 タリア「デュランダル校長、それはクルーゼ先生ではありません、桜の木です」
 バルトフェルド「グラディス教頭、酒瓶に何を話しているんですか? まあ楽しいからいいか。ド
           ネルケバブはまだかーっ!」
 メレア「凄い騒ぎだね。僕達DDDが手を出すまでもないって感じだ」
 ノーフェイス「教師という職業はストレスが溜まりますからね。こういう席での暴れっぷりも際立
          ってしまうのでしょう。でも皆さん、程々にしないと明日の新聞の一面を飾る事に
         なりますよ」
 メレア「そうなっても平然としてそうな面子だけどね。僕達も騒ごうか」
 ノーフェイス「御意。見る阿呆より踊る阿呆ですな」



ショート362.
恥ずかしながら、帰ってまいりました

 マリュー「うー、頭が痛い……。完全な二日酔いだわ。昨日のお花見で飲み過ぎちゃったわね」
 アズラエル「大変ですね。僕も少し頭が痛いですよ。お互い、健康には気を付けましょう」
 ムウ「ああ、まったくだ。って、ちょっと待て。アズラエル、どうしてお前さんがこのSEED学園に
     いるんだ? 学園をクビになって、ホームレスになったんじゃないのか?」
 バルトフェルド「そういえば花見の席にも紛れ込んでいたな」
 アズラエル「復職したんですよ。デュランダル校長にぜひに、と頼まれましてね。改めて、よろし
         くお願いします」
 ナタル「やれやれ。人手不足とは聞いていたが、こんな男を雇うとは……。校長は何を考えて 
      いるのか分かりませんね」
 クルーゼ「それで、アズラエル先生の担当は何ですか?」
 アズラエル「え? 私は教師ではありませんよ。用務員として雇われたんです。いやあ、これが
        なかなかいい生活なんですよ。ガスコンロは使えるし、屋根のある部屋で寝られる
         し、あの頃と比べたら天国のような生活です。はっはっはっはっはっ」
 マリュー「…………かなり苦労したみたいね。キャラも別人みたいに変わってるわ」
 ムウ「用務員の仕事は決して楽じゃないんだが、本人が幸せならいいか。全国の用務員さんも
     アズラエルに負けないよう頑張ってくれ」



ショート363.
ゴールデンウィークのカップル達

その1.予定

 キラ&ラクス……ラクスのコンサートに同行。その後は二人でのんびり休む。
 アスラン&カガリ……カガリの勉強を見てあげる。終わったら遊園地へ。
 シン&ルナマリア&ステラ……三人で隣町に遊びに行く。主役はルナとステラ(笑)。
 イザーク&フレイ……郷土資料研究会存続の為の資料集めに田舎へ。
 ニコル&ガーネット……特に予定無し。いつものように二人で過ごす。
 ダン&ステファニー……引越しを考えており、マンション巡りをするつもり。
 ゼノン&ミナ……ミナのメカ作りを手伝う。エド達も駆り出される予定。
 ディアッカ&ミリアリア……ディアッカは食中毒で入院。ミリィは家で料理の研究。

 フレイ「ミリィ、あんたまさか、ワザと……?」
 ミリアリア「えー、何の事? 私には分からないわ。うふふふふふふふふふふ」


その2.結果

 キラ&ラクス……コンサートは大成功。二人で和風の旅館でのんびりしました。
 アスラン&カガリ……宿題は全て片付けました。遊園地ではちょっとはしゃぎ過ぎ。
 シン&ルナマリア&ステラ……隣町でルナとステラは服を買い込む。シンは荷物運び。
 イザーク&フレイ……資料集めはイマイチ。でも田舎の空気は美味しかったそうです
 ニコル&ガーネット……二人で部屋に籠もる。さすがのアルベリッヒも呆れていました。
 ダン&ステファニー……いいマンションは見つからず。気長に探すそうです。
 ゼノン&ミナ……エドのミスでメカは大爆発。エドは三日間ご飯抜き。
 ディアッカ&ミリアリア……ディアッカは病院でナースをナンパ。そこへミリィが来訪。

 フレイ「最後のは結果を聞かなくても分かるわね」
 ミリアリア「大丈夫よ。殺してはいないから。あんな奴を殺して刑務所に入るのは嫌だし」
 フレイ「傷害も立派な犯罪なんだけど……まあ三日も経てば治るでしょうね。SEED学園の生 
      徒ってタフだから」
 ミリアリア「そのタフさが異常なんだけどね。フレイ、異常って事に慣れてない? 私もだけど」

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