SEED学園編 PHASE−29
ショート364.
SEED学園のゲーム騒動

その1.イマイチ売れない『3』とまでは言いませんから

 デュランダル「この学園の生徒は問題が起こるとすぐに暴力で解決しようとする。もっと平和的
          な方法で解決すべきだ」
 タリア「その『平和的な方法』というのがTVゲームですか。教育者として、それはどうかと思いま
      すけど」
 デュランダル「こう見えても私はゲームマニアなのだ。さっそく対戦しようじゃないか。ゲームは
          何がいいかね? マリ○ブラザーズか、ぷ○ぷよか。自慢するわけではないが、
          ストリート○ァイター2もなかなかの腕だぞ」
 タリア「あなたのゲーム史はスーファミ時代で止まっているみたいですね。せめてPS2ぐらいは
     買ってください」


その2.白黒版の一年後にカラー版が発売。最初からカラーで出せ!

 ガーネット「ふーん。それで生徒全員に携帯ゲーム機をプレゼントしたんだ。そういう事は私が
        在学していた頃にやってほしかったわ」
 キラ「いえ、プレゼントしてくれたのは嬉しいんですけど…」
 アスラン「ゲー○ボーイなんだ。しかも白黒の」
 ガーネット「うわっ、初期モデルなんて久しぶりに見たわ。どこで手に入れたのかしら?」
 カガリ「私はまだこのモデルが動く事に驚いたぞ」
 ラクス「米軍の爆撃で黒焦げになっても動いたという話がありますわ。頑丈さにかけては、現在
      でも世界一の携帯ゲーム機かもしれませんわね」
 シン「支給されたゲーム、聞いた事の無いタイトルばかりだなあ。パズルゲームばっかだし」
 ルナマリア「あら、私はパズルゲームも好きよ。グラフィックで誤魔化せないから、いい出来の 
         が多いし」
 レイ「時代が経つにつれ、低レベルなゲームも多くなってくるがな。ポ○モンが発売されなけれ
    ば、ゲーム○ーイも他の携帯ゲーム機と同じように消えていただろうな」
 シン「他の携帯ゲーム機ってP○Pの事か? それともニンテン○ーDS?」
 ルナマリア「シン、あんたはもうちょっと勉強しなさい」
 ガーネット「ゲー○ギアやL○NX、ワン○ースワンとか出ているんだけどね」
 キラ「管理人さんはスパロボ目当てにワンダー○ワンを買いましたけど、その三ヵ月後にワン 
     ダース○ンカラーが出て泣いたそうです」
 ガーネット「そういうタイミングの悪さは、さすが失敗したゲーム機ね。P○3もそういう事があっ
        たし、歴史は繰り返すのね……」


その3.堕落の平和か、永遠の闘争か

 デュランダル「携帯ゲームを支給してから、校内での暴力事件は減っているようだな。素晴らし
          い。このまま平和な学園であり続けてほしいものだ」
 タリア「ですが生徒の学力は低下傾向にあります。この前行なった小テストの結果は散々なも
      のでした。最近では教師までゲームにハマっていますし、何とかすべきなのでは?」
 デュランダル「平和であればそれでいい。うむ、平穏無事が一番だ」
 タリア「ギル、その気持ちは分からなくもないけど、やっぱりそれじゃダメだと思うわ。教育者と
      しても、人間としても」



ショート365.
中間テスト、生か死か

その1.究極のカンフル剤

 ディアッカ「中間テストって言ってもよー。俺達、留年してるからなあー」
 キラ「僕、結構いい成績だったのに、留年させられたんだよね。いくらテストでいい点を取って 
     も話の都合で留年させられたんじゃ、やる気が出ないよ」
 ムウ「うーん、確かにこれはキラの言うとおりだな」
 マリュー「生徒達はやる気ゼロみたいですね。校長、どうするんですか?」
 デュランダル「安心したまえ。私に考えがある」

 中間テストの上位10位までに入った生徒は、レギュラー入りします
 現レギュラーは以前のテストより成績が下がったら、レギュラー落ちします

 タリア「生徒達の目の色が変わって、みんなやる気が出たようです。特にレギュラー陣の気合 
      は近寄りがたいものがあります」
 デュランダル「アイデアの勝利だな。協力してくれた管理人さんにも感謝しよう」


その2.ぶっちゃけギャグSSには使い難いキャラなんです

 影太郎「レギュラー落ちって、本当なのかな? 俺達をやる気にさせる為のデマカセじゃないの
       か?」
 ダン「甘いな。ここの管理人はこういうバカな事は必ずやる奴だ。レギュラーだからって安心は
     出来ん。俺なんて鏡伝2の主人公でレギュラーなのに、脇役より影が薄いんだぞ。何で 
     俺よりディアッカの方が出番が多いんだよ、ちくしょー!」
 ガーネット「あー、何て言うか本当にお気の毒様。頑張ってね、って高校卒業しても出番がある
        私が言っても、説得力無いか」
 ニコル「おかげで僕も出番は多めです。本当にすいません」
 ダン「ううっ、お前等の優しさが辛い。痛い」


その3.結果発表

 デュランダル「テストの結果が出たのかね。……ふむ、やはりレギュラー陣は安泰か。色々と 
          問題は起こすが、成績は優秀な生徒ばかりだからな」
 マリュー「各学年ともベスト10は全員、現レギュラーで占められていますね」
 ムウ「他の連中も、前の順位をしっかりキープしやがった。上がらず下がらずとは、成績を上 
     げるより難しいんじゃないのか?」
 バルトフェルド「誰も傷付かない結果だねえ。これは偶然なのかな?」
 ステファニー「ま、まあいいじゃないですか。終わり良ければ全て良し、という事で」
 タリア「そうね。小論文の内容が『TVゲームのプログラム解析』とか『MSフィギュアによるバー
      チャルバトルの実現の可能性』というのばかりなのが気になるけど」
 クルーゼ「そういう者に限って、素晴らしい内容だ。ふっ、SEED学園の未来は明るいな」



ショート366.
友達? 親友? それとも……

その1.アスランは調教に失敗しました

 キラ「僕とアスランは親友だよね」
 アスラン「ああ。お互い色々あったが、間違いなく親友だ」
 ディアッカ「俺とイザークも親友だな。グゥレイトなフレンドだぜ!」
 イザーク「親友というよりは悪友だ。もしくは腐れ縁」
 シン「俺とレイは…」
 ルナマリア「ペットと調教師」
 シン「何だそりゃ!」
 レイ「いや、割と的確だな」
 メイリン「本編でも学園編でもね」


その2.キャラが濃すぎる人の悩み

 ニコル「どうしたんですか、ガーネットさん?」
 ガーネット「うーん……。よく考えたら、私って『親友』いるのかな。『友達』ならたくさんいるんだ
        けど。ラクス、私ってあんたの親友かしら?」
 ラクス「ガーネットお姉様はガーネットお姉様ですわ。それ以外には考えられません」
 ガーネット「微妙に答えになってないけど、何となく分かるわ。でも私って、同年代の友達があま
        りいないのよね。どうしてかしら?」
 フレイ「(ボソッと)ショタコン&レズキャラの一歩手前と友達になりたがる奴なんていないわよ」
 ガーネット「何か言った?」
 フレイ「ううん、何も(ニッコリ)」


その3.戦場は東京ビッ○サイト

 ナタル「友達とか親友とか、そんな甘いものではない。我々はそう、戦友だ」
 フレイ「夏の聖戦は近いわ。先生、一緒に頑張りましょう!」
 ステラ「……あれ? どうしてステラ、ここにいるの? あ、綺麗な服。着てみたいなあ……」
 ナタル「コスプレ要員も手に入ったか。今年の夏は忙しくなりそうだな」



ショート367.
雨が降っても、槍が降っても、幸せな人達

その1.まったく降らないのも困るんですけどね

 カガリ「また雨か……。雨の日は嫌いだ。外で遊べないし、湿気でジメジメするし」
 ラクス「わたくしは嫌いではありませんわ。雨が降れば新しい傘を使えるので、ちょっと嬉しくな
      ります」
 カガリ「ふーん。でも雨が降る度に新しい傘を買っているわけじゃないからなあ」
 ラクス「あら、カガリさんは買っていないのですか?」
 カガリ「え?」


その2.クライン家には傘専用の倉庫があるそうです

 アスラン「俺も見た事があるが、ラクスの家の傘倉庫は凄いぞ。古今東西のあらゆる傘がある
       と言ってもいい」
 ラクス「お父様が傘のコレクターで、わたくしも傘が好きになってしまったのです。特に日本の番
      傘が好きですわ」
 カガリ「渋い趣味だな。私は傘よりレインコート派だな。傘を持つより、自由に動ける」
 キラ「でもレインコートは外出する時は不便だよ。店に入る時は着たままじゃ入れないから、専
     用のバッグに入れないと」
 カガリ「確かに、そこが不便なんだよなあ。傘やレインコートよりも便利な道具があればいいの
      に……」
 キラ「コズミック・イラの時代にも無いみたいだね」
 アスラン「新型のMSを作るより難しいのかもしれん。俺もいいアイデアを思いつかないからな」
 キラ「人類の永遠の夢の一つなのかもね」


その3.でもアスランなら、本気で頼んだらやってくれそう

 ニコル「皆さん、何を話しているんですか?」
 アスラン「ニコルか。いや、傘とレインコートに変わる新しい雨具を考えているんだが…」
 ニコル「そうなんですか。そういえば、ガーネットさんも同じ事を考えていました。デート中に雨 
      が降ったのに傘もレインコートも無い場合、どうすればいいのかって」
 アスラン「何となくオチが読めたが、結論は?」
 ニコル「ガーネットさん自身が傘代わりになって、僕を雨から守ってくれるそうです」
 ラクス「それではお姉様が雨で濡れませんか?」
 ニコル「濡れたガーネットさんを、僕がお風呂に入れてくくればいいそうです。一緒に入れば幸
      せになるんですって」
 アスラン「バカップル限定の方法だな」
 キラ「そうだね。それに、これはもう僕がやってるし」
 ラクス「そうですわね。あの時のキラは男らしかったですわ」
 カガリ「アスラン……」
 アスラン「期待する眼で見るな。俺はやらない。やらないったらやらないぞ!」



ショート368.
ミスマッチ?

その1.ラクスとパソコン

 ラクス「あら、そんなに似合いませんか? キラに教わって、インターネットもよく使っているので
     すけど」
 キラ「2ちゃ○ねるにSEED学園専用スレを立ち上げたりしているよね。意外とスレが伸びてい
     るのが怖いけど」


その2.イザークとファッション雑誌

 イザーク「意外か? ふん、真の男とは身だしなみにも気を使うものだ。年中同じような服を着
       ている奴は、ファッションセンスが無いという以前の問題だ」
 ディアッカ「その言葉、フレイちゃんと付き合う前の自分に言えよ。女が出来ると男って変わる 
        よなあ」


その3.ガーネットと家計簿

 ガーネット「そんなに意外かしら。うちはバカ親父との二人暮しで、あいつはこういうの書かない
        から、子供の頃から私が書いているんだけど」
 ニコル「最近は僕の家の家計簿もチェックしてますね。母が『手伝ってもらって助かる』と言って
      ました」
 ガーネット「将来の為の準備の一つよ。目指せ、家事のカリスマ主婦!」


その4.ダンとスポットライト

 ダン「どういう意味だコラ。地味だからか? 鏡伝2では主人公なのにSSでは地味だからか。
     ええ、オイ」
 ステファニー「ダン、落ち着いて。ここで怒ったら負けよ」


その5.SEED学園と『平和で穏やかな日常』

 全員「うん、これは絶対に合わない。合ったらこういうSSは作れないし」



ショート369.
帰って来やがった、こいつ

その1.存在を忘れていた人も多いだろうなあ

 妖精ユウナ「やあアスラン、久しぶりだねぐばしゅ! あ、会っていきなり殴るなんて酷すぎない
         かい?」
 アスラン「黙れ。なぜ貴様がここにいる。父親と一緒に元の世界に帰ったはずだぞ」
 ユウナ「いやあ、それがねえ…」

 ダークネス「あんた、ちっとも働かないし、珍しく働いたら失敗して余計な仕事を増やすし、いら
        ないわ。特別に次元の扉を開けてあげるから、復興作業が済むまで人間界に行っ
        てて」
 ウナト「私も同じ意見だ。お前を見ていると殴りたくなってくる。消えてくれ、頼むから」

 ユウナ「……という訳で、こっちの世界に来る事が出来たんだよ。しばらく厄介になるけどよろ
      しくねごばじゅう! み、見事なバックドロップ……ぐふっ」
 アスラン「実の親からも見限られているのに前向きなのは凄いが、こっちも迷惑だ。産業廃棄
       物扱いでゴミの日に出せないかな?」


その2.ガーネット、ラクス、カガリ、ステラ、ルナマリア、フレイ、ミナ

 ユウナ「そんなに嫌わないでくれよ。僕、君に嫌われるような事、したっけ?」
 アスラン「生理的に嫌なんだよ。だが、来てしまったものはしょうがない。カガリやガーネットさん
       にも報せよう……ん? どうした、小刻みに震えて」
 ユウナ「い、嫌だ。あの七人に会うのは嫌だーっ!! 助けて、パパ助けてーっ!!!!」
 アスラン「トラウマになっているのか。無理も無いが。ユウナがなぜこうなったのか分からない 
       人は、ショート270からのグレイトバトル編を読み返してくれ」


その3.妖精の姿は普通の人には見えない、はずだったのですが

 ユウナ「ガクガクブルブル」
 アスラン「すっかり怯えているな。気の毒だと思うが、これでこいつの女好きが納まってくれれ 
       ば……」
 メイリン「あ、アスラン先輩、こんにちわ」
 ユウナ「やあ、こんにちわ、可愛い人。僕の名はユウナ・ロマ・セイラン、こう見えても妖精界の
      王子なんだ。僕と一緒にランチでもどうぐごげぎがあっ!!!!」
 メイリン「コークスクリュープロー!? さすが先輩、伝説級のパンチを放つなんて……。でも、
       ちょっとやり過ぎなんじゃないですか?」
 アスラン「いや、ついカッとなって。それにこいつはこの程度じゃ死なない」
 ユウナ「ひ、酷いじゃないか。せっかくパパが、僕の姿を普通の人間にも見えるようにしてくれ 
      たのに!」
 アスラン「だったら自重しろ。姿が見えなかった頃とは違い、下手な事をしたら警察に捕まる…
       ………ああ、それが狙いなのか。自分の手は汚さず、こちらの世界の法に押し付け
       るとは、ウナト王、相変わらず狡猾な人だ」
 ユウナ「?」



ショート370.
SEED学園vsゆとり教育

その1.目的の為には手段を選ばないのはSEED学園の伝統です

 デュランダル「1999年から実質的に開始された『ゆとり教育』だが、我が学園では創設以来、
          これに反対してきた。週休二日制についても、導入すべきかどうか激論が交わ
          されてようやく、だったからな」
 タリア「国の決めた方針に真っ向から逆らうなんて、廃校になってもおかしくないてすよ。よく乗
      り切れましたね」
 デュランダル「そこは『蛇の道は蛇』というやつだよ。学力を低下させる事が目に見えている方
          針を導入するなど、教育者としては認められないからね」
 タリア「そうですね。でも、犯罪行為スレスレの裏技を使う教育者もどうかと思いますけど」


その2.後々の事を考えると

 デュランダル「だが、ゆとり教育について疑問視されている近況を見ると、我々の考えは間違 
          っていなかったと胸を張って言えるよ。最近、非常識な未成年者が増加してい 
          るのは、明らかにゆとり教育のせいだ」
 タリア「学力が向上している学校もあります。ゆとり教育の制度に欠陥があるとしても、教師や
      生徒の生活環境にも問題があると思いますけど」
 デュランダル「君はゆとり教育の肩を持つのかね?」
 タリア「一方的な考え方はどうかと思うだけです。それではゆとり教育を推し進めた人達と変わ
      りませんよ」
 デュランダル「そうだな。本編の私にも、そういうセリフを言ってほしかった」
 タリア「言えばアスランみたいにしたでしょう。あら? その方が良かったのかしら」


その3.最終結論・ダメだこりゃ

 デュランダル「そういう訳で、我が校ではゆとり教育などは行なっていない。学生の能力は他の
          学園より明らかに上だ。これは我が学園の勝利だよ」
 タリア「ええ、そうですね。確かにうちの学園には優秀な生徒が大勢います。ですが……」

 シン「キラ先輩、今日こそあんたに勝つ! サッカー部のエースの座は俺のものだ!」
 キラ「やめてよね。サッカーでシンが僕に勝てるわけないだろ?」
 ラクス「本気になって少し黒くなったキラ、素敵ですわ」
 アスラン「あのバカ妖精、うちの家に上がりこんで……。殺す。いつか殺す」
 カガリ「うわ、今月のお小遣い、もう無くなった。アスラン、お金貸してくれ!」
 ガーネット「はーい、また来ちゃった。ニコル、放課後デートしましょ♪」
 ニコル「ガーネットさん、お腹の赤ちゃんの事も考えて、少し大人しくしてください。でも来てくれ
      たのは嬉しいです」
 ダン「俺は地味なキャラじゃない。地味な主人公じゃない……ブツブツ」
 ディアッカ「おーい、ミリィ、デートしようぜへぶりしゅ!」
 ミリアリア「気安く近づくな、このエロガングロ。殴るわよ?」
 フレイ「殴ってから言っても、意味無いんじゃない? あ、バジルール先生、夏の新刊について
     ですけど…」

 タリア「問題のある生徒が他の学園より多いのは、私の気のせいでしょうか?」
 デュランダル「ゆとり教育より個性を重視した教育の成果だよ。はっはっは」
 タリア「笑って誤魔化すな」



ショート371.
SEED学園七夕祭

その1.この学園ではカップルは、核兵器レベルに危険

 デュランダル「今年はSEED学園で七夕祭りをやる事にした。町の名物になるよう、盛大なイ 
          ベントにしよう」
 マリュー「それは構いませんけど、具体的にはどんなイベントをやるつもりなんですか?」
 デュランダル「うむ。織姫と彦星の話に因んで、カップルによるイベントを…」
 全教員「却下。学園が戦場になります」
 デュランダル「詳しい説明をする前に却下されるとは。まあそうなるとは思っていたが」
 タリア「取り扱いを間違えると、大変な事になりますからね。冗談抜きで」


その2.単純そうに見えて、実は…

 キラ「結局、お祭りにするのは止めて、大きな笹を飾るだけにしたのか。地味だね」
 ラクス「でも七夕らしくていいですわ。キラは短冊にどんなお願いを書いたのですか?」
 キラ「『みんな仲良く過ごせますように』。あと『ラクスといつまでも一緒にいられますように』」
 ラクス「あら、わたくしと同じですわね。わたくしも『学園が平和でありますように』と『キラといつ 
      までも一緒にいられますように』と書きましたわ」
 キラ「そうなんだ。僕達、気が合うね」
 ラクス「ええ。嬉しいですわ」

 アスラン「……後者の願いはともかく、前者の願いは絶対に叶わないだろうな」
 カガリ「ああ。SEED学園が平和になるなんてあり得ないからな」
 アスラン「もしそうなったら、このSSが終わる時だ」
 カガリ「それじゃあお願いは出来ないな。……あの二人、まさかそこまで読んで、あえてお願い
      しているのか? いや、まさか、な」


その3.卒業生の名前は、都合により非公開にさせていただきます

 タリア「校長、短冊が多すぎて笹が折れました」
 デュランダル「何だと? あのビッグサイズな笹が折れるとは……。そんなに多くの短冊を付け
          たのかね?」
 タリア「はい。生徒が書いた物だけでなく、卒業生のも紛れ込んでいました。『ニコルとずっと一
      緒にいたい』『ミナは永遠に私の物』『出番が欲しい』『まだ卒業したくなかった』『お願い
      だから復学させて』、他にも…」
 デュランダル「ガーネット・バーネットとゼノン・マグナルドについては無視だ。いつの間にか卒 
          業したキャラの短冊については、丁重に送り返したまえ。今後の出番が無い事 
          も伝えるように」
 タリア「残酷ですけど、仕方ありませんね。一年に一度くらいは出してあげてもいい気がします
     が……」
 デュランダル「レギュラー陣でさえ出番の確保に必死なのだ。脇役にそんな余裕を与えたらどう
          なるか……ブルブル」
 タリア「怯えないでください。気持ちは分かりますけど」



ショート372.
さあ、夏休みだ!

その1.夏休みが始まって、まずやる事は?

 キラ「宿題。七月中には終わらせて、八月はみんなで遊ぶよ」
 アスラン「俺もだ。だが『みんなで』というのは無理だろうな」
 キラ「そうだね……。どうしてみんな、ギリギリまで宿題をやらないんだろう? 早く終わらせた 
     方が楽なのに」
 アスラン「分かっていても、出来ない事があるんだよ。人間とは弱いものなんだ……」

 ディアッカ「クソッ、クソクソクソ! あいつ等、余裕ブッこきやがって!」
 シン「やるべき時にやれる人の余裕ってやつか。羨ましくなんかないぞ、チクショー!」
 ルナマリア「文句言っても、宿題はやらないのよね。戦う前から負けてるわ。私もだけど」


その2.楽しいような、辛いような

 カガリ「毎年の事だけど、夏休みが始まる前はワクワクするな。そして休みが始まると毎日が 
      楽しくて……」
 ラクス「八月の半ばを過ぎると焦り、終盤では涙目になる。毎年繰り返していますわね」
 カガリ「あはははははははは」
 ラクス「笑って誤魔化せなくてもよろしいですわ。気持ちは分かりますから。芸能人の夏休みは
      短くて、スケジュールを組むのが大変ですわ」
 カガリ「結局、みんな苦労しているのか。休みなのに苦労するっていうのも変な話だな」


その3.締め切りは守りましょう。割増料金はバカになりません

 フレイ「私にとっての夏休みは、お盆までよ。バジルール先生、締め切りまであと10日ですよ、
      間に合うんですか?」
 ナタル「何とかやってみせる。だが人手は欲しいな。フレイ、イザークとステラを呼べ!」



ショート373.
夏の山は危険が一杯

その1.今年はみんなで山に来ました

 キラ「樹の香りに鳥の声、小川のせせらぎ、そして清んだ空気……。都会では味わえないもの
     ばかりだ。いい所だね。来て良かったよ」
 カガリ「キラ、浮かれてないでテント作りを手伝え。それともハンモックで寝るのか?」
 アスラン「外で寝るなら虫除け対策はしておけよ。山の虫は都会にいるのよりタチが悪いから 
       な。カメムシとかカメムシとかカメムシとか」
 ダン「アスラン、カメムシに嫌な思い出でもあるのか?」
 アスラン「聞くな」
 シン「えーと、かまどはこれでいいんだっけ?」
 レイ「もう少し大きい方がいいな。今回のキャンプは大人数だからな」
 ルナマリア「えっ、水道は無いんですか?」
 ステラ「お風呂も無い……。ステラ、髪を洗いたいのに」
 ラクス「小川で水を汲みましょう。水は綺麗ですから問題ありませんわ」
 ステファニー「ガーネットさん、どうしてあなたのテントだけみんなと離れた所に作っているの?」
 ガーネット「違います。これは『私の』テントじゃなくて、『私とニコルの』専用テントです。先生と 
        ダンのテントも作ってあげましょうか?」
 ニコル「ガーネットさん、今回はちょっと自重しましょう。お腹も大きくなってきたし」
 ディアッカ「げ、ここ電源無いのかよ。ケータイの充電も出来ないのか。参ったぜ」
 ミリアリア「キャンプの時くらい、ケータイは止めなさいよ。必要無いんだし」
 イザーク「いや、遭難した際には必要だぞ」
 フレイ「こんな山奥じゃ、どの道電波は届かないわよ。私達以外には誰もいないし」
 メイリン「キッチンも水道も電源も、バンガローみたいな宿泊施設も無いなんて、ここ、今時の 
       キャンプ場にしては珍しいですよね」
 ミナ「と言うより、ここ…………どこなんですか?」
 全員「…………」
 ミナ「え? どうしてみんな黙っちゃったんですか? 私、何か変な事を言いました?」
 ゼノン「気にするな。現実逃避の時間が終わっただけだ。道に迷ってもパニックにならないの 
      は大したものだが、キャンプと遭難は違うからな」


その2.ダメすぎる大人達。特に大自然の中では

 アスラン「道案内をあの人達に任せたのが間違いだったな。先生だから信用してたんだが」
 キラ「ケータイも通じないし、困ったね。どうしよう?」
 ダン「下手に動き回るのは危険だ。ここで救助が来るのを待とう」
 レイ「俺もそれがいいと思います。ところで、あの男達はどうしますか? 我々を置いて勝手に
     歩き回った挙句、森の奥に行ったと思われますが」
 アスラン「放っておこう。自業自得だ」
 レイ「そうですね」

 デュランダル「ここはどこかね? 見た事が無い場所なんだが」
 ジブリール「それは当然ですよ。我々は全員、この山に来るのは初めてなんですから、見た事
         が無いのは当たり前です」
 アズラエル「そうですね。それじゃあそろそろお昼にしますか?」
 クルーゼ「食料はたっぷりある。酒のつまみもな」
 デュランダル「さすがだ、クルーゼ。君は気が利いているな」
 タリア「………………」(ツッコむ気力も無いらしい)


その3.猛毒注意!(カガリの真似は絶対にしないでください)

 アスラン「救助が来るまで、病気とか怪我をしないように気を付けよう。毒を持った生き物には
       触れたり近づかないように……カガリ、君が持っているのは何だ?」
 カガリ「蛇だ。テントの側に落ちてた」
 アスラン「まさか……毒蛇か?」
 カガリ「ヤマカガシだ。ハブの十倍の毒を持っている」
 アスラン「早く捨てろ!」
 カガリ「大丈夫だ。こいつは大人しい種類の蛇だし、それに…」
 ラクス「まあ。カガリさんは毒蛇の扱いに慣れていらっしゃるのですね」
 カガリ「子供の頃、父上に連れられて、よく山に行ったからな。蛇とか虫には慣れている」
 アスラン「君が凄いのは分かったから、早く捨てろ! 女の子達が怖がって…」
 ルナマリア「へー、これが毒蛇なんですか? もっと毒々しい色かと思ったんですけど、そうでも
        ないんですね」
 ステラ「毒が無かったら、ステラが飼うのに……。残念」
 メイリン「ふーん、ホントに大人しいですね。全然動かない。ちょっと可愛いかも」
 アスラン「……怖がってないな。ん、ディアッカとイザーク、それからシンはどこに行った?」
 キラ「蛇を見たら一目散に逃げて行ったよ。あそこの岩場に隠れてる」
 アスラン「………………まあ用心深いのはいい事だ。あの三人は長生き出来そうだな」


その4.死生の境界線

 アスラン「カガリ、いくら大人しい蛇でも毒蛇は危険だ。早く捨てろ」
 カガリ「だから大丈夫だって。こいつもう死んでるんだ」
 キラ「えっ、その蛇、死んでるの?」
 カガリ「ああ、ってあれ? ラクスやルナマリア達は?」
 キラ「逃げちゃったみたいだね。生きている蛇はいいけど、死体は気持ち悪いみたいだね」
 カガリ「何だ、さっきまではあんなに騒いでいたのに。勝手な奴らだな」
 アスラン「いや、ラクス達の反応が普通なんだぞ。いいからさっさと捨てろ。こら、こっちに投げ
       るな!」



ショート374.
遭難した時は慌てず騒がず落ち着いて行動しましょう

その1.ですよねー

 ラクス「そろそろ夕食の準備をしましょう。メニューは何ですの?」
 カガリ「カレーだ。キャンプの定番だな」
 ルナマリア「飯盒(はんごう)にお米を入れて、と。これくらいでいいのかしら?」
 ガーネット「ん、いいわよ。川の水でお米を磨ぎましょう。かまどは出来た?」
 ニコル「ええ、出来ました。次は野菜と肉の下ごしらえをしましょう」
 レイ「了解。任せてもらおう」
 ゼノン「私は野菜を切る。働かざる者食うべからずだ」
 ステラ「ステラも手伝うー」
 ダン「おい、この子に刃物を持たせるな。何だか怖いぞ」

 アスラン「遭難したのに、みんな呑気だな。まあパニックになられるよりはマシだが」
 キラ「水はすぐ近くに川があるし、食料もたっぷり持ってきたからね。それに……」
 アスラン「それに?」
 キラ「このメンバーが、こんな所で死ぬと思う?」
 アスラン「思わない」(キッパリ)
 キラ「そういう事。心も体も強い人ばかりだからね」


その2.現実逃避、ではありません。多分

 ステファニー「はーい、カレーが出来ましたよー。たくさんありますから、皆さん、どんどんおか 
          わりしてくださいねー」
 ミナ「あ、ニンジンがチョウチョの形に切ってありますね」
 ゼノン「私の自信作だ。よく味わって食べろ。残す事は許さん」
 ステラ「ステラ、何もやらせてもらえなかった……。悔しいから、カレー、全部ステラが食べる。 
      シンのちょうだい」
 シン「ダ、ダメだ、俺も腹が減ってるんだ。今回だけはいくらステラの頼みでも…」
 メイリン「と言いつつ、自分のカレーを差し出してるわね。お姉ちゃん、いいの?」
 ルナマリア「いいわよ。飢えて死ねばいいんだわ、あのバカ」
 イザーク「ふ。満天の星空の下で食べるカレーは格別の味だな」
 ミリアリア「そうね。隣にいるのがこいつじゃなかったら、もっと良かったのに」
 ディアッカ「ミリィ、星も綺麗だけど、君の笑顔の方がもっと綺麗だぜ。ほら、俺に向かって笑っ
        てくれ」
 フレイ「カレーを食べながら口説いてるわ。ディアッカって、本当にバカね」
 イザーク「ディアッカだからな」
 ダン「天下泰平、世は全て事もなし、か。平和だな」
 キラ「そうだね。この平和がいつまでも続けばいいんだけど……」
 アスラン「いや、だからお前達、遭難してる事を完全に忘れてるだろ。カレーは美味いけどな」



ショート375.
キャンプから帰る時はゴミの後始末を忘れずに

その1.真面目すぎると損をする?

 ゼノン「ふむ。アスランの言うとおり、そろそろ真面目にやるか」
 ラクス「そうですわね」
 アスラン「ああ、本当に真面目にやってくれ。みんなで無事に帰る方法を……」
 ディアッカ「そんなに焦らなくてもいいだろ。山なんだから、下に降りていけば町に帰れるだろ」
 カガリ「これだからシロウトは。山の地形は複雑だから、自分では下に降りているつもりでも、と
      んでもない方向に行っていたりするんだ」
 イザーク「そのとおりだ。ディアッカの場合、下に降りていたはずなのに頂上に来た、という結果
       になりそうだな」
 ディアッカ「おいおい、オチを先に言うなよ。それに、それはそれで凄いんじゃないか?」
 ミリアリア「ええ、そうね。違う意味で凄いわ」
 フレイ「そのネタ、今度の本で使えるわね。メモっておきましょう」
 ステラ「ステラ、眠い……。もう寝ていい?」
 ステファニー「そうね。今日はもう遅いし、明日また考えましょう」
 ミナ「そうですね。それじゃあ皆さん、お休みなさーい」
 ガーネット「お休みー。ニコル、私と一緒のテントで寝ましょ♪」
 ニコル「はい」
 ダン「迷い無く返事するなよ。少しは自重しろ、このバカップルめ」
 キラ「自重するような人達じゃないよ。ん? どうしたの、アスラン、そんなに落ち込んで」
 アスラン「何だか、もう、疲れた。お前ら、呑気すぎる。そんなお前達が羨ましい……」


その2.やる事はやっていました

 キラ「みんな、お早う。それじゃあ山を降りよう」
 カガリ「降りよう、ってキラ、何かいい方法があるのか?」
 キラ「うん。昨日の内に放っておいたトリィとハロが戻ってきたんだ。山の麓までのマップを作っ
     てくれたから、これを見れば帰れるよ」
 ラクス「まあ、そんな手を打っていたんですか。さすがキラですわ」
 ガーネット「あら、そんな事してたんだ。私とニコルは、この山に入ってから、ここに来るまで目
        印を作っていたから、それを辿れば帰れるのに」
 ゼノン「目印なら私とミナも作っていたぞ。山に入る時の常識だ」
 ダン「目印など作らなくても、ここまでの道則は完全に覚えているんだが」
 イザーク「ああ。この山は特徴的な岩や地形が多かったから、覚えるのは楽だったな」
 フレイ「ふーん、みんな、やる事はちゃんとやってたんだ。だから焦らなかったのね」
 ミリアリア「何もしてなかった奴もいるけどね」
 ディアッカ「ぐー、ぐー」
 シン「……ぐー」
 ミリアリア「寝た振りするな」
 ルナマリア「シンも起きなさい」
 ステラ「ぐー……」
 レイ「こっちは立ったまま寝ているぞ」
 メイリン「まったく不安なんて感じてないみたいね。ステラなら大自然の中でも生きていけそうだ
       けど」
 ステファニー「頼もしい生徒達だわ。一晩で携帯を改造して、麓の町と連絡を取る必要は無か
          ったみたいね」
 カガリ「先生も凄いですよ。ん? どうしたアスラン、そんな落ち込んだ顔をして」
 アスラン「自分の無能さに呆れているんだ。俺もディアッカやシンと同類か……」


その3.ダメだけど逞しい大人達

 デュランダル「さて、ここはどこだろうか?」
 アズラエル「さあ……」
 ジブリール「分かりませんな」
 クルーゼ「なあに、食料はまだまだあるので大丈夫ですよ。乾杯しましょう」
 全員「おーっ!」
 タリア「この人達、ダメすぎるわ。このまま遭難した方が世の為かもしれないわね……」



ショート376.
夏の夜の小さな悪魔

その1.ブーン、ブーン

 キラ「寝始めると、どこからともなく蚊の羽音がするんだ。それがうるさくて、ちょっと寝不足。ふ
     あわわわわ……」
 アスラン「蚊取り線香は使わないのか?」
 キラ「母さんが線香の匂いを嫌っているんだ」
 アスラン「だったら、お前の部屋にだけ使えばいいじゃないか」
 キラ「昼間はそうしているよ。でも夜寝る時はみんな一緒だから」
 アスラン「なるほど、それじぉあ使えないな。ってちょっと待て、お前、今何歳だ」


その2.この事をラクスが知ったら……

 ラクス「もう知ってますわ」
 アスラン「! ラ、ラクス、待て、落ち着いてキラの話を…」
 ラクス「あら、わたくしは気にしてませんわ。親子の仲がいいのは、とても良い事ですわ。わたく
      しもキラの家に泊まる時はお父様やお母様と一緒に寝ていますし」
 アスラン「……まあ本人達がいいのなら、別にいいか。ツッコミどころ満載だが」


その3.本末転倒

 ノイズ「ふっふっふ。ついに完成したよ、ルーヴェ兄さん。この地上に存在する全ての蚊を殺す
      事が出来る、究極の蚊取り線香!」
 ルーヴェ「やったな、ノイズ。早速メーカーに売りに行こう」
 ノイズ「いや、まだだ。この蚊取り線香には一つだけ問題がある」
 ルーヴェ「何だ? 強力過ぎて蚊だけでなく人間も殺してしまうとか?」
 ノイズ「いや。蚊しか殺さない。でも……」
 ルーヴェ「でも?」
 ノイズ「煙を吸ってから蚊が死ぬまで、一年掛かるんだ」
 ルーヴェ「寿命を伸ばしているじゃないか。ある意味、究極の発明だな」


その4.私も最近、潰してません

 ムウ「うー、かゆかゆっ。最近、よく蚊に刺されるなあ。昔はそうでもなかったのに、いつの間に
     かそういう体質になったのか?」
 キラ「違うと思います。年を取ると蚊の羽音が聞き取れなくなって、近づかれても気付かず、刺
     される事が多くなるそうですから」
 ムウ「そういえば、昔ほど蚊を見なくなったな。やれやれ、年は取りたくないねえ」

 ダン「また蚊に刺されてしまった。しかも足首。あー、もう、かゆい!」
 メレア「くっ、僕も刺された。最近、よく刺されるようになったなあ。ん? そこの二人、僕達に何
      か用?」
 ムウ「いや別に何も。ちょっと納得しただけです」
 メレア「?」
 キラ「体は若いから、羽音も聞き取れるはずなんだけど……」
 ムウ「精神が老いているんだろう。せめて心は若いままでいよう」



ショート377.
夏の終わりの風物詩

 キラ「一般的には、厳しい残暑とか、人がほとんどいない海とか、宿題に悪戦苦闘する学生と 
     かだね」
 アスラン「そうだな。だがSEED学園の場合は……」

 ラクス「コンサートですわ。毎年、8月の最終週に行いますの。見に来てくださいね」
 フレイ「夏コミで買った同人誌のチェック……んん、ごほっごほっ。何でもないわ」
 ガーネット「ニコルと一緒に行った旅行の思い出。もちろん泊りよ♪」
 ダン「出番を増やす為にあれこれ考えた日々を思い出す。日記もあるぞ。見るか?」
 ディアッカ「日焼けした皮を剥ぎ取る。デカいのを取ると、気持ちいいんだよなあ。俺の場合、 
        間違って日焼けしてない所も剥ぎ取っちまうけど。なーんて冗談…」
 イザーク「あ」
 ディアッカ「ぎゃあああああああ!! 痛ってえええええええ!!」

 アスラン「一般的なものと、そうでないものに見事に分かれているな」
 キラ「フレイのは微妙だね。聞かなかった事にしてあげるべきなのかな?」



ショート378.
ライブは体力を使います(観客も)

その1.むしろラクスがゲストなのでは?

 キラ「この前、ラクスのライブに行ったんだけど、凄かったよ」
 アスラン「そうか。まあライブとCDでは同じ歌でも迫力が違うからな」
 キラ「本当に全然違ってたよ。みんな熱狂して、酸欠になって倒れた人もいたし」
 アスラン「待て。ラクスの歌にそんな歌、あったか?」
 キラ「ライブ用になりアレンジしたみたいだね。特別ゲストで影山ヒ○ノブさんや、き○だにひろ
     しさんも来てたし」
 アスラン「キラ、お前が行ったのは、本当にラクスのライブなのか? JAM何とかのライブじゃ
       ないのか?」


その2.いくら私でもマナーぐらい守るわよ(byガーネット)

 キラ「そういえばガーネットさんが来てたよ。最前列の席で、もの凄くテンションが高かった。ク 
     ライマックスの曲では誰よりも高く飛んでたし」
 アスラン「やっぱりそうか。まああの人は、クラシックのコンサートでも騒ぐ気がするが」


その3.見た目が違いすぎる

 キラ「ライブって体力を使うんだよね。ラクスは大丈夫なの? あ、ミーアさんがいるから彼女と
     入れ替われば…」
 ラクス「そんな失礼な事はしませんわ。ライブはわたくしとファンの方々の大事な場所。他の人
      に任せるなんて、歌手としてのプライドが許しませんわ」
 アスラン「影武者を作っている時点でどうかと思うけど、まあいいか。それに入れ替わっても、 
       胸の大きさですぐにバレ……すいません、余計な事を言いました。ゴメンなさい、許 
       してください、ラクス様、ギャーッ!」
 キラ「アスラン、口は災いの元だよ」


その4.待たされすぎて、テンションが違う方向に上がってしまったのかな?

 キラ「ライブの後にやるアンコールって、もうやる事は決まっているんだよね。なのになかなか 
     出て来ないのは、どうして?」
 ラクス「待たされれば期待と不安が入り混じって、程よいテンションになるからですわ。わたくし
      は五分以内に出るようにしていますわ」
 キラ「ライブを応援した後にアンコール!って叫び続けるのは疲れるから、早く出てほしいんだ
     けどね。僕の側にいた人は、疲れたせいなのか『アンコール』が『餡子(あんこ)売る』って
     言ってるように聞こえたよ」
 ラクス「まあ。偶然とはいえ、面白い方ですわね」
 キラ「ううん、あれはワザとだったね。だってその後、アをマに変えて…」
 ラクス「キラ、その方の顔を教えてください。それはライブそのものへの侮辱ですわ」
 キラ「う、ラクス、本気で怒ってるね。大丈夫、その人には僕から一言言っておいたから」

 ディアッカ「キ、キラの奴、ラクスの事になると容赦しねえな……。もう悪ふざけはやめます。命
        に関わるし。ガクッ」



ショート379.
SEED学園番長伝説

その1.ガーネットはこの漫画を読んだり、このゲームをやったみたいです

 ニコル「ガーネットさんが言っていたんですけど、SEED学園には番長はいないんですか?」
 アスラン「いないな。いる学校の方がおかしいだろ」
 キラ「でも、この学園にならいてもおかしくないよね」
 アスラン「珍獣みたいな言い方だな。だが、確かにいてもおかしくないか」
 ニコル「番長ならケンカに強くないとダメですよね。イザークはかなり強いみたいですけど」
 キラ「強い人なら他にもたくさんいるよ。オルガ達や下級生のシンやダン、アスランも強いし」
 ニコル「僕達はあまり強くないから、番長は無理ですね」
 キラ「そうだね」
 アスラン「確かにお前達は番長というイメージは無いな。どちらかと言えば、影の大番長だ」


その2.イメージ的に

 キラ「影の大番長って、酷いよアスラン。僕達って、そういうイメージなの?」
 アスラン「ああ。大人しいようで、実は裏で色々やっている感じだ」
 ニコル「本当に酷いですね。僕達はそんな事しませんよ。影の大番長に相応しいのは…」
 ラクス「皆さん、何を話していらっしゃるのですか?」
 三人「す、すいませんでしたあああああああああっ!!!!」
 ラクス「?」


その3.ホントお疲れ様です

 ムウ「番長、ねえ。俺がガキの頃にはいたそうだが、この学園にはそんなのいらないだろ」
 マリュー「そうね。生徒全員が番長並の個性を持っているし」
 ムウ「番長だらけの学園か。SEED学園らしいな」
 マリュー「教師にとっては笑えないジョークだけど、でも事実に近いのよねえ。大変な職場だわ」

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