SEED学園編 PHASE−30
ショート380.
そろそろこの伏線を片付けよう

その1.作者からもOKを出します

 キラ「ガーネットさんって妊娠してるんですよね」
 ガーネット「そうよ。何を今更」
 キラ「その割には、お腹が膨れませんよね。大丈夫なんですか?」
 ガーネット「うーん……。実は、産んでいいのか迷ってるのよ。本編よりも先にギャグSSに出演
        させるのって、ちょっと変じゃない?」
 キラ「それはそうですけど、このままずっと妊娠中というのもおかしいですよ。赤ちゃんならキャ
     ラクターとして確立しないし、出してもいいんじゃないですか?」
 ガーネット「それもそうね。よし、それじゃあ産みましょう!」
 キラ「うわっ、いきなりお腹が膨らんだ!? 凄い、最近の女の人って、自分で出産時期を決め
     られるんですか?」
 ラクス「出来ません。お姉様が特別なのですわ」
 カガリ「ギャグSSとはいえ、やりたい放題だな。ガーネットらしいけど」


その2.これがホントの『スピード出産』

 アスラン「で、産むと決めた翌日にもう出産か。おめでたい事だが、早すぎるだろ」
 キラ「ガーネットさんだからね」
 アスラン「そうだな。それで、産まれたのは男の子か? それとも女の子なのか?」
 キラ「双子だよ。名前は男の子はディラン、女の子はエメラ。ガーネットさんも二人も、とっても 
     元気だそうだよ」
 アスラン「そうか。俺もお祝いに行かないとな」
 ニコル「すいません、アスランは来ないでください。親として、エメラは僕が守ります」
 アスラン「エメラが女の子だからか。ニコル、お前は俺をそんな目で見ていたのか? 一時的 
       に親バカになっているだけだよな、な?」
 キラ「僕も病院には出入り禁止なんだよ。ニコルの気持ちも分かるけどね」


その3.出入り禁止なのはキラとアスランだけです

 ニコル「あ、シンやダンは来てもいいですよ。あとムウ先生やディアッカも」
 ディアッカ「うわー、嬉しいなーって喜べねーよ。微妙なメンツだけ選びやがって」
 全員「確かにそうだけど、お前が言うな!」



ショート381.
意外な名付け親

その1.本当の名付け親は聖魔鳳旬さんなんですけどね

 キラ「ディランとエメラの名付け親って誰? やっぱりニコルとガーネットさん?」
 ニコル「いいえ。二人が生まれる前に僕達が名前を考えていたら、父さん達とアルベリッヒさん
      が来て…」

 アルベリッヒ「孫の名前は私が付ける!」
 ユーリ「はっはっは。冗談は言わないでください、アルベリッヒさん。生まれてくる子は私にとっ 
      ても初孫です。名前は私が考えたものを付けます。三日三晩寝ずに考えた、素晴らし
      い名前です」
 アルベリッヒ「甘いな。私は五日間寝てないぞ。どんな姓名判断でもバッチリな名前を考えるの
         に苦労した」
 ロミナ「うふふふふ、意外と男の方は体力が無いのですね。私は一週間、不眠不休で考えまし
      た。さあニコル、ガーネットさん、私が考えた名前を…」
 ユーリ「ロミナ、いくら妻でもこればかりは譲れんぞ!」
 アルベリッヒ「引っ込んでいろ、バカ夫婦! 私が考えた名前こそ最高なのだ!」
 ロミナ「うふふふふふふふふふ。あなたもアルベリッヒさんも、あんまりおバカさんな事ばかり言
      ってると……早死にしますよ?」

 ニコル「病院が戦場になりそうだったんで、タイミングよくお見舞いに来てくれたダンが考えてく
      れたものにしたんです」
 キラ「大変だったんだね。ロミナさんって、怒ると凄く怖い人だったんだ。そんな人ばかりな気も
     するけど」


その2.語源

 キラ「ダン、ディランとエメラっていう名前だけど、どうしてそういう名前を付けたの? 何か意味
     があるのかな?」
 ダン「いや、咄嗟に浮かんだ名前だ。深い意味は無い。気にするな」

 ダン「言えない……。前日の夜遅くまでプレイしてたギャルゲーの主人公とヒロインの名前だな
     んて、絶対に言えない。ガーネットが知ったら殺されるかもしれない。ゲームを貸してくれ
     たディアッカには、キツく口止めしておこう」


その3.おのれディアッカ!(byダン)

 ガーネット「ふう、やっと退院できたわ。それじゃあニコル、この子達を家までお願いね。私は先
        に行く所があるから」
 ニコル「どこに行くんですか?」
 ガーネット「ダンの家よ。色々とお礼をしないとね。ディアッカから面白い話を聞いちゃったし。う
        ふふふふふふふふふふ」
 ニコル「ガーネットさん、笑い方が母さんに似てますよ。止めませんけどね」



ショート382.
秋の健康診断・女子編
(9人のコリない日本人さんのリクエスト)

その1.SEED学園では全学年合同でやります

 カガリ「秋だな」
 ミリアリア「秋ね」
 メイリン「秋ですね」
 カガリ「秋と言えば?」
 ミリアリア「読書の秋」
 ルナマリア「スポーツの秋!」
 ラクス「芸術の秋ですわ」
 フレイ「ゲイ術の……じゃないわね。自重しろ、私」
 カガリ「そう、秋には色々とやる事がある。なのになぜ、学園はこんなつまらない事に時間を浪
      費させるんだ! 健康診断なんて、春にやったじゃないか! 大して変わってないんだ
      から、やる必要は無い。そうだろう、みんな!」
 マリュー「はいはい、気持ちは分かるけど、早く体重計に乗ってちょうだい。後が支えているん 
       だから」
 ステラ「秋は食欲の秋。よく食べて、よく眠る。太っても気にしない。ふわあ……」


その2.女は黙って

 メイリン「…」
 ミリアリア「……」
 フレイ「………」
 ルナマリア「…………」
 カガリ「………………」
 ラクス「………………………………」

 ディアッカ「三点リーダの数が、診断の結果を物語っているな。増えてほしいところはまったく増
        えず、増えちゃダメなところだけ増える。人生ってのは、ままならないもんだねえ」
 イザーク「そうだな。保健室の前でいちいち女子の顔をチェックする貴様の人生は、もう終わっ
       ているがな」


その3.可もなく不可もなく、だったようです

 ステラ「ぐう……」
 イザーク「保健室から出た途端、立ったまま眠ったあの女はどうなんだ?」
 ディアッカ「あれは分からん。色々な意味で」



ショート383.
秋の健康診断・男子編

その1.診断の前に

 キラ「保健室を総チェックするんだって」
 アスラン「当然だろう。隠しカメラが仕掛けられているかもしれないからな」
 キラ「うん。でもそういうのって普通、女子の診断の時だけ注意するんじゃないのかな?」
 ディアッカ「甘いな。このSEED学園の生徒の生写真は女子より男子の方が売れるんだぜ。半
        裸の写真なら七割アップだ」
 ムウ「そうだ。良く知っているな、ディアッカ君。聞きたい事があるから、後で職員室に来い」


その2.成長への遠い道

 キラ「うーん、去年とあまり変わってないなあ」
 アスラン「俺もだ」
 シン「俺もですよ。成長期だから身長、伸びているかと思ったのに……」
 レイ「確かに年齢的には俺達は成長期だ。だが、アニメキャラとしての身体の成長は、既に終
     わっている。これ以上成長したければ、新シリーズが始まるのを待つしかない」
 キラ「待つ身は辛いね」


その3.イラストを描くのも楽じゃないんです

 ダン「ふっ。こういう場合、オリジナルキャラは特だな。アニメの新シリーズが始まらなくても、管
     理人に成長させてもらえる。……と思ったら、全然成長してない! なぜだ!」
 ニコル「『成長させたら、あずまさんにキャライラストを描いてもらわなきゃならないだろうが。忙
      しいあの人の手を煩わせるな』だそうです」
 ダン「ごもっともです。私が悪うございました」



ショート384.
今年の体育祭のテーマは「普通にやりましょう」

その1.このスローガンに対する反応は

 SEED学園の全生徒&職員「絶対、無理!」
 デュランダル「予想どおりの反応だな。私もそう思うよ」


その2.見物客の感想

 ガーネット「100m走に200m走、リレーに騎馬戦に玉入れ……。本当に普通の体育祭ね」
 ゼノン「確かに。競技も普通だが、内容も普通だ。淡々と進んでいるな。この学園の体育祭は
      もっと派手だと聞いていたのだが」
 ガーネット「うーん、派手というより、毎年必ず何かが起こるのよね。異世界の連中が攻めてき
        たり、他所の学校と命がけのバトルをしたり」
 ゼノン「そういえばそんな事もあったな。あれはなかなか面白かったぞ」
 ガーネット「けど今年は何も起きないみたいね。平和なのはいいんだけど、寂しいわ」
 ゼノン「逆に考えてみろ。この学園の場合、『何も起きない事』が最大の異変なのでは?」
 ガーネット「なるほど。そういう見方もあるわね。まあ私はニコルの活躍が見られればいいんだ
        けど。ニコル、頑張ってーっ。ディランとエメラもパパを応援してるわよー」
 ディラン「だー」
 エメラ「ばぶー」
 ゼノン「本当に平和だな。だが、やはり普通じゃない気がするのは気のせいか?」


その3.選手達の感想

 キラ「体育文化祭なんて無茶なイベントを分割して、体育祭と文化祭に分けてくれたのは助か 
     るよ。体育文化祭の時はスケジュールがキツかったからね」
 アスラン「栄養ドリンクが必須アイテムだったからな。準備の段階で倒れて、救急車に乗った奴
       もいたし」
 キラ「去年までと比べたら、今年は本当に平和だね」
 アスラン「そうだな。盛り上がりに欠けている気もするが、平和が一番だ」
 キラ「そうだね。あ、シンが100m走に出てるよ。記録は9秒9か。ついに10秒を切ったんだ」
 アスラン「あっちではダンが棒高跳びに出ているぞ。ほう、高いな。世界記録に挑戦するつもり
       か」
 キラ「みんなチャレンジ精神旺盛だね。僕も負けてられないな」
 アスラン「頑張れよ、キラ。…………やはりどこか異常な体育祭な気がするのは、俺の気のせ
       いか?」


その4.何事もなく全競技終了。そして、閉会式の最中

 ドッカーン!!!!!

 ムウ「ゴホッ、ゴホッ、な、何だ、今の爆発は?」
 マリュー「爆弾テロ? それとも、この学園を狙う敵組織の攻撃? 全員、第一種警戒態勢!」
 ムウ「待て、マリュー。あれは……」
 ダークネス「はーい、みんな、久しぶり。元気だった?」
 全員「来たーーーーーーーーーーーーっ!!!!」
 ダークネス「な、何、この盛り上がり。私が来たのがそんなに嬉しいの? ちょっと感動」
 マリュー「そうじゃなくて、期待に応えてくれたのが嬉しいのよ。違う意味でね」
 ダークネス「? よく分からないわね」
 デュランダル「どんなに対策を講じても、トラブルは起こってしまうのか。これがSEED学園の 
          宿命なのだな」
 タリア「そういう事です。もう諦めてください」



ショート385.
ダークネス来訪、いや襲来

その1.出産ブーム?

 ダークネス「久しぶりね。みんな、元気だった?」
 ラクス「ええ。ダークネスさんもお久しぶりですわ。ですが、あなたの世界とわたくし達の世界の
      扉は封印されたのでは?」
 ダークネス「表向きはね。でも実はこっそり小さなゲートを作ってたのよ。こっちの世界で欲しい
         物とかあるし、実はこっそり買い物に来てたの」
 カガリ「ちゃっかりしてるな。それで、今日は何にし来たんだ?」
 ダークネス「実は私の子供が誘拐されちゃって、その犯人がこっちの世界に逃げたのよ。それ
         を追って来たの」
 キラ「え、ダークネスさん、子供を産んだんですか?」
 ラクス「それはおめでとうございます。相手はどなたですか?」
 ガーネット「昔ちょっと言ってたわね。サンライトって奴?」
 ダークネス「そうよ。幼なじみで剣道の達人。私がいない間、向こうの世界でレジスタンスしてグ
         ランドクロスと戦っていたの。頼りになる奴よ。子供の写真もあるわ」
 ルナマリア「うわー、双子の赤ちゃんだ。ちっちゃくて可愛いー♪」
 メイリン「本当に可愛いですね。ガーネットさんの赤ちゃんにも負けてません」
 ダークネス「えっ、ガーネットも子供産んだの?」
 ガーネット「そうよ。私も双子。こっちの男の子がディラン、こっちの女の子がエメラ。二人とも、
        ダークネスに挨拶しなさい」
 ディラン「だあー」
 エメラ「ばぶー」
 ダークネス「わー、可愛いー♪ ねえ、抱いてもいい?」
 ガーネット「いいわよ。落とさないようにね」
 アスラン「久しぶりの再会で和んでいるなあ。だが、ダークネスさん、とんでもない事をサラリと
       言ったような気がするのは気のせいか?」


その2.誘拐事件の真相

 ダークネス「って、のんびりしてる場合じゃなかったわ。あの子を探さないと」
 キラ「事情は分かりました。僕達も手伝います」
 カガリ「赤ん坊をさらうなんて、絶対に許せん! 私がこの手で成敗してやる!」
 シン「俺も探しますよ。それで、手掛かりはあるんですか?」
 ダークネス「ええ。あの子をさらった奴は私の旦那だから、行動パターンは読めるわ」
 ダン「…………ちょっと待て。お前の旦那がお前の子供をさらったのか?」
 ダークネス「そうよ。私がちょっと目を放した隙に、あの子をさらったのよ。部下に言ってもみん
         な相手にしてくれないし、冷たい奴らだわ。って、あら、ちょっと、みんなどこに行く
         のよ?」
 ダン「帰る。夫婦のトラブルには付き合ってられん」
 キラ「子供と一緒に遊びに行くだけで誘拐扱いされるなんて、ダークネスさんの旦那さんも大変
     だね」
 アスラン「ああ。実は仲が悪いんじゃないのか?」


その3.旦那さん、実は度々こっちの世界に来ていたようです

 サンライト「こんにちわー」
 主婦「あら、サンライトさん、こんにちわ。今日もお子さんと一緒なんですね」
 サンライト「ええ、妻は忙しいので、子供の世話は私がやっているんですよ」
 デスフレーム「ばぶー」
 ライブフレーム「だあだあ」
 サンライト「ただ、時々妻がその事を忘れて、勝手に子供を連れ出したーっ!って怒るんです 
        よねえ。昔から忘れっぽい奴でしたが、最近特に酷くなっているんです」
 主婦「大変ねえ。そういえばうちの主人も……」
 デスフレーム「だあー」(井戸端会議始めちゃったよオイ)
 ライブフレーム「ばぶばぶ」(パパも苦労しているのよ。息抜きぐらいさせてあげましょう)


その4.子は親が思っている以上に、親の事を見ています

 ダークネス「見つけた!」
 サンライト「げ、ダークネス!」
 ダークネス「げ、っ何よ。さあ、こんな所で油売ってないで、さっさと帰るわよ」
 サンライト「いや、だけどまだこっちの世界で買い物を…」
 ダークネス「買い物ならまた今度にしなさい。デスとライブまで連れ出して!」
 サンライト「この子達にもこっちの世界の空気を味合わせたかったんだよ。私も出たかったし」
 ダークネス「いいから来なさい! ほら、帰るわよ!」
 サンライト「うう……」
 デスフレーム「だあ」(パパ、完全に尻に引かれているね)
 ライブフレーム「バブー」(ママが強すぎるからね。仕方ないよ。私達も覚悟しましょう)

 キラ「ダークネスさんの子供達、もの凄くしっかりした子になるような気がするんだけど」
 アスラン「親は子供の鏡だからな。いい意味でも、悪い意味でも」



ショート386.
さて、どうなる事やら

 キラ「体育祭が終わったと思ったら、すぐに文化祭か。慌しいね」
 シン「ですね。けど俺はこういうの好きですよ。賑やかだし」
 アスラン「お祭りは当日より、準備している時の方が楽しいものだ。遠足と同じだな」
 キラ「そうだね。ところで今年の文化祭は何をやるの?」
 アスラン「模擬店や研究発表、あと対決イベントもやるらしい」
 キラ「対決イベント?」
 アスラン「他校の生徒を招待して、こちらの代表と競うそうだ。何を競うのかは不明だが」
 キラ「ブルーコスモス学園との対抗戦を思い出すね。それで今度の相手は?」
 刹那「俺達だ」
 キラ「えっ?」
 ロックオン「という訳で、ダブルオー学園からの特別ゲストだ。よろしく頼むぜ、先輩方」
 アレルヤ「この地域の騒動の源、SEED学園に武力介入します」
 ティエリア「せいぜい頑張りたまえ。不甲斐ない戦いで、私達を絶望させないでくれたまえ」
 アスラン「ついにこの時が来たか……。いつかはやると思っていたが」
 キラ「最新作の余裕と自信を感じるね。でも手加減はしないよ」
 シン「おおっ! 燃えてきたぜ!」



ショート387.
SEED学園文化祭(ダブルオー学園との対校戦込み)開始

その1.第一期では17歳、第二期では21歳

 刹那「来たぞ」
 アレルヤ「ここがSEED学園か。ハレルヤ、混沌の空気に包まれる気がするよ」
 ティエリア「文化祭の直前という事もあるが、活気に満ちているな」
 ロックオン「いいねえ、こういうお祭りの空気。昔を思い出すぜ」
 沙慈「昔って、ロックオンは僕達と同じ学生じゃないですか。うちの学校だって文化祭はやって
     るし」
 ロックオン「ああ、俺、ニールだから。ライルの奴は今日サボってる」
 ソーマ「兄を身代わりにするとは、相変わらずのサボり魔だな。ニール、あなたもあなたです。
      大学の方はいいのですか?」
 ロックオン「大丈夫、大丈夫。アンドレイの奴が代返してくれるから」
 ソーマ「声が全然全く違うと思うのですが……」
 コーラサワー「何ブツクサ言ってるんだよ! 行くぜ、お前ら! やるからには絶対に勝つ!」
 グラハム「ふっ。この学園には私を燃えさせてくれる猛者はいるのかな? 期待しよう」
 カタギリ「やる気だねえ、グラハム。でも君は生徒役で僕が教師というのは、年齢的に無理が 
       無いかな?」
 スメラギ「ビリー、年齢の事は言っては駄目よ。それを言ったら、グラハム君以上に無理のある
       人がいるんだから」
 マリナ「うっ。ど、どうせ私なんて……」
 留美「あら、どうして私までそんな目で見るの? 私、まだ若いんだけど」
 紅龍「言動で年齢以上のキャラに見られているようですね。お嬢様、おいたわしい」


その2.ご対め〜ん

 デュランダル「ダブルオー学園の皆さん、SEED学園へよく来てくれた。歓迎するよ」
 スメラギ「こちらこそ、今回はお招きに預かり、ありがとうございます。そちらの文化祭を盛り上
       げるのに 協力させていただきます」
 デュランダル「うむ。君への報酬は世界の銘酒百選だ。持って行きたまえ。イオリア校長には、
          極秘ルートで手に入れた中国四千年の漢方医学が生み出した、究極の毛生え
          薬を届けさせてある」
 スメラギ「あ、ありがとうございます。ですがデュランダル校長、生徒の見てる前で報酬のお話 
       をするのは……」
 キラ「大丈夫です。僕達はもう慣れてますから」
 刹那「俺達もだ。特にスメラギ・李・ノリナガ、あんたの酒好きにはな」
 スメラギ「うっ」
 デュランダル「ほう、そちらもなかなかやるようですな。対決が楽しみだ。はっはっは」
 タリア「ついこの前まではトラブルが起きる事を嫌がっていたのに、開き直ったわね、ギルバー
      ト」
 留美「壊れた陰謀家って、無様ですね。こちらにもそういうのはいますけど」


その3.闇の世界でも、ご対め〜ん

 アレハンドロ「お初にお目にかかる、メレア・アルストル君。私がアレハンドロ・コーナーだ」
 メレア「どうも、初めまして。裏の世界でのあなたの噂は聞いてますよ。今はダブルオー学園に
      ちょっかいを出しているそうじゃないですか。あの学園を手に入れたいんですか?」
 アレハンドロ「ええ、是非に。その為に力を貸してもらえませんか?」
 メレア「OK。今日の文化祭でダブルオー学園の主戦力をボッコボコにしてあげよう。残った学
      園は君の好きにすればいい」
 アレハンドロ「礼を言うよ、メレア君。私の部下のスローネ三兄弟も使ってくれたまえ」
 メレア「ああ。お互いの未来の為に」
 アレハンドロ「そうだな。お互いの未来の為に。はははははははは……」

 ノーフェイス「リボンズ殿、あなたの主はダブルオー学園を手に入れて何をするつもりなんです
         か?」
 リボンズ「彼は金(きん)が好きでね。学園の地下に金鉱脈があるという噂を信じているんだよ」
 ノーフェイス「幼稚園児でも引っかからないレベルの嘘ですね」
 リボンズ「彼は本当に金(きん)が好きなんだよ。あれの輝きは人を愚かにするだけなのにね」



ショート388.
勝負開始!

その1.知らない方がいい

 刹那「ところで対決方法は何なんだ?」
 ロックオン(ニール)「俺は聞いてないぞ。体育祭なら競技種目でって事だろうけど、文化祭だ 
              からなあ」
 アレルヤ「文化で対決するって、よく分からないね」
 アスラン「そうですか? うちの学園では体育祭だろうと文化祭だろうと対決イベントをやってい
       るんですが」
 キラ「むしろ文化祭の方が対決はエスカレートするよね」
 ティエリア「さすがはSEED学園。噂以上の修羅場だな」
 ダン「どんな噂が流れているんだ? 大体想像できるが」


その2.第一の勝負

 ルナマリア「私達のクラスではメイド喫茶をやっているんです。ダブルオー学園の皆さんもメイド
         として参加してください。お客様に人気投票してもらって、票数の多い方が勝ち、と
         いう事で」
 ティエリア「了解した。では女性陣は早速着替えて…」
 メイリン「あ、男性の方も参加してください」
 ティエリア「な、何だと?」
 刹那「了解した。ティエリア、着替えるぞ」
 ティエリア「え?」
 アレルヤ「男子の更衣室はこっちだね。僕のサイズに合う服はあるのかな?」
 ティエリア「ちょっ、ちょっと待て」
 ロックオン「ふっ。メイド服を着て、狙い撃つぜ!」
 ティエリア「何を狙い撃つつもりだ! 君達は何かおかしいと思わないのか?」
 ルイス「いいじゃない、みんなメイド服似合いそうだし。沙慈は特に♪」
 沙慈「そ、そうかな? 僕達は何か間違っている気がするんだけど」
 メイリン「SEED学園の空気にあっさり順応したみたいですね。侮れない人達だわ」
 ルナマリア「こっちもやるわよ。シン、レイ、美少年メイドの出撃よ!」
 シン「おお、任せろ!」
 レイ「了解した。引き返せないのならば、とことんやるまでだ」
 メイリン「レイ、それはダメ人間への第一歩だと思うわよ」


その3.『姫』と『メイド』は違う属性だそうです

 刹那「よく来たな。注文を聞いてやろう」
 ロックオン「ふっ。君のハートを狙い撃つぜ!」
 アレルヤ「いらっしゃいませ。お席へご案内します。……ああ、ハレルヤ、大丈夫だよ。僕はこ
        ういう仕事に向いているみたいだ。え、引き返せって? どうして?」
 ティエリア「く、屈辱だ。この僕がメイド服を着るなんて。そこの客、見るな! そして勝手に写真
        を撮るな!」
 沙慈「え、えーと、いらっしゃいませ。平凡だけど、こんな感じでいいんだよね?」
 シン「いらっしゃいませー、ってまた来たのかよ。そんなにメイドか好きなのかよ、お前達は!」
 レイ「クルーゼ先生からプレゼントされた仮面をつけてみようか。いや、止めておこう。別のキャ
     ラになりそうだ」

 マリナ「私達もメイドをやっているのに、男性陣の方に人が集まっているわね。ああ、メイドにな
      っても私は人気が無いのかしら……」
 ルナマリア「あー、そういうのとは違うと思いますよ。色々な意味で」


その4.沙慈、SSでも余計な事を言う

 ルナマリア「人気投票の結果発表! 第一位は……一番メイド服が似合っていたティエリアさ 
         んです!」
 ロックオン「よっしゃあ! 俺達の勝ちだ! ティエリア、お前も喜べよ」
 ティエリア「喜べるか!」
 ルナマリア「ちなみに二位は刹那さん。愛想が無いのが新鮮だったそうです」
 刹那「嬉しい気もするが、やはりこの世界は間違っている。破壊しないと」
 ルナマリア「物騒な事は言わないでください。三位はシンで、レイは四位。以下、アレルヤさんと
         ロックオンさんです」
 ロックオン「俺がビリかよ。メイド服が似合ってなかったからか?」
 アレルヤ「どんまい、ロックオン。僕も順位低かったし。でも楽しかったなあ……」
 シン「あいつ、眼を輝かせているぞ。そういう道に目覚めたのか?」
 レイ「だとしたら俺達は、取り返しの付かない罪を犯したのかもしれんな。彼のファンに謝罪し 
    よう」
 沙慈「あのー、僕は何位…」
 ルナマリア「第一の勝負はダブルオー学園の勝利でした! ちょっと悔しいけどイベントは盛り
        上がったのでOKです。皆さん、お疲れ様でしたー!」
 沙慈「あの、僕の順位は……まさか、一票も入っていない? そ、そんな……って悔しがる事 
     は無いのか。女装が似合うって微妙な個性だし」
 ティエリア「悪かったな、貴様。排除する!」
 沙慈「うわーっ!」



ショート389.
第二の勝負

その1.水木しげる先生の許可は貰っていません。ってオイオイ

 ダン「第二の勝負はうちのクラスの出し物を手伝ってもらう。さっきのメイド喫茶と同じ、よりお 
     客さんの支持を得た方の勝ちだ」
 ティエリア「今度は何をやらせるつもりだ? また女装だったら、僕は帰るぞ」
 ダン「そんな事はしない。俺も女装は嫌だからな」
 ステファニー「(ボソッと)似合うのに……」
 ダン「だがコスプレには近いか。うちのクラスでは、お化け屋敷をやっている。お前達にはお化
     けに扮してもらって、お客さんを怖がらせてもらう」
 ロックオン「分かった。それじゃあ俺は、オーソドックスに一つ目小僧でもやらせてもらうか」
 沙慈「僕は河童、ルイスは……砂かけばばあ? に、似合ってるって言っていいのかな?」
 ルイス「言わないで。そして見ないで!」
 ソーマ「私は雪女か。和服というのは動きにくいな」
 アレルヤ「それじゃあ僕は…」
 刹那「鬼太郎だ」
 ティエリア「ああ。それ以外ないな」
 ロックオン「頑張れよ、鬼太郎」
 アレルヤ「前髪だけで決め付けないでよ。でも、鬼太郎を怖がる人なんているのかな?」 


その2.ミスキャスト

 ミナ「あ、あの、私、安達ヶ原の鬼婆です。た、食べちゃいますよー」
 レヴァスト「ミナ、全っ然、怖くないわよ。もっと口をカーッと開いて、包丁(オモチャ)を振り上げ
        て、眼も吊り上げて」
 ノイズ「いくら演技指導しても、ミナじゃ無理だろ。ミスキャストだ」
 ルーヴェ「確かにそうだな。どうしてミナが鬼婆役になったんだ?」
 ミナ「私にも分からないのよ。気付いたら選ばれてて……」
 ダン「ああ、選んだのは俺だ。この前、とあるアニメを見て、ミナみたいな大人しい子が一番怖
     いというのを知った。ヤンデレとは恐ろしいものだな」
 レヴァスト「何のアニメを見たのかは聞かないけど、あれは相手の男が悪いのよ。あとミナを怒
        らせたいのなら、ゼノンを浮気させないと」
 全員「いや、それは無理。絶対に」
 レヴァスト「そうよねえ。英雄色を好むって言うけど、あいつはそういうキャラじゃないし。そうい
        うキャラは、むしろアスランね。劇場版でカガリとメイリンにメッタ刺しにされそう」
 アスラン「不吉な事を言うな! 否定出来ないのが辛いが……」


その3.ステファニー先生、ナタルとフレイの影響を受けてる?

 「ギャー!」「うわーっ!」「こ、怖いよーっ!」「キャー!」「あーっ!」

 ダン「お化け屋敷、終了だ。結果を発表する。一番お客さんを怖がらせた奴は一位は俺、二位
     は刹那だ」
 ロックオン「ちぇっ、俺達の負けかよ」
 アレルヤ「でも刹那もダン君も、お化けの格好はしてないよね」
 刹那「暗がりで顔をライトで照らした。それだけで充分だと王留美からアドバイスを貰った」
 ロックオン「た、確かにお前の顔は暗い所で見たら怖そうだな。ダンは?」
 ダン「俺も特に何もしていない。ステファニーから渡されたキラやシンの写真を見ていたら、そ 
     れだけで悲鳴を上げた。女性客ばかりだったな」
 ティエリア「それは悲鳴の種類が違うだろう。集計のやり直しを要求する!」
 ステファニー「ちっ」



ショート390.
最後の勝負、乱入スローネ兄弟

その1.私も書いてて懐かしくなりました

 メイリン「それじゃあ第三の勝負を始めます。内容は…」
 スローネアイン「ちょっと待った!」
 スローネツヴァイ「我ら、機械帝国の残党、スローネ三兄弟!」
 スローネドライ「あんた達をブチのめしに来たわ。この勝負、私達も参加させてもらうわよ」
 メイリン「あ、参加してくれるんですか? いいですよ、大歓迎です」
 アイン「おや、意外にすんなりと」
 メイリン「じゃあこれ、ほうきとちりとりです」
 ツヴァイ「何、これ?」
 メイリン「後片付けのお掃除勝負です。早く片付けた方が勝ちです」
 ドライ「えっ、もう文化祭って終わっちゃったの?」
 ツヴァイ「だからさっさと乱入しようって言ったんだ! ドライがたこ焼きとか、いか焼きなんか 
       食ってるからだぞ!」
 ドライ「ツヴァイお兄ちゃんだって、わた菓子とかモダン焼き食べてたじゃない! アインお兄ち
     ゃんはメイド喫茶に入り浸っていたし」
 アイン「いや、あれは人間世界の風俗を調査していたのであって、ふしだらな考えは無いぞ。あ
      あ、絶対に無い。絶対にだ!」
 メイリン「このノリ、ちょっと懐かしいです。機械帝国の人達らしいですね」


その2.戦いの結末がこんなのでいいのか(笑)

 アイン「GNランチャー発射! ゴミのみを消去する」
 ツヴァイ「行け、ファング! ゴミを識別して運び去れ!」
 ドライ「お兄ちゃん、あっちの隅にもゴミがあるわ」
 アイン「さすがはドライ、優れた情報収集能力だ。片付けるぞ、ツヴァイ」
 ツヴァイ「おう!」
 メイリン「凄い、プロ並の早さです」
 キラ「僕達のする事が無いね」
 刹那「そうだな。餅は餅屋だ。後はあいつ等に任せよう」

 アイン「はっはっはっ、全てのゴミを片付けたぞ。私達の勝ちだ! …………あれ? 誰もいな
      いぞ。生徒達はどこに行った?」
 メレア「もうみんな帰ったよ。君達、ちょっとオシオキ♪」
 ノーフェイス「さすがはアレハンドロ殿の部下ですね」
 リボンズ「困ったものだよ。主も含めてね」



ショート391.
さらばダブルオー学園

 刹那「短い間だったが世話になった。さらばだ」
 キラ「元気でね。また会えるのかな?」
 刹那「分からない。作者の気分次第だ」
 ティエリア「それにしても、SEED学園は噂どおりの場所だったな」
 ライル「ああ。何て言うか、来る奴を退屈させない、遊園地みたいな学校だ」
 アスラン「それは誉め言葉なのか?」
 ラクス「遊園地、わたくしは大好きですわ。もちろんこの学園も」
 カガリ「そんなにいい学校に見えるのか。結構大変な目にも合っているんだけどな」
 アレルヤ「でも、君達はこの学園から離れようとしない。それがこの学園の魅力的だからじゃな
        いのかい?」
 ダン「離れたくても離れられないだけという気もする。例えるなら、食虫植物に捕まった虫」
 フレア「で、どうせ逃げられないなら、って捕らえた植物を変えちゃったのよね」
 イザーク「良くも悪くも、このSEED学園は俺達の悪ノリが作ったようなものだ。ダブルオー学園
       がこうならない事を祈っておく」
 沙慈「うーん…………。もう手遅れかも」
 ルイス「そうよね。アニメ本編もいい意味で悪ノリしてるし」
 キラ「大変そうだね。それでも頑張って」

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