SEED学園編 PHASE−31
ショート392.
いつの間にやら年の瀬ですよ

その1.固定されたイメージは厄介だけど、そのとおりに行動するのもどうかと

 ガーネット「もう12月かあ。今年もあと一ヶ月で終わりなのね。早い、早すぎるわ」
 ニコル「そうですか? 僕は充実した一年だったから、そんなに早くは感じませんでしたけど」
 ガーネット「早すぎるというか、時間が幾らあっても足りないわ。ニコルとあーんな事とか、こー
        んな事とか、まだまだたくさんやりたい事があったのに!」
 ニコル「今年出来なかった事は来年やりましょう。僕は来年もその先も、ずーっとガーネットさ 
      んと一緒ですから」
 ガーネット「ニコル……」
 ニコル「取り合えず、今、やりたい事をやりましょう。ガーネットさん、何をやりたいんですか?」
 ガーネット「えーと、年末の大掃除と、買い出しと、子供達のオムツとかミルクとか、あと縁起物
        を買い揃えたり……って、何、その意外そうな顔は」
 ニコル「いえ、別に。偏見って怖いなあと思っただけです」
 ガーネット「? まあいいわ。あ、精力剤も忘れちゃダメね。それから来年の姫始めは、ロマン
        チックなホテルの一室で過ごしましょう。大丈夫、もう予約してあるから」
 ニコル「前言撤回。ガーネットさんは来年もガーネットさんのままみたいですね。そういうところ
      が好きなんですけど」


その2.キラ役の保志さんも色々歌っています

 キラ「年末はラクスはコンサートがあるんだね。一緒にはいられないのか……」
 ラクス「ごめんなさい、キラ。コンサートが終わったら、すぐに駆けつけますから」
 キラ「いいよ、僕もアスランやダン達と一緒に遊んでいるから。でもラクス、紅白には出場しない
     んだね」
 ラクス「ええ。今年は辞退いたしましたわ。こちらのコンサートの方が重要ですから」
 キラ「紅白より重要なコンサートって、何なの?」
 ラクス「『年忘れ! 古今東西のアニメソングを全部歌おうコンサート』ですわ。三日間かけて行
      いますの」
 キラ「それは、凄いコンサートだね。僕も出た方がいいのかな?」


その3.サークル申し込みに落選したので、今年は一般参加です

 フレイ「はっ、年末年始のお休み? 私達にそんなもの、ある訳ないでしょ。ほら、年末はビッ 
      グサイトのお祭りに行くんだから、準備しておきなさい」
 ナタル「地図を渡しておく。チェックしたサークルの新刊は必ず手に入れろ。保存用と観賞用の
      二冊ずつだぞ」
 イザーク「わ、分かった。ってどうして俺がこんな事を……」
 ステラ「ステラは楽しみ。お祭り、大好き」
 レイ「お祭り気分で行くと痛い目に合うぞ。スタッフの皆さんや他の参加者の迷惑にならないよ
    う、準備とルール確認はしっかりしておく事だ」



ショート393.
年の瀬は事件や事故も多い、けど

 一般人A「わ、私のサイフが無い! 掏られたのか?」
 一般人B「あの公園、夜にチカンや覗き魔が出るそうだぞ。物騒だな」
 一般人C「隣町の放火魔がこの町に入り込んだらしい。火の用心しないとな」

 警官A「先輩、物騒な噂が流れてますね」
 警官B「他所の町で味をしめた犯罪者どもがこの町に流れ込んできているらしいな。だが…」

 ガーネット「あらあら、この私のサイフを掏ろうなんて、命知らずな人もいたものね」
 スリ「た、助けてくれ、ぎゃーっ!」

 ラクス「まあ、公園にそんな人達がいるのですか。わたくしとキラのデートを覗かれたら、ちょっ
      と恥ずかしいですわ」
 キラ「そうだね。みんなで力を合わせて捕まえよう。僕とアスラン、それにシンも協力してくれる
     と思う。やり過ぎないよう注意しないと」

 メレア「君が噂の放火魔か。僕の家に火を点けようなんて、いい度胸してるね」
 ノーフェイス「警察に突き出す前に、制裁を加えましょう。メレア様、ダン様、ゼノン様、ご存分 
         にどうぞ」
 ゼノン「ふっ。言われるまでもない」
 ダン「今日だけはこの二人と同じ気持ちだ。放火魔、貴様、五体満足で帰れると思うなよ?」
 放火魔「ぎゃああああああああああああ!!!!」

 警官B「俺達が出る前に片付くだろう。この町の住人は強いからなあ」
 警官A「この町の警察の仕事って、駐車違反の取締りが主ですからね。平和だなあ」



ショート394.
ジングルベール、ジングルベール♪

その1.ニコルは首飾りを、ガーネットは腕輪を送りました

 ニコル「はい、ガーネットさん。クリスマスプレゼントです」
 ガーネット「ありがとう、ニコル。私からもプレゼントよ」
 アスラン「二人とも普通のプレゼントか。意外だな。お前達の事だから、自分自身がプレゼント
       です、なんて言うのかと思ったが」
 ニコル「ああ、そのネタなら、付き合い始めてすぐのクリスマスにやってしまいましたから」
 ガーネット「と言うか、似たような事を普段からやってるし。そしてこの後もやる予定だし」
 アスラン「さすがだな。本人同士が幸せなら構わないが、子供の事も考えてやれよ」


その2.カップルでクリスマスを過ごす人の方が少数派だと思います

 ダン「あ」
 シン「あ」
 ダン「どうした、一人で。ルナマリアやステラと一緒じゃないのか?」
 シン「そっちこそ、ステファニー先生と一緒じゃないんですか?」
 ダン「仕事が溜まっているそうで、今夜は時間が取れないそうだ。そっちは?」
 シン「ルナは家族でホームパーティー。ステラはフレイ先輩に連れ出されて行方不明です」
 ダン「……………………」
 シン「……………………」
 ダン「シングルベール、シングルベール……」
 シン「鈴が鳴るー。いや、鳴らないのかな?」


その3.男だけのメリー・クリスマス

 キラ「あれ? 二人とも、こんな所で何をしているの?」
 ダン「別に。暇を持て余しているだけだ」
 シン「キラ先輩こそ、ラクス先輩のクリスマスコンサートに行ったんじゃないんですか?」
 キラ「うん、今その帰り。ラクスと一緒に居たかったんだけど、この後、芸能人だけのクリスマス
    パーティーに出なきゃいけないんだって。今年は家でクリスマスを過ごす事にするよ」
 ダン「何だ、俺達と似たようなものか」
 シン「男だけのクリスマスか……。空しいなあ」
 キラ「そうでもないよ。一人きりのクリスマスよりは楽しいと思う。暇なら僕と一緒にパーティーを
     やらない? クリスマスケーキ、一人じゃ食べ切れないし」
 ダン「そうだな。たまにはそんなクリスマスもいいか」
 シン「ですね。どうせ暇だし」
 ダン「パーティーは俺達だけか? アスランやディアッカは……聞くまでも無いか。特にディアッ
     カは」
 キラ「ここに来る途中、雪だるまの中に埋もれているのを見たよ。相変わらずみたいで、ちょっ
     とホッとしたよ」
 シン「あ、俺も何だかホッとしました。ディアッカ先輩らしいですね」
 ダン「そうだな。シングルベルの象徴みたいな男だからな」
 ディアッカ「いや、勝手に象徴にするなよ。そして助けろよ! ミリィ、ごめんなさーい!」



ショート395.
一年の終わりに

 ガーネット「今年ももう終わりか。クリスマスが終わったら、あっという間だったわね」
 キラ「そうですね。この一週間は年末の大掃除とか、年賀状とか、色々忙しかったです」
 アスラン「ある意味、充実した一週間ではあったな」
 フレイ「私は充実し過ぎていたわ。燃えた、いいえ、萌え尽きたわ……」
 ラクス「わたくしは休む暇もありませんわ。年末は芸能人にとって、一番の稼ぎ時ですから」
 カガリ「大変だな。まあ私達も似た様なものだけど」
 イザーク「とにかくみんな、良いお年を、だな。そして……」

 三年生全員「来年こそ卒業したいなあ。はあ〜〜〜〜〜〜〜」

 シン「でも卒業したら出番が無くなるんじゃ…はっ! そうなれば、名実共に俺が学園編の主役
     に!? よし、先輩達が一刻も早く卒業しますように!」
 ルナマリア「シン、初詣にはまだ早いわよ。それにガーネットさんみたいに卒業しても顔を出す
        んじゃないかしら?」
 メイリン「上級生にはダン先輩達もいるし、私達、あまり目立てないんじゃないかしら?」
 レイ「言ってやるな。一年の終わりくらい、夢を見させてやろう」



ショート396.
年の初めにやる事と言えば

 キラ「父さんと母さんに新年の挨拶をして、ラクス達と一緒に初詣。普通じゃないかな?」
 ガーネット「キラと一緒よ。バカ親父と天国のお母さんに挨拶した後、初詣。……何よ、その意
        外そうな顔は」
 ダン「いや、あんたの事だからニコルと姫始めするんだと思って」
 ガーネット「失礼ね。私だって弁えているわよ。新年早々、そんな事はしないわ」
 ダン「なるほど。じゃあ三箇日が過ぎてかやるのか」
 ガーネット「絶対にやる、って決め付けているわね」
 ダン「やらないのか?」
 ガーネット「やるに決まってるでしょ。一日の午後から」
 ダン「早いな。半日しか辛抱できないのか」
 キラ「ガーネットさんてすからね」
 ガーネット「ふん。あんた達はどうなのよ。特にダン、あんたはステファニーと…」
 ダン「初詣に行った後にすませる。その後、朝まで二人で寝て、初日の出を見る」
 キラ「こちらもあっさり言いましたね」
 ガーネット「ちっ。何だか負けたような気がするわ」
 ダン「キラはどうなんだ?」
 キラ「ご想像にお任せします。ラクスの事は迂闊に話せませんから」
 ガーネット「誰が何処で聞いているか分からないものね。人気スターは辛いわね」
 ダン「まったくだ。日本人はもっと大らかになるべきだな」
 キラ「あなた達二人は大らか過ぎる気もしますけどね。あ、こんな会話を平然としている僕もか
    な?」



ショート397.
いよいよ三学期

その1.三学期制vs二学期制、あなたはどっち?

 アスラン「『今年』はまだ始まったばかりだが、俺達の高校生活はもうすぐ終わるんだな」
 キラ「三学期はあっという間だからね」
 シン「一年の始まりの学期なのに、どうして『三学期』なんだろう? 1月から一学期を始めて、
    12月に終わればいいのに」
 キラ「真冬に卒業式をやるの? 寂しさが倍増するね」
 アスラン「二学期制にしている学校も、最近増えているらしいぞ。もっともその場合、夏休み明
       けにすぐに前学期の定期テストがあるから、夏休みはあまり楽しめないだろうな」
 シン「げ。それは嫌だなあ」
 キラ「シンと同じ意見の人は多いと思うよ。日本人には二学期制は向いていないのかもしれな
     いね」
 アスラン「サボり癖のある奴にはピッタリだと思うがな。ディアッカとかディアッカとか、あとこのH
       Pの管理人さんとか」
 キラ「アスラン、僕もそう思うけど、それくらいにしよう。あの人を敵に回すと怖いから」


その2.今回のダンは、ちょっとだけ年長者モード

 ダン「確かに三学期は短いが、やる事は多いぞ。特に学年末テストに卒業式は、学年の最後 
     を飾る大イベントだ」
 シン「卒業式はともかく、テストは嫌だなあ」
 ルナマリア「嫌だけど、逃げられないのよねえ。学生に自由は無いのかしら?」
 ガーネット「ある訳ないでしょ。自由を与えたら、精神的に未熟なあんた達は欲望のままに突っ
        走るじゃない。自由を手にするのは、最低限、自分の食い扶持を自分で稼げるよう
        になってからよ」
 ニコル「ガーネットさんは、ちゃんと働いていますからね。立派です」
 ガーネット「アルバイトだけどね。でも、学費と生活費は稼いでいるわよ」
 ダン「それは凄いな。どんなバイトをやっているんだ?」
 ガーネット「借金の取立て。もしくは闇金からのボディガード」
 ルナマリア「相手の事情によって、使い分けているんですね」
 ガーネット「そうよ。基本的には私、正義の味方だから。でも借金を踏み倒すバカの味方では 
        ないの。借りたお金は期日までにキッチリ返しましょう。それが嫌なら、最初から借
        りるな。これ、借金で苦しまない為の鉄則よ」
 ダン「世の中を快適に生きる為の鉄則でもあるな。学生諸君、世間は学校ほど寛大じゃない 
     ぞ。残り少ない学生生活、しっかり楽しむんだな」



ショート398.
豆を撒きましょ、パラパラと

その1.緑が一杯のSEED学園

 キラ「豆撒きをやる学校って、珍しいね。どうして今年からやるようになったんだろう?」
 アスラン「テレビで豆撒きをやる芸能人を見て、デュランダル校長が興味を持ったらしい」
 キラ「意外と単純な理由だね」
 アスラン「その方がトラブルが起きなくていいと思うぞ。さて、撒く豆だが、ちゃんと調理しておか
       ないとな」
 キラ「そのままの豆を撒いちゃダメなの?」
 アスラン「ダメじゃないが、熱処理をしていない豆を撒いたままにしておいたら芽が出て、そこい
       ら中で草が生い茂るかもしれないぞ。お前はそれでいいのか?」
 キラ「…………結構、面白い光景じゃないかな?」
 アスラン「俺も一瞬、そう思った。この学園ならそれもアリだな」


その2.学園編のマユはキラに憧れています。シンの事は…

 シン「行くぞーっ! 鬼は内、福は外ーっ!」
 ルナマリア「シン、逆よ逆。鬼は外、福は内でしょ」
 シン「分かってるよ。けどマユから『お兄ちゃんなら鬼を呼び込んでも、簡単に倒せるでしょ。だ
     からこっちにして』って。俺、頼りにされているなあ」
 ルナマリア「遠回しな嫌がらせをされてる気がするんだけど」
 メイリン「お姉ちゃんもやってみたら? 私は嫌だけど」
 ルナマリア「メイリンこそ」
 メイリン「あはははははは」
 ルナマリア「あははははははは」


その3.私が食べる豆の数は、ナイショ

 ニコル「年の数に1を足した数だけ、豆を食べるんですよね。僕は19個です」
 ガーネット「私はニコルより多く食べなきゃダメなのね。この差は永遠に埋まらないのよね。複
        雑な気分だわ」
 タリア「………………」
 マリュー「………………」
 ナタル「………………」
 ガーネット「そしていずれは、あの人達みたいに豆を数えるのも躊躇うようになるのね。節分っ
        て何気に女泣かせの行事だわ」


その4.まったくもって、この親子は

 ダン「という訳で、お前にも年の数だけ豆を用意した。さあ食え、一気に食え。そして喉に詰ま 
     らせて死ね」
 メレア「君こそ、ちゃんとした年の数だけ豆を食べなよ。この若作りオッサン」
 ダン「お前にだけは言われたくないぞ」
 ノーフェイス「ケンカをする前に、その山盛りの豆を何とかしてください。私は食べませんよ」


その5.オマケ・恵方巻きについて

 キラ「巻き物を食べてみたけど、このイベント、あまり楽しくないね」
 アスラン「ある方向を向いて、巻き物を食べるだけだからな。クリスマスケーキやバレンタイン 
       のチョコレートみたいに、食べたり貰ったりして楽しい物じゃない」
 キラ「その地味さが、恵方巻きがメジャーになれない理由かな?」
 アスラン「やって楽しいイベントでないのも大きいな」
 キラ「恋人同士で、恵方巻きを端から食べ合うっていうのにしたら…」
 アスラン「やめろ。第一、恋人がいない人はどうするんだ」
 キラ「そういう人には、僕からハロをプレゼント。ハロが食べ終わる前に恵方巻きを食べよう」
 アスラン「お前はハロを何だと思っているんだ」
 キラ「パック○ン」
 アスラン「ネタが古すぎるぞ。恵方巻きとパッ○マンを結びつけたSSなんて、ここだけだろうな」



ショート399.
結成してからそろそろ一年経つけど

 メレア「『デビルでデストロイでドッカーンな敵』が集まった秘密結社、DDDを結成して一年。時
      が経つのは早いねえ」
 クルーゼ「確かに。だがこの一年、我々は何かしただろうか?」
 アズラエル「うーん、特に何もしていない気がしますね」
 ジブリール「去年のバレンタインに硬いチョコを配ったくらいだな。大半の読者は我々の存在自
         体を忘れていると思うぞ」
 メレア「おっかしいなあ。悪役に徹すれば、もっと出番が増えると思ったんだけどなあ」
 クルーゼ「悪役好きの作者にしては、珍しいな。我々は嫌われているのか?」
 ノーフェイス「いえ、単に存在を忘れられていただけかと」
 メレア「でもグループを結成して一年経つし、一周年をお祝いして、パーティーをやろうか」
 アズラエル「そうですね。どこかのレストランを借り切って、豪勢にやりましょう」
 ジブリール「おお、面白いな。飲んで騒いで、嫌な事は忘れよう」
 クルーゼ「うむ。出番の少なさもな」
 ノーフェイス「あと皆さんのやる気の無さも問題かと。DDDの集まりが、飲み会の口実作りにな
         っていますね。平和なのは良い事ですが」



ショート400.
2009年のバレンタインは『逆チョコ編』です

その1.男には厄介なイベントです

 キラ「逆チョコ? 何それ?」
 アスラン「普通のバレンタインチョコとは逆に、男から女に送るチョコの事だ。元々バレンタイン
       のチョコは『好きな人に送る』物で性別は関係無いから、逆チョコも間違ってはいな 
       いんだが…」
 キラ「でも、陰謀を感じるんだね」
 アスラン「最近のチョコレート業界の売上は頭打ちだそうだからな。しかもこの不況。作られた
       ブームは定着するのか、それとも……」


その2.特にアスランには、かなり厄介なイベントです

 キラ「お菓子会社の思惑はともかく、逆チョコ自体は悪くないと思うよ。僕はラクスに送るチョコ
     を買ってくるよ」
 アスラン「俺も買おう。本命はカガリだが、ラクスにミーア、ルナマリアにメイリン、ラミアス先生
       にバジルール先生、ガーネット姉さんやジュリエッタ姉妹にも送らないと」
 キラ「女性の知り合いが多いと大変だね」
 アスラン「これでも絞り込んでいるんだぞ。ああ、今月の小遣いが……」
 キラ「お金は掛かるけど、送らないと後が怖いからね。アスラン、頑張ってね。お金は貸さない
     けど」


その3.何だかんだ言って、結局みんな買う

 シン「俺はルナとステラ、あとマユかな。え、お兄ちゃんからのチョコなんていらない? そ、そ 
    んな、マユーーーーー!!」
 ダン「ステファニーへの一個だけだ。いや、世話になったミナにも送るべきか。ゼノンが怒りそう
     だが、あいつへの間接的な嫌がらせにもいるし」
 影太郎「…………リストアップしただけでも凄い数になったぞ。どうして俺の周りには女ばかり 
      いるんだ?」
 デイアッカ「もちろんミリィ一筋さ。え、ミリィ、受け取ってくれるのか? で、そのメリケンサック 
        は何? 割る気満々なの?」
 イザーク「くだらん。興味は無いな。だがフレイには毎年チョコレートを貰っているからな。礼の
       意味で送っておくか。あとエリナの奴にも、親戚として送っておこう。まったく、面倒な
       ものだな」
 ニコル「ガーネットさんと、あと母さんにも送ります。手作りのチョコだけど、二人とも喜んでくれ
      るかな?」
 ゼノン「ミナが『いらない』と言っていたから送らない。何、ダンがミナにチョコを送るだと? お 
      のれ、小賢しい真似を。負けてはいられん、最高のチョコを送るぞ!」
 オルガ「ナタル先生と、あとギアボルトの奴にもやるか。あいつは甘い物好きだし、喜ぶだろう
      な。ったく、兄貴役は辛いぜ」

 ノーフェイス「と皆さんがチョコを買い漁り、その上女性陣も例年通りチョコを買った為、町中か
         らチョコレートが消えました。今日のデザートはチョコレートケーキの予定だった 
         のですが、それもありません。ようかんで我慢してください」
 メレア「製菓会社の謀略、大成功だね。この町だけだろうけど。あー、小豆が美味しい」



ショート401.
文字どおりの声ネタです

その1.2009年1月30日に発売されました

 ガーネット「キラ、あんたってパソコン得意よね。これを使ってやってほしい事があるんだけど」
 キラ「このソフトは、ボーカロイドの巡音ルカですね」
 ガーネット「これで歌を作ってほしいの。作詞は私で、作曲はニコルがしてくれたわ」
 キラ「いいですけど、このソフトを使うのならガーネットさん本人が歌った方がいいんじやないで
    すか? 声は同じ人なんですから」
 ガーネット「英語バージョンも作りたいのよ。けど私、日本語しか話せないから」
 キラ「正確には『作者が日本語しか書けない』ですね」
 ガーネット「あのバカが勉強しなかったせいで、こっちはいい迷惑よ。一発殴ってやりたいわ」
 キラ「気持ちは分かるけど、二次元と三次元の壁を越えないでください。ガーネットさんならやり
     そうだから怖いです」


その2.どんな曲なのかは、読者の皆さんで想像してください。私に作曲のスキ
ルはありませんので

 キラ「ちょっと手間取ったけど、何とか作ってみました。どうですか?」
 ガーネット「…………うん、いい。イメージどおりだわ。特に演奏が最高。やっぱりニコルのピア
        ノは世界一だわ」
 ニコル「ガーネットさんの歌もいいじゃないですか。男性っぽいけど女性らしさを感じさせる、素
      晴らしい声です」
 ガーネット「ありがと。でも、自分が褒められているようでそうじゃない気がするのは、どうしてか
        しら?」
 ニコル「そんなつもりはないんですけど……。複雑ですね」


その3.皆さんもやっちゃダメですよ、絶対

 ディアッカ「ふーん、このソフトとガーネットの声は同じなのか。という事はこのソフトの声を組み
        合わせればガーネットにエロいセリフを喋らせる事も可能へぼちゃぶ!」
 ガーネット「そういう事をしちゃダメ、絶対にね。やったら殺すわよ」(ニッコリ)
 ニコル「僕の前では、ギリギリなセリフはよく言ってますよ。時々アウトな事も言います」
 キラ「彼氏の役得ってやつだね。ちょっと羨ましい…くはないよ、全然。だからラクス、そんなに
     冷たい眼で睨まないで。ごめんなさい」



ショート402.
少女達の悩み

その1.三時の予定は一ヶ月先まで決まっています

 ギアボルト「はあ……」
 アヤセ「どうしたのよ、ため息なんか付いちゃって。便秘?」
 ギアボルト「違います。下品ですね」
 アヤセ「挨拶代わりのジョークよ。で、どうしてため息付いてたの?」
 ギアボルト「悩んでいるんです」
 アヤセ「今日のおやつはショートケーキにするか、モンブランにしようか、あ、チーズケーキも捨
      てがたいなあ、とか?」
 ギアボルト「そんなくだらない事で、ため息は付きません。それに今日のおやつは、既にチーズ
        ケーキを選んでいます」
 アヤセ「さすがね。いや、褒めてないけど」


その2.敗者達の友情

 ギアボルト「特に理由はありません。ただ何となく、空しくなっただけです」
 アヤセ「ふうん。まあ分かる気がするわ。春が近づくとワクワクするけど、同時にちょっと寂しく
      なるのよね。私もそうだし」
 ギアボルト「あなたは年中寂しい思いをしているのでは? 今年も独り身のようですし」
 アヤセ「そっちだって、オルガ先輩へのチョコ、気合入れて作ったけど義理チョコ扱いされたく 
      せに」
 ギアボルト「………………」
 アヤセ「………………」
 ギアボルト「チーズケーキ、一緒に食べませんか?」
 アヤセ「頂くわ。その後はケーキバイキングに行きましょう。ヤケ食いしてやるーっ!」



ショート403.
「雪や、こんこん」の「こんこん」って何?

 ガーネット「うわ、積もったわねえ。じゃあ雪合戦しましょう!」
 ギアボルト「いい年こいて、何を言っているんですか。恥ずかしい人ですね」
 ニコル「ガーネットさんらしいじゃないですか。僕は好きですよ」
 ラクス「キラ、わたくし達は雪だるまを作りましょう。校舎より大きなだるまさんを作りたいです 
      わ」
 キラ「札幌雪まつりレベルのを作るつもりなの? しょうがないなあ、アスラン、手伝って」
 アスラン「断る」
 カガリ「アスラン、かまくらを作ろう、かまくら! あの中でお餅を焼いて食べるんだ!」
 メイリン「いいえ、こんなに寒い日にはおしるこが一番です。という訳で作ってきました」
 シン「あ、このおしるこ、つぶ餡なんだ。俺、おしるこはこし餡の方が好きなんだけど」
 ルナマリア「正確にはつぶ餡は『ぜんざい』、こし餡が『おしるこ』なのよね」
 ステラ「ステラはどっちも好き。あったかくて、美味しい」
 ダン「俺は栗ぜんざいが好きだ。ステファニー、家に帰ったら作ってくれ」
 ステファニー「ええ、いいわよ。ふふっ、こういうのって、何だかいいわね」
 フレイ「そうね。たまにはこんな風に、のんびりだらだら過ごすのもいいわよね」
 イザーク「そうだな。だらだらやったせいで、作者がいいオチが思い浮かばないそうだが」
 ディアッカ「グゥレイトなまでのバカだな。ミリィ、そんなバカは放っておいて、俺とデートを…」
 ミリアリア「絶対、嫌」
 キラ「ここまで読んでくれた人には悪いけど、今回は本当にオチは無いから。たまにはこういう
     のもいいでしょ?」
 アスラン「二度は使えない禁じ手だがな。作者は自分で自分を追い込んでいるな」



ショート404.
SEED学園高等部、卒業。そして…

その1.イベントてんこもり状態だったからなあ

 アスラン「俺達も遂に卒業か」
 キラ「そうだね。三年間、色々あったけど楽しかったよ」
 アスラン「キラ、忘れるな。俺達は全員留年しているから、四年も通っている設定だぞ」
 キラ「そうだったね。実際には年を取っていないから忘れてたよ」
 アスラン「ぶっちゃけるな。しかし本当に色々あったな。こうして目を閉じるだけで、この学園で
       あった事を思い出す……」
 キラ「? アスラン、どうしたの?」
 アスラン「な、何も思い出せない。いや、色々とありすぎて、何が起きたのか覚えていない」
 キラ「人間の本能で、嫌な事はすぐに忘れるそうだよ。思い出があり過ぎるのも問題だね」


その2.真意・ニコルともっとイチャイチャしたいから

 アスラン「しかし、俺達もよく卒業できたな。デュランダル校長がまた難癖をつけて留年させる 
       かと思っていたんだが」
 キラ「校長はやろうと思ったんだけど、ガーネットさんに止められたそうだよ」

 ガーネット「子供の親がいつまでも高校生だなんて、問題ありすぎるでしょ。さっさとニコルを卒
        業させなさい!」

 キラ「って」
 アスラン「確かにそのとおりだし、感謝したいんだが、あの人が言っていると思うと説得力を感
       じないのはなぜだろう?」


その3.SEED学園編、これにて終了

 キラ「とにかく僕達は卒業します。そして、400話以上も書かれた『SEED学園編』もこれで終 
    わりです。長い間、応援ありがとうございました」
 シン「えーっ! そんなあ、次回からは俺が主役だと思っていたのに!」
 ゼノン「大学部編が始まって、私の出番が増えると思ったのだが……」
 キラ「すいません。でも、新しい学園SSが始まるそうですから」
 ダン「新しい学園SSだと? それは…」
 刹那「俺達、ダブルオー学園の話か」
 キラ「ううん、ちょっと違うんだ。全ての設定をリセットして、文字どおり『新しい学園SS』を書くそ
     うだよ。タイトルは…」
















 ソレスタシード学園編

 全員「っておい! 二作品のキャラ共演ものかよ!」
 キラ「SEED学園編以上にお祭り騒ぎなSSになりそうだね。お楽しみに♪」
 アスラン「地獄に落ちそうな気もするがな。新しい胃薬を買っておくか……」

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