ソレスタシード学園編 01
ショート01.
開校、そして邂逅

その1.強引グ・マイウェイ

 マリュー「はーい、みんな席に着いて。新学期最初の授業を始める前に、転校生を紹介しまー
       す。刹那・F・セイエイ君です。みんな仲良くしてあげてね」
 刹那「刹那・F・セイエイだ。よろしく頼む」
 ルナマリア「あら、結構可愛いじゃない。ちょっとタイプかも」
 メイリン「お姉ちゃん、色目使いすぎ。シンと付き合っているんだから、ちょっとは自重したら?」
 ルナマリア「いいのよ、あんな奴。ステラとばっかりイチャイチャして、私の事なんて…」
 メイリン「またケンカしたのね。程々しておいた方がいいわよ。あ、刹那君に質問があるんです
       けど、名前のFって何の略ですか?」
 刹那「ガンダムだ」
 メイリン「えっ?」
 刹那「Fはガンダムという意味だ」
 メイリン「で、でもガンダムって名前には、どこにもFなんて入ってない…」
 刹那「関係ない。俺がそう決めた。俺がガンダムだ」
 メイリン「完全に自分の世界に入ってるわね。付き合いづらいタイプだわ」


その2.本編の設定を忠実に再現しました

 メイリン「ところで、ガンダムって何? お姉ちゃん知ってる?」
 ルナマリア「知らない。聞いた事も無いわね」
 アスラン「俺も知らないな」
 シン「俺も」
 カガリ「私も知らないぞ」
 刹那「! 馬鹿な、この学校にはガンダムは無いのか。何という事だ……」
 キラ「あ、僕知ってるよ」
 スティング「俺もだ。噂で聞いただけだがな」
 刹那「そうか。お前達とは仲良くなれそうだ。今日はガンダムを語り合おう」
 マリュー「転校初日から友達を作るなんて、社交的な性格なのね」
 メイリン「社交的、なのかな? あと結局ガンダムって何?」


その3.その答えは人それぞれ。管理人にとっては『面白い作品』

 フェルト「ガンダムなら私も知ってるわ」
 ティエリア「私もだ。だがあれは余り人前で語るものではないな」
 アレルヤ「そうかな? 僕は話してもいいと思うけど」
 ミレイナ「私もですぅ。ガンダムについて、もっとたくさんの人と話をしたいですぅ」
 ティエリア「許可できんな。ガンダムとは影たる存在、影は語らず、ただそこにあるのみ」
 グラハム「ガンダムか……。ふっ、懐かしいな。昔は夢中になったものだ」
 コーラサワー「俺もだ。今思い出すと、何であんなにムキになってたのか分からないけどな。今
          の俺にはカティがいるからな!」
 ソーマ「幸せボケも程々にしておけ。不愉快だ」
 メイリン「ガンダムを知っている人、結構いるんですね。世界の壁の差を感じます。それで、結
       局ガンダムって何なんですか?」



ショート02.
二重人格

その1.百均のは意外と長持ちする

 ハレルヤ「うおおおおおおおおーーーーっ!! どいつもこいつもブッ殺してやるぜーっ!」
 ロックオン「騒々しいな。何だ、またアレルヤがキレたのか?」
 キラ「ロックオン先生、ええ、そうなんです。みんなで話をしていたら、突然怒り出して…」
 ロックオン「やれやれ。何の話をしていたんだ?」
 キラ「えーと、パソコンの話をしていたら、ワイヤレスマウスの電池が切れたから帰りに買わな
    いとってディアッカが言ったら、突然キレて」
 ロックオン「NGワードは電池だな。終盤で活躍したけど、中盤は本当にそう言われても仕方な
        かったからな」
 キラ「助けられない方が良かったのかもしれませんね……」


その2.優しさは時に罪となる

 ラクス「ロックオン先生、家庭科室に来てください。ソーマさんがマリーさんに変わってしまわれ
      ましたわ」
 ロックオン「そっちも二重人格発動か。原因は?」
 ラクス「男の方は手料理が好き、という話をしていたら、不器用なソーマさんが私には無理だと
      落ち込んでマリーさんが出てこられたのです」
 キラ「マリーはソーマより大人しい人格なんでしょ? だったら問題は無いんじゃ…」
 ラクス「ええ、マリーさんは大人しくて、優しい方ですわ。ですが料理をしようとすると『肉や野菜
      だって生きている、可哀想で切れない』と泣き出してしまって」
 ロックオン「優しすぎるのも考えものだな。セルゲイ先生、過保護に育てすぎだぜ」


その3.双子のきょうだいの有効な利用法

 ロックオン「それにしても、どうして二重人格のトラブルは俺の所に持ち込まれるんだ? 俺は
        専門家じゃないんだぞ」
 ラクス「あら、ロックオン先生も二重人格ではないのですか?」
 ロックオン「え」
 キラ「同じ二重人格同士だから、アレルヤやソーマの気持ちが分かると思って相談したんです
     けど、違うんですか?」
 ロックオン「あ、あー、そういやそうだったな。はははははははは」

 ロックオン『そうそう、そういう事にしてたんだっけ。俺がサボッてライルの奴と入れ替わっても、
        二重人格なら誤魔化せるからな。無遅刻無欠勤記録、伸ばし続けるぜ!』



ショート03.
ネーム、と言っても『漫画の下書き』ではありません

その1.「フレッシュプ○キュア!」とか「ネ○ま!」とか

 刹那「改名したい」
 キラ「いきなりだね。どうして?」
 刹那「俺の名前は女性のキャラの名前として使われている場合が多い。少し不愉快だ。だから
     改名したい」
 キラ「男性の名前でもよく使われているんだけど……。でもその気持ちは分かるよ。『デ○ノー
     ト』が評判になった頃は、僕も改名したかったから」
 刹那「そうか。お前も大変だったんだな」
 キラ「でも改名って手続きが大変らしいよ。それにお父さんやお母さんがつけてくれた名前を変
     えるのは、ちょっと抵抗感が…」
 刹那「問題ない。俺達の名前を付けたのは親ではなくアニメスタッフだからな」
 キラ「そうだね。つまり僕達の改名は絶対に無理なんだ。商業的に」
 刹那「厳しい現実だな。破壊したいが、こればかりは不可能か……」


その2.下ばかり見るのもどうかと思いますが

 ロックオン「改名したいだって? おいおい、お前ら、無茶な事を言ってるな」
 キラ「あ、ロックオン先生」
 刹那「初めて名前が公開された時、不自然な名前すぎて『こいつの名前、偽名だろ?』と、誰も
     が思った男が何の用だ?」
 ロックオン「うるせーよ。お前等の名前なんてまだマシだぞ。この学園にはもっと悲惨な名前の
        奴がいるだろうが。ほら、あいつ等」

 ラクス「公式の本なのに、わたくしの名前、また『ラスク』になっていますわ……。本当に改名し
      ようかしら? うふふふふ……」
 リボンズとアニューとリジェネ以外のイノベイド「の名前、覚えてる? あ、こら、ネットで調べる
                              のは禁止! お願い、思い出して!」

 刹那「なるほど。下には下がいるようだな。了解した」
 キラ「気の毒だけど、これは本当にどうしようもないからね。みんな、負けないで」



ショート04.
マリナ・イスマイール先生の悩み

 マリナ「…………私は教師役なんですね。グラハムさんやコーラサワーさんだって私と同じ二 
     十代なのに生徒役。この違いはなぜ? どうしてなの?」
 カティ「気にするな、マリナ・イスマイール。私達も教師役だ」
 シーリン「そうよ。さあ、子供達が待ってるわ。授業に行きましょう」
 マリナ「黙れよ、三十代&見た目老け過ぎコンビ」
 カティ&シーリン「あはははははははははははははは。ぶっ殺す!」

 マリュー「騒がしいわねえ。年齢に拘るのは心が老けている証拠よ。もっと気楽に生きなさい」
 ナタル「達観してますね。私も年齢には拘らない事にしました。公式では死亡しているので歳を
      取りませんし」
 マリュー「その点だけは死亡キャラが羨ましいわ。毎日のお肌の手入れって大変なのよねえ」



ショート05.
沙慈・クロスロードは静かに暮らしたい

 沙慈「自慢じゃないけど、僕は特に何の特徴も無い男で、クラスでは目立たない存在だ。問題
     を起こした事も無いし、成績も中の中。不良でもないけど成績優秀な優等生でもない。で
     も、それでいいと思っている。平和が一番だからね」
 ルイス「あ、いたいた。沙慈ーっ、ちょっと聞きたい事があるんだけど」
 アンドレイ「沙慈・クロスロード、またハレヴィさんに色目を使って……! 許さん!」
 絹絵「沙慈、お弁当忘れてるわよ。届けに来てあげたんだから、何か驕りなさい。弟は姉に尽く
     すものよ」
 刹那「沙慈、これから野球をするが人数が足りない。参加してくれ」
 沙慈「ちょっ、ちょっと待って、みんな、うわーっ!」

 キラ「沙慈君の周りって、いつも賑やかだね」
 アスラン「本人は不本意そうだがな。無自覚なトラブルメーカーというのは、見てて同情してしま
       うな」
 キラ「君も他人の事は言えないと思うよ。僕もかな?」



ショート06.
風紀委員ティエリア、奮闘す

その1.娘の為にMSまで残す人だし(しかも超高価なヤツを)

 ティエリア「ルイス・ハレヴィ、学校に携帯ゲーム機を持ち込むな。風紀委員として見過ごす事 
        は出来ん、没収する」
 ルイス「えー、そんな! ティエリアの意地悪!」
 ティエリア「学校に通うのなら、学校のルールを守るのは当然だ。ミレイナ、君もだ。口紅程度 
        ならともかく、本格的な化粧品セットまで持ち込むとは……。全て没収する」
 ミレイナ「うー、ティエリア、厳しすぎですぅ」
 ティエリア「悪いのは君達だろう。カガリ・ユラ・アスハ、君もだ」
 カガリ「何だと? 私は校則違反になるような物は持って来てないぞ」
 ティエリア「君の場合は物ではなく、人だ。教室の外にいるのは君の父親だろう? 今日は授 
        業参観日ではない。連れて帰って来れ」
 カガリ「お父様、また来たのか……」
 キラ「厳しいようで過保護なんだよね、カガリのお父さんって」
 アスラン「バカな子ほど可愛いというやつか。気持ちは分かるが程々にしてほしいものだな」


その2.楽になるけど駄目ですよ〜

 ティエリア「刹那・F・セイエイ、君も校則違反だ」
 刹那「俺は何も持ってないぞ。親も来ていない」
 ティエリア「君の場合、何も持って来ていないのが悪いんだ。教科書も持って来ていないとはど
        ういう事だ?」
 刹那「問題ない。教科書は全て机の中に閉まっている。これなら教科書を忘れる事は無い。デ
     ィアッカ・エルスマンから教わった、画期的な方法だ」
 ティエリア「教科書は家に持ち帰れ! あとあのガングロ男の言う事は聞くな。君もあのレベル
        にまで落ちるぞ!」
 ディアッカ「落ちるのも楽でいいぜ。みんなもグゥレイトな世界へ堕ちてみないか?」
 キラ「通知表はオール1か2になるのを覚悟しないと行けない世界だね。僕には無理かな」



ショート07.
ダイエットには気を付けろ

その1.カガリは食べても太らない体質みたいです

 ルイス「お、おはよ〜、沙慈〜〜……」
 沙慈「うわっ、ど、どうしたのルイス、顔色悪いよ。風邪でも引いたの?」
 ルイス「違うわよ。今、ダイエットしてるんだけど、食事制限が辛くて……。朝食も抜いてきたし」
 沙慈「駄目だよ、朝はしっかり食べないと体が持たないよ。ほら、僕のお弁当あげるから」
 ルイス「ううっ……。で、でもこの一口で豚になるのよ。ガマン、ガマン!」
 沙慈「だから我慢しちゃ駄目なんだよ。ほら、ちゃんと食べて」
 カガリ「何だ沙慈、朝から早弁か? 朝食を食べてこなかったのか。朝はしっかり食べないと駄
      目だぞ。私なんて今朝はご飯を四杯もお代わりした。やはり日本人は米だな、米」
 ルイス「ウガーーーーーーーーーーッ!!!!」
 カガリ「うわっ! な、何だ、どうしてルイスがキレるんだ?」
 沙慈「あー…………ご愁傷さまです」


その2.はい、そこ、妙な想像をしない

 ラクス「ルイスさん、沙慈さんのおっしゃるとおりですわ。それに食事制限によるダイエットはリ 
      バウンドを起こしやすいんですのよ」
 ルイス「そんな! 私の今までの苦労って……」
 ラクス「ダイエットはちゃんと勉強して、正しいものをやりましょう。わたくしが芸能界で流行って
      いる最新式のダイエットをお教えしますわ」
 ルイス「本当ですか!? ああ、神様仏様ラクス様! よろしくお願いします!」
 ラクス「そんなに大したものではありませんわ。野菜を中心にした食事と適度な運動。これを毎
      日繰り返すだけですわ」
 ルイス「適度な運動、ですか」
 ラクス「ええ。夜にやるのをお勧めいたしますわ。その場合、心強いパートナーと一緒にいるべ
      きですわね」
 ルイス「夜にパートナーとやる運動………………じゅる」
 沙慈「え、何で僕を見るの? どうしてヨダレを垂らすの? ちょっと、ルイス、落ち着いて」


その3.マンガ的表現ですが

 ラクス「ルイスさん、わたくしはランニングの事を言っているのですけど」
 ルイス「え? あ、そ、そうですよねえ。あははははははは」
 ラクス「夜に走るのもいいものですわ。でも女性が夜一人で走るのは危険ですから、男の方と
     一緒に走る方がいいですわね。わたくしもキラと一緒に走っています」
 ルイス「なるほど。私も早速走ります。行くわよ、沙慈!」
 沙慈「いや、僕はダイエットする気は無いし、ルイスなら一人でも大丈夫だと思うんだけど」
 アンドレイ「なら僕がハレヴィさんと一緒に走ろう。ハレヴィさん、君を守る為なら100キロでも2
        00キロでも走る!」
 ルイス「ごめんなさい。アンドレイ君はいい人だけど、私、やっぱり沙慈の方が好きなの」
 アンドレイ「ガーン!」
 沙慈「うわっ、一気にやせ細っちゃった。失恋って究極のダイエット方なんだね」
 ルイス「羨ましいけど、絶対にやりたくないダイエットね」



ショート08.
危険なボーイ&ガールズ

その1.今時のケンカのやり方

 オルガ「ソレスタシード学園を仕切るのは俺達だ! 逆らう奴はぶっ飛ばすぜ!」
 クロト「おおっ! どいつもこいつも粉砕で、滅殺だ!」
 シャニ「ウザい奴は嫌いだ……。切り刻んでやる」
 ミハエル「あーん? 何言ってんだ、こいつ等。この学園のトップは俺達なのによお」
 ネーナ「ヨハン兄、こいつ等殺しちゃってもいい?」
 ヨハン「程々にな」
 オルガ「やる気かよ。面白い、掛かってきな!」
 ミハエル「へっ、吠え面かかせてやるぜ!」
 ムウ「お前等、学校に携帯ゲーム機を持ってくるんじゃない。没収する!」
 オルガ「ま、待ってくれ、先生、これから学園のボスの座を懸けてこいつと対戦するんだ、見逃
      してくれ」
 ムウ「駄目に決まってるだろ。ほら、全員出せ」
 ネーナ「そ、そんなあ」
 ヨハン「ケンカをするより平和的な方法だと思ったんだが、上はお気に召さないらしい。理不尽
      だな」
 ムウ「いや、お前達のほうが間違ってると思うぞ」


その2.根性見せろ

 クロト「あーあ、ゲーム機、没収されちまった。どうするんだ? マジでケンカするのか?」
 ヨハン「そんな事をすれば停学になる。くだらない事で皆勤記録を破りたくない」
 ネーナ「ヨハン兄は小学生の頃から一日も休まず学校に来てるのよ。凄いでしょ?」
 シャニ「凄いねえ。君、本当に不良なの?」
 ヨハン「一応そのつもりだ」
 オルガ「自信なさ気に言うな」
 ミハエル「それよりもバトルはどうするんだよ。やっぱりリアルファイトか?」
 ヨハン「それは駄目だ。ここは平和的にやろう。度胸試しはどうだ?」
 オルガ「いいぜ。けど半端な事じゃ、俺達の度胸は試せないぜ」
 ヨハン「そうだな……」

 刹那「! 机に入れていた俺のガンプラが無い。誰が盗んだ? 許さない……!」
 ティエリア「盗みは犯罪だ。徹底的に捜査しよう。だが刹那、君も校則違反だ。後で生活指導 
        室に来たまえ」


その3.バレたら大変だ

 ミハエル「刹那が大事にしているガンプラを盗んだぜ! この学園で最強クラスの奴が大切に
       している物を盗んだ俺こそ、学園のボスに相応しいだろ?」
 オルガ「甘いな。俺はキラ・ヤマトの鉛筆を盗んだ。奴こそ学園最強の男、そいつの物を盗ん 
      だ俺こそ最強だ!」
 クロト「俺はシンのケータイを盗んだぜ。うわっ、あいつ妹の写真を待ち受けにしてるのかよ。 
     噂どおりのシスコンだな」
 シャニ「俺はアスラン・ザラの筆箱を盗った。鉛筆一本で威張ってるオルガ、ダサッ」
 ネーナ「みんなまだまだね。私は更衣室に忍び込んで、ラクス・クラインとカガリ・ユラ・アスハの
      着替えシーンを盗み撮りしてきたわ。私こそ一番よね、ヨハン兄?」
 ヨハン「そうだな。だが、嫌な予感がビリビリするのはなぜだ? 近い内に地獄を見そうな気が
      するんだが……」


その4.バレました

 ムウ「その後、あいつ等の姿を見た者はいない……。ワルだったが、面白い奴らだったな」
 ヨハン「勝手に殺さないでください。全員ボコられたのは事実ですが」(病院のベッドより)



ショート09.
校歌斉唱?

その1.事前の契約はしっかり確認しておきましょう

 刹那「ソレスタシード学園の校歌か。覚えていないな」
 キラ「入学式の時に一度だけ歌ったきりだからね。歌詞が乗っている生徒手帳を見ながら」
 ディアッカ「ホント滅多に歌わないからな。先生も知らないんじゃないのか?」
 ムウ「失礼な事を言うな。さすがに覚えているぞ。……多分」
 ティエリア「教師失格ですね。しかしどうして我が校の校歌は、滅多に歌われないんですか?」
 ムウ「いやあ、張り切ってお偉い先生に作詞作曲をしてもらったんだが、著作権で揉めてな。 
     今、裁判の真っ最中なんだわ、これが。裁判が終わるまでは一年に一度しか歌えん」
 アスラン「何ですか、その七夕状態は。早く決着をつけてください」


その2.贅沢すぎる悩みですね

 キラ「裁判、僕達が卒業するまでに終わればいいんだけど」
 刹那「それまでは原作で歌われた歌で我慢しよう。ダブルオーシリーズ屈指の名曲と言われる
     『Prototype 』で」
 キラ「僕は『あんなに一緒だったのに』の方が好きだけど。『暁の車』もいいと思うけど」
 アスラン「確かにどれも名曲だが、校歌で歌うような歌じゃないだろ」
 ディアッカ「じゃあどの歌がいいんだ? 俺達のキャラサンとか歌うか?」
 アスラン「もっとダメだろ。ううむ、やはりあの歌か……」

 マリナ「私の歌が学園の校歌に!? ああ、ありがとうございます。歌の印税で、生活のランク
      アップだわ!」
 シーリン「ベストではなくベターな選択のような気がするけど、まあいいわ。今だけは夢を見させ
       てあげましょう」


その3.世界は歌のように優しくはない、という事で

 デュランダル「マリナ先生、君の歌だがやはり校歌には不向きという事で不採用になった」
 マリナ「そ、そんな……。どうしてですか!?」
 デュランダル「歌詞が平和すぎる。世の中は弱肉強食、戦わなければ生き残れないのだよ。軟
          弱な歌はソレスタシード学園には相応しくない」
 シーリン「現実の教育現場からは絶対に出ない意見ですね。教育者は理想ばかりでなく、現実
       の厳しさも教えるべきだと思います」



ショート10.
授業中の『生理現象』は地獄への一本道?

その1.沙慈&ルイスの場合

 沙慈「うっ! きゅ、急にお腹が……。でも今は授業中、あと10分で終わるからそれまで我慢
     しよう。と思ったけど、ううっ、これは、厳しい、かも」
 ルイス「!? 沙慈が苦しんでる。あの表情は……分かったわ、沙慈。私に任せて。先生ーー
      ーーっ!! 保健室に行って、尿瓶を取ってきていいですかー?」
 ムウ「あー、別に構わんが、お前の彼氏がしたいのは大の方だと思うぞ」
 沙慈「せ、先生、間接的にばらさないでくだ、さい……」


その2.刹那の場合

 刹那「ラミアス先生、授業中に失礼だが、トイレに行きたい。許可を求める」
 マリュー「え、ええ、良いわよ。堂々と言うのね」
 刹那「生理現象は恥ずべき事ではない。それに、我慢するのは体に悪い」
 マリュー「そうなんだけど、そう割り切れる人が少ないのよね。特に子供の頃は」
 刹那「子供の頃と言えば、トイレに入る寸前で漏らした事がある。あれは失態だった」
 マリュー「そういう事は話す必要はないわよ。あと作者さんも、勝手な話を捏造しないで。刹那 
       ファンに殺されるわよ」


その3.ディアッカの場合

 ディアッカ「うー、ダメだ、我慢できねー。マリナ先生、トイレ行ってきてもいいですかー?」
 マリナ「ええ、構いませんよ。でもどうして鞄を持っていくの?」
 ディアッカ「いや、空想だけでスるのは俺の趣味じゃないんで。今朝買ったばかりの戦利品を使
        って…」
 ミリアリア「トイレで何をするつもりなのよ、この下品男!」
 ディアッカ「ごふっ! じょ、冗談なのに」
 イザーク「本当にやったら、友人の縁を切るところだったぞ。いや、もう切るべきなのか?」


その4.キラの場合

 キラ「僕はそういう事になった事は無いよ。授業が始まる前にトイレに行くから」
 アスラン「さすがだな。抜け目が無いと言うか、しっかりしていると言うか」
 キラ「母さんの話だと、僕はおねしょもした事無いんだって。手の掛からない子だったって…ラ 
     クス、どうしてちょっと残念そうな顔をしてるの?」
 ラクス「いいえ、何でもありませんわ。…………はあ。自分で言うのも変ですけど、乙女心は複
      雑ですわ」



ショート11.
いきものがかり

その1.ある意味では時事ネタです

 キラ「学園の隅に飼育小屋があるけど、今は空っぽだね」
 刹那「昔は色々な動物がいたらしい。馬もいたそうだぞ。白い馬で、名前はホワイトベースと」
 キラ「凄いね。今だったらユニコーンって名前になるのかな?」


その2.サーカスじゃないんだから

 アレルヤ「大きい飼育小屋が空っぽなのは勿体無いよ。何か育ててみない?」
 ステラ「いいと思う。ステラ、ワンワンを飼いたい」
 ソーマ「学校の飼育小屋は、学習の役に立つ動物を飼うための施設だ。犬や猫という普通の 
      家で飼える動物を飼っても意味が無いだろう」
 ティエリア「ソーマ・ピーリスの言うとおりだな。学校の為になる動物を飼うべきだ」
 イザーク「だが、どんな動物が役に立つんだ?」
 アレルヤ「うーん……」

 アレルヤ「みんなで考えた結果、『学校の警備をしてくれる』『芸を覚えさせたら面白い』という事
        でライオンを飼おうと思います。先生、許可を」
 ムウ「却下だ。お前達が芸を教えるのなら構わんが」



ショート12.
古代のロマンを求めて

その1.実はシリーズ屈指のラッキーガール?

 ムウ「今日は全学年合同で化石採集の実習だ。学園の裏山にあるこの地層からは、色々な化
     石が見つかっている。お前達も頑張って探してみろ」
 刹那「了解した。新種の恐竜の骨を捜す」
 沙慈「刹那、それはハードルが高すぎるよ」
 ルイス「でも本当に見つけたら凄いわよね。新種なら名前は発見者の名前を付けるのよね。私
      と沙慈が見つけた恐竜なら、サジルイスザウルス…………うふふふふふふふ」
 イザーク「それは微妙な名前だと思うぞ。む、何かあったぞ。これは……三葉虫の化石だな」
 フレイ「へえ、思ったより小さいのね。もっと大きいかと思ったわ」
 ニコル「三葉虫はたくさん種類がいるから、大きさも様々ですよ。アンモナイトとかもそうですよ
      ね」
 ソーマ「こっちも見つけたぞ。植物の葉の化石だ」
 キラ「やっぱり恐竜の化石は、なかなか見つからないね」
 アスラン「発掘調査は簡単に結果が出るものじゃない。じっくり腰を据えて、何年もかけて探す
       ものだ。化石発掘には時間と根気が必要だ」
 シン「いや、そうでもないみたいですよ」
 ラクス「キラ、面白い化石を見つけましたわ。鳥みたいですけど、何の化石なんでしょう?」
 キラ「こ、これはまさか、始祖鳥の化石!? 世界でも数点しか見つかってないのに……」
 アスラン「訂正しよう。化石発掘には時間と根気と、あと強運が必要だ。何度も命を狙われても
       生き延び、最後の勝利者になれるくらいの強運がな」


その2.同じ物を見たのに

 アレルヤ「ん? 恐竜の足跡の化石か。どこに続いているんだろう?」
 ティエリア「川の方に続いているな。恐竜が水を飲みに行ったのだろう」
 アレルヤ「ふうん。古代の平和な光景が目に浮かぶね」

 ディアッカ「川の方に続いている足跡か。ふうむ、女との別れ話に失敗し、逆上した女に追われ
        て川にまで逃げてきたけど、追い詰められて女と一緒に川に落ち…」
 イザーク「何だその下手くそな心中話は」
 ディアッカ「いや、古代の恐竜達も必死に生きていたんだなあ、って思っただけさ。考える事は
        人それぞれ、って事で」


その3.色々埋まってます

 カガリ「先生、動物の骨の化石を見つけたぞ」
 ムウ「そうか。標本にするから俺の所に持って来てくれ」
 ネーナ「先生〜、にーにー達が宇宙船を見つけたんだけど〜」
 ムウ「嘘をつくな嘘を。本当なら埋め直せ。黒歴史の遺物の出番は、まだずっと先の話だ」
 刹那「先生、骨の化石を見つけた。まだ新しい物らしくて、完全に化石にはなってないが」
 ムウ「いや、これは化石になっちゃダメだ。なる前に見つけて良かった。誰か警察を呼んでくれ
     ーっ!」

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