読者投稿SS PHASE−04
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鏡伝&鏡伝2を題材にした物のみ受け付けています。
ショート24.
当てはめてみよう・特別編 パート2
(ブレイズザクさんの作品)
キラ「今回は一体何のナレーションを使うの?」
アスラン「今回は、俺たちが一番なじみのあるこれだ」
『血のバレンタイン』の悲劇によって『地球』、『プラント』間の緊張は一気に本格的な『武
力衝突』へと発展した。誰もが疑わなかった『数で勝る地球軍』の勝利。が、当初の予測 は大きく裏切られ、戦局は『疲弊したまま』、既にに『11ヶ月』が過ぎようとしていた・・・・。
キラ「ガンダムSEED最初のナレーションだね」
アスラン「ああ。まずは俺からだ」
『よみがえる翼放送』の悲劇によって『キラ』、『シン』間の緊張は一気に、本格的な『主
人公争い』へと発展した。誰もが疑わなかった『新主人公』の勝利。が、当初の予測は大 きく裏切られ戦局は『キラが優勢なまま』、既に『最終回』が過ぎようとしていた・・・・。
シン「・・・・・・・・・・」
ルナマリア「しっかりして。シン。私が、敵を取るから」
『DESTINY放送開始』の悲劇によって『カガリ』、『女難軍団』間の緊張は一気に、本格的
な『アスラン争奪戦』へと発展した。誰もが疑わなかった『恋人カガリ』の勝利。が、当初の 予測は大きく裏切られ戦局は『メイリンがやや優勢なまま』、既に『1年』が過ぎようとして いた・・・・。
カガリ「私は、諦めていないぞ!」
ミーア「私だって!」
アスラン「・・・・・・・」(ガクガクブルブル)
キラ「大変だね」
ノーフェイス「同情します。では私も」
『イオの輝き発見』の悲劇によって『ダン』、『メレア』間の緊張は一気に、本格的な『若作
り戦争』へと発展した。誰もが疑わなかった『若さで勝るダン』の勝利。が、当初の予測は 大きく裏切られ、戦局は『メレアが子供になったまま』、既に『最終章』が過ぎようとしてい た・・・・。
メレア「あははははは。体は僕の方が若いんだよ。僕が勝者だ!」
ダン「うるさい、実年齢はかなりの年だろ。二百歳の若作りめ」
メレア「そんな怖い顔しても、僕には勝てないよ」
ダン「うるさい。今日こそお前を消してやる!!」
メレア「そんな攻撃当たらないよー。へたくそ」
キラ「どうするの?」
アスラン「放っておけ。あれがあの親子なりのスキンシップらしいからな」
ミーア「せっかくだから、私も」
『デュランダル議長就任』の悲劇によって『ミーア』、『ラクス』間の緊張は一気に本格的
な『新旧ラクス対決』へと発展した。誰もが疑わなかった『人気で勝るラクス・クライン』の 勝利。が、当初の予測は大きく裏切られ、戦局は『ミーア・キャンベルが優勢なまま』、既 に『第三クール』が過ぎようとしていた・・・・。
ミーア「フフフ、そう、私が勝つの。人気も、胸のサイズもラクス様より私の方が上なのよ!」
キラ「ミーアの妄想が爆発しているね。アスラン、逃げよう」
アスラン「あぁ。ピンクの魔物、いや女王が来る前にな」
ショート25.
SEED&鏡伝キャラで演ってみよう/ギリシア神話編A
(聖魔鳳旬さんの作品)
聖魔鳳旬「今度はハデスと同じくらい、私が好きな神様、エロスです。」
エロス・・・・・・・・ニコル
ニコル「エロスって、そんなに僕はエッチじゃないんですけど・・・」
聖魔鳳旬「いやいや、エロスっていうのは愛の神様です。英語ではキューピットと言われており
ます」
キラ「え? キューピットって天使じゃなかったの?」
シン「そう誤解されているけど、それは間違いです」
聖魔鳳旬「ええ、キューピットも立派な神様です。ちなみに、エロスもキューピットも愛らしい子
供の姿ですけど、エロスは後々、好青年になりました。ただし、ギリシア神話の原 典には成人男性になったという記述は見当たりませんね。まぁ、子供のままでは結 婚できませんし、話は進まないし」
シン「誕生したのはカオスと同じぐらいの頃、世界の始まりとほぼ同時期なんだ」
キラ「凄く早く生まれたんだね」
シン「そもそもエロスこそがこの世の始まりの時に存在していたという説もあったんだ」
アスラン「それって・・・・」
キラ「愛があってこそ、この世の全てが誕生するっていう事?」
聖魔鳳旬「正にその通りです」
シン「ちなみにプシュケという嫁がいるけど、配役は・・・」
アスラン「いや、いい。聞く前から分かっている」
キラ「想像つくもんね」
聖魔鳳旬(無視して)「配役、こちら」
プシュケ・・・・・・・ガーネット
アスラン「やっぱりそうか。読者もお前の思考パターンは分かってきたと思うぞ」
キラ「そろそろ、配役自体がオチっていうのは止めない?」
聖魔鳳旬「まぁまぁ。それじゃあ、シン。エロスのエピソード、教えてあげて」
シン「ああ。元々、プシュケはある国の3人の王女の末っ子だった。皆、3人はアフロディア以
上の美しさを持っていると言っていたんだ。美人の3人には結婚の申し出が山のように来 たけど、それにキレた神様がいた。自分こそが世界一美しいと思っている女神アフロディ アだ。そこで、アフロディアは息子のエロスにプシュケの縁談がこない様にしように命令し たんだ」
聖魔鳳旬「Part1でも言いましたが私はアフロディアが嫌い、いや、大ッッッ嫌いです!!」
アスラン「そこは強調しなくてもいい」
キラ「あれ? ちょっと待って。アフロディアって、エロスよりも後に産まれたんじゃなかった?」
アスラン「そういえば、そうだな。母親より先に生まれたのか?」
シン「ええ、そこは謎なんです。どうしてでしょうかね? 神話学でもそこら辺はハッキリしていな
いんですよね。エロスが『最初に存在していた神』のにも拘わらず、『エロスよりも後から 誕生した(筈の)』アフロディアの息子って・・・」
キラ「最初のエロスは同名の別の神で、アフロディアの息子がその役目を引き継いだのかも」
アスラン「あるいは義母と養子か? エロスとアフロディアの関係は」
聖魔鳳旬「そう・・・・・・・ですね。とりあえず、養子だね。なんか、アレスが義父らしくて」
ニコル「え。イザークとフレイさんの養子? ・・・・・・ちょっと嫌だなあ」
イザーク、フレイ「「それ、どういう事!?」」
聖魔鳳旬「まあまあ。でも、皮肉っぽいのが効いていて、いいかもしれませんね。『戦い』の神
の息子が『愛』っていうのは」
シン「話に戻りますよ。エロスは3人の娘に縁談が来ない薬を飲ませようとしました」
キラ「変な薬だね。」
アスラン「ノイズ達が作っていそうだな」
聖魔鳳旬「何度も失敗しているがな」
シン「ノイズの薬はダメだけど、こっちはちゃんとした薬ですよ。そして、プシュケが寝ている時
に薬を飲ませようとした時、自分がよく使う金の矢がこぼれ落ち、自分の体に刺さってし まいました」
アスラン「金の矢? 確かキューピッド、いやエロスの矢って、刺された時に見た人を恋してしま
う効果だったような・・・・・・」
シン「大正解。矢の力でエロスはプシュケに恋してしまいました。この時にエロスは好青年にな
ったのではないかと言われています。プシュケを誰にも渡したくないエロスは、プシュケ に縁談が来ない薬を飲ませてしまいました。それ程プシュケの事が好きになってしまった んですね」
アスラン「なんか、デジャヴしているな。何でだろう?」
シン「もしかして、これじゃあないですか? ちょっと、引用したんだけど(もちろん、許可を得ま
した)」
それを認めてしまったら、自分の戦う理由が無くなってしまうから。けど、もういい。父や母や故
郷の事は大事だけれど、それ以上に大事なものがきてしまった。親不孝者、裏切り者の汚名も 背負う覚悟は既に出来ている。
初めて会った時から、きっとそうだったのだ。だから認められた事が嬉しかった。裏切られた事
が許せなかった。
「貴方を追いかけていた時は、こんな形で決着をつけるとは思わなかったんですけどね……」
ニコルは苦笑する。
ああ、僕は何て。
何てバカだったのだろう。
自分でも呆れるくらい『子供』だった。
心も体も未熟者だ。
けれど。
それでも。
言いたかった。
「ガーネット・バーネットさん。僕は貴方を愛しています」
恐ろしいほど照れ臭い言葉だが、意外とすんなり出た。
(機動戦士ガンダムSEED鏡伝 哀黒のヴァルキュリア 第14章 望まれる終焉より)
アスラン「そうだ! それだ!!」
キラ「鏡伝のニコルはこの頃から壊れていったんだよね」
アスラン「ああ。別人と思うほどに性格が変わったんだ」
キラ「優しい所は変わってないけど。ちょっとラテン系になったりとか」
アスラン「戦闘の最中にのろけたり」
キラ「全部ガーネットさんが原因だね」
聖魔鳳旬「ねぇ、ニコルとガーネットさんの悪口言うと、どうなるか分かっている?」
キラ、アスラン「「!!!!!!」」
聖魔鳳旬「おーい。この人達をタルタロスにほおりこめ。」
アスラン「おーい!?」
キラ「ちょっと待って。お祖父ちゃん(ムウの事)の二の舞は踏みたくないー!!」
シン「ああ、キラさんとアスランさんが落ちてゆく。何か、壁とぶつかる音が聞こえるな。後、ム
ウさんの声が聞こえるな。『仲間が来た〜』って。あ、はいあがってきた。大丈夫です か。ちょっと血みどろまみれになっている。でも、傷は酷くはないのに、服に大量の血が 付いているな。DNA鑑定しようかな?」
キラ「はぁはぁ・・・・・・死ぬところだった・・・・・・・・」
アスラン「す、少し休ませてくれ・・・。さすがに疲れた・・・・」
シン「じゃあ、休みながら聞いていて下さい。そして、プシュケに縁談が来なくなったから、プシ
ュケの父王は神にお伺いしました」
アスラン「神頼みか・・・・・・。全てはその神様のせいなんだけどな」
シン「知らないんだから仕方ないです。神官はプシュケが嫁ぐべき相手は人間ではない、と言
いました。王はショックを受けましたが仕方なく、プシュケはある相手の嫁になる為に神に 指定された山に行きました。そこへ、ゼプュロスという神が来ました。夫の元へ連れていく 為です。そしてプシュケは豪華な屋敷に連れて行かれました。中に入ると音楽が流れて、 どこからか、声が聞こえてきます。その声が彼女の夫の声ですが、姿が見えません。訳 があって姿が見せられなかったのです。2人が接する事が出来たのは、ベッドの上だけで した。そこら辺は18禁になるので、言いません」
キラ「このサイトの絶対的なルールだね。」
ガーネット「え、そうだったの? 私達、普通にやってい・・・・・」
アスラン「それ、ここで言っちゃいけません」
シン「声の主は、暫くすれば姿を見せる、と言いました。そして、暫くしたある日、プシュケの元
に姉達が尋ねてきました。この事を話すと、姉達は怖がります。絶対にそれは妖怪よ、 やられる前に倒しなさいと言い、ナイフを渡しました。そして、その夜。ナイフを持って、ラ ンプを点けると、プシュケの隣にはエロスが眠っていました」
聖魔鳳旬「もちろん、決行したのは18禁的な事をやった後。」
アスラン「余計な事を言うな」
シン「そして、エロスは起きてしまいましたのです。プシュケが自分の事を信じてくれなかったか
らエロスはどこかへ逃げました。それ以来、エロスの声はしない。プシュケは悲しみの余 り自殺しようと海に身を投げましたが、波がプシュケを故郷に戻しました」
聖魔鳳旬「もし、死んだら、エロスに怒られるからな」
シン「SEED風に言うとニコルさんに半殺しされるっていう感じですね」
アスラン「例えが分かり易すぎるだろう。」
聖魔鳳旬「ちなみにプシュケが起きあがり、泣くと音楽と牧羊の神パーンが現れました。パーン
はヘルメスの子ですが、ヘルメスが羊の姿で、ドリュプス王の娘と交わったので、 産まれたパーンの下半身は羊だったのです」
シン「パーンはいきなり人を驚かせるので『パニック』の語源になりました。『仮面ライダーX』の
第2話に出てくる怪人パニックは、このパーンがモデルです。ついでに、彼の姿が『全て の人を面白がらせた』というところから『全て〜』の『パーン(汎)』は同意語らしいです。」
キラ「随分長いね。ライダーネタは分からない人も多いから程々にすべきだと思うんだけど」
聖魔鳳旬「パーンの配役はアーサー副長にします。それでは、話を続けて」
シン「はい。助かったプシュケは、自分の意志で自分の足でエロスの元へたどり着こうと思いま
した。エロスの事を心から愛していたからでしょうね。本当、ニコルさんとガーネットさんみ たいでいじらしいなあ」
ニコル「いや、その・・・・・」(顔を真っ赤にする)
ガーネット「あ、あはは、そんなの当たり前じゃない!!」(顔の色が桜色になっている)
キラ「いじらしいって、シン・・・」
アスラン「キラ、余計な事は言うな。殺されるぞ」
キラ「う、うん」
シン「では、話を続けます。プシュケはやっとの思いでアフロディアの所に着きましたが、すぐ
に追い返されました」
ニコル「! どうしてですか?」
シン「元々嫌いな女だった上、純情なエロスをたぶらかしたと思っていたからでしょうね。女の
嫉妬+自分の息子が可愛いんでしょう」
キラ「そうか・・・・・・・あれ、ニコルは?」
聖魔鳳旬「ニコルなら『ガーネットさんを追い返すなんて、例え戦友でもガーネットさんの友達で
も演技でも絶対に許さない! でも、女の人に暴力は振るいたくないから、夫のイ ザークに責任を取ってもらいます!』って、鬼神の顔をしながら猛スピードで走って いったよ」
キラ「可哀想なイザーク・・・・・」
アスラン「ニコルの奴、鏡伝より暴走してないか?」
シン「話に戻ります。プシュケはどんな罰を受けてもいいから、エロスと会わせてほしいと言い
ました。アフロディアはプシュケの言葉を試す為に、ある部屋に穀物を大量に集めて、全 てを種類別に選り分けろと命令しました」
キラ「いきなり重労働だね」
アスラン「絶対に無理だろう。大量の穀物を一粒一粒見て振り分けるなんて、コーディネイター
でも出来るかどうか・・・・」
シン「もちろんお姫様育ちのプシュケにそんな事は出来ません。途方に暮れている時、アリの
行列がやって来て、なぜか全部分けてくれたのです。ようやくエロスと会えるかと思いき や、アフロディアは納得いきません。今度は黄金の羊の毛を集めてこいと命令しました。 黄金の羊は大変凶暴です」
アスラン「人を殺したっていう話もあるらしいからな」
シン「しかし、近くの川の主が知恵を貸してくれた為、集める事が出来ました。でも、アフロディ
アはまだ納得しません。今度は忘却の泉の水を運んでこいと命令しました。忘却の泉に はとても大きい魔物がいます。そこで、エロスが鷹に頼み、何とか水を手に入れる事が出 来ましたが。でもアフロディアはまだ納得してくれません」
アスラン「しつこい女神だな」
キラ「結婚したらお嫁さんをいじめるタイプだね」
シン「同感です。今度は冥界の王妃ペルセポネに頼んで、『美しさ』を箱に入れて分けてもらう
様に命令したんです」
キラ「人間に冥界に行けだなんて、死ねって事でしょ? とことん酷い神様だね」
シン「キラさんの言うとおり、人間が冥界に行く為には死ななければなりません。プシュケはあ
る塔から飛び降りて死のうとしました。その時、塔が言いました。タイナロン岬にほら穴が ある。そこを通れば冥界へ行ける、と。また、どうすれば途中の危険をさけることができ るか、どうすれば地獄の門の番をしている三つ頭の獣ケルベロスのそばを通れるか、ど うすれば三途の川を渡してもらえるかなど、色々教えてくれたのです」
キラ「どうやってケルベロスをクリアしたの?」
聖魔鳳旬「3枚のクッキーをあげて通り抜けたと言われています」
アスラン「クッキーに釣られるとは、情けない番犬だな・・・・」
シン「冥界にたどり着いたプシュケに、ペルセポネは美をくれるのですが、美を積めた箱を渡し
ながら言いました。『美しさを積めた箱を決してそれを開けて見てはいけないわ。いくら見 たくとも女神たちの美しさの秘密をのぞいてはならないのです。これが何より一番大切な ことです』と戒めました」
アスラン「これは『見ろ』と言っているようなものだな」
聖魔鳳旬「神話のお約束ですね。まあ、神の言い分は聞かないと罰が当たるという事で」
シン「プシュケは箱を持って元来た道を帰ります。明るい日の光のさす所へ出た時には、ほっ
としました。けれど、プシュケの肌は酷く、やつれ果てていました。そういう事なので、ほん の少しだけと思い、箱を開けました」
キラ「パンドラの箱みたいだね。見るなって言われるとつい見たくなるんだよね」
シン「ええ。しかし箱を開けた途端、プシュケは道に倒れて、死んだようになって眠ったのです。
箱に入っていたのは『美しさ』ではなくて、冥界の深い『眠り』でした。そこへエロスが駆け つけました。そして、プシュケの体に取りついている眠りを集めて箱に閉じこめると、プシ ュケを起こしました(矢の先端を鼻に当てて、起こしたとも言われている)。エロスはそんな 危なっかしい君が好きだと言い、プシュケを抱き締めました。強く、強くね」
アスラン「強調しすぎだ」
シン「しかし、納得のいかないのはアフロディア。美ではなく眠りを入れたという事でまたキレた
のですが、考えてみてください。睡眠不足は美容の大敵。つまり、『眠り』こそ、『美しさ』と 言えるのです」
キラ「確かにそうだね」
アスラン「一休さんのとんち話みたいだな」
シン「それからエロスはゼウスの前に進み出て、愛しいプシュケと一緒になれるよう許しをこい
ました。ゼウスは、他ならぬエロスの頼みだと言って、許しました。それからゼウスはヘル メスをつかわして、プシュケを神々の集まっている天の広間へ呼びました。プシュケが来 ると、ゼウスは神々の飲む酒をついだ杯を渡しました。この酒を飲むと不死の体を持ち、 年も取らず、美を保てるのです。こうして、プシュケはエロスの妻となったのです。ちなみ にプシュケは魂の神となりました。その後、エロスとプシュケの間に、『喜び』が産まれまし た。どうして『喜び』が産まれたか、これがどういう意味か、分かりますか?」
キラ「う〜ん・・・」
アスラン「分からん。どうしてだ?」
ニコル「愛も魂もお互いがいなくてはその存在が完璧とは言えず、魂を伴った愛こそが真の喜
びを得るっていう事ですか?」
シン「正解!」
アスラン「随分、キザっぽい事を言うな。本当に変わったものだ。そういえば、シン」
シン「?」
アスラン「プシュケが神様になってエロスと結ばれてハッピーエンドなのは良かったが、そう簡
単に人が神になっていいのか? ギリシア神話最大の英雄ヘラクレスでさえ、神にな るまでには多くの試練を受けたんだぞ」
シン「ええ、プシュケぐらいですね。こんなに簡単に神になれたのは」
キラ「ゼウスがあっさり許可したからだよね。こういう事には厳しそうなのに」
シン「今回は例外ですよるだって考えてもみて下さいよ。愛の神エロスの頼みなんですよ。どん
な神々だってエロスのお世話になっているんです。断れませんよ。特に誰かさんはね」(キ ラをじっと見る)
ラクス「・・・・・・・・・・・」(キラをまた、じっと見ている)
キラ「も、もう・・・・これ以上は、許して・・・・・・・・・」
ガーネット「となると、エロスの金の矢はゼウスの雷光より力があるんだね」
シン「ええ。ある意味では、全ての神々の頂点に立っている存在だと言えるでしょう」
アスラン「その割には、母親には逆らわないらしいが」
キラ「こそこそとプシュケと結ばれているとかね。アフロディアは当初、結婚した事を知らなかっ
たそうだし」
ニコル「どっかの誰かさんみたく、嫁に隠れてこそこそと浮気している訳じゃないですからいい
じゃないですか」
ガーネット「そうそう。正確には、どっかの誰かさんが演じている役みたいにね」
キラ「・・・・・・・・・・」
シン「まぁ、そこら辺が古代ギリシア人の心理学的考案なんですよ。こういう力は侮れません。
さすが哲学の国といえるでしょう。とにかく、エロスはギリシア神話の中の人気者ですね。 この神様がいないと恋が始まりませんから。この『エロスとプシュケ』の話はロマンチック でどことなく教訓を秘めているせいか、その後、いろいろなバリエーションで人々に親しま れる様になっています・・・・ふう、疲れた。今回も長い講義だったなあ」
聖魔鳳旬「ご苦労様。あっ、そうだ。最後に『喜び』の配役だけど・・・」
喜び・・・・・・・・・・・ニコルとガーネットの子供のディアン、もしくはエメラ
アスラン「こら! まだ鏡伝にも登場してないのに勝手に出すな!」
シン「落ち着いて、アスランさん。セイちゃん、名付け親になれたっていう事で凄く喜んでいたん
ですよ」
聖魔鳳旬「僕的に声は、ディアンは入野自由さん、エメラは新井里美さんがいいかな〜」
アスラン「人の話を聞け!!」
キラ「愛と魂を込めた名前だけあって必死だね」
ニコル&ガーネット「「気持ちは分かります」」
キラ&アスラン&シン「「「お前らが言うな!!」」」
聖魔鳳旬「と、いう訳で今回はここまで。」
キラ「え、ちょっと待って。今回の配役は3人(アーサーのパーンを入れて)だけ?」
アスラン「文が長すぎるからな。プシュケの話を語りすぎだ」
聖魔鳳旬「す、すいません。それでは、Part3をお待ちして下さい」
ショート26.
それ行け! ユーラシア高校サッカー部!
(レイヴンクロー生さんの作品)
その1.これはキラ達がSEED学園高等部1年の頃のお話です
ユーラシア高校。
全国大会に何度も出場し、幾度と無く優勝したサッカーの名門校。
今日に至るまで、多くのプロ選手を輩出している。
今日もサッカー部はグラウンドで練習をしていた。
イワン・ザンボワーズ(ユーラシア高校サッカー部顧問)「よーし、皆集まれ」
バルサム・アーレンド(同校1年)「何ですか?」
カナード・パルス(同校1年)「何の様だ? こっちは忙しいんだぞ」
メリオル・ピスティス(同校1年、サッカー部のマネージャー)「カナード、仮にも先生なのですか
ら、もう少し丁寧に話した方が…」
ハイペリオン1号機(同校1年)「そうだぞ。イワン先生は学生時代に、このユーラシア高校を全
国大会で優勝させたエースストライカーなんだぞ」
ハイペリオン2号機(同校1年)「う、うん、そうだよ! そ、そんな、た、態度、だ、駄目だよ」
ハイペリオン3号機(同校1年)「……異名……『ユーラシアの英雄』」
カナード「ふん、所詮は現役を退いた奴だ」
イワン「あー、俺の身の上話は良いから、話を聞けー」
カナード「さっさと話せ」
イワン「…あー、そのー、だー……」
バルサム「……」
メリオル「……」
ハイペリオン1号機「……」
ハイペリオン2号機「……」
ハイペリオン3号機「……」
イワン「アンスタンを含む2・3年生全員をギッタギタのボッコボコのメッタクソのグッチャグチャ
の肉片にして病院送りにしたのは誰だ?」
カナード「ん? 何で皆、俺を見るんだ?」
その2.昨夜の亜瑠手魅須(あるてみす)神社にて
ユーラシア高校2年生A(サッカー部員)「うぎゃーーー! 痛ェェェェ!!!」
ユーラシア高校2年生B(サッカー部員)「何故だ! 何故近づけない!」
ユーラシア高校3年生C(サッカー部副部長)「このー! 1年坊のくせに!」
アンスタン(サッカー部部長)「き、貴様ら! 後輩の癖に逆らって良い・・・ぎゃへッ!」
ユーラシア高校2年生A「わ! 部長が謎のバリアーに弾き飛ばされた!?」
ハイペリオン1号機「うるさいぞ! メリオルにセクハラしようとした先輩達が悪いんだぞ!」
ハイペリオン2号機「そ、そうです! ぼ、僕達、ゆ、許さないよ!」
ハイペリオン3号機「…アルミューレ・リュミエール……無敵」
メリオル「皆、有難う……」
バルサム「おいおい、俺だって居るぜ? 『アルテミスの荒鷲』バルサム・アーレンド様がな!」
ユーラシア高校のサッカー部員達「「「「「ギャアアアアアーーーーーーーーーッッッ」」」」」
その3.その頃のカナード
カナード(居酒屋でアルバイト中)「生ビール2つ、つまみ1つ入りまーーーす」
その4.ああ、素晴らしき友情
イワン「カナード、お前は確かにサッカーの腕はプロにも劣らない。だからって先輩達を……」
カナード「だから俺は知らんッ!」
バルサム「まああれだ、肝心な時に役に立たなかったからな」
メリオル「それは、そうなんだけど……」
ハイペリオン1号機「良い気味だぞ。メリオルはもうちょっと厳しくなった方が良いんだぞ」
ハイペリオン2号機「う、うん」
ハイペリオン3号機「……でも、放っておけない」
メリオル「ええ、放って置けないのよ」
カナード「俺は無実だーーーーーーーーーーーッッッ!!!」
イワン(←実は全て知っている)「そうかそうか、だかなー……」
その5.真実を知った学校側は、この事件を隠蔽しました
カナード「まったくあのヘボ顧問! 何故俺がそんな汚い真似をしなければならない!」
メリオル「まあまあ、最後は信じてくれましたし、良いじゃないですか」
バルサム「先輩なんざ居なくて良いさ。この俺様が居ればユーラシア高校サッカー部が安泰だ
しな!」
カナード「黙れ! 前半5分以内に何時も退場するくせに!」
バルサム「何だと!? お前こそエースストライカーのくせに<試合中>に点を入れた事が無
いじゃないか!」
ハイペリオン1号機「我がサッカー部は、何時もPK勝負で勝つんだぞ!」
ハイペリオン2号機「て、敵のボールは、は、入りません。む、無敵で、鉄壁のキーパーです」
ハイペリオン3号機「…アルミューレ・リュミエール……絶対無敵」
メリオル「ずっと守っていれば、最後は敵チームが体力負けします」
カナード「PKは必ず入れてるんだよ!」
バルサム「サッカー漫画ではよくあるパターンのチームだな。でも、そういうチームが優勝した
事って無いんだよなあ……」
その6.根本的な問題
カナード「確かにサッカーは1人でやる競技じゃない。だが…パスする相手が居ないんだよ!」
メリオル「バルサム君がすぐに消えなければ可能なんですけどね」
カナード「無理だ。奴はガンダム史上、最速にやられた男だからな」
バルサム「やったのはお前だ! つーかSSにまでその話を持ってくるなーーーー!!!(泣き
ながら走り去る)」
その7.地区予選開始
審判「ピピーー、イエローカード!」
バルサム「何だと! ちょっと足を蹴っ飛ばしただけだろうが!」
審判「どう見ても相手選手の足が折れているぞ! 審判に逆らうとは……レッドカード!」
バルサム「!!!」
カナード「貴様らーーー!!!」
審判「ピピーー、オフサイド」
カナード「くらえ! スーパーコーディネイトシュー…」
審判「ピピーー、そこ! 今殴っただろ!」(カナードではなく別の選手同士が接触)
敵選手1「とりゃ!」
ハイペリオン1号機(キーパー)「効かないんだぞ!」
敵選手2「キャプテン! パス!」
ハイペリオン2号機(バック)「か、カットします! か、カナードさんへ…」
敵選手3「うわ! 何故だ、ゴールに近づけない!」
ハイペリオン3号機(バック)「…通行遮断。アルミューレ・リュミエール……無敵」
イワン「一応うちは強豪なんだが、いまいち盛り上がらない試合だな」
メリオル「ラフプレイと守ってばかりの試合展開ですね。結局全試合PKで決まりました」
イワン「主役チームの戦い方じゃないな」
その8.全国へ
カナード「俺のバイトする居酒屋で祝賀会だ!」
イワン「無礼講だし、酒も良いぞ。どうせSSだ」
メリオル「バレたら出場停止ですね」
バルサム「チクショウ! 何で、何で…」
ハイペリオン1号機「さあ、飲むんだぞ! 予選は忘れるんだぞ!」
ハイペリオン2号機「そ、そうです。ほ、本番はこれからです!」
バルサム「うう、良い奴らだよな、お前らは」
ハイペリオン3号機「……無能」
イワン「そう言うな。部員居ないんだし」
ハイペリオン3号機「…アンタが……1番酷い」
イワン「ぐおっ!」
その9.全国大会でも順調に勝ち上がり、遂に決勝へ。相手はSEED学園
イワン「お前らがココまでやるとは正直思って居なかった。だが、現実に優勝カップは目の前
だ!」
バルサム「ハイ!」
ハイペリオン1号機「頑張るんだぞ!」
ハイペリオン2号機「か、勝ちます」
ハイペリオン3号機「……優勝」
イワン「俺から言う事はタダ1つ」
部員たち「……(真剣な表情)」
イワン「カナードが居ないから、点を取る方法が無い。頑張ってくれ」
部員たち「うわお」
カナード「ゴホゴホ、ちくしょ〜う」
メリオル(監督の命令で看病)「準優勝でも、パーティーを開きましょう」
その10.ユーラシア高校最大の天敵
キラ「向こうの攻撃・守備パターンは完璧に掴んでるよ」
イザーク「ふん、噂の反則シールドを使ってるだけだろうが」
キラ「それだけじゃない。シールドの展開はボールが来た時だけなんだ。多分長時間の使用は
出来ないはず」
イザーク「つまり、シールドを展開する前にボールを蹴るのか? 中々難しいぞ。3人も居るし」
キラ「大丈夫。助っ人を連れて来たから」
ガーネット「ちょっと待ちなさい。私は女で……」
キラ「何度か生徒会の手伝いしたじゃないですか(ショート83.その2参照)。それに、ハイ(何
か渡す)」
ガーネット「……あのねぇ、これは柔道で……はあ、判ったわよ(←SSなので諦めた)」
キラ「詳しくは、週刊少年サンデーの某柔道漫画をご覧下さい」
その11.キラは恐らく参謀タイプ
キラ「他にも呼んだんだけど、まあ、大丈夫かな」
イザーク「?」
レッドフレーム「おーす、キラ」
ブルーフレーム「よう。不肖の弟共々、世話になる」
イザーク「ウガアアアアアアアアーーーーーッ!!!!」
ディアッカ(今回はお手伝い)「落ち着けイザーク! ッて、このために呼ばれたのか? 俺」
キラ「うん。よろしくね」(笑顔)
その12.その頃、観客席では
ナタルことエクシード・コマンダー先生(ショート143.その3参照)
「うーむ、サッカー少年達の友情を見に来たのだが……」
フレイ「相手チームもイマイチですね。はあー、しょうがない。イザークの応援でもしようかな?」
(と言いつつ嬉しそう)
その13.勝負の世界は残酷
イザーク「ぜえ! ぜえ! キラ〜〜〜〜!!!」
キラ「落ち着いてよ、イザーク。今回は君が要なんだ」
イザーク「何?」
イザーク「見ろ! これぞあまりの威力にゴールキーパーも吹き飛ばし、病院送りにする永久
に封印されし究極の必殺シュート、アサルトシュラウドシュート!」
イワン「あーーー、こりゃ駄目だな。シールドが破られそうだ」
バルサム「さすがSEED学園。優秀な人材が揃ってますね」
ガーネット(男装)「オリャアーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!」
イワン「つーか、アレは女の子にも見えるような?」
バルサム「まさか。あんな男っぽい女の子なんていませんよ」
レッドフレーム「刀」
ブルーフレーム「剣」
ハイペリオン1号機「ちょ、ちょっと待つんだぞ! 凶器だぞ!」
レッドフレーム「悪いな、身体の一部なんだ」(唐竹割り)
ブルーフレーム「弟と同じく」(ラミネートの剣なのでシールドを突き破る)
イワン「審判も無視か。まあ、奴らは別格扱いか」
バルサム「そうですね」
イワン「……」
バルサム「……」
イワン「……」
バルサム「……」
イワン「まあ、今回<も>仕方ないさ」
バルサム「…ハイ」(←前半3分で退場)
その14.そして……
カナード「ここがSEED学園、キラ・ヤマトのいる学校か。全国大会の決勝では俺が病欠したせ
いで奴に優勝を持っていかれたが、今度はそうはいかない! どちらがナンバー1ス トライカーなのか、勝負してもらうぞ!」
(ショート83に続く)
ショート27.
当てはめてみよう・ネコさん?編
(聖魔鳳旬さんの作品)
キラ「今回は、何のナレーションを使うの?」
聖魔「今回はナレーションではありません。これです」
『白いネコ』でも、『黒いネコ』でも、『ネズミをとるネコ』は『よいネコだ』!
アスラン「何だ、これ?」
聖魔「これは、中国の政治家でもあり、改革解放路線の祖でもあるケ小平(とうしょうへい)の
言葉だ」
キラ「何か、意味あるの?」
聖魔「あります。ちょっと、話が長くなりますが・・・・・・・・・・・シン、後はよろしくね。」
シン「俺が?まぁ、いいか。えっと、話は今から、28年前の事です。1949年の建国以来、中
国は社会主義国家でした」
キラ「なんか、また、話が長くなりそうだね」
シン「ちゃんと話を聞いて下さい。しかし、1978年。この改革解放路線を打ち出してから、中
国は市場メカニズム重視へ大きくシフトされました。ただ、この社会主義と市場経済って いうのは両立が難しい。経済開放が進む程、政治的な自由への欲求が高まるという矛盾 がはらんでいるからです」
アスラン「今じゃあ、中国の成長は目まぐるしいからな」
シン「ええ。それで、ケ小平がこの社会主義と市場経済の事について、これに例えたのです。
つまり、白いネコというのは【社会主義】、黒いネコとは【市場経済】、ネズミをとるネコとは 【生産量の向上】の事です。簡単にまとめれば、『社会主義でも、市場経済でも、生産量 の向上は良い事だ!』っていう事なんです」
聖魔「解説ありがとう。では、まず、私から」
『インパルスの時のシン』でも、『デスティニーの時のシン』でも、『ザフトの赤服』は『シン』
だ!
キラ「どういう事?」
聖魔「つまり、『絶大な強さだったシン(インパルスの時のシン)でも、微妙な強さだったシン(デ
スティニーの時のシン)でも、ザフトのエリートである事は変わりがない!』という事。直 訳すれば、『ただ、ちょっとだけ出番と愛機に恵まれなくて、敵が強くなりすぎてしまった だけ。本当はキラとアスランと同じくらい、あるいはそれ以上に強いんだぞ』という意味で す」
シン「お前だけだよ・・・・・・・・・俺を理解してくれる奴は」
アスラン「フォローになっているようでなっていないんだが」
キラ「放っておこうよ。じゃあ、次は僕ね」
『ガーネット』でも、『ダン』でも、『真の主人公』は『キラ』だ!
キラ「言葉の意味通りだけど、って、あれ? なんで、ガーネットさんが・・・・・・・・」
ガーネット「ごめん、聖魔。これが終わった後、弁護人になってくれないか?」
聖魔「喜んで」
キラ「て、ちょっと・・・・・・・・・・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
シン「バカですね」
アスラン「ああ、バカだな。次は俺だ」
『ミーア』でも、『メイリン』でも、『俺が好きな子』は『カガリだけ』だ!
シン「せ、切実だなあ。その思い、届けばいいですね」
アスラン「うん、苦労しているから」
キラ「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」
聖魔「さぁて、そろそろ終わるとしましょう。では、まず検察側に賄賂を」
シン「危ない道に進むんじゃなぇね!!」(思いっきり、パンチ)
聖魔「ごほぉ!!」
アスラン「最近、滅法強くなったんじゃないか?」
シン「ええ、苦労していますので。それでは皆さん、シーユーアゲイン。何もあげん」
アスラン「寒いよ。」
キラ「助けてー!」
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