SEED学園編 PHASE−15
ショート211.
アスランの災難
(ザクさんのリクエスト)

その1.「大丈夫だ。あいつは運が良いから」(byカガリ)

 キラ「大変だ、カガリ! アスランがお父さんと一緒に行方不明になったって!」
 カガリ「何だって! あいつ、父親と駆け落ちしたのか!」
 キラ「いや、違うから」
 カガリ「ミーアやカノンやルナマリアやメイリンの動きには注意していたんだが、予想外だった 
      ……。まさか男と、しかも実の父親と駆け落ちするなんて。こうしてはいられない。アス 
      ランを探し出して、真っ当な道に戻してやらないと!」
 キラ「カガリ、妄想に走らずに僕の話を聞いて。アスランはお父さんの仕事の手伝いで海外に
    行っていたんだけど、乗っていた飛行機が墜落したんだ。それで行方不明になったんだ 
    よ」
 カガリ「なあんだ、そうだったのか。なら安心だな」
 キラ「うん、そうだね。…………あれ? いや、そうじゃないような気がするんだけど」


その2.カガリの予想は的中。確かにアスランは運が良い…のかな?

 アスラン「最悪だ……。乗っていた飛行機が墜落した上、父上とは離れ離れになるし、漂着し 
       た島は無人島みたいだし、何より……」
 ユウナ「おい、見たまえ、アスラン! ヤシの木が生えているぞ! いやあ、実物は初めて見た
      よ。さすが南の島だ。楽しいねえ!」
 アスラン「なぜ貴様がここにいるんだ」
 ユウナ「君に着いて来たからさ。父上がこっちの世界に来るのを止めたせいで退屈していたん
      だ」
 アスラン「……念の為に聞くが、お前、普通の人に姿が見えないのをいい事に、飛行機の中で
       何か妙な事をしなかったか?」
 ユウナ「何もしてないよ。操縦席の中に入って珍しい機械を触ったり、パイロットさん達をリラッ
      クスさせようと耳に息を吹きかけたりしたけど、大した事じゃないだろ?」
 アスラン「通信教育で身に付けた流派東方不敗が最終奥義、石破天驚拳!」
 ユウナ「ぐわおっ! 容赦なし!?」


その3.サバイバルの基本は水の確保です

 アスラン「よし、悪は滅んだ。しかし、救助が来るまでこの島で生活するのか。サバイバルの知
       識は一通り身に付けているとはいえ、まずは何をすれば…」
 ユウナ「まずは飲み水を確保しよう。真水は命の源だからね」
 アスラン「お前の言う事に頷きたくはないが、確かにそのとおりだ。では、まずは火を起こさな 
       いとな。海水を蒸発させて、その水蒸気から真水を作る」
 ユウナ「手間がかかるねえ。そんな事をしなくても、魔法を使えば水を呼び出せるのに」
 アスラン「そんな魔法が使えるのか?」
 ユウナ「使うのは君だけどね。この魔法は簡単なものだから、呪文さえ唱えれば君でも使える
      よ」
 アスラン「初めてお前の存在に感謝したぞ。それで、どんな呪文なんだ?」
 ユウナ「簡単な呪文だよ。『ユウナ様、どうかこのバカでノロマでドジで役立たずで、それでもユ
      ウナ様を愛しちゃってる愚かな私に、せめて水一杯のお恵みを!』。さあ、この呪文を
      唱えて…」
 アスラン「通信教育で身に付けた忍法・砂爆葬送!」
 ユウナ「ぐはっ! 今度は『NARUTO』ネタか!」
 アスラン「お前のおかげでツッコミのスキルが上がった。それだけは感謝するよ」


その4.みんな頑張れ。特にアスラン(笑)

 アスラン「何なんだ、その呪文は! どうして俺がそんな事を言わなきゃならないんだ!」
 ユウナ「これは魔法力を与えてくれる者への感謝の言葉でもあるのさ。僕だって君なんかにこ
      んなセリフを言ってほしくないよ。この呪文は、本来なら可愛い魔法少女に言ってもら
      う予定だったんだから。カガリとかラクスとかミナとかルナマリアとか」
 アスラン「絶対に言わせないからな。ところでガーネットさんには言わせたくないのか?」
 ユウナ「あの人がこんなセリフを言ったら、気持ち悪いだろ?」
 アスラン「確かに。はあ……仕方が無い。背に腹は変えられないからな」
 ユウナ「そういう事。呪文は覚えている? じゃあ、どうぞ」
 アスラン「えーと……『ユウナ様、どうかこのバカでノロマでドジで役立たずで、それでもユウナ 
       様を愛しちゃってる愚かな私に、せめて水一杯の』…」
 カガリ「アスラン?」
 アスラン「! カ、カガリ、どうしてこんな所に!?」
 ルナマリア「アスランさんが着ている服には、特別製の発信機が縫い付けてあって、その服を 
        着ている限り、地球上のどこに居ても居場所が分かるんです」
 ラクス「それにこの島は、クライン家が所有している島ですから」
 アスラン「き、君達まで!」
 カガリ「アスラン……。知らなかった。お前とその変態一歩手前な妖精が、そんな仲だったなん
      て……」
 アスラン「違う! 断じて違う!」
 ユウナ「そうだよ、誤解だよ、カガリ。僕は男より可愛い女の子の方が好きなんだ。だからカガ
      リ、この露出度高めな服を着て…」
 アスラン「着させるかあ! 通信教育で身に付けた飛○御剣流・九頭竜閃!」
 ユウナ「あばをあくう!」
 カガリ「あんなに鋭いツッコミをするなんて……。息がピッタリじゃないか。やっぱりあの二人は
     ……」
 アスラン「だから誤解なんだ! 信じてくれ、カガリーーーーーっ!」
 ラクス「ふふふ、面白くなってきましたわ」
 ルナマリア「私は笑えないんですけど……。失恋決定?」



ショート212.
想像してみましょう

ガーネット・バーネットの水着姿
 ニコル「素敵ですね」(ニッコリ)

ステファニー・ケリオンの水着姿
 ダン「…………」(黙って頷く)

ステラ・ルーシェの水着姿
 シン「か、可愛い……」(真っ赤)

ラクス・クラインの水着姿
 キラ「うん。いいと思うよ」(純粋な笑顔)

ミーア・キャンベルの水着姿
 キラ「って、どうして僕に感想を聞くの?」
 ラクス「いいから答えてください、キラ。返答次第では……うふふふ」



ショート213.
帰ってきた男! その名は…
(袖島泰凱さんのリクエスト)

その1.読者の皆さんは覚えていますか?

 トール「ふっふっふっ……。二年の海外生活を経て、俺は帰って来た! あの色黒ディアッカを
      倒して、ミリィのハートをゲットする為に! 久しぶりのSEED学園、逞しくなった俺を見
      ればミリィもきっとメロメロに…」
 ミリアリア「あ」
 ディアッカ「お」
 トール「あ」
 ミリアリア&ディアッカ「……………………えーと、誰?」
 トール「うおい!」
 カズイ「見かけない顔だね。転校生? よろしく」
 トール「あああああああああ! こ、こいつにまで忘れられているなんてーーーーっ!!」
 ミリアリア&ディアッカ「いや、だから、あんた(お前)、誰?」


その2.あ、思い出した。では、気を取り直して

 ミリアリア「お帰りなさい、トール!」
 ディアッカ「よお、お帰り。二年間の外国暮らし、大変だったろ。日本にはいつまでいられるん 
        だ? のんびりしてけよ」
 トール「…………色々と言いたい事があるけど、まあ、いいよ。二年前の俺とはかなり変わって
      いるから、気付かなかったのも無理ないだろうし」
 ミリアリア「そうね。確かにトールは変わったわね」
 ディアッカ「ああ。ちょっと変わりすぎな気もするけどな。男子三日合わざれば、っやつ?」
 トール「そ、そうかな? そんなに変わったかな? カッコよくなったかな? いやあ、参ったな 
      あ。あははははは!」
 ミリアリア「うん、変わった変わった」
 ディアッカ「ああ、マジで変わっちまったよ、お前。『その格好でどうやって税関通ったんだ?』と
        か思えるくらいに。でも、やっぱりここは日本だからさ。腰みのは外した方がいいと
        思うぜ。あと上半身には服を着ろ。ほら、お巡りさんが来た」
 トール「え」

 (トール・ケーニヒ。帰国早々、警察にご厄介に)

 トール「うーん、この町の警察って、もっと寛大だったような気がするんだけど……」
 面会に来たディアッカ「この町にも色々あったんだよ、色々とな」(深いため息)



ショート214.
あ、そういえば(ショート211の続きです)

 アスラン「飛行機が落ちた時は死ぬかと思った。よく生きていられたな。自分の幸運に感謝しよ
       う。…………ん? 何か大事な事を忘れているような…」
 パトリック「アスラン!」
 アスラン「ち、父上! あ、思い出した。そういえば貴方も一緒の飛行機に乗っていたんでした
       ね。ご無事で何よりです」
 パトリック「黙れ、この親不孝者が! 私を置いて一人でさっさと日本に帰りおって! 今日とい
        う今日は許さ…」
 ユウナ「やあアスラン。調子はどうだい?」
 アスラン「うるさい。死ね」
 パトリック「! 親に向かって『死ね』とは何だ!」
 アスラン「い、いえ、違います! 今のは父上に言ったのではなく、その…」
 ユウナ「お邪魔みたいだね。見物させてもらってもいい?」
 アスラン「ダメだ、このバカ! 帰れ!」
 パトリック「お、親に向かって、今度は『バカ』だと? アスラン、貴様……!」
 アスラン「ち、違うんです、父上! 俺がバカと言ったのは父上に対してではなく、そこのバカ妖
       精に言ったんです! ああ、でも父上には妖精の姿は見えないのか。それはラッキ 
       ーですね、って今はそんな事を言っている場合じゃない! とにかく誤解なんです、 
       父上。俺は父上に対して悪口なんか言ってません。言ったのは父上には見えないん
       だけど、確かにそこにいる妖精に対してなんです。今まで父上の事を忘れていたの 
       も、あの妖精が俺の周りで色々トラブルを起こしたせいなんです……って、あれ? 
       父上?」

(飲み屋『レセップス』にて)
 パトリック「なあシーゲル。子供が遠いところに行ってしまったと思った事は無いか?」
 シーゲル「あるぞ。うちの娘の場合、そんな事は日常茶飯事だ」
 パトリック「…………今度、息子と一緒に釣りに行こうと思っている。親子のコミュニケーション
        は大切にしないとな」
 シーゲル「そうだな。まあ飲め」
 パトリック「うむ」



ショート215.
天才とバカは紙一重、チルドレン・パーティー
(ymaさん&流星さんのリクエスト)

その1.盲点でした

 ノイズ「ふふふふふふふふふふふふ……。夏休みの前半を犠牲にしたけど、ついに完成した 
     ぞ! 前回の失敗を教訓にして、作り上げた究極の若返り薬。この薬を飲んだ人間は 
     精神だけでなく肉体も若返ってしまい、完全に子供になる! その名も『子供だからって
     やっていい事と悪い事があるんだよ。親呼べ親! ああ? 泣けば許してもらえると思 
     ってるのか? ナメてんじゃねーよ、クソガキ!』だ!」
 ルーヴェ「薬の名前、長過ぎ。相当ストレスが溜まっているようだな。で、例の如く人体実験を 
       するのか?」
 ノイズ「もちろん! 友達をパーティーと称して僕の家に招待する。そこでこの薬を含ませた料
     理を食べさせるんだ」
 ルーヴェ「友情を利用した卑劣な策だな。だが、その作戦には重大な問題がある」
 ノイズ「問題って?」
 ルーヴェ「お前、友達いないじゃん」
 ノイズ「ガーン!!!!!!」
 ルーヴェ「研究一筋だったからなあ。悲しい奴だ」


その2.結局、『ルーヴェの友人』を招待しました

 ノイズ「随分来たなあ……。ちょっと悔しい」
 ルーヴェ「捻くれるな。薬は料理に混ぜたのか?」
 ノイズ「ああ、それはバッチリ! そろそろ効果が現れる頃だよ」
 ルーヴェ「そうか。お、みんなの背が縮み始めたぞ」
 ノイズ「ああ、どんどん縮んでいく! やった、大成功だ!」

 ルーヴェ「…………」
 ノイズ「あははははははは! 実験は大成功だ! キラもアスランもシンもダンもラクスもカガ 
      リもステラもルナマリアもステファニー先生もラミアス先生もフラガ先生もみーんな子供
      になった! これなら……って、どうしたの、ルーヴェ兄さん?」
 ルーヴェ「いや、不思議だなあと思って」
 ノイズ「何が?」
 ルーヴェ「背が縮むのは分かる。だが、それに合わせて服まで縮んでいるのはなぜだ?」
 ノイズ「うーん…………。世界の法則(ロリコンへの対策)?」
 ルーヴェ「納得できねー」


その3.要求? いや、これは『要請』だ

 キラ「あははー。アスラン、あそぼー」
 アスラン「うん、いっしょにあそぼう」
 シン「ぼくもなかまにいれてー」
 ダン「あ、ぼくもぼくもー」

 ラクス「おままごとをしましょう。わたしがママでカガリがパパね」
 カガリ「えー、またわたしがパパやくー? やだ、ママがいい」
 ステラ「ステラもママやりたーい」
 ルナマリア「ル、ルナもママやりたい……」

 フラガ「ねーねー、きみたち。ぼくといっしょにあそばないかい?」
 ステファニー「やだ。フラガくん、ちょっとヤラしい目してるから」
 フラガ「がーん! う、う、うわあああああああん!!」
 マリュー「あ、ないちゃった。ステファニー、ちょっといいすぎだよ。フラガくん、わたしがいっしょ
       にあそんであげる」

 ノイズ「よーし、よーし。いい具合だ。思考パターンも子供化しているぞ。大成功だ!」
 ルーヴェ「そうだな。……ん? おかしいな。人数が一人足りないような気が…」
 ガーネット「へえ、面白い事になってるわね」
 ノイズ「!」
 ルーヴェ「あ。この女も呼んだんだっけ」
 ガーネット「これってノイズが作った薬の仕業? 面白い薬を作ったじゃない。ちょーだい」
 ノイズ「あ、いや、その……」
 ガーネット「ちょーだい」
 ノイズ「いや、でもまだ、詳しいデータを取ってないし…」
 ガーネット「遣せ。それとも、死ぬ?」(凄まじい殺気)
 ノイズ「どうぞお受け取りください」
 ルーヴェ「卑屈だな。まあ気持ちは分かるが。ところでガーネットさんはその薬を何に使うつも 
       り……」
 ガーネット「うふふふふふふふふふ。待ってなさい、ニコル。そしてギアちゃん。貴方達も素敵な
        チャイルドにしてあげる。そして……うふふふふふふふふふふふふふふ」
 ルーヴェ「言っても無駄かもしれませんが、犯罪行為はやめてくださいね。あとバカップル専用
       のマニアックプレイも程々に」


その4.この程度なら、まだ甘いよ

 ルーヴェ「あの薬は失敗作だったな」
 ノイズ「うん。第一に効果時間が短すぎる。飲んでから十分で元に戻るなんて、計算より遥かに
     短いよ」
 ルーヴェ「第二の欠点は、子供になったり大人に戻る時はもの凄く痛い事。まあ体にかなり無
       理をさせているからな」
 ノイズ「うん。みんな凄く怒っていたね。気持ちは分かるよ。騙した僕達も悪かった。でもさあ、 
     逆さづりで三日間放置はやり過ぎだと思うんだ。あ、頭が割れそう」
 ルーヴェ「人間の体って、意外と丈夫だな。あ、花畑が見える」


その5.彼の方が一枚上手でした

 キラ「うう、まだ体が痛い……。あ、ニコル。この三日間、姿を見なかったけどどうしたの?」
 ニコル「ガーネットさんと一緒にいました」
 キラ「そう……。大変だったね」
 ニコル「いえ、そんな事はありませんよ。ガーネットさんは子供になっても可愛いし」
 キラ「そうだね。あの人は子供みたいなところがあるから……え? 『子供になっても』?」
 ニコル「♪〜〜〜〜」

 ガーネット「ニコル、最近、勘が鋭くなってきたわね。薬も全部使われて、ギアちゃんに飲ませ 
        る事も出来なかったし。うう、体が痛い…」



ショート216.
ガーネット・バーネットの誕生日は9月6日です。このSSを書い
たのも9月6日です。という訳で、

その1.説得力が無いというか、あり過ぎるというか

 ニコル「お誕生日おめでとうございます、ガーネットさん」
 一同「おめでとー!」
 ガーネット「ああ、ありがとう。でも、このSSの設定ではまだ夏休みの最中なんだけど…」
 ニコル「SEED学園の夏休みは9月の半ばまで、という事にしました」
 ガーネット「えっ!? この日本のどこに、そんな天国みたいな夏休みがあるの? いくらギャ 
        グSSでも、リアリティ無さすぎるんじゃない?」
 ストライク「まあ確かに」
 インパルス「俺達もそう思いましたけどね」
 ユウナ「はっはっは。まあいいじゃないか。このSSのモットーは『面白ければ全て良し!』なん
      だろ? だったら気にしない、気にしない」
 ガーネット「そうね。あんた達を見てたら、リアリティなんかに拘る私がバカに思えるわ」


その2.お友達からのプレゼント

 キラ……ネックレス
 ラクス……ピンク色のパーティー用ドレス
 アスラン……バラの花束
 カガリ……9月の誕生石であるサファイアの指輪
 イザーク……ケーキ食べ放題のチケット
 フレイ……ナタルと一緒に作ったBL系の同人誌
 ディアッカ……本(18禁)
 シン……クマのぬいぐるみ(マユちゃんが選びました)
 ルナマリア&メイリン……有名メーカーのバック
 ステラ……ゴ○ちゃんのぬいぐるみ(手作り)
 スティング&アウル……モデルガンと模造刀
 サイ&トール&ミリアリア&カズイ……バースデーカード&遊園地の一日パスポート
 レイ……黒バラの花束
 ダン……ガーネット(宝石)の指輪
 ミナ……手作りのメカペット(ネコ型ロボット。ドラ○もんではありません)
 レヴァスト……ビール一ダース
 オルガ&クロト&シャニ……テレビゲーム
 ストライク&インパルス……ゲルマニウムブレスレッドのセット
 ユウナ……先祖代々から伝わる、魔法少女を盗み撮りした写真のアルバム(強制接収)
 ギアボルト……わら人形

 ガーネット「無難な物からツッコミがいのある物まで、こんなにたくさん……。みんな、ありがと 
        う。でもギアちゃん、わら人形の顔に私の写真が張ってあるのはどうして?」
 ギアボルト「釘を打っていないだけ、ありがたく思うべきです。私って寛大ですね」


その3.彼氏からのプレゼント

 ニコル「僕からのプレゼントは、僕が作曲したピアノ演奏曲です。この曲は僕が心から愛する 
      ガーネットさんの為に作りました」
 ガーネット「ニコル……」(感動している)
 ニコル「作詞もしました。歌詞はこのカードに書いてあります。それではガーネットさん、思う存
      分歌ってください」
 ガーネット「ありがとう、ニコル。よーし、今日は喉が潰れるまで歌いまくるわ!」


 キラ「ガーネットさんは音痴じゃない。ううん、かなり歌は上手いんだけど……」
 アスラン「それでも十六時間ぶっ通しで歌い、それを俺達に聞かせるのは……。ああ、頭が痛
       い。ガーネット姉さんの声が頭から離れない……」
 キラ「歌い終わった後、ニコルと一緒に遊園地にデートに行っちゃうしね。あの人、本当に人間
     なのかな?」
 アスラン「いや、よく考えれば十六時間もピアノを引き続けたのに平然としているニコルも凄い
       ぞ。あのバカップルだけは敵に回したくはないな。絶対に勝てん」



ショート217.
信じられない光景
(トモキさんのリクエスト)

その1.ある日の朝、ダンが登校したら……

 フレイ「はい、キラ。あ〜〜ん♪」
 キラ「うん、もぐもぐもぐ……。フレイの作ってくれたお弁当は美味しいなあ。また作ってよ」

 アスラン「ラクス、俺は君の事が……」
 ラクス「アスラン、そういう事はわざわざ口にする事はありませんわ。わたくしも同じ気持ちです
      から」

 シン「あ、あの、カガリ先輩、先輩が見たがっていた映画のチケットを手に入れたんです。今度
    の日曜日、一緒に見に行きませんか?」
 カガリ「お前にしては気が効くな。いいぞ、一緒に行こう」

 ステラ「レイ〜〜〜〜〜♪」
 レイ「ここは学校だ。あまりくっつくな」

 ステファニー「うふふふ。ミナちゃん、可愛い……」
 ミナ「お姉さま……」

 ダン「………えーと、ここはどこの異次元ですか? そして最後のカップルにツッコミを入れた
     いんだけど、ショックで動けません。誰か俺の代わりにツッコんでください」


その2.些細な違いですよ(そうかな?)

 ニコル「あ、ダン君、お早うございます」
 ガーネット「おっはよー。……あれ? あんたは私達の知っているダンじゃないわね。もしかし 
        て別の世界から迷い込んできたの?」
 ダン「別の世界って、やっぱりここは異次元世界だったのか?」
 ニコル「正確にはパラレルワールドですね。『あり得たかもしれない世界』『もう一つの、いや、 
      無限の可能性の一つ』『平行世界』。そんな感じの世界です。元々あなたがいた世界 
      は色々な要素が混ざり合っていて、世界のバランスが不安定なんです。だから時々、
      違う世界に迷い込む人がいるようです」
 ガーネット「ま、しばらくしたら自然に帰れるけどね。それまでのんびりしていきなさいよ」
 ダン「のんびり、ねえ……。仕方が無いな。それにしても、あんた達はこの世界でもカップルな
     んだな」
 ガーネット「当然! 私とニコルの絆は、無限の可能性なんかに負けないわ!」
 ニコル「そういう事です。僕とガーネットさんは、どこの世界でも一緒でしょうね」
 ダン「さすがだな」

 ダン『でも、俺のいた世界とは、ニコルとガーネットの性別が入れ替わっているんだよなあ。ニ
     コル、スカートが似合いすぎるぞ。そして女の子なのにニコルという名前もどうかと思う 
     が』


その3.まさに悪夢

 ダン「ところでこの世界の『俺』はどこにいるんだ? もしかして、この世界には『俺』はいないの
     か?」
 ガーネット「ちゃんといるわよ。そしてバカップルやってるわ」
 ニコル「ええ、凄いバカップルですね。僕達もあの二人には負けます」
 ダン「そ、そんなに凄いのか? この世界の『俺』は誰とくっついているんだろう? ミナとステフ
    ァニーはなぜか同性愛に走っているから除外されるな。という事はミリアリアか、ルナマリ
    アか、メイリンか、レヴァストか…」
 ニコル「あ、噂をすれば」
 ガーネット「来たわね。世界最強のバカップルが。朝からイチャついてるわねー」
 ダン「えっ!?」

 こちらの世界のダン「ゼノン……お前を愛している」
 ゼノン「ふっ、ダン・ツルギ、可愛い奴だ」

 (ダン、絶叫、絶叫、大絶叫。そして卒倒。目が覚めたら元の世界に戻って来ましたが…)


その4.後遺症

 ゼノン「最近、ダンに避けられているな。前からあまり好かれてはいなかったが、最近は更に酷
      くなった気がする。なぜだ?」



ショート218.
夏休みの宿題は終わらせましたか?
(一兵士さんのリクエスト)

 キラ「七月中に片付けたよ」
 アスラン「当然だ」
 ラクス「キラが手伝ってくれたので、早く終わらせる事が出来ましたわ」
 カガリ「何とか七月中に終わらせた。アスランには苦労をかけたな」
 シン「ギリギリセーフ、かな?」
 レイ「やるべき事は先にやる。遊ぶのはそれからだ」
 ダン「あんな厄介な物、さっさと終わらせるに限る。だからさっさと終わらせた。それがどうかし
     たのか?」

 マリュー「みんな意外と優等生なのよねえ。先生としては、ちょっと退屈かも」
 ナタル「ラミアス先生、不謹慎ですよ」
 ステファニー「それにそんな生徒ばかりじゃありませんよ。ちゃんと普通の子もいますから」

 ミナ「ふええええええ〜〜〜〜。始業式まであと少しなのに終わらない〜〜〜」
 ゼノン「普段から少しずつやっておけば泣かずに済んだんだ。手伝ってやろうか?」
 ミナ「ダ、ダメ! こういうのは自分の力でやらないと意味ないから!」
 ゼノン「それで間に合わなかったら、もっと意味が無いだろう。アドバイスをするだけだ。それも
      駄目か?」
 ミナ「…………お願いします。それから、ありがとう」
 ゼノン「ふん」

 マリュー「うーん、青春してるわねえ」
 ステファニー「羨ましいですね」
 ナタル「……健全すぎて、冬コミ本のネタには使えないな」
 マリュー「ナタル、趣味丸出しのコメントで感動を台無しにしないで」



ショート219.
デスフレイムvsコズミックウルフ+1
(ymaさんのリクエスト)

その1.『近くて遠い距離』の関係

(とあるテレビ局が開催したアマチュアバンドフェスティバル。優勝すればメジャーデビューが約
束されている、業界も注目している大会である。その会場に「彼ら」はいた)

 ギアボルト「あなた達『コズミックウルフ』のメンバーの一人(インパルス)が盲腸の手術で参加
        できないので助っ人が欲しいのは分かります。でも、どうして私なんですか?」
 ルミナ「参加できなくなっちゃった人はベース担当だったの。あなた、エレキギターが弾けるん 
      でしょう?」
 ギアボルト「確かに弾けますが、嗜み程度ですよ。プロデビューを目指す皆さんの足を引っ張 
        ると思いますが……」
 カノン「大丈夫、大丈夫。私達だって楽器を使い始めてまだ三ヶ月しか経ってないから、シロー
      ト同然だもん」
 クリスト・ラーディッシュ「いきなりデビュー出来るとは思っていないわ。でも、ボク達にとっては 
               この大会は目標の一つだったから、やるからにはせめて形だけでもし
               っかりしたいの。お願い!」
 ギアボルト「……まあ断る理由はありませんし、暇ですから引き受けます。ところで、このバン 
        ドのリーダーのジェットさんはどこにいるんですか? 確かルミナさんとカノンさんの
        幼馴染なんですよね」
 カノン「ただのバカよ」(きっぱり)
 ルミナ「確かにおバカさんかも。見込みの無い初恋に今でもしがみついてるから」
 クリスト「し、辛辣ですね、ルミナさん。まあ確かに見込みは無さそうですけど……」
 ギアボルト「?」
 カノン「何よ、ルミナもクリスも私の顔を見て。何か付いているの?」


その2.鏡伝2本編の二人もこんな感じです

 ジェット「いやー、待たせて悪かったな。ちょっとトイレに行ってたんだ。さっさとすませるつもり 
      だったんだが、敵が予想以上にしぶとくて……」
 カノン「乙女に向かって下品な話をするな!」(グーパンチ)
 ジェット「ごふっ! お、俺は緊張をほぐそうと思ってだなあ! 大体、自分で自分の事を『乙 
      女』なんて言うか? お前、自意識過剰すぎ。そんなんだからアイドルになっても人気 
      が出ないし、アスラン先輩にも相手にされねえんだよ。バンドを組んで芸能界に再挑 
      戦って意気込みだけは立派だけどな」
 カノン「う、うるさいわね! あんただって全然まったくモテないくせに! バレンタインのチョコ 
     だって、私とお姉ちゃんからの義理チョコしか貰った事が無いくせに。しかも去年からは
     お姉ちゃんからも貰えなくなって、あんたにチョコ挙げてるの私だけじゃない。まったく、
     こんなに甲斐性の無い男が幼馴染だなんて、私の人生の最大の汚点だわ。あー、恥ず
     かしい」
 ジェット「お、お前なあ! お前なんかのクソまずいチョコなんて食ってやるのは一種のボランテ
      ィア、つーか大試練なんだぞ! 受け取ってもらえるだけありがたいと思え!」
 カノン「何ですって! このバカ!」
 ジェット「うるせえ、このブリッコ女!」

 ギアボルト「もうすぐ大会が始まるのに、あんなにケンカして大丈夫なんですか?」
 ルミナ「いいのよ。あれはあの二人にとっては普段どおりのコミュニケーションだから」
 クリスト「まったく、よく飽きませんね。見ているこっちはゴチソーサマっていう気分なのに」
 ルミナ「カノンは鈍感だから、ジェット君が私からのチョコを受け取らなくなったのは『カノンから
      のチョコだけを貰いたかったから』だって、永遠に気付かないわね。ジェット君がもう少
      し勇気を出せばいいんだけど」
 ギアボルト「………よく分かりませんが、あの二人は仲は悪くないですね? それなら構いませ
        ん。人間の心理って複雑ですね」


その3.優勝候補ナンバー1、ツインボーカルバンド『デスフレイム』到着
 ジール・スメイザー(『デスフレイム』の一員)「…………」
 アヤセ・シイナ(『デスフレイム』の一員。ジールの事が好き)「どうかしたんですか?」
 ジール「…………」
 アヤセ「ジール?」
 ジール「あの娘………可愛いなあ」
 アヤセ「!」

 ギアボルト「? 今、妙な視線と殺気を感じましたが、気のせいでしょうか?」


その4.ある意味、最強の敵

(コンテスト開催。予定は順調に進み、いよいよ『コズミックウルフ』の番)

 ギアボルト「さすがにみんなレベルが高いですね。優勝の可能性は限りなく低いです」
 クリスト「私達は全力を出すだけよ」
 ジェット「そうだな。行くぞ、みんな!」
 ルミナ「ええ!」
 カノン「そうね。頑張りましょう!」

(演奏開始。技術的には未熟だが、熱い魂を感じさせる演奏は好評を得る)

 アヤセ「ふうん。それなりに出来るみたいだけど、私達の敵じゃないわね。頑張りましょう、ジー
      ル。優勝して一緒にデビュー…」
 ジール「彼女、ギアボルトって言うのか。ギターを一生懸命奏でる姿、可愛いなあ」
 アヤセ「まだ恋の病から治ってないの? 鏡伝本編では凄く熱いキャラだったのに、しっかりし
      てーーーーっ!!」


その5.後日譚

 ガーネット「あ、この音楽誌、この前のアマチュアバンドコンテストの結果が載ってるわ。優勝は
        …『コズミックウルフ』? 聞いた事がないバンドね。『デスフレイム』は準優勝だっ 
        たんだ。大番狂わせね。あのジールってボーカルはプロ級の実力を持っていると 
        思ったんだけど」

 ジール「ギアボルトちゃん……」(ボー)
 アヤセ「私達のメジャーデビューを阻んだだけでなく、ジールの心まで……。ギアボルト、絶対 
      に許さない!」

 ギアボルト「? なぜでしょう、嵐の予感を感じます。天気予報では今日は快晴のはずなんです
        が」



ショート220.
ラクス・クライン、声優に挑戦
(ドレッドノートさんのリクエスト)

 キラ「ラクス、アニメの声優をやるんだって?」
 ラクス「ええ。声優としては初めてのお仕事ですが、皆さんの足を引っ張らないように頑張りた
      いと思います」
 キラ「頑張ってね。それで、どんなアニメでどういうキャラの声をするの?」
 ラクス「歌手を目指して頑張る女の子の声ですわ。とてもいい娘なのですが、なまじ巨乳だった
      為に、全世界に巨乳好きの輪を広げようとする某国の議長に利用されて、哀しい最期
      を遂げるのです」
 キラ「そうなんだ。難しそうな役だけど、頑張ってね」
 ラクス「はい」

 ミーア(本物のラクスが仕事中なので、今日は自宅でお休み)「くしゅん!」

(ちなみにラクスの声の演技は『上出来』でした。当然といえば当然ですが)



ショート221.
メカメカトラベル
(佐山御言さんのリクエスト)

その1.色々な意味で、誰か止めてください

 イザーク「この旅行は遊びではない。郷土資料研究会の夏休み中の部活の一環として、この 
       街の郊外にある古代遺跡と博物館を見学する為の旅行だ。それなのに…」

 レイ「リーチです」
 ディアッカ「げ、またかよ!」
 インパルス「レイ君、強すぎです。マンション麻雀で稼いでいるという噂は本当なんですか?」
 ストライク「打ち慣れてるなあ。こっちは初心者なんだから、ちょっとは手加減してくれよ」
 イザーク「いくら田舎の電車で人がいないからって、電車の中で雀卓広げてマージャンをする 
       な! そしてなぜ正式な部員じゃない貴様(ストライク)がここにいる!」
 フレイ「いいじゃない。人数が多い方が楽しいし」
 イザーク「遊びの旅行じゃないって言ってるだろう! それに…」
 ストライクルージュ「あ、あの、イザーク先輩、私、お弁当作ってきたんです。ご一緒にどうです
             か?」
 イザーク「なぜストライクの妹のこいつまでいる! いい加減にしろーーーーーーっ!!」
 ディアッカ「あ、キレた」
 フレイ「うるさい男ね。でもツッコミ役って疲れるから、旅行中はあいつにツッコミ役を任せまし 
      ょう。声枯れするのが先か、倒れるのが先か、見ものだわ」
 インパルス「容赦無しですか」
 レイ「鬼ですね」
 フレイ「鬼よ」(ニヤリ)


その2.という訳で(どういう訳だ)、とある村の鬼伝説を調べにきました

 ディアッカ「なあんだ。鬼って言っても、太鼓を叩いたり、ギターをかき鳴らしたりする鬼じゃない
        んだな。つまんねえの」
 イザーク「貴様はテレビの見過ぎだ。この村に伝わる話によると、この村の近くに住んでいた鬼
       は二派に分かれていた。人間と共存しようとする鬼と、人間を支配しようとする鬼だ。
       共存派の鬼達は村人と力を合わせて、悪い鬼を倒したが、自分達も重傷を負い、死
       んでしまった。鬼の死骸は岩や小山となり、今も尚、現存している。この岩もその一 
       つだ」
 レイ「なるほど。言われてみると、この岩は鬼の顔に似てますね。こちらの二つの穴は目に、こ
    の二つの尖っている所は角に見える」
 フレイ「そう言われればそう見えるけど、でも、この顔って鬼って言うよりロボットぽいわね」

 インパルス「…………」
 ストライク「…………」
 ストライクルージュ「……………」
 ストライク(小声で)「遠き時の彼方で果てた同胞か。安らかに眠れ……」


その3.信州のそばは美味しかったなあ

 ディアッカ「うーん、美味い! 田舎のそばって、どうしてこんなに美味いんだ?」
 レイ「水がいいからでしょうね。そばは水を大量に使う。どんなにいいそば粉を使っても、水が 
    悪ければ味は格段に落ちる」
 フレイ「町のおそば屋さんの中には、わざわざ田舎から水を運んでいる店があるそうよ。拘る 
     わよね」
 イザーク「おかわりだ。新しいざるを」
 ディアッカ「って、早いな、イザーク。わんこそばじゃないんだから、もう少しゆっくり食べろよ」
 フレイ「そうよ。そばもきちんと噛まないと、消化に悪いわよ」
 イザーク「うるさい! だったら、あいつらはどうなんだ?」

 インパルス「ズルズル」(噛まずに食べている)
 ストライク「ズルズル」(噛まずに食べている)
 ストライクルージュ「ズルズル」(噛まずに食べている)

 ディアッカ「三人とも、つゆはほとんど付けてないな」
 レイ「食べる時にそばの香りも楽しもうという、通の食べ方ですね。侮れません」
 イザーク「それだけか? もっと他にツッコむべきところがあるんじゃないのか? おい!」


その4.嵐の予感

 店員「へい、いらっしゃい! お客様は一名様ですか?」
 プルート「ええ、そうよ。おそば、おそば〜〜♪ 人間界の食べ物って美味しいわよね〜〜。征
       服しても、食べ物を作る人間だけは残してもいいかも。って、あら?」
 ストライク「!」
 インパルス「!」
 ストライクルージュ「! あ、あなたは……まさか、機械帝国の!?」
 プルート「そうよ。へえー、こんな田舎でお仲間に会えるとはね……。まあいいわ。今日はオフ
       の日だし、美味しいおそばに免じて見逃してあげるわ。でも、次は無いかもね。うふ 
       ふふふふふふふ♪」
 ストライク「…………」



ショート222.
下校時の相合傘・パート2
(ザクさんのリクエスト)

 ルナマリア「えっ、雨? 天気予報じゃ晴れって言ってたのに……」
 シン「ルナ、傘が無いのか? だったら俺の使えよ」
 ルナマリア「いいの? はっ、まさか、私と相合傘するつもりじゃ…」
 シン「バーカ、何言ってんだよ。俺はステラの傘に入れてもらうんだ」
 ルナマリア「えっ!? いつの間にそんなに進展していたの?」
 シン「これからお願いするんだよ。おーい、ステラ〜〜〜、俺と一緒に……」
 ルナマリア「………………あらら、あっさり断られた。取らぬタヌキの皮算用だったわね。しょう
        がない、シン、一緒に帰りましょう。ほら、立ちなさいよ」

 メイリン「…………」
 カノン「…………」
 カガリ「…………」
 なぜか来ているミーア「…………」
 アスラン「不毛な睨み合いをする君達に質問したい。俺の傘を隠したのは誰だ? そしてどこ 
       へやった?」
 メイリン・カノン・カガリ・ミーア「うっ」

 ステファニー「寮から通っている子はいいわね。雨が降っても、寮が近いから」
 ダン「ああ。けど、あんたと一緒に帰れないのは、ちょっと寂しいかな」
 ステファニー「あら、もしかして私と相合傘とかしたいのかしら?」
 ダン「…………」(赤面)
 ステファニー「純真なんだか、子供なんだか、分からないわね。まあ私もゃってみたいけど、私
         達は『教師と生徒』だから、ケジメは付けないとね。あなたが卒業したら、一緒に
         傘に入りましょう。ふふっ」
 ダン「……ああ。楽しみにしている」

 ラクス「皆さん、雨の日でもそれぞれの時を過ごされているようですわね」
 キラ「そうだね。それじゃあ僕達も帰ろうか、ラクス」
 ラクス「ええ、キラ。家までのエスコート役をお願いしますわ」

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