SEED学園編 PHASE−20
ショート275.
グレイトバトル編 七人の勇者、七人の魔法少女

その1.勇者たちの突撃

 ディン「ギィ! ギギィ!」
 バビ「ギギィ!」
 イザーク「ふん、落ちろ、カトンボ!」
 ニコル「イザーク、それはガンダムキャラのセリフじゃありませんよ」
 ゼノン「放っておけ。む、見えてきたぞ。あれが敵の母艦だな」
 シン「よし、このまま一気に切り込もう!」
 レイ「そうだな。敵に包囲される前に母艦を叩くべきだ」
 キラ「レイの言うとおりだね。よし、みんな、行こう!」
 一同「おおっ!」

 アスラン「ゼノンさん、何をキョロキョロしているんですか? 遅れますよ」
 ゼノン「いや、女神が飛んでいないかと思ってな。まあいい、楽しみは先にとっておこう」
 アスラン「?」


その2.魔法少女たちの突貫

 ミナ「あははははははっ! いっくよー、ウルトラハイパーデッドエンドキャノン!」
 ディンとバビの大群「ギギィーーーーーッ!」

 ガーネット「凄いわね。鎧袖一触とはこの事かしら?」
 ラクス「アンラッキースター、お強いですわね。あの戦闘機が大量生産されたら、機械帝国なん
      て敵ではありませんわね」
 カガリ「私はミナのハイテンションぶりが気になるんだが……。吹っ切れたのかな?」
 ステラ「ネコミミのミナ、強い……」
 フレイ「強いって言うか、ちょっと付いていけないわね。私たちの出番も無いし」
 ルナマリア「それじゃあザコはミナ先輩に任せて、私たちは敵の母艦に行きませんか? 正  
        直、このホウキって座り心地悪いし」
 ラクス「そうですわね。では参りましょう。この無益な戦いを終わらせるために」
 ガーネット「ふふっ、腕が鳴るわね。暴れさせてもらうわよ」
 カガリ「頼もしいけど妊婦のセリフじゃないな。顔も怖いし」
 フレイ「でも、この方がガーネットらしいわよ」
 ステラ「黒いあくま……。でもニコル限定で女神……。変な人……」
 ルナマリア「男も女も恋をすると、みんなちょっとおかしくなるのよ。私も他人の事は言えないけ
         どね」


その3.グランドクロスはトップブリーダーのようです

 ウナト「敵がこのゴンドワナに侵入しただと!? ええい、空軍は何をやっていたのだ!」
 グランドクロス「うろたえるな、ウナト王よ。既に手は打ってある」

 キラ「ここは……広間かな? それにしては殺風景だけど」
 アスラン「ああ、まるで闘技場のようだな」
 ゼノン「まるで、じゃなくてどうやらそのようだぞ。そして俺達の処刑場らしい」
 シン「! 上から、何か来る!」
 レイ「避けろ!」

 ザムザザー「ザムザ、ザー!」

 シン「な、何だよ、このカニのバケモノメカは?」
 ゼノン「どうやらこの艦の番犬らしいな」
 イザーク「侵入者を迎撃するためのトラップというわけか。ふ、面白い。叩き潰してやる!」
 ニコル「そうですね。素敵なデザインなので壊すのは惜しいですが…」
 シン「そうか? あんなのがカッコいいか? あれ、ただのメカガニだぜ」
 レイ「いや、あれはなかなかのデザインだと思います。強さと恐ろしさを兼ね備えたデザインで
    す。敵役としては合格ですね」
 シン「うーん、そう言われてみれば、ちょっとカッコいいかも。乗ってみたくなったな」
 キラ「アスラン、専門家としてはどう思う?」
 アスラン「誰が専門家だ。まあ個人的な意見を言わせてもらえるのなら、ハサミではなくドリル 
       を付けるべきかと……」
 ゼノン「ふっ、甘いな、アスラン。ドリルは最後の武器として体の中に隠しておくべきだ。そうす 
      ればハサミとドリルを全て搭載できる。これぞ漢のロマン」

 ザムザザー「ザムザ……ザア」
 (話が終わるまで待ってあげている。しつけが行き届いているので、不意打ちなんて卑怯な事 
  はしません)


その4.その頃、魔法少女たちは

 ゲルズゲー「ゲルズ、ゲゲゲゲゲーッ!」
 ガーネット「くっ、こっちの攻撃が通じないなんて!」
 ルナマリア「全部、あの光の壁で防がれています。あのバリアを何とかしないと!」
 ラクス「あのバリアは一定以上の攻撃を受けると、一瞬だけですが消滅しています。その隙を 
      付きましょう」
 カガリ「よし、私が奴に突っ込む。フレイとステラは魔法弾で援護を!」
 フレイ「ええ!」
 ステラ「分かった…」
 カガリ「よーし、行くぞ!」

 カガリ「ハァ、ハァ……。や、やっと倒した……」
 ガーネット「思ったより手ごわかったわね」
 ラクス「強敵でしたわ。これから先も大変そうですわね」
 ガーネット「ふっ、敵が強ければ強いほど萌えるじゃない。行きましょう、みんな」
 
 ステラ「ガーネット、『もえる』の字が違う。正しい字は『萌える』じゃなくて『燃える』……」
 フレイ「いいのよ、ガーネットはあれで。バトルマニアでニコルマニアなんだから」
 ステラ「ふうん。…………ガーネットって、バカ?」
 フレイ「微妙ね」



ショート276.
グレイトバトル編 最悪の親子ゲンカ、開始

 ステファニー「ああ、ラミアス先生やバジルール先生とはぐれてしまったわ……。みんな、どこに
          いるのかしら?」
 メレア「やあ、こんにちわ、ステファニー先生」
 ステファニー「メレア君! あなたも学園祭に来ていたの? ここは危ないわ、私と一緒に避難
          しましょう」
 メレア「ええ、僕と一緒に行きましょう。クソ生意気なあのバカに見つかる前にね」
 ステファニー「えっ?」
 ダン「メレア! ステファニーから離れろ!」
 ステファニー「ダン!」
 メレア「来たか、バカ息子。やっぱりお前とステファニー先生は付き合っていたんだね。何となく
      だけどそうなんじゃないかなとは思っていたよ。まったく君という男は、最低の人間だね
      え。ヤヨイさんが聞いたら泣くよ」
 ステファニー「えっ、メレア君がダンのお父さん!? それにヤヨイって……」
 メレア「こいつの元・奥さんだよ。この男はバツイチなんだ。ついでに年も誤魔化している」
 ダン「それはお前もだろうが! この究極の若作り野郎!」
 メレア「その言葉、そっくりお前に返すよ。それじゃあ僕はこれで。ステファニー先生は貰ってい
      くよ。先生、こっちへ」
 ステファニー「きゃあ! す、凄い力……」
 ダン「待て!」
 メレア「邪魔はさせない。四天王!」
 プロヴィデンス「はっ!」
 デスティニー「機械帝国四天王、ただ今参上!」
 レジェンド「父上の財産も欲しいが、命令を無視するわけにはいかない。父上、一時休戦しまし
        ょう」
 ちっちゃいデストロイ「に、人間さん、か、覚悟してくださーい!」
 ダン「くっ……」
 メレア「ステファニー先生を助けたかったら、僕を追ってきなよ。僕はユニオン学園で待ってい 
     るからさ。じゃあね。あ、先生には麻酔ガスをプレゼント♪」
 ステファニー「うっ……」
 ダン「ステファニー!」
 メレア「じゃあね、バカ息子。四天王、そのバカをボッコボコのギッタギタにしちゃってよ。殺して
      も構わないよ」
 ダン「メレア、貴様!」
 プロヴィデンス「実の父が子を殺そうとするのか。凄まじい親子関係だな」
 レジェンド「いや、まったく」
 ちっちゃいデストロイ「……に、人間界には『人の振り見て我が振り治せ』ってことわざがあるそ
               うですよ」
 デスティニー「いや、この二人に言っても無駄だって」



ショート277.
グレイトバトル編 いざ、ユニオン学園へ

その1.困った時に助けてくれるのが本当の友達です

 ダン「くそっ、あのクソ親父め。ステファニーは必ず取り戻す!」
 オルガ「その意気だぜ、ダン」
 ギアボルト「行きましょう、ユニオン学園へ。ケリオン先生を助けに」
 アヤセ「私たちも力を貸すわよ」
 スティング「ああ。久しぶりに暴れさせてもらうぜ」
 クロト「おおっ! ガラクタどもを殲滅、撃滅、壊滅させてやるぜ!」
 シャニ「ふん。退屈しのぎにはなりそうだしね」
 アウル「俺の強さを見せてやるぜ!」
 レヴァスト「ステファニーとは知らない仲じゃないしね。あまり好きじゃないけど助けてあげるわ」
 ダン「みんな……」
 ディアッカ「つーわけだ。みんなで行こうぜ、ダン」
 ミリアリア「ステファニー先生を助けましょう!」
 サイ「俺たちも協力するぜ」
 トール「みんなで力を合わせて……」
 メイリン「頑張りましょう!」
 ダン「ありがとう、みんな」
 オルガ「礼なんていらねえよ。別にお前の為に戦うんじゃない」
 ダン「ああ、分かっている。地上編の中心人物になった俺についていけば出番が格段に増える
     からな」
 一同「ぶっちゃけるなよ」


その2.パーティー編成

 バルトフェルド「盛り上がっているところを悪いが、生徒全員で行くのは止してくれ。この学園も
           守らなきゃならんからな」
 ナタル「我々教師だけでは守りきれそうにないのだ。不甲斐ない話だが」
 ダン「分かりました。それじゃあ俺の方は少数精鋭で行きます。誰が残るかはみんなで話し合
     って……」

 一同「…………」

 バルトフェルド「おお、もの凄い殺気だな」
 ナタル「ここで選ばれれば出番が増えますからね。必死になるのは当然でしょう。そして選んだ
      人間は永遠に恨まれるでしょうね」
 ダン「……クジ引きで決めます。そうしないと出撃前に殺されそうだ」
 バルトフェルド「賢明だな」


その3.変更は不可です。キリが無いから

 バルトフェルド「救出チームはダン君を含めて十人か。妥当な人数だな」
 ナタル「ええ。あまり人数が多すぎると敵の作戦に対応し辛くなります。人質の身の安全も考え
      ると、ここは少数精鋭で行くべきです」
 バルトフェルド「ああ。だが……」

 オルガ「おっしゃあ、行くぜ!」
 ギアボルト「この作戦は必ず成功します。赤い髪の女が足を引っ張らなければ、ですが」
 アヤセ「そこの冷血女、ケンカ売ってるの?」
 ディアッカ「まあまあ、二人とも落ち着きなよ。ケンカする前に俺の胸に飛び込んで……」
 ミリアリア「訳分かんないだけど。はあ、やっぱり私がお目付け役として付いていかないとダメ 
        ね。このバカを野放しには出来ないわ」
 トール「そうだね。一緒に行こう、ミリィ。君は僕が守る」
 メイリン「トール先輩、どこかで聞いたようなセリフですね。二番煎じはカッコ悪いですよ」
 ジェット「久しぶりの登場でいい役を貰ったな。よーし、俺の力を見せてやるぜ!」
 カノン「張り切りすぎてカッコ悪いわよ、ジェット。幼馴染として恥ずかしいわ」
 ルミナ「カノン、そのツッコミは厳しすぎるわ」

 バルトフェルド「このメンバーというのはかなり不安なんだが。どう見ても足を引っ張りそうなの
           もいるし」
 ナタル「確かに。ダン、本当にこのメンバーでいいのか?」
 ダン「…………何とかします。頭、痛いけど」
 バルトフェルド「頭痛薬と胃薬を持っていけ。必需品になるだろうからな」



ショート278.
グレイトバトル編 こっちもようやく始動

 ストライク「ハァ、ハァ……。お、お前も強情だな」
 ルージュ「そ、そっちこそ……。いい加減、折れなさいよ!」
 ストライク「嫌だ。これだけはお前にも譲れない」
 ルージュ「私だって!」

 ストライク「合体時のBGMは歌付きにすべきだ! 歌うのはもちろん水○一郎、もしくは串○ 
        アキラ!」
 ルージュ「古いのよ、お兄ちゃんは! これからはJ○M Projectの時代よ!」

 ストライクシャドウ「いい加減にしなさい!」
 ストライク「ごっ!」
 ルージュ「きゃっ! シャ、シャドウお姉ちゃん?」
 シャドウ「まったく、こっちは学園に入ったザコどもを必死に片付けているのに、あんた達は何  
       やってるのよ。先生たちと一緒に戦っているインパルス君を見習いなさい」
 ストライク「うっ、す、すいません……」
 ルージュ「ゴメンナサイ……」
 シャドウ「謝っている暇があったら、さっさと合体しなさい。私も本来の姿に戻るから」
 ストライク「う、うん、分かった。ところで合体時の掛け声は……」
 シャドウ「もう一発殴られたい?」
 ストライク「すいません」

 ストライク「よし、いくぞ、ルージュ!」
 ルージュ「うん、お兄ちゃん! 伝説の勇者の力を今、この世界に!」

 ストライクフリーダム「合体! ストライクフリーダム!」

 シャドウ「私も行くわよ。キャストオフ! 変身、ダークネス! 待ってなさいよ、グランドクロス。
       あんたが私たちから奪った玉座、返してもらうわ!」



ショート279.
グレイトバトル編 『決戦』の王道ですね

その1.舞台は変わってユニオン学園

 プルート「報告しま〜す。ダン・ツルギは仲間たちと一緒にこちらに向かっていますよ。数は十 
       人ぐらいかな? あんまり強そうなのはいないみたい」
 ネプチューン「ほっほっほっ。楽しめれば良いのじゃが」
 ウラノス「学園祭では楽しませてもらった。その礼として今度はこちらが楽しませてやろう。狩り
       の獲物としてな」
 デスティニー「やる気満々だな。俺たちも負けてられないぜ」
 ちっちゃいデストロイ「そうですね。けどその前にお茶にしませんか? 腹が減っては戦は出来
               ぬ。この世界の格言です」
 レジェンド「頂こう。ふむ、この茶菓子は美味いな。いい砂糖を使っている」
 プロヴィデンス「そしてちょうどいい甘さだ。甘すぎず、されど甘くないわけではないギリギリの 
           加減。腕を上げたな、デストロイ」
 デストロイ「それほどでもありませんよ。けど、何かを作るのって楽しいですね。私、お菓子作り
        が好きになりました。あ、ステファニーさんもどうですか?」
 ステファニー「ありがとう。あら、ホントに美味しいわね。食べ過ぎないように注意しないと」
 プルート「美味しいものを食べると太る。永遠のジレンマね。私も最近ちょっと太ってきたの。い
       いダイエットって知らない?」
 ステファニー「そうねえ。やっぱり食事制限と適度な運動。これが一番確実よ」

 メレア「…………校長室で何くつろいでるんだよ、お前らは。そしてどうして僕を無視する?」


その2.面白ければ、盛り上がれば全て良し!

 メレア「プルート達はともかく、四天王。君たちにはダン・ツルギをブッ殺せって命令したはずだ
      よ。なのにどうして逃げ帰ってきたんだ?」
 プロヴィデンス「逃げたのではありませんよ、メレア様。我々はこの世界のルールに従ったまで
           です」
 メレア「ルール?」
 プロヴィデンス「はい。悪役をさらった大ボスは塔の天辺とか城の奥に潜み、それを我々が迎
           え撃つ。これがこの世界のルールだから守れと……」
 プルート「そして24周したらヒロインがヒーローを攻撃するのよね」
 ステファニー「ファミコンゲーム『スパルタンX』のウソテクね。そのネタは古すぎるわよ」
 メレア「誰がそんなバカな事を……いや、いい。検討は付くから」

 ノーフェイス「ふっ。これで少しは盛り上がりそうだな。隠しカメラのセッティング、全て良し。音 
         声録音機能も異常無し。世紀の大バトル、きっちり記録させてもらいますよ。私の
         コレクション映像『アルストル家の輝かしきメモリー』にまた一ページ。ふふふふ…
         …」



ショート280.
グレイトバトル編 助っ人登場!

その1.その頃ゴンドナワの艦内では

 ザムザザー「ザムザザー!」
 キラ「くっ、攻撃が全て防がれてしまう」
 アスラン「あの光の盾を何とかしないと……」
 シン「よーし、俺がブチ破ってやる!」
 レイ「やめておけ、シン。お前の力では無理だ」
 イザーク「シンだけでなく、俺たち一人一人の力では無理だな。よし、全員の力を合わせて攻撃
       するぞ!」
 ニコル「分かりま……」
 ?「その必要は無い!」
 キラ「えっ?」
 アスラン「誰だ?」

 ストライクフリーダム「スーパードラグーン展開! ストライクフリーダム、フルバースト!」
 ザムザザー「ザムザザーーーーーーーっ!」(大爆発)

 イザーク「あ、あの光の盾を一撃で破っただと!?」
 ゼノン「正確には『一撃』ではない。敵の防壁が耐え切れないほどの攻撃を連続で、かつ一点
      に集中させたのだ。あれではどんな防壁も防ぎきれまい」
 ストライクフリーダム「みんな、大丈夫か。私はストライクフリーダム。機械世界の伝説の勇者 
               の血を引く者だ。君たちと共に戦わせてくれ。機械帝国の連中と同じ種
               族なので信用できないと思うが……」
 キラ「いいえ、信じます。僕達と一緒に戦いましょう」
 ストライクフリーダム「そ、そうか、信じてくれるか。ありがとう」

 レイ「信じてもいいのか? 敵のスパイかもしれんぞ」
 シン「あー、それは無いと思う」
 ニコル「僕もそう思います。だって、自分の事を『伝説の勇者の血を引く者』だなんて恥ずかし 
      いセリフを堂々と言えるスパイなんているはずありませんよ」
 レイ「アマルフィ先輩、何気に彼をバカにしてませんか?」


その2.意外な関係?

 ダークネス「はーい、ガーネット。助けに来たわよ」
 ガーネット「ダークネス! あんた、正体パラしちゃってもいいの?」
 ダークネス「もういいわよ。ストライクとルージュも本気出したし、私も決着つけなくちゃ」
 ラクス「お姉さま、そちらの方は? お声がシャドウ先生とよくにていらっしゃるのですが、まさ 
      か……」
 ガーネット「そう、これがシャドウの正体。名前はダークネス。機械帝国の、いや機械王国の元
        女王様」
 ダークネス「国をバカな家臣に盗られたマヌケすぎる女王だけど、それでも腕には自信がある
         わよ。手を貸すわ」
 ラクス「そうですか。よろしくお願いします」
 カガリ「あれ? ダークネスってどこかで見た事があるような……あ、思い出した! 二年前、 
      ガーネットの三者面談に来たロボットじゃないか!」
 ガーネット「よく覚えていたわね。ええ、そうよ。あの時はバカ親父の代わりにダークネスに来て
        もらったの。親戚だし、問題無いと思って」
 ルナマリア「親戚?」
 ガーネット「ダークネスは私の母の姉の娘、私たちは従姉妹なの。つまり私にも機械種族の血
        が流れているのよ。驚いた?」
 カガリ「いや、そんなには驚かない」
 ラクス「むしろ納得しましたわ」
 ガーネット「それ、どういう意味?」

 ステラ「ガーネットとダークネスの意外な関係にビックリ……。物凄い後付け設定……」
 フレイ「ステラ、それは禁句よ」
 ミナ「黄金期のジャンプ漫画レベルの後付け設定ですね」



ショート281.
グレイトバトル編 そういえばグレイトって俺の決めゼリフだな

その1.信頼されているのかどうか微妙です

 ダン「ついに来たぞ、ユニオン学園! 待っててくれステファニー、必ず助ける!」
 メレアの声「あははははは。ようこそ、SEED学園の生徒の皆さん。僕のバカ息子に付き合う 
        なんて、友情に厚いというか奇特というか。ま、いいさ。僕の邪魔をする奴はみーん
        なボッコボコにしてやる。ウラノス、ネプチューン、プルート!」
 ウラノス「了解。さあ、狩りの時間だ」
 プルート「あんた達には恨みは無いけど、命令だからねー。うふふふふふ♪」
 ネプチューン「ほっほっほ。ここから先へは通さんよ。行け、フォルツァども!」
 雑兵フォルツァ「ギィーーーッ!」
 トール「うわ、凄い数」
 オルガ「いちいち戦っていたらキリが無いぞ。ダン、どうする?」
 ギアボルト「誰かがここに残って、敵戦力を食い止める。これが一番妥当かと」
 ミリアリア「お約束ね」
 アヤセ「けど、間違ってもいないわよ。生意気冷血女の発案ってのは気に入らないけど」
 ディアッカ「そうだな。んじゃ誰が残る…」
 ダン「頼んだぞ、ディアッカ。一人でこの数を相手にするのはキツいだろうが頑張ってくれ」
 ディアッカ「俺かよ! しかも一人だけか!」
 ダン「ミリィからの強力な推薦があったんだ」
 ミリアリア「あんたなら大丈夫でしょ。殺しても死なないし」
 ディアッカ「ミリィ、お前の愛が痛いぜ……」
 トール「いや、それは違うと思う。嫉妬抜きでそう思うぞ」


その2.ミリィの真意は不明、という事にしておきましょう。可哀想だから

 トール「よーし、俺も残る。ディアッカ一人じゃ不安だし、ちょっと可哀想だし」
 ディアッカ「トール……。お前っていい奴だな。俺が女だったら惚れたかも」
 トール「それは遠慮する。絶対」
 ミリアリア「じゃあ後は任せるわ。ダン、行きましょう」
 ディアッカ「うわー、あっさりと。ダン達も振り返りもせずに進むし」
 ウラノス「お前たち、あいつらに嫌われてるのか?」
 トール「そうじゃない。みんな僕たちを信用しているんだ」
 ネプチューン「ふーむ、微妙じゃな」
 プルート「あのミリアリアって女は微笑んでたわよ。厄介払いが出来たような感じで」
 ディアッカ「それはお前の錯覚だ。多分、いやきっと絶対」
 プルート「そうなの?」
 ディアッカ&トール「そうだ! それじゃあ行くぜ!」



ショート282.
グレイトバトル編 対戦カード決定

 デスティニー「俺は機械帝国四天王の一人、デスティニーだ。ここから先へは行かせないぞ!」
 ジェット「こいつは俺に任せろ。みんなは先へ行け!」
 カノン「あんたじゃ不安だわ。私も手伝ってあげる」
 ルミナ「それじゃあ私も残るわ。ダン君、必ず先生を助けてあげてね」

 レジェンド「四天王の一人、レジェンドだ。私のドラグーンの餌食になりたいのは誰だ?」
 オルガ「餌食になるのはテメエだ。行け、ダン。こいつは俺がブッ壊す!」
 ギアボルト「お手伝いします」
 アヤセ「私も戦うわ。そして背後からこの女を……ふふふふふ」
 ギアボルト「背後から殺意を感じますが、まあいいです。銃の誤射に見せかけて始末します」

 デストロイ「ちっちゃくなったけど私も帝国の四天王です。ここから先へは絶対に通しません!」
 メイリン「ミリアリア先輩、ここは私たちで」
 ミリアリア「そうね。相手は小さいし可愛いし。ダン、行って!」
 ダン「ああ、頼んだぞ!」

 プロヴィデンス「おっと、この先へは行かせんぞ。ステファニー・ケリオンを助けたければ私を倒
           すのだな」
 ダン「言われなくてもそうするつもりだ。ステファニーは必ず助ける!」
 ?「待て、ダン。そいつの相手は俺がする」
 ダン「あなたは……」
 プロヴィデンス「ネオ・ロアノーク、いやムウ・ラ・フラガか。スパイめ、ついに尻尾を出したか」
 ムウ「生徒の危機は見過ごせないだろ。メレアはこの先の校長室にいる。行け、ダン!」
 ダン「は、はい、ありがとうございます。それじゃあ!」

 ノーフェイス「こういう組み合わせになったか。面白くなりそうですね。でもダン、急いでください 
         よ。でないと…」

 ステファニー「さっさと私を解放しなさい! この、この!」
 メレア「痛っ! ぼ、暴力反対! 連続蹴りからカカト落としへのコンボはやめて!」

 ノーフェイス「ラスボスがヒロインにボコボコにされますから。最近の女性は強いですねえ」



ショート283.
グレイトバトル編 グランドクロスを追い詰めろ!

その1.いよいよラスボス戦

 アスラン「ここがこの戦艦の司令室か。そしてあそこにいるのが…」
 ストライクフリーダム「ああ。会いたかったぞ、機帝グランドクロス! 平和だった帝国を奪い取
              った悪魔め、今日がお前の最期の日だ!」
 グランドクロス「ふっ。調子に乗るなよ。ここまで来た事は褒めてやるが、所詮はそこまでだ。こ
           の司令室を貴様らの墓場にしてやる」
 キラ「ラスボスのセリフとしては王道だね」
 ゼノン「ワンパターンだがな」
 ニコル「使い古されていて、逆に新鮮に聞こえますね」
 グランドクロス「うるさいぞ人間ども。こういう時はお約束が大事なんだよ」
 イザーク「意外と律儀な奴だな」
 シン「じゃあ、お望みどおりに戦ってやろうじゃないか。この艦ごとブッ潰してやる!」
 レイ「油断するな、シン。あと、そんな事をしたら俺達も終わりだ。少しは遠慮しろ」
 ニコル「『不可能だから』とは言わないんですね。今更ですけど」

 ウナト「あー、君達、私の事を無視しないでくれ。ハゲ親父とは口を訊く気も無いのかね? 最
      近の若者は冷たいな……」


その2.切り札登場

 ストライクフリーダム「お前の手下は全て倒した。残っているのはお前達だけだ。観念しろ!」
 グランドクロス「手下を倒した? ふっ、あんなガラクタや虫のような妖精どもなどアテにはして
           いない。切り札は用意してある。来い、我が分身たち!」

 「サンダービーナス!」
 「マーズフレア!」
 「アクアマーキュリー!」
 「ハリケーンジュピター!」
 「ヘルサターン!」
 「我ら、グランドクロスの子にして剣にして盾、機帝直属五人衆!」

 グランドクロス「ふっ、どうだ、驚いたか?」
 キラ「うん、驚いた。だけど、機械なのに五衆っていうのは間違ってないかな?」
 グランドクロス「機械に対する差別だ。訴えてやる!」
 ゼノン「アホか」


その3.ちなみに他の六人とダークネスは後方で待機しています

 ウナト「ふっ、では私も仕掛けを使うか。それ!」
 ストライクフリーダム「むっ!?」
 アスラン「な、何だ、この光は?」
 イザーク「う、動けない……」
 ウナト「我が魔力によって作った呪縛結界だ。中から脱出する事は不可能。これでこいつらは
     何も出来ない。さあグランドクロス殿、とどめを」
 グランドクロス「うむ。五人衆、殺れ!」
 五人衆「はっ!」
 ?「そうはさせない!」
 ウナト「なっ、わ、私の結界がかき消された! 私の魔法を破るとは、何者だ!」
 ガーネット「間に合ったわね。それじゃあ名乗らせてもらうわ。私は…」
 ニコル「あ、ガーネットさん。来てくれたんですね。でも、どうしたんですか、そのプ○キュアみた
      いな服は? 凄く良く似合ってますけど」
 ガーネット「名乗る前に正体バラすなー! でも、すぐに気付いてくれたニコルが好きー!」
 ゼノン「アホがまた一人増えたか」
 グランドクロス「この世界の人間はあんなのばかりなのか? ふむ、気が合うかもしれないな」



ショート284.
グレイトバトル編 こっちはこっちで大変です

 (その頃、SEED学園では)

 スティング「ちっ、次から次へと! おいアウル、弾よこせ!」
 アウル「ほら。無駄弾は使わないでくれよ」
 クロト「はははははは! 激滅! 爆裂! そして滅殺!」
 シャニ「クロト、張り切りすぎ。そーとーストレスたまってたみたいだね。俺もそうだけど」
 アサギ「受験勉強のストレス解消にはもってこいね」
 ジュリ「そうね。久々の出番だし」
 マユラ「張り切って戦うわよー! それ、手榴弾!」

 劾「東の方から爆発音が聞こえた。生徒達も頑張っているようだな。では、俺も全力で戦おう 
   か。来い、ガラクタども。この学園を貴様らの好きにはさせん」
 ロウ「手を貸すぜ、劾先生。機械とケンカするのは気が進まないけど、非常事態だからな。スク
     ラップにならない程度にボコるか。いくぜ!」

 タリア「校長、各戦線は敵戦力を押し戻しています。全体的にも我々に有利な展開になってい 
     るようですね」
 デュランダル「そのようだな。皆の奮闘は賞賛に値する。この学園を守る事が、この世界を守 
          る事でもある。生徒にも教師にも死力を尽くして守り抜いてもらわなければ」
 タリア「大丈夫ですよ。この学園に臆病者はいません。悲鳴を上げて逃げ回るより、拳を握って
     戦う勇敢な者ばかりですから」

 アーサー「うわー! ぎゃー! あっちにもそっちにもこっちにも敵が! だ、誰か助けてー!」
 カズイ「ど、どうして僕ばかり狙ってくるんだよー! 来るな、来るな、うわーっ!」

 タリア「約一名、いえ二名ほど除いて」
 デュランダル「そうだな」



ショート285.
グレイトバトル編 インパルス君とそのお友達

その1.ショート144はウソ設定です

 インパルス「ダークネス様やストライクフリーダム様も頑張っているんだ。地上の敵は俺が倒 
         す! くっ、けど数が多い……」
 ?「苦戦してるじゃないか、インパルス。手を貸そうか?」
 インパルス「お前はカオス! それにガイアとアビスも!」
 ガイア「士官学校の同期の好よ。助けてあげるわ。ダークネス様にもお世話になってるし」
 アビス「『こき使われている』の間違いだろ? あの女、休む間もなく働かせやがって。この世 
     界についての情報収集とか帝国への潜入調査とかやらされてさ」
 ガイア「ホント大変だったわ。犬に変形していたら保健所に追い回されるし、発情したオス犬に
      迫られるし……」
 アビス「『帝国軍が海底に基地を作っている』って情報を持って帰ったら、『じゃあアンタ基地を
      潰してきて』ってヘドロの海に潜らされるし……」
 カオス「偵察飛行していたら、ガキが操縦していたラジコン飛行機にぶつかって墜落したり、カ
      ラスの群れにボコボコにされたり……」
 三人「「「そして最大の不幸は、今の今まで出番が無かったことだ! うわああああん!!」」」
 インパルス「……俺って恵まれてたんだなあ。出番は少なかったけど、ラッキーだったぜ」


その2.アニメでも微妙な存在だし

 インパルス「あれ? セイバーがいないな。一緒じゃないのか?」
 カオス「あいつなら家で寝込んでいる。また熱が出たそうだ」
 インパルス「またか。あいつはいつも肝心な時に倒れるな」
 ガイア「彼、テストの成績はいいけど実戦になると役立たずになっちゃうのよねえ。プレッシャー
      に弱いのかしら?」
 アビス「そして今回も出番無し、か。あいつに比べたら俺たちは恵まれてるな」
 カオス「そうだな。そういう事にしておこう。セイバー、俺達はお前の分まで戦う。あの世から俺
      たちを見守っていてくれ」

 自宅で寝ていたセイバー「勝手に殺すな! ぐっ、うーん、また熱がぶり返してきた……」



ショート286.
グレイトバトル編 地上バトルの結末

その1.ディアッカ・トール対ウラノス・ネプチューン・プルート

 プルート「うふふふふ。たった二人でよく頑張ったわね。でも、もう限界みたいね。私が殺してあ
       げるわ」
 ウラノス「ふっ。歯ごたえの無い獲物だ」
 ネプチューン「ほっほっほ。とどめを刺してやろう」
 ディアッカ「くっ……」
 トール「クソッ、ここまでか……」
 ウラノス「む。ネプチューン、今、何時だ?」
 ネプチューン「六時じゃが」
 ウラノス「いかん、この前ナンパした女との約束の時間だ。ここは任せる。では」
 プルート「行っちゃった。命令より女との約束を優先するなんてサイテーね。あ、そういえぱ私も
       食べ放題のディナーを予約してたんだ。それじゃあね〜」
 ネプチューン「ほっほっほ。仕事より趣味を優先させおって。これが若さというやつか。わしは 
          ……特に予定は無いのう。友達もいないし。ううむ、ちょっと寂しいかも。わしだ
          ってまだまだイケるのに」
 ディアッカ「ヒゲ親父、勝手に落ち込んでるぞ」
 トール「この隙に先に行こう。それじゃあ、おじいさん」
 ネプチューン「誰がじいさんじゃ! わしはまだ若い!」
 ディアッカ&トール「うわー、逃げろーっ!」


その2.ジェット・カノン・ルミナ対デスティニー

 デスティニー「お前達のコンビネーションは隙だらけなんだよ。それっ!」
 ジェット「うわっ!」
 カノン「きゃあ! ちょっとジェット、しっかりしなさいよ! 私達の足を引っ張らないでよね!」
 ジェット「何だと! お前こそ俺に合わせろ!」
 カノン「どうしてあんたに合わせなくちゃならないのよ。ふざけないで! 昔からあんたはそう、 
     実力が無いくせに言いたい放題で……」
 ジェット「お前こそ、昔からバカばっかりやって、俺を困らせて……」
 デスティニー「……あー、俺、攻撃してもいいのかな?」
 ルミナ「ごめんなさい、もう少し待ってあげてください。お菓子どうですか? 私が作ったんです
      けど」
 デスティニー「頂きます。あ、このクッキー、美味しい」


その3.オルガ・ギアボルト・アヤセ対レジェンド

 アヤセ「もらった!」
 ギアボルト「遅いです。あなたの攻撃は見切りました」
 アヤセ「ふん、甘いわね。そっちの攻撃はオトリよ!」
 ギアボルト「甘いのはあなたです。そちらの動きは読んでいます」
 アヤセ「この!」
 レジェンド「おいお前ら、俺を無視してケンカするな…」
 アヤセ&ギアボルト「うるさい! 邪魔するな!」
 レジェンド「ごわっ!」
 オルガ「一発KOか。ケンカしている最中のあいつらに近づくなんて、命知らずだな。俺、全然 
      戦わなかったけど、楽だからいっか」


その4.ミリアリア・メイリン対デストロイ

 ちっちゃいデストロイ「え、えーい、ビーム発射!」
 ミリアリア「あはははは、くすぐったーい」
 ちっちゃいデストロイ「ミサイル発射ー!」
 メイリン「痛……くないわね。弾も遅いし」
 ちっちゃいデストロイ「…………うわーん! 私、こんなに弱くない! ホントはもっと強いのに、
              あああーん!」
 ミリアリア「ああ、そんなに泣かないで。ほら、ハンカチ貸してあげるから涙を拭いて」
 メイリン「なんだか私たちの方が悪役みたいね。」


その5.ムウ対プロヴィデンス

 プロヴィデンス「くらえ、ドラグーン一斉攻撃!」
 ムウ「見切った!」
 プロヴィデンス「バ、バカな、四天王最強の私の攻撃が当たらないだと?」
 ムウ「人間を舐めるな! うおおおおおおっ!!」
 プロヴィデンス「ぐわっ!」

 プロヴィデンス「ぐ……。こ、このプロヴィデンスが負けるとは……」
 ムウ「お前さんもなかなかだったぜ。けど、俺も負けるわけにはいかないんだよ。守りたい女や
     仲間がいるからな」
 プロヴィデンス「仲間、か。機械帝国には存在しないものだな。どいつもこいつもマイペースで 
           自分勝手で上司の言う事なんて聞かない奴ばかりで……うう」
 ムウ「お前も苦労しているんだな。タバコ吸うか?」
 プロヴィデンス「頂こう。いやホント、マジで苦労してます。バカ息子からは殺されかけるし、一 
           番強い部下は小さくなるし、もう大変で……」(以下、延々と愚痴を語る)

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